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1月の読書メーターまとめ

書没
読んだ本
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718ナイス

1月に読んだ本
12

1月のお気に入られ登録
2

  • れん
  • あの日の夕暮れ

1月のトップ感想・レビュー!

書没
小惑星の衝突によって地球の余命が8年と宣告された世界。混乱と喧噪の後で、登場人物たちは三者三様に時を過ごす■子どもを産む決断を下すカップル、カレシを作ろうと探す少女、身寄りをなくした人のために演技を続ける女性…。終末を前にした人は、脆くて強い。鍛錬を続けるボクサーの、「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」という言葉が響く■締めくくりは、マンションの屋上に櫓を建てる老人の話。「前向き」に終末を迎える、運命への不遜さが人間の強さだ。明日世界が滅んでも、種を植える。何かを作る。そんな人になりたいと願う。
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1月のトップつぶやき!

書没

2020年12月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2884ページ ナイス数:437ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/460359/summary/monthly

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1月の感想・レビュー一覧
10

書没
「昨日の夕陽が、きょうも見られるというぐあいに人の世はできていないものらしい」■土方歳三は、夕日が好きだったと描写される。没してゆく幕府と共に散った彼にぴったりのエピソードだ■時流に押される幕府を支え、その瓦解とともに死んだ。剣に生きるものは、剣に死ぬ。この喧嘩師は、不吉な予兆をものともせず、自ら死地へと進んだ■読みながら思う。「坂の上の雲」は上り坂の小説で、「燃えよ剣」は下り坂の小説だと。苦境、劣勢にあって、どう生きるべきかを描いている。今が「右肩上がり」の時代でないからこそ、心に来るものがあるようだ。
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書没
焼けるように熱い本だ。活字に喧嘩師の鼓動を感じ、行間にその人間味を見る。新年を迎えたので再び、身を浸すことにした。5度目の通読となる■司馬遼太郎の小説に登場する面々は、それぞれが男の型を持つ。土方歳三は、「実」の男だ。にわかに国家論が沸騰した幕末に、剣と信義だけを恃んだ■罪あるは斬る、怯懦なるも斬る--。対象は敵だけでない。厳しい規律から逃げた隊士も、ためらわず処断した。その姿勢は、実力をひそめて黙す一本の剣に似る■なぜ、この小説が好きなのか。なぜ何度も読むのか。自分に問い、ページを繰り、下巻へと進む。
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書没
「変節漢」として語られる、維新草莽期の志士・清河八郎の物語。だが550ページ余を追えば、その人物観は変わる■筆者は「かなり誤解されているひとだと思う」と綴る。だからこその、丁寧な書きぶりなのか。生い立ち、逃避行、遊説、そして浪士組設立。その凄烈な志は、随所でひしひしと伝わる■浪士組から「誠」の新撰組が鮮やかに生まれたこともあり、八郎はますます誤解されたのだろう。歴史の皮肉である■山形の片隅から文武を磨いてのし上がった八郎だが、ついに「回天の門」には届かなかった。屈折し誤解される、それが「草莽」の悲しさか。
書没
2021/01/24 23:42

「学問というものも、恐ろしいもんですなあ」p87

書没
2021/01/24 23:44

「ものになるかならないかは、修業次第だの。子どものころからやっておっても、修業に身が入らねば剣は伸びない。晩学でも一心にはげめばかなりのところまでは行くだろう」 「天賦の才というものがあると思いますが」 「多少はある。だが才ある者は、またよくはげむものだ。ゆえに伸びる」 (千葉道場でのやりとり)p127

