短編集。面倒くさくて熱くてかっこいい陣内。こんな大人に出会えたら子供達も更生出来る気がする。

実際にこんなに感情を表に出さずに生きている人をみたことがないので興味深い。警察や検事のそれぞれの立場やシステムは容易に想像できてしまう。 主人公2人が今後どのような関係になっていくのか楽しみ。

世之介良いな～。やっぱりいい。飄々としていて温かい。人たらしというのはきっとこういう人の事なんだろうな。 弱みを見せられるってことなのかな。もっと言えば弱みをみせても恥ずかしくない。 そんな人がいたら私の人生も少しは楽だったのかな。でも見栄をはれるのはまだ頑張れるって思えたからそれで充分。 いつか現実に世之介のような人に会ってみたい。と病床より思った。

面白かった。様々な生きものの最期がかかれている。 出産後死ぬようにプログラムされている生きものが結構いる事に驚いた。それを人間に置き換えて考えてみると。私の人生は最後の子供を出産してる時に終わったんだなぁとか。ハサミムシのように子供に食べられて死ぬ人生だったら残されたお父さんは一体？とか。ハダカデバネズミとベニクラゲは不老不死とか？ イクラと鶏肉を食べる前に読まないほうが良かったな〜。

あーー。カレー食べたいっ。スパイスカレー作ろうかな。巻末のレシピを参考にしながら。 主人公がカレーを通じて成長していく様が好感が持てとても読みやすい本でした。トヨエツが愛おしい〜。

短編集。面倒くさくて熱くてかっこいい陣内。こんな大人に出会えたら子供達も更生出来る気がする。