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2024年2月の読書メーターまとめ

勇魚
読んだ本
7
読んだページ
2664ページ
感想・レビュー
7
ナイス
311ナイス

2024年2月に読んだ本
7

2024年2月のお気に入り登録
1

  • NORI

2024年2月のお気に入られ登録
1

  • NORI

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

勇魚
ネタバレ★★★★☆終わっちゃった。世之介の物語が終わるのが嫌で上巻を読んでからしばらく下巻が読めなかった。読んでみるとやっぱり世之介の日常は淡々と楽しく過ぎていく。何でもない1日の積み重ねを描いていくのがこの物語のテーマで新聞連載小説という形式はそれにぴったり合っていたと思う。二千花との思い出、自分が生まれる前の両親の話などを挟み8月、ドーミーの皆と鎌倉へ行楽に行く話でふと物語が途切れるその頁で既に泣きそうになり、15年後のエピローグと巻末のエバへの手紙でやっぱり泣いちゃったね。このシリーズ大好きだったよ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

勇魚

1月末からしばらくごたついていて更新も出来なかったので今頃💦1月は小説は3冊のみ。年明けから読み始めた「村田エフェンディ滞土録」やっぱり年初に読む本は梨木さんの家守奇譚シリーズしかない!と決意を新たに。写真は我が家の越前水仙。2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:2711ページ ナイス数:417ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/419092/summary/monthly/2024/1

1月末からしばらくごたついていて更新も出来なかったので今頃💦1月は小説は3冊のみ。年明けから読み始めた「村田エフェンディ滞土録」やっぱり年初に読む本は梨木さんの家守奇譚シリーズしかない!と決意を新たに。写真は我が家の越前水仙。2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:2711ページ ナイス数:417ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/419092/summary/monthly/2024/1
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
7

勇魚
ネタバレ★★★★☆架空の県”黒蟹県”で暮らす人々(&神)の連作短編。冒頭に黒蟹県の地図があり、何度もこの頁を振り返って眺めた。冒頭の「黒蟹営業所」新旧営業マンの引継ぎ。絲山氏は営業の第一線で働いていたからか仕事(営業)に関して、地方都市に関して解像度がほんと高く読んでいて面白い。”目に見えないものばかりがランドマークになっている・・それらは現実の住所よりずっと緻密で、正確に共有されている(P24)”なんて首肯しまくり。引継ぎの独特の雰囲気も。「忸怩たる神」でも地元のヤンキー青年と神との会話もリアリティがすごい。
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勇魚
★★★★☆春日先生が”恐怖”について語ってくれる1冊。なんだけどとにかく引用される物語(小説・映画・・)が怖い(ネタバレしてるので注意)。自分が恐怖を覚えるものを分析しているのも興味深い(甲殻類恐怖症らしくそれについては饒舌~)。ゆっくり轢き殺される恐怖、たしかにこれはぞっとする(実話紹介あり!)。色んな作品に言及する中、平山夢明「予言猿」これがいちばん私は嫌だった・・動物が悲惨な目に遭うのは嫌なんだよ(人間よりも)。そして「引き返せない決断をすること自体が恐怖なのだ(P151)に赤べこのように首肯(涙目
勇魚
2024/02/26 17:31

言及されていて気になった作品:ムーアクラフト「独房の修道女」狭くて暗いところで祈るだけの生活、後戻りできない不可逆性、隠修女って怖い。映画「人間魚雷回天」1955公開。ひー。島尾敏雄「捜妻記」春日先生の紹介が魅力的で、この男の内面世界を覗いてみたくなる。平山夢明「予言猿」結末が嫌すぎる(涙目)。スティーブン・ショアの写真の"異様さ"。過覚醒の人間の目に映った風景、らしい。あまりにもクリアな風景。

