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2023年6月の読書メーターまとめ

やまおじさん
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感想・レビュー
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ナイス
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2023年6月に読んだ本
11

2023年6月のお気に入られ登録
1

  • 楊令@

2023年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やまおじさん
この作家の熱心な読者でもないが、なんとなく読んでみようと図書館から借りてきた。面白かった。『スノードロップ』『パンとサーカス』は読んでいて、注目している作家ではある。「本書はフィクションです」とあるのが可笑しいが、ご自身の半生(ご子息誕生から現在まで)は、ほぼ実話だろう。ミロク(彌六)と名付けられたご子息が、活躍していることも知った。冒頭、エトロフ島訪問記が私には新鮮だった。芥川賞選考委員に選ばれ、石原慎太郎とやりあったくだりも面白い。全編を通じて反「アベ政治」への痛烈な批判は、この人らしく、いっそ痛快。
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2023年6月にナイスが最も多かったつぶやき

やまおじさん

2023年5月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3875ページ ナイス数:205ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/466409/summary/monthly/2023/5

が「ナイス!」と言っています。

2023年6月の感想・レビュー一覧
11

やまおじさん
ネタバレ岳飛と秦容、それに蕭炫材が手を組み、南方の動きが激しくなった。水上戦で手痛い敗北を喫した南宋軍の動きも、興味深い。王貴と崔蘭がめでたく結ばれる一方で、蔡豹の悲しい死。あいかわらず、波乱万丈。ますます目が離せない。というか、次巻への期待が高まる。
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やまおじさん
全17巻の折り返し。撻懶の病死を契機に国内の矛盾が表面化してくる金国。水軍を強化して梁山泊の拠点(沙門島)と水軍を襲う南宋。この二国には滅亡の気配が感じられる。対照的に、梁山泊は秦容が率いる小梁山が発展を続け、岳飛との連携も進み、北方の高山の傭兵たちを配下に加えて、あたらしい国ができていく予感。このあたりの展開は、胸がすく思いだ。王清の悩みが微笑ましく、今後の命運が気になる。長大な物語(『水滸伝』19巻、『楊令伝』15巻に続く本作)を、まだしばらく楽しめそうだ。作者の技量にあらためて脱帽。
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やまおじさん
ネタバレ金国と南宋が組んで、梁山泊に挑んでこようとする。梁山泊致死軍の攪乱が頼もしい。海上でも大きな戦闘の予感。南方では「象の河」一帯(甘藷園、造船所、小梁山)の秦容・李俊らを頭とする梁山泊と、「湄公河」の岳飛たちが、ついに連携。南宋との戦が始まりそうで、この先の展開にますます期待が高まる。なお、この巻の文庫版解説(川合章子=歴史系フリーライター)には、歴史上の実在人物である岳飛と秦檜について詳しく書かれていて、きわめて興味深い。
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やまおじさん
湄公河(メコン川)の畔に落ち着いた岳飛。象の河で着々と「小梁山」を築き続ける秦容たち。西域では韓成が活躍。十三湊では藤原一族との結びつきを深める張朔。スケールの広がりに目を見張り、この先の展開への期待が増す。岳飛に懐いて子分のようになった猿の骨郎が可笑しい。
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やまおじさん
この作家の熱心な読者でもないが、なんとなく読んでみようと図書館から借りてきた。面白かった。『スノードロップ』『パンとサーカス』は読んでいて、注目している作家ではある。「本書はフィクションです」とあるのが可笑しいが、ご自身の半生(ご子息誕生から現在まで)は、ほぼ実話だろう。ミロク(彌六)と名付けられたご子息が、活躍していることも知った。冒頭、エトロフ島訪問記が私には新鮮だった。芥川賞選考委員に選ばれ、石原慎太郎とやりあったくだりも面白い。全編を通じて反「アベ政治」への痛烈な批判は、この人らしく、いっそ痛快。
