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2024年3月の読書メーターまとめ

たらお
読んだ本
9
読んだページ
2784ページ
感想・レビュー
9
ナイス
427ナイス

2024年3月に読んだ本
9

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たらお
自分勝手な先入観で、芸術肌的な主人公を思い浮かべつつ読み始めたのだが、意外と地に足をつけて行動していた。しゃべり方は朴訥。愛想はない。相手の表情から気持ちは読み取るが、どう思われるかなんかはあんまり気にしない。だから何かを披露するときにも変な自意識はない。偏差値は高い。西武デパートを愛すが、西武ライオンズについてはあまり知らない。何かに打ち込もうと思ったら、真っ直ぐに突き進むところがストーリーのエンジン。「やってみないとわからない」と種をまき、どれかひとつでも花が咲けばいいくらいのスタンスが成長を促す。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
9

たらお
ベトナム戦争によるアメリカの敗戦が色濃く漂う70年代。帰還兵の苦悩が描かれたディア・ハンターやタクシードライバーなどが出てきたが、個人内ベストは、作家性を前に出した作品群。①ゴッドファーザー(コッポラ)②激突(スピルバーグ)③ゾンビ(A・ロメロ)④時計じかけのオレンジ(キューブリック)⑤ファントム・オブ・パラダイス(デ・パルマ)アメリカンニューシネマから続く、アンハッピーエンドというか、予定調和で終わらない映画が多数観られた10年間。
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たらお
著者曰く、頭を空っぽにして楽しんで欲しい、の通り色々と考えてはいけないのだろう。純粋に笑いに身を任せればよいところを、バンジーや滝行などの体験談は、ネタ作りのための体験か?と少し冷める。著者の好きな部分が、傍から見たら恥ずかしくなりそうな自意識や腹黒さであったり、単純な楽しさの中にも深い洞察がある文章であったりして、それを求めてしまうのはわがままか。でも、面白さは変わらずで、強度の甘党で19日間でホールケーキ5コ食べ、人間ドックに引っかかった話は、大学生か!と突っ込みたくなるようなやんちゃさ。
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たらお
「ああえあうあああああおういんうえええ(話せなくなったから病院連れて行って)」41歳で脳梗塞になったルポライターによる闘病記。奇跡の脳~脳科学者による脳卒中闘病記よりも、ポップでポジティブ。読みやすいし、元気が出る。病状を一般の人に分かりやすく伝えようとする言語化を目指したことにより、病状の例えとリハビリへの取り組む様は分かりやすい。後半、妻の紹介も◎。片付け×合理性×なんだけど、著者にとって、「何かしてほしいことある?」と聞かずに「してほしいことをする」人で、かけがえのない人だと再認識した点も好印象。
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たらお
アメリカンニューシネマが出てくる60年代。個人内ベストは、①ワイルドバンチ(ペキンパー)②博士の異常な愛情(キューブリック)③お熱いのがお好き(ワイルダー)④何がジェーンに起こったか(アルドリッチ)⑤アパートの鍵貸します(ワイルダー)。中でも、心理スリラーである「何がジェーンに起こったか」は2度観ているが、もう一度観たい吸引力がある。アウトサイダーたる彼女らが、取り巻く環境や運命への抵抗を試みたときに、社会はどのように応じ、それはどんな結末を招くのか?ベティ・デイビスの写真は強烈で、怪演を思い出した。
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たらお
そもそも完璧な人間はいないし、一緒にいれば気になる所も目についてくる。これが、家族なら・・・ある程度許容せざるを得ないということにもなるのだが、家族でないのなら、一旦もちはじめた疑念というのは、どうしようもないくらいに自分を狂わしていく。主人公の花はしっかりしているが、世間知らずで、世の中のお金の仕組みに疎く、短時間でお金を稼げる仕事の危うさに気付きながらも、貧しさからしのぎの道を選択して、似た者同士の共同生活は、やはりお金の問題から瓦解。生きるのにお金は絶対必要。しかし、縛られ過ぎない生き方をしたい。
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たらお
トランプ出現で、再評価が高まる『アメリカ史上、最もまともだった大統領』という表題で「それはニクソンだ」と言い切る著者は、「大統領でたどるアメリカの歴史」(岩波ジュニア新書)を紹介する。なぜ、ニクソン?というのを説明するのだが、大統領として何をしたのかというのは、他者との比較が欠かせないということで、この本を推すのである。しかし、何となくの知識しか無いわたしは、「ニクソン」=ウォーターゲート事件で失脚・強面・ケネディ暗殺陰謀論といった印象しかなかったので、是非これ読んでみたいと思うのである。
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たらお
恩田陸は「蜜蜂と遠雷」において、弾く人によってどうして音色が変わるのかを鮮やかに表現したわけだが、「墨のゆらめき」は、書道家が表現する書から、素人が何を感じることができるのか?という同じようなハードルがあり、それを越えられたのかに注目してしまうのである。確かに書道教室に通う子たちに「風」を書かせた場面では、どんな風を思い浮かべるのかによって、表現は変わることを話す場面があり、対象そのものをイメージすることにより巧さではない字に違う表現はつくかもと考えさせるところはあった。けれど、その先の世界となると・・・
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たらお
「格差」に絞って紹介しているのがいい。ノマドランドでは、トレーラーハウスで放浪する女性の物語だったが、町山さんは、原作には書いてあったが、映画では描かれていなかったノマド(放浪者)の困難さを浮き上がらせる。それは、ノマドがどうしてノマドになってしまったのかであったり、最低賃金の問題であったり、弱者切り捨ての社会保障であったりする。だけど、映画では、放浪する自由さと、美しい自然の景色に焦点を当て、暗部をぼやかしていたことを知る。日米韓英の格差映画を並べることで、各国が抱える社会的な問題点も知ることができる。
が「ナイス!」と言っています。
たらお
自分勝手な先入観で、芸術肌的な主人公を思い浮かべつつ読み始めたのだが、意外と地に足をつけて行動していた。しゃべり方は朴訥。愛想はない。相手の表情から気持ちは読み取るが、どう思われるかなんかはあんまり気にしない。だから何かを披露するときにも変な自意識はない。偏差値は高い。西武デパートを愛すが、西武ライオンズについてはあまり知らない。何かに打ち込もうと思ったら、真っ直ぐに突き進むところがストーリーのエンジン。「やってみないとわからない」と種をまき、どれかひとつでも花が咲けばいいくらいのスタンスが成長を促す。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/04/06(3674日経過)
記録初日
2014/04/06(3674日経過)
読んだ本
1034冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
319940ページ(1日平均87ページ)
感想・レビュー
1029件(投稿率99.5%)
本棚
1棚
現住所
北海道
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