読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

まるぷー
読んだ本
8
読んだページ
2736ページ
感想・レビュー
8
ナイス
923ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月のお気に入られ登録
2

  • あら
  • fairy

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まるぷー
壮大な宇宙の神秘、地球の地質学的な歴史、自然界の不思議など科学的に語られ、優しく儚い登場人物に共感した短編5話。特に良かったのが、紀伊吉野の山中で目撃された狼犬を探す「狼犬ダイアリー」。犬になった狼、狼混の存在にロマン。送り狼の語源も。北海道遠軽町な落ちた隕石の「星隕つ駅逓」。壮大な宇宙空間での隕石の発生と郵便局の前身の駅逓の歴史、最後の局長の思いを馳す。徳島の浜に産卵の為に上がってきたウミガメの「藍を継ぐ海」減少するウミガメの保護と地磁気による母浜回帰。太平洋を懸命に泳ぐ子ガメの姿が目に浮かぶ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

まるぷー

サツマイモを掘り上げました🍠今年は全体的に大きかったです。それに比べて白菜🥬やキャベツなどの葉ものはサッパリ。何度、植え直してもうまくいかんです。

サツマイモを掘り上げました🍠今年は全体的に大きかったです。それに比べて白菜🥬やキャベツなどの葉ものはサッパリ。何度、植え直してもうまくいかんです。
くれよん
2024/10/29 11:55

すごい豊作ですね!来年はお孫ちゃんにさつまいも掘りを経験させてあげたら喜ぶかも。焼き芋食べたい!

まるぷー
2024/10/29 12:03

うちの近所の保育所の園児はちびっこ農園で毎年サツマイモ掘りをしていますが、都会の保育所ではないでしょうから喜ぶと思います。焼き芋いいですね。まだ、食してないです。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

まるぷー
新任判事補の日向由衣は、刑事部長から切れ者だが悪評も高い先輩判事紀伊真言が「嘘を見抜けるかを見抜け」と課題を貰い、紀伊の裁判を傍聴席から挑む。司法取引、少年法事件、ベトナム人親娘の不法在留、不幸な出生による無戸籍事案などに関わる特殊詐欺事件の審判で、紀伊は与えられた情報を細部まで検討したうえで、検察官や弁護人より前に被告人質問を裁判官職権で実施し、被告人のやむを得ぬ嘘を見破っていく。特に少年法の話で年齢切迫事件として二十歳の誕生日前に判決を出す意味になるほどと思った。由衣の成長後の配点裁判を読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
まるぷー
夕凪寿司の大将さやか、住み込みの従業員未來、家族のゴタゴタで風波の町に逃げてきたまひろ。特に未來とまひろにはネガティブな事情があるが、さやかのふわふわ綿飴のような優しさに救われる。常連さんも店の雰囲気もいい、温かくてほっこりできる話。お互いを思いやり支えながら生きていく姿に応援したくなる。そして、さやかが店のホームページで未來を大切な家族と紹介したところは涙が出そうだった。夕凪寿司に行ってさやかの握る寿司を食べたくなる。
が「ナイス!」と言っています。
まるぷー
東京高裁に中国からAI裁判官「法神2」という筐体が導入されテスト運用が始められる。裁判官や書記官の業務効率化に寄与するもの。しかも、判決文まで数分で書き上げる。一人で何件もの案件を抱える裁判官にとってめざましいもののように思えるが、人の罪と罰を感情を持たないAIに委ねることが倫理的に正しいものか。そんななか、18歳の少年が父親を殺害して、AIが下した判決は死刑。重罪事件ほど裁判官はその判決に苦悶を強いられるが、AIには情状という観念がない。偏見はいけないが、中国製だけに違和感があるがあの国らしい発想かと。
が「ナイス!」と言っています。
まるぷー
壮大な宇宙の神秘、地球の地質学的な歴史、自然界の不思議など科学的に語られ、優しく儚い登場人物に共感した短編5話。特に良かったのが、紀伊吉野の山中で目撃された狼犬を探す「狼犬ダイアリー」。犬になった狼、狼混の存在にロマン。送り狼の語源も。北海道遠軽町な落ちた隕石の「星隕つ駅逓」。壮大な宇宙空間での隕石の発生と郵便局の前身の駅逓の歴史、最後の局長の思いを馳す。徳島の浜に産卵の為に上がってきたウミガメの「藍を継ぐ海」減少するウミガメの保護と地磁気による母浜回帰。太平洋を懸命に泳ぐ子ガメの姿が目に浮かぶ。
が「ナイス!」と言っています。
まるぷー
特別養護老人ホーム「森あかり」で介護士として働く星矢を介して介護の現実の苦悩を如実に描かれている。少子化と高齢化社会において、介護士の不足による危機感が迫る。更には2040年問題、まさに利用者としてお世話になるそういう年代に他人事ではないと感じる。介護士の不足へ介護の質の低下にと頷け、デジタル化やロボットによる支援も実現化が待たれる。介護業界の3Kと待遇の改善も必要だと思う。暗い森を歩く高齢者たる利用者にとって介護士は森から見える灯りである、この一文に心を撃たれた。
が「ナイス!」と言っています。
まるぷー
著者構想8年600ページ2段書きの法廷ミステリー。じっくりゆっくり読んで満足のいく読了感。新米弁護士川村志鶴が連続少女殺人死体遺棄事件の被疑者を弁護する。無罪を主張し辣腕検事と裁判官に挑む。法廷用語も分かりやすく解説され、警察や検事の取り調べ、弁護士の接見、法廷の場面も読みこなすことができた。そして、先の袴田事件のように冤罪はこうして作られるのだと恐ろしさを感じた。被疑者の身柄を「人質」として勾留して強引に虚偽自白を導く警察と検事。検察官は保身のため有罪率を高めることを目的とし都合の悪い証拠は隠蔽。↓
まるぷー
2024/10/15 14:24

