ネタバレ週刊新潮連載とのこと。朝刊連載なら朝から疲弊したかもしれない。角田さんにしては中途半端な設定だ。なんでこうなるの⁉︎が拭えない不三子。飛馬もSNSの炎上では無知と幼さを露呈してしまった。飛馬の家族は分解なんかしてないでしょ。タイトルは不三子のヤケクソ感の表れのようだ。読後に私自身がさぁ自分で考えて行動しましょうとポジティブになれないのは、簡易な単語も平仮名表記のせいで、おどろおどろしさが増すからか。ネグレクトの女の子は一体どこへ。昭和からコロナ禍までを振り返るキツいお話でした。

ネタバレ家康の再来と言われた名君吉宗の後継者家重。脳性麻痺で不自由な主君のお口のみに徹した忠光。主従の関係を超えた友情は普遍だ。 クライマックスは大手門のお別れ。酒井忠音の最期も泣ける。隠密万里も渋い。主役の視点が転々とし、吉宗公に大岡越前、田沼意次と役者に事欠かないこの時代。私からの殊勲賞は比姫。育ちの良さが表れてる。イケメン家重説の裏付けも。次点お幸の豹変ぶりには意表を突かれたが敢えなく途中退場ね。 定説の酒や猿楽に溺れた家重も悪名高き田沼意次もここには居ない。徳川家定の忌日に読了。読友さん推しに納得です。

ネタバレアンソロジーで新津さん大崎さん松村さんとくれば期待大。どれも良かったけれど①岸本葉子さんのフィギュアスケートオタクがマイベスト。著者のエッセイは地元図書館で超人気なので気になっていた。なるほどテンポ良し。リュウちゃんのモデルは大ちゃんだよね。衣装で胸毛の露出は減点は知らなかった。②大崎さんのレンタル番犬はオチにもう一捻りほしい。③坂井さんは唯一官能的なラスト。④咲沢くれはさんは多分初読み。ひとり映画は典型的なソロ活。⑤新津さんは娘からの容赦ない叱責に身につまされた。⑥トリの松村さんは安定で大円団。