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やまおじさん
ネタバレ文庫版カバー裏にあるように、「シリーズ前半、最大のクライマックスを迎える緊迫の第六巻」。まさか、岳飛がこの巻で死んでしまうことはないだろう(岳飛伝なのだから)と思いながらも、手に汗握る展開。頭領を失った岳家軍はどうなるのか。なにもかも失い、身ひとつで南方に逃亡する岳飛は? 全17巻のまだ三分の一だ。「水滸伝」「楊令伝」と続いてきて、登場人物たちの流れに大きな瑕疵がないのは、みごと。舞台のスケールがどんどん広がってきて、この先が楽しみだ。
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やまおじさん
ネタバレ呉用がひっそりと息を引き取った。その終焉シーンが、いい。西遼では韓成が「戦は、いやだ、人が死ぬ」と涙を流しながらも宣撫を続け、上青の許へ着く。その姿にもジーンとくる。遠く南方の宣凱たちの部隊では、ついに甘藷糖が完成。彼らの創意工夫が、すごい。さらに日本では、十三湊に着いた張朔が平泉の藤原基衡・秀衡父子に謁見する。物語の舞台はどんどん広がり、この先の梁山泊の交易のスケールがどこまで広がるのか。矛をおさめた岳飛の今後も、おおいに気になる。
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やまおじさん
南方であらたな試みを始めた秦容・李俊一行が、物語の広がりを予感させる。金軍と岳飛軍・南宋軍との大規模な戦闘シーンは、私には、あいかわらずイメージがつかみにくいが、波乱含みではある。北へ突出した岳飛軍は、南宋の秦檜たちの停戦への動きによって見捨てられるのだろうか。次巻に向かい、展開が楽しみだ。この巻の解説(鳴海章)が言う「遠大な物語でありながら、どのページを繰っても、熱く、7着ればいつでも血が噴き出しそうに躍動している」北方大水滸伝なんだな、と、あらためて思う。『岳飛伝』は全体のまだ四分の一弱(全17巻)。
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やまおじさん
これまで何冊も作品を読んだ作家の新刊(2023年2月刊)。2014年から2022年まで雑誌に発表された5編の中短編が集められている。生き延びた人たちの視点から沖縄戦での苦難と戦後の苦悩が語られる。ずっしりと重い内容。
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やまおじさん
3巻目。舞台がさらに南方まで広がり、この先のスケールの大きさを予感させる。カンボジアから、なんとビルマ(ミャンマー)まで! 梁山泊若手の活躍(宣凱、秦容、王貴、王清たち)からも目が離せない。老いてなお強い史進、人間味あふれる岳飛。さらに、前面に出てきた三人の個性的な若い女性たちも魅力的。北方謙三が描く人物の奥深さ! この巻の文庫解説(張強氏)は、北方大水滸伝の成り立ちを本家水滸伝と比較していて、たいへん興味深い。
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やまおじさん
ネタバレこの巻で、また大きな展開が。子午山の公淑が静かに息を引き取り、王進がその後を追うように自死(といっていいだろう)する章はしんみりと胸に沁みる。王清と蔡豹は子午山を離れて自立。二人のこの先が気になる。また、自らの弱さを隠そうともしない岳飛の姿が魅力的。呉用を頭領とする梁山泊が思いをあらたに動き出し、金軍との大きな戦闘(決戦?)が始まる。若い宣凱は呉用の跡を継ぐのか? 次巻の展開がいよいよ楽しみ。北方大水滸伝の最終作は、じつに面白い。さすがだ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/05/29(3713日経過)
記録初日
2009/03/26(5603日経過)
読んだ本
963冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
278928ページ(1日平均49ページ)
感想・レビュー
631件(投稿率65.5%)
本棚
20棚
性別
現住所
東京都
URL/ブログ
https://www.facebook.com/iriyamah
自己紹介

雑多な読書をしています。年間100冊読破を目指すも、なかなか。とくに好きな作家と作品は、池澤夏樹(静かな大地)、船戸与一(蝦夷地別件)、宮部みゆき(時代小説群)、五木寛之(初期の小説群、エッセイ)など。民俗学、社会学の本もよく読みます。南方熊楠、塩見鮮一郎、赤坂憲雄、内田樹など。エンタメノンフと呼ばれるジャンルも好き。なかでも高野秀行、角幡唯介。関野吉晴、長倉洋海なども好きな書き手です。最近は桐野夏生の小説に嵌っています。

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