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勇魚
ネタバレ★★★★☆終わっちゃった。世之介の物語が終わるのが嫌で上巻を読んでからしばらく下巻が読めなかった。読んでみるとやっぱり世之介の日常は淡々と楽しく過ぎていく。何でもない1日の積み重ねを描いていくのがこの物語のテーマで新聞連載小説という形式はそれにぴったり合っていたと思う。二千花との思い出、自分が生まれる前の両親の話などを挟み8月、ドーミーの皆と鎌倉へ行楽に行く話でふと物語が途切れるその頁で既に泣きそうになり、15年後のエピローグと巻末のエバへの手紙でやっぱり泣いちゃったね。このシリーズ大好きだったよ。
が「ナイス!」と言っています。
勇魚
ネタバレ★★★★☆うまく回ってきた歯車が狂い出すともう止められず破滅の方へ方へ向かうんだなぁ…正彦は常識的に考え解決していきたいのに残った信者の女性たちは正彦の教えをどんどん内在化しトランスに陥り正彦の正論は聞かずむしろ”サタン”を追い出すため暴力的に…逃避行になってからは破滅へ向かう道。誠が喘息で弱っていくのは原作も同じだったんだ。ラストも、基本の方向はドラマと同じ。モリミツ社長がちょい出て来るのはドラマでも描いてほしかったかも。この圧倒的な内容をよくエッセンスを抽出して映像化したな…ほんとドラマはすごかった。
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勇魚
★★★★☆刊行当時読み、内容ほぼ忘れた状態でドラマを見たので再読。思ったより違う箇所が多いが、方向性というかエッセンスと教祖・正彦のキャラは同じだ(誠は原作のほうがもう少し優男)。2001年の年末に行き詰った正彦と誠が立ち上げた新興宗教・聖泉真法会はマンション1階の集会所と食品会社モリミツの社長の提供による本部の2つの柱があり客層もそれぞれ違う。上巻だけでもインドネシアに行ったり神戸の支部を立ち上げたり頓挫したり人格破綻者で天才的な文才のある井坂の描写など色々ある。これからどうなる、このまま下巻へ。
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勇魚
★★★★☆小林教授のシリーズ最新刊。鳥取環境大学って、すごく特色があって頑張ってるなぁって改めて思ったよ。子モモンガが実験を頑張ったり野球部員(チーム名はなんとスカイラークス)がひヒバリの雛を助けたりヤギたちの群れの中での複雑な順位付けにヤギの内面世界の豊かさを感じたり”ミニ地球”にシロアリという強力分解者メンバーが加入したり複雑骨折したユビナガコウモリを助けたり学部実習”氷ノ山登山演習”で学生たちのバイオフォリアを感じたり・・今回も1冊丸ごと面白いし学びがある。初期に出てきていたドバトのホバの晩年の→
勇魚
2024/02/10 17:07

続き)エピも読めて嬉しい。晩年は大学で過ごし、先生が校内を散歩する時は一緒についてきてたんだって(カワイイ)。ユビナガコウモリを救うためにミルワームを殺す矛盾や、動物は"現在"を生きるという話もあって(松沢哲郎氏の著作より引用)面白い中にほんと毎回考えさせられる。

が「ナイス!」と言っています。
勇魚
★★★★☆年中借金取が出はいりした・・物語の冒頭の一文って本当に大切で印象に残るんだけど、「夫婦善哉」の書き出しって本当にすごいよね。なんだなんだとするする読めちゃう。「夫婦善哉」そして2007年に発見された「続夫婦善哉」2作続けて読んで、これは読者の「あの2人どうなったかな」という思いを作者が描いてくれたんだと思いましたね。1作目が映像が浮かぶエンド、開いた終わり方になってるからその続編って作者の側に立つと書かないほうがよかったりするものかと思うんだけど、書いてくれてよかった、そして続編のエンドもいい。
勇魚
2024/02/09 17:08

続編のエンド、蝶子の言葉にしみじみしたね・・。他に「木の都」「六白水星」「アド・バルーン」「世相」「競馬」を収録。世相はちょっと趣が違ってどこからが創作でどこからが事実かわからない感じが面白い(もちろん事実に見える箇所は事実っぽく書いてあるだけなんだろうけど)。そしてオダサクの大阪の街に対する愛着と描写はすごいよね。地元民が羨ましい。他県の人間はこまかいところがわからない。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/28(3794日経過)
記録初日
2013/12/30(3792日経過)
読んだ本
1461冊(1日平均0.39冊)
読んだページ
379879ページ(1日平均100ページ)
感想・レビュー
1461件(投稿率100.0%)
本棚
33棚
性別
血液型
B型
職業
その他
自己紹介

こんにちは、勇魚(いさな)です。
大きな子どもいます。
犬2匹もいます。かわいい。

読書メーターには、基本的に漫画本以外を登録しています。漫画大好きなんだけどね。

好きな作家さんはたくさん。
基本、女性作家さんのをよく読みます。
ジャンルではSFがいちばん好きです(が、読む冊数は少ない・・・)
今まで読んだ小説の中でいちばん好きなのは、坂東眞砂子さんの「旅涯ての地」。(絶版・・・!泣)
詩歌、美術本好きです。
自然科学のアウトリーチ本も好物です。

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