読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

ホークス
読んだ本
19
読んだページ
5099ページ
感想・レビュー
7
ナイス
356ナイス

2024年10月に読んだ本
19

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ホークス
フロスト警部物の第4作下巻。事件は酷い展開になり、フロストの下品なジョークが止まらない。腐りかけの肉と胡椒の関係。殺人や誘拐は忌まわしいが、自分の正義や善良を疑わない者、メンツ争いを至上とする者は卑しい。フロストの上司である署長にとって警察は点数稼ぎの場。身代金を肩代わりするスーパーの社長にとって他人は金儲けの道具。彼らは人間らしさをマヌケな事だと考える。丸ごと込みで人間だとは思わない。本作には色んな卑しさが出てくるが、深い苦しみや悲しみが人間に戻るチャンスに見える。読者も自分の胸に手を当てる楽しみがある
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
7

ホークス
2020年刊。ユルいけど深い中華コミックエッセイ。著者は何回も食べて自分なりに仮説を立て、取材して確かめる。対象が中華屋なので親しみやすい。味も想像できて嬉しい。大阪の餡かけカツ丼、広島の餡だく天津丼、長崎のパンメン(チャンポン麺+中華丼の餡)、神戸のシチュー(牛バラ煮込み) など、形態や歴史がとても面白い。各地にあるメニューとして、中華屋のカレーやオムライスはそれこそ店ごとに個性的。ラーメンスープを使った中華うどんはぜひ食べたい。油脂の旨みを生かしたツマミの話にも惹かれた。何より著者の優しい人柄が良い。
が「ナイス!」と言っています。
ホークス
元本は2018年刊。脳科学者の著者は母親の認知症をすぐに認められず、根拠なく「そんなはずはない」と考え、診断が遅れたと後悔する。本書は発症から2年半の日々の気づきを元にしている。母親の言動を理解できず感情的になってしまう事もあるが、家族としての触れ合いを通し、認知症を改めて探究する。母親に負担をかけず研究する事は容易でなく、学びの厳しさを感じた。人は認知機能が衰えても、役に立ちたい、迷惑をかけたくない、幸福でありたいという思いは深い所で維持される。判断や理性の元は感情であり、「その人らしさ」は長く保たれる
が「ナイス!」と言っています。
ホークス
元本は2015年刊。「しなきゃいけないこと」の99%は「本当は別にしなくていいこと」。他人や世間の評価やペースに呑まれず、自分なりの価値観を持ち、自分なりのペースを把握する。著者の提案は、どれも心をほぐしてくれる。自分を大きく見せない、イヤなことをしない、自分の実力にしない、感情を殺さない、完璧を目指さない、等等。私も空気が苦手なくせにメンツにこだわり、親分の顔色を窺った。自分には無理なのに世間のマネをした。本書には有難い言葉が詰まっている。また迷わないよう、本棚に置いておこう。
が「ナイス!」と言っています。
ホークス
2020年刊。Ⅰの関西に続き、IIは北海道。景気の浮き沈み激しい土地のためかインテリアが冒険的で、店それぞれに時代が封じ込められている。お馴染みの厚いガラス扉や整然と並ぶソファーの他、幾何学的で凝ったシャンデリア、窓や仕切りの斬新なデザイン。ページを捲る毎に現れる面白い、或いは美しい壁と照明。お客を楽しませる工夫が至る所にある。あれこれ言っているが、私はただ懐かしさに溺れているのだ。もう面影すら定かでない大人たちが奢ってくれたアイスクリームは素敵に甘かった。本書は淡々としながら暖かく、とても切なくなった。
が「ナイス!」と言っています。
ホークス
2022年刊。精神科医が、自身を含めた多くの事例から、人間が幸福に近づく道について考える。かなり衝撃的で感想を書くのが難しい。後書きで訳者が述べている事が私にはしっくり来た。「不完全を不完全と認めること、日々の生活の小さなことで嘘をつかないように心がけ、自分を人生の責任者とすること。それは外部の情報を取り込むよりよほど勉強になるかもしれない。着実に自分の居場所を作っていく。自分がどんな人間か、周りの人がどんな人間か、確実な像が結べる」。自律的に生きたいと願っているが、改めてその難しさを思った。
が「ナイス!」と言っています。
ホークス
2020年刊。『謎のアジア納豆』に続く探索の完結編。アフリカ西部の納豆は主にパルキアという木の豆で作る。著者は政情に注意しながら幾つもの産地を訪問。冒険心とコミュ力を発揮して現地での食べ方、製法、歴史を調べる。バオバブ納豆やハイビスカス納豆を知り、自分以外の納豆探索者とも初めて出会う(アフリカの学者)。今回のアフリカと韓国の調査により、個性豊かな納豆文化がアジアとアフリカに広く存在する事が明らかとなった。日本納豆はその一員。納豆料理も色々出てくる。どこの人も「ウチの納豆が最高」と言うのが微笑ましい。
が「ナイス!」と言っています。
ホークス
フロスト警部物の第4作下巻。事件は酷い展開になり、フロストの下品なジョークが止まらない。腐りかけの肉と胡椒の関係。殺人や誘拐は忌まわしいが、自分の正義や善良を疑わない者、メンツ争いを至上とする者は卑しい。フロストの上司である署長にとって警察は点数稼ぎの場。身代金を肩代わりするスーパーの社長にとって他人は金儲けの道具。彼らは人間らしさをマヌケな事だと考える。丸ごと込みで人間だとは思わない。本作には色んな卑しさが出てくるが、深い苦しみや悲しみが人間に戻るチャンスに見える。読者も自分の胸に手を当てる楽しみがある
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/03/30(3894日経過)
記録初日
2014/03/30(3894日経過)
読んだ本
2302冊(1日平均0.59冊)
読んだページ
569720ページ(1日平均146ページ)
感想・レビュー
1543件(投稿率67.0%)
本棚
2棚
性別
自己紹介

2021年4月更新。間もなく60歳の会社員です。小説が苦手なので、お気に入りさんの感想も、小説については読まないことが多いです。読書メーターは本探しと、感想を読んで勉強したいのが目的です。読書はノンフィクションの食、生物、美術、紀行、歴史など。小説も怪奇幻想もの、ノワールものは少し読みます。

参加コミュニティ1

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう