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2021年11月の読書メーターまとめ

やまおじさん
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2021年11月に読んだ本
5

2021年11月のお気に入られ登録
1

  • 入道雲

2021年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やまおじさん
特攻を命じられ出撃しても、敵艦に体当たりすることを拒否し続けた稀有な「特攻兵」佐々木友次さんを調べ、亡くなる直前にインタビューした内容。特攻作戦の愚劣さ。――端的に攻撃効果が低い。爆弾を抱えて体当たりする前に敵機に襲撃されたり、体当たりじたいの成功率が低い。体当たりするよりも爆弾を落とすことを繰り返す方が飛行機も無駄にならない。――こういう冷静な判断ができない(しようとしなかった)指導部や参謀、司令官たち。筆者の憤りが伝わってくる。第2章「戦争のリアル」が圧巻。参考文献一覧の付いていないのが残念。
やまおじさん
2021/11/14 19:47

著者が佐々木友次さんを知ったきっかけになった本。『特攻隊振武寮 帰還兵は地獄を見た』朝日文庫(大貫健一郎・渡辺考)朝日新聞出版2018。地元の図書館にあったので借りて読んでみたい。

やまおじさん
2021/11/14 19:53

「特攻」を美化する動きは現在もあるが、それを命令した側と命令されて死んでいった側を、きっちり分けて考える必要がある。著者も書いているように<特攻隊員を「英霊」「軍神」と無条件で讃える>ことで、<「命令した側の存在が曖昧に>なってしまう。戦後、特攻を命じた側の生き残りが、特攻を正当化し続けていることにも、著者は鋭い批判を加えている。

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2021年11月にナイスが最も多かったつぶやき

やまおじさん

2021年10月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:1580ページ ナイス数:101ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/466409/summary/monthly

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2021年11月の感想・レビュー一覧
5

やまおじさん
著者は3章「もうひとつの『きけわだつみのこえ』」で、学徒兵たちの遺稿や手記(『きけわだつみのこえ』に掲載されなかった彼らの本音に近いことば)を、ていねいに読み解く。特攻隊員を英霊・人柱と位置付けることはもちろんのこと、あれは「犬死」だったという戦後の突き放した見方にも批判を加え、知覧の「特攻平和会館」を参観した人たちの感想(「崇高な特攻隊の人々によって現在の繁栄がある」「祖国のために散華した英霊に敬意を表する」)に代表される戦後の人々の情緒的な見方にも異をとなえる。あの戦争の実態を知るための良書。
やまおじさん
2021/11/25 19:40

「十死零生」の特攻作戦がなぜ行われたのか。保阪氏は「戦争目的の曖昧さ(何のための戦争か)」と「戦争終結の計画のなさ」の2点を繰り返しあげている。緒戦の快進撃から半年もたたないうちに劣勢に転じ、勝てる見込みのなくなった戦争をずるずると続けていったのはなぜか。今ならいろいろ言えるが、著者とおなじく私も許せないのは、学徒兵を中心とした特攻兵に命令をくだした司令官、隊長、高級参謀たちが「いずれは私もいく」と言いながら、戦後になっても「あれはしかたがなかった」とか「特攻兵は自ら志願したのだ」などと逃げまわったこと。

やまおじさん
2021/11/25 20:12

終章(5章)にある「特攻作戦が大西瀧次郎=第一航空艦隊司令長官の発案による」という通説への反論。軍令部(海軍)作戦部長中沢佑少将(のち中将)や源田実(真珠湾攻撃にも参加した軍令部作戦課の作戦担当)らが深くかかわっていたという話。しかも、大西瀧次郎が敗戦とともに自決したのと対照的に、この二人は、戦後も自分たちの責任回避にあけくれたという。憶えておきたい。

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やまおじさん
先の戦争(アジア太平洋戦争、大東亜戦争と呼ばれる)について書かれたものは多いが、体験者の姿をリアルに描いたこの本ほど、あの戦争の実態を感じさせるものはないと思う。著者(1943年生れ)が実母の遺した手帳の日記を読み解き、徴兵にとられた実父(敗戦間際に40歳を過ぎて応召、五島列島に派遣)の姿、残された母と子どもたちの空襲下での暮らし、父の復員後の腑抜けになったような姿をリアルに描いている。序文にあるように、この国の戦後の反省は「ぐずぐずぐちゃぐちゃ」のまま「ホントのところはほとんどわかっちゃいない」のかも。
やまおじさん
2021/11/23 20:54

<あの戦争についていえば、基本的に「命令」には「責任」が伴っていなかった。もっと言うと、どのようなコトバにも責任はくっついていなかったのだ。ただひとり、ミコトノリを発した天皇を除いては。>(P.227 第3部 五島列島へ行く)・・・明治以降、教育勅語・軍人勅諭・戦陣訓によって「国のため」=天皇のために命を投げ出すように(幼少から)教育されてきたのが戦前の日本人だった。軍隊で理不尽なビンタを食らったり、戦地で餓死したり、空襲に逃げ惑った兵士や庶民に対して、誰も責任をとらないのがこの国の姿だったのだ。

やまおじさん
2021/11/23 21:15

昭和天皇が、戦後に受けた外国記者のインタビューで戦争責任について問われた際、「そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしていないので、よくわかりませんから、そういう問題についてはお答え出来かねます。」と答えたのは有名(P.71脚注)。また、「鬼畜ルメー断じて怖れじ」(1945/3/13付朝日新聞見出し)と名指しされた憎き敵だったはずのマリアナ基地司令官ルメーに、日本政府は戦後、天皇からの最高レベルの勲章「勲一等旭日大綬章」を与えている(P.72)。

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やまおじさん
『食べることと出すこと』(医学書院/2020年刊行)で知った本。編者の頭木弘樹さんは20歳から13年間、難病(潰瘍性大腸炎)との闘病生活を経験した人。タイトルどおり、人生に絶望したとき、読んで、こころに沁みこむ作品を集めたアンソロジー。不思議な味わいの作品ばかり。巻末の作品解説で、頭木さんが収録作品にこめた思いが伝わってくる。
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やまおじさん
特攻を命じられ出撃しても、敵艦に体当たりすることを拒否し続けた稀有な「特攻兵」佐々木友次さんを調べ、亡くなる直前にインタビューした内容。特攻作戦の愚劣さ。――端的に攻撃効果が低い。爆弾を抱えて体当たりする前に敵機に襲撃されたり、体当たりじたいの成功率が低い。体当たりするよりも爆弾を落とすことを繰り返す方が飛行機も無駄にならない。――こういう冷静な判断ができない(しようとしなかった)指導部や参謀、司令官たち。筆者の憤りが伝わってくる。第2章「戦争のリアル」が圧巻。参考文献一覧の付いていないのが残念。
やまおじさん
2021/11/14 19:47

著者が佐々木友次さんを知ったきっかけになった本。『特攻隊振武寮 帰還兵は地獄を見た』朝日文庫(大貫健一郎・渡辺考)朝日新聞出版2018。地元の図書館にあったので借りて読んでみたい。

やまおじさん
2021/11/14 19:53

「特攻」を美化する動きは現在もあるが、それを命令した側と命令されて死んでいった側を、きっちり分けて考える必要がある。著者も書いているように<特攻隊員を「英霊」「軍神」と無条件で讃える>ことで、<「命令した側の存在が曖昧に>なってしまう。戦後、特攻を命じた側の生き残りが、特攻を正当化し続けていることにも、著者は鋭い批判を加えている。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/05/29(2914日経過)
記録初日
2009/03/26(4804日経過)
読んだ本
713冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
200348ページ(1日平均41ページ)
感想・レビュー
387件(投稿率54.3%)
本棚
15棚
性別
現住所
東京都
URL/ブログ
https://www.facebook.com/iriyamah
自己紹介

雑多な読書をしています。年間100冊読破を目指すも、なかなか。とくに好きな作家と作品は、池澤夏樹(静かな大地)、船戸与一(蝦夷地別件)、宮部みゆき(時代小説群)、五木寛之(初期の小説群、エッセイ)など。民俗学、社会学の本もよく読みます。南方熊楠、塩見鮮一郎、赤坂憲雄、内田樹など。エンタメノンフと呼ばれるジャンルも好き。なかでも高野秀行、角幡唯介。関野吉晴、長倉洋海なども好きな書き手です。最近は桐野夏生の小説に嵌っています。

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