淡路島に行ったことで話がぐっと進んだようにも感じるけど、その分謎が濃くなった。燈火教、淡路の君、そして鈴子の育ての親の死の真相が何処かで絡んでいるんだろうけれども。おっきな落とし穴が待っていそうな気がする。キヨ婆さんが好きだった。

切ない。何でただの仲良し家族でいられなかったのかなんて、好きになっちゃったんだからしょうがないじゃん。その感情を消せるわけでもないし、好きになることが悪いわけでもないし。でも美羽にとって家族がかけがえの無いものだと云うこともわかる。だから距離を置かざるを得なかったんだよね。皆好きなだけなのにね。

転生物。面白かった。グウェンドリンが「幸せ」になってエルルも幸せになる。同じ魂を持ちつつも別の人間として生きるが故の苦悩が描かれていて良かった。転生した意味も甲斐もある。最終的にヴィレイグが一番美味しい処を持っていったけどそのためにやらかしたんだからまあそういうことよね。

自分の偏りに気づく。喫茶店に置いてある雑誌を何の気なしに読むような感じが良かった。

淡路島に行ったことで話がぐっと進んだようにも感じるけど、その分謎が濃くなった。燈火教、淡路の君、そして鈴子の育ての親の死の真相が何処かで絡んでいるんだろうけれども。おっきな落とし穴が待っていそうな気がする。キヨ婆さんが好きだった。

作者の商業作品初読み。良い話だったと思うが商業作品特有のお約束展開に物語を収めたのが足を引っ張った気がするなぁ。色んな処を掘り下げて書ける作者だと思うので、出てくる設定が軒並み放置されたような展開は勿体ないと思った。お転婆なユーフィリアも見てみたかったし。あと、ルビの誤字が凄かったんだがこれが最近の主流なの？

どれも面白かった。「caych you if I can」と「僕は知らない」が、予想外の展開でそれもまた良かった。

時間をかけてじっくり読むのに向いていたので、寝る前に気が向いたときに一話ずつ読んでいった。どれも犯罪にまつわる話。怖いというよりは描かれなかった向こう側が気になる話が多かった。「悪夢」が凄く良くて、落ちを読んですぐに読み返したけど結局判らなくて、凄く気になった。

あー、好き。こういう話大好き。人には絶対見せない何かを、不誠実さとか図々しさとか飄々とした態度で鎧っている人間を、一枚一枚丁寧に薄皮を剥くように暴いていく処を見るのが好き。新ちゃんには怨まれそうだけど、頑張って、何処までもド屑に食らいついて欲しい。最後に何が残るのか楽しみ。