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2024年10月の読書メーターまとめ

結衣花
読んだ本
5
読んだページ
1351ページ
感想・レビュー
5
ナイス
166ナイス

2024年10月に読んだ本
5

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

結衣花
松尾純一郎、57歳、早期退職後に喫茶店をオープンするも上手くいかず現在無職。可愛らしい表紙とはとてもイコールにならない苦味たっぷりの作品でした。彼の人生を全て見てきたわけじゃないから一概にこういう人だ、と決めつけることはできないけれど不倫をしていたという時点で株は無条件に下がる。近しい人々に「あなたは何も分かっていない」とすげなくされても「まあいいか」と持ち前の能天気さで問題を先送りにしたり煮え切らなかったり「本当に恵まれてますね」とついにっこり嫌味のひとつでも言ってしまいたくなった。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

結衣花

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2024年10月の感想・レビュー一覧
5

結衣花
ネタバレ表紙に一目惚れ。舞台は1900年代、長男として故郷の家族を支えるため単身神戸に出てきた少年と牛より安い値段で花街に売られてきた少女の激動の人生を描いた大長編。「毎日が吉日」と独学で化粧品会社を興し精力的に活躍していく利一と番付上位に名の上がる芸妓として座敷に出るハナ。どこか目鼻立ちが似たふたりが互いを狸の子と称して慮り、愛し、別れ、そして流れた月日の果てに大銀杏の下でまた笑い合う。ドキュメンタリーのような会社経営に関する仔細な説明と政治の話はどうしても気力がいったものの粋な締め方でとても晴れやかでした。
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結衣花
ポエムのような柔らかさとシビアな社会が混じり合う、凄く「今」の作品集だなと思いました。主に描かれる二十歳前後の女性目線でのストーリーは身近だし共感もできる。でも鬱々とした表現が高い頻度で登場する(それほどに、生きることに疲れてる人が沢山いるということでもあるんでしょうね)ので、あまり感情を引き摺らない時間帯や少し心にゆとりがあるときにたまたま会った友人の近況を聞くくらいの心持ちで読むことをおすすめします。
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結衣花
『流星シネマ』と繋がるオーケストラと鯨とそこで生きる人々の物語。所属していたオーケストラが自然消滅のような形で終わり、父から譲り受けた古いアパートの大家として屋根裏に引きこもるサユリさんと、その分身のチェリー。他の人には見えないしおそらく実体もないけれど、自分の本音を請け負う存在と対話することで何かを受け入れたり踏み出したりできることってきっとあるよな、と思わせてくれる吉田篤弘ワールドが今回も素敵でした。文章が心地良すぎて思わず眠気を誘われるくらいに。三部作の完結もゆっくり味わいたいです。
が「ナイス!」と言っています。
結衣花
松尾純一郎、57歳、早期退職後に喫茶店をオープンするも上手くいかず現在無職。可愛らしい表紙とはとてもイコールにならない苦味たっぷりの作品でした。彼の人生を全て見てきたわけじゃないから一概にこういう人だ、と決めつけることはできないけれど不倫をしていたという時点で株は無条件に下がる。近しい人々に「あなたは何も分かっていない」とすげなくされても「まあいいか」と持ち前の能天気さで問題を先送りにしたり煮え切らなかったり「本当に恵まれてますね」とついにっこり嫌味のひとつでも言ってしまいたくなった。
が「ナイス!」と言っています。
結衣花
おっとりしていてどこか浮世離れしたものを好む姉の笹子と勤めていた会社が倒産し姉の元に転がり込んできた堅実でしっかり者な妹の蕗子。仲の良い姉妹がまったりと営む、大阪の穏やかな日差しが照らす緑豊かな公園のそばのサンドイッチ店には、賑やかな常連客からあらゆる毛色のお客様まで訪れる。誰かの思い出を懐かしく、でも新しくサンドイッチでふんわりと包み込む5篇の物語。お腹が空きました。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/31(3949日経過)
記録初日
2013/12/22(3989日経過)
読んだ本
624冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
145126ページ(1日平均36ページ)
感想・レビュー
509件(投稿率81.6%)
本棚
17棚
性別
血液型
A型
自己紹介

波に浮かんで 気の向くまま。
※現在は読書記録のみを目的として主に活用しておりますので、個人的なやりとりなどはナイスなどでの反応のみになると思います。ご理解のほど、よろしくお願い致します。

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