「人質司法」は自白を証拠の王とみなす刑事司法。正義とは何か?冤罪は国家が犯す最悪の暴力であるとしみじみ思った。結審の前の被害者の母親の意見陳述にぐっと来るものがあり、本当の正義と捜査裁判を訴えるものであって、異例の検察側の起訴取り消しに導いたものだった。本の分厚さに最初は尻込みしたが、読んでよかった。

が「ナイス!」と言っています。
まるぷー
中身の濃いエッセイ集で、14年に渡り様々な媒体に発表された文章を編集された。小学生の頃から小説家を目指し、デビュー作でファンタジー大賞を受賞した「太陽の塔」は大学院在学中のこと。その後、仕事を抱えすぎ専業作家になるもスランプに陥り東京から奈良へ。波乱万丈の一時期だった。小説を書くにあたっての考え方やコンセプトも記され、当然のことながら一つの作品が出来上がる過程における苦労や苦痛も滲み出ていた。膨大なメモや長年の日記には感心した。今後も京都を舞台にした面白い作品を期待したい。
が「ナイス!」と言っています。
まるぷー
5人の女性の視点の連作短編。主に80歳を越えたサトミ夫妻の問題。認知症になったサトミ、老老介護の夫猛夫、娘の智代と乃理の家族としてのあり方など浮き彫りにされる。元々他人同士の男女が夫婦になり子を授かり、やがて子は成人して離れ、夫婦は老いる。このサイクルは永遠に繰り返され、自分は年代とともにどこかに当てはまり、時には円満な家族となり得るが、この小説のようにそれぞれがバラバラの状態になり、家族じまいにもなる。核家族、高齢化、少子化の進む現代において一抹の寂しさが重くのし掛かってきた。
まるぷー
2024/10/02 19:29

ポロンさん、娘たちも家庭を持ちそれぞれの事情のなか必死で生きているというのはわからないでもないけど、あまりにもそれぞれが自分本位すぎる感がありましたね。寂しすぎる家族かな?

まるぷー
2024/10/02 19:32

ベーグルさん、認知症を持つ家族の苦労がまざまざと思い知らされました。本人もそうでしょうが、周りの家族はもっと悲しいでしょえし大変なんだなとつくづく感じました。だからこそ、家族の絆は大切なんでしょう。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/08(3972日経過)
記録初日
2014/01/09(3971日経過)
読んだ本
1678冊(1日平均0.42冊)
読んだページ
489911ページ(1日平均123ページ)
感想・レビュー
1678件(投稿率100.0%)
本棚
310棚
性別
血液型
B型
現住所
京都府
自己紹介

山岳、法廷、医療費系ミステリーを好みますが、最近では読書巾が広がっています。

軽いコミカルミステリーは好みません。

趣味は釣りや家庭菜園でこちらにかまけて読書時間を取られがちになりますが、日々読みたい本との葛藤しています。

阪神タイガースファン。
「勝っても負けても虎命」

お気に入りは共読本の多い方やコメントなどで交流のあった方に限らせていただいています。
やたら手当たり次第にお気に入り登録している方とはお気に入りしません。


読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう