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2024年5月の読書メーターまとめ

奏市
読んだ本
10
読んだページ
2715ページ
感想・レビュー
7
ナイス
110ナイス

2024年5月に読んだ本
10

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

奏市
とても面白くかつ色々と考えさせられた。前半は進化について時代時代で対立する説が紹介され、次第に何が真実かわかっていく様が非常にスリリングだった。師弟関係の絆や仲間だった者の修復不可能な関係悪化とか人間ドラマも大いに楽しめた。後半は進化の研究がいつの間にか優生学の興隆に繋がりナチスの政策にまで行き着くという読んでて重苦しくなる内容でもあった。「優生学運動に従事した人々の大半は、それがナチスの罪過につながる坂道とは知らずに、その時代、その社会、その階級の価値観に従い、正義と善意に導かれて行動しただけであろう」
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
7

奏市
読んでて楽しくてその世界に居続けたいと思うが、徐々にそれぞれの女性たちの孤独が迫ってくるようでもあり物悲しくもあった。安泰も刺激も求める自分も含めた人間はどこかおかしいなと改めて思う。やや理屈っぽくて本好きな綾さんが魅力的に映った。「お見舞に、と言って差し出されたのがゴディバのチョコレートで、綾はなんとなくうんざりした。人生というものは、憂鬱な雑事にみちている」れいこさんが陶子さんに「美徳のよろめきみたいなことはないんでしょうね」っていう言い方が独特でどこかで使ってみたい表現と思った。ま、使うことないか。
が「ナイス!」と言っています。
奏市
とても面白くかつ色々と考えさせられた。前半は進化について時代時代で対立する説が紹介され、次第に何が真実かわかっていく様が非常にスリリングだった。師弟関係の絆や仲間だった者の修復不可能な関係悪化とか人間ドラマも大いに楽しめた。後半は進化の研究がいつの間にか優生学の興隆に繋がりナチスの政策にまで行き着くという読んでて重苦しくなる内容でもあった。「優生学運動に従事した人々の大半は、それがナチスの罪過につながる坂道とは知らずに、その時代、その社会、その階級の価値観に従い、正義と善意に導かれて行動しただけであろう」
が「ナイス!」と言っています。
奏市
YouTube等で活躍している著者がサイゼリヤや牛角など主にチェーン店で食べ飲みしたものを綴った内容。もちろん本向けに過剰な日常感もある出してるだろうが、こんな昼飲みばっかしてたらアル中にならんかと老婆心ながら心配になる。でも単にそういったことで生計立てているのが羨ましくもある。ナポリタン専門店のパンチョというのを初めて知ったが、1番食べたいと思った。ジャンクな味ってどんなナポリタンなんだろう。相模原のレトロ自販機に角瓶持って行くって良い。ツアー旅行で連れに隠れてウイスキー小瓶持ってってたこと思い出した。
が「ナイス!」と言っています。
奏市
著者の本は初めて読んだ。タイトルから酒メインのエッセイと思っていたら、そんなに飲む人ではないようでもあり酒の話はあまりなく、絵画・写真、東京の街、戦前と戦後について、テレビなど日常の話題から成るエッセイ集。開高健のエッセイとかで著者の話題が出たりしててどんな人か気になっていたが、世間の風潮などから少し身を置いて冷静に批評する姿勢が印象的だった。『本の置き場所』「しかし本が増えすぎて嘆かわしいのは、家が狭くなることもだが、それを読む時間が自分にどれだけ残っているか、と、考えるときである」なるほどな感慨。
が「ナイス!」と言っています。
奏市
恐怖という心理状態について色々と新しい事を知れてより人間理解が進んだように思い有意義かつ面白かった。著者が精神科医なので各種恐怖症の視座だったり、古今東西色々な文学・映画に通じておられて引用されながら紐解いてみたり、様々な角度から解剖されている。大抵は客観的に考えられて淡々と読み進められるが、人によっては各自の弱いポイントでしんどい読書になるかもしれない。グロテスクの章はやや堪えた。篠田節子さんの短篇の一つに蛔虫が出てくるのがあるが、その時も今回も見なくていいのに画像検索してしまうから気持ち悪くなったり。
が「ナイス!」と言っています。
奏市
ネタバレ身内の不幸もありほとんど酔っぱらいながら読んだんで所々頭に入ってきてないとこもあると思うが、凄く好きな連作短篇だった。社会的な成功とは隔たった身だからこそ味わえるあれこれを堪能した。自分のことで精一杯だとしてもどこかでは他人のことを思いやれる部分があるもんだなと思った。『before they make me run』 「抑鬱状態のアル中が唯一ほっとするのは、一杯目の酒を飲み込む瞬間だと聞いたことがある」パチンコ依存の人間を描いているがこの心理状態のリアルさは当事者に話聞いたりしたんだろうか。気になる。
が「ナイス!」と言っています。
奏市
ネタバレ短篇四篇。どれも不思議な出来事が起こるが、絶対にないわけではないような微妙な感じ。さりげなくふと不思議なことがやってくる。受身な感じで。雛型(AI搭載人型ロボットらしきもの)と恋愛する表題作が好み。とても恋人らしい相思相愛な関係になるが、最後の段階には至らない。何かが欠けているよう。人間の恋人に対し「「家訓なのよ」私は咄嗟に言った。「丑年の人と午年に結婚してはいけないの」」そんな先延ばしの仕方があったとは。『墓を探す』家族、先祖との繋がりが有難いような恐ろしいような。死も生と繋がっている実感を与えられる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/03/22(3740日経過)
記録初日
2014/03/22(3740日経過)
読んだ本
807冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
223787ページ(1日平均59ページ)
感想・レビュー
517件(投稿率64.1%)
本棚
0棚
性別
年齢
41歳
現住所
長崎県
自己紹介

子供の頃はあまり読書好きじゃなかったですが、読まなきゃいけないよなと思いながら、ぼちぼち大学の頃から読んでみたら、自然と好きになりました。
今は、趣味でもあり、勉強も兼ねています。
一冊の本を集中して読むのが苦手なため、複数の本を少しずつ読み進めています。

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