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書没
…え、何この本。こわっ!■ルームシェアをして暮らす5人の男女をめぐる物語。それぞれの語りが、不思議な関係に潜む暗部を浮き彫りにしていく■推理小説ではないし、読者は結末を予測できないだろう。「伏線」と呼ぶには細すぎる線が、終盤で読者の首を絞めにかかる。衝撃だった■5人それぞれに一定の好感と一定の違和感を覚えさせる、キャラの「立たせ方」が卓越していた。この違和感が大事だ。行間では始終、「こいつらを信用してはいけない」と訴えている。でも、読者は彼らをちょっと理解してしまう――■そして、背筋を凍らせるのである。
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書没
戦争など起きてほしくない。しかし、「だから学ばなくて良い」というワケでもない■軍事の入門には最適だったと思う。発行は20年前だから、各論ではなく不変の原則、考え方のベースになりそうな箇所をメモして読んだ■雌雄を決する要素は、補給ルートの遮断、軍需産業の破壊、指揮・統制・通信・情報システムの混乱制圧などさまざま。関ヶ原のような「決戦」的な戦争観は、本当に昔のことなんだと思った■高度に専門化した兵士は「もはや消耗品ではない」など、目からウロコの指摘も多々。外交を含めた戦略的な観点と、軍事の現状に興味が湧いた。
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書没
芥川賞受賞作「パーク・ライフ」。電車内でたまたま声をかけた女性との…何だろう。恋愛ではない■当たり障りのない会話から、互いのことを知る。スタバの女性客のことを「自分には隠すものもないってことを、必死になって隠してるんじゃないのかな」。名前も知らないけど、言葉で人柄が伝わってくる■選評を見ると、ストーリーの作為のなさが良かったようだ。人間が「在る」というコメントが腑に落ちた■表題作は恋愛の予感。逆に、終わりの兆候を感じさせる二作目「flowers」の方が好み。冷血さへの憤りが爆発するシーンに人間味を感じた。
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書没
昭和初期、温泉湧出地帯の熱い岩盤にトンネルを掘り進める。300人超の犠牲を払いながら、男たちは黒部第三発電所の完成へと邁進した■岩盤の最高温度は160度以上。過酷な環境下で、滑落や作業事故が相次ぎ、命はあっけなく散る。「泡雪崩」の爆風では宿舎ごと吹っ飛ばされ、100人近い死者が出た。山深い自然の脅威を思う■「断念すべきだ」と、何度も思った。しかし工事は進む。「国策」とする政治の圧力に、撤退を是としない技術者のプライドもある。一方、最前線で命を張る人夫たちに広がる冷たい怒りが、いかにも不気味で印象的だった。
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書没
大泉洋さんへの「あて書き」作品だという。スラっとしたクセ毛の主人公・速水輝也のイメージに、大泉さんが無理なく重なった■如才ない。相手を笑わせ、会話の流れを作り、自分の方に引き込む。ちょっとした切り返しに何度も笑ってしまった。このテンポを活字で表現するのは、至難の業ではないか■大物作家や同僚たちを虜にする、腹の底が見えない編集者。エピローグでは小説への純な思いも暴かれる。痛快劇の裏で、時代の波にもまれる出版人の悲哀も透けて見える■華やかな業界を舞台に描かれた騙し絵。牙に気づいても、なお深く、美しいと思った。
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書没
上巻までは社会派小説かと思ったが、中・下巻は一気に宮部さんの世界観に支配された■遺体を切り取る連続殺人、渇望を集める守護天使・ガラの登場、そして「悲嘆の門」につながる孝一郎の旅……。「分からない、でも知りたい」という絶妙な案配でストーリーが進む■大学生の孝一郎は、インターネット上のやりとりを監視するバイトを通じて事件に巻き込まれた。物語の鍵は、言葉。吐き捨てた言葉は、自分の中に蓄積する。積もり、固まり、やがて自らを形作ってしまう■ネットやSNSに大量の言葉が棄てられる社会。宮部さんの幻想が警鐘を鳴らす。
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書没
小惑星の衝突によって地球の余命が8年と宣告された世界。混乱と喧噪の後で、登場人物たちは三者三様に時を過ごす■子どもを産む決断を下すカップル、カレシを作ろうと探す少女、身寄りをなくした人のために演技を続ける女性…。終末を前にした人は、脆くて強い。鍛錬を続けるボクサーの、「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」という言葉が響く■締めくくりは、マンションの屋上に櫓を建てる老人の話。「前向き」に終末を迎える、運命への不遜さが人間の強さだ。明日世界が滅んでも、種を植える。何かを作る。そんな人になりたいと願う。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/05/10(2485日経過)
記録初日
2011/12/10(3367日経過)
読んだ本
1013冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
343664ページ(1日平均102ページ)
感想・レビュー
595件(投稿率58.7%)
本棚
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性別
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東京都
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