ネタバレ★★☆ 物理学者・湯川助教授1作目。昔ドラマを観たので、あのBGMが頭を流れる。理系に疎くても読み易く、捜査一課のやり取りもいい。内海より草薙刑事の方が好きだな。ただ後味の悪い話が最後だったのが残念。息子を売るフリーライターなんぞ再起不能になる迄痛めつけろ。

ネタバレ★★☆ おばちゃま9作目。結局7人の情報屋は全員本物で、偽物はジャンコという事か。ラストは文字通り駆け足で唐突に終わった。カーステアーズの部屋でふたりにモーナジェイの話をしてほしかったな。

ネタバレ★★☆ 北多摩署シリーズ。ウマさん大活躍。泥棒と捜査なんて現実では有り得てはならず、フィクションだからこそ面白い。

ネタバレ★★☆ シリーズ6作目。そりゃいつか縊り殺されて当然だろ、という話。それこそマックス・フックに絵画ついでに消されていたら手間が省けたなってくらい。3人は相変わらずトラブル背負い込みドタバタしながら、めちゃくちゃ呑む。たった2日程でどれだけ呑むのか。犯人の様子はいまいちスッキリしないが、マローンが付くし、フラナガン警部が楽しそうだったから良し。ルースの良い所は1ミリも？？？マローンに素敵な出会いがあると良いな。

ネタバレ★★☆ 2作目。釣り鐘のトリックは少々疑問だが全体的に面白かった。やはり見立て殺人は良い。三姉妹は全員知能が……母お小夜はともかく父与三松が狂ったのは何故か。三姉妹は駄目なのに早苗はOKなのは。復員詐欺か…酷く残忍な行為だが食うや食わずの時代では…しかしいい死に方はしないな。仮にも和尚は教えを説く立場で、本来なら道を外しそうになった嘉右衛門が成仏するよう勤めるのが仏門だろう。了沢を何だと思っている。

ネタバレ★★☆ シリーズ2作目。キャサリンとサラが捜査するストリッパー事件は良かった。片やグリッソム率いるバラバラ事件は、コカインに脳をやられた一家に何をしんみりする事があるのか。狂信者の妻、チェンソーを振るう夫、父に被せ逃げ切ろうするティーン娘、どこに被害、加害、愛があるのか。頭にあるのはドラッグだけ。

ネタバレ★★☆ ペレス警部2作目。住民ひとりひとりが知り合いレベルの田舎、それぞれの噂が飛び交う地域、それでも誰もが人に漏らさぬ秘密を持つ。そんな秘密のひとつから身勝手な犯行。ローレンスは自業自得、ジェレミーは評判通りの間抜け。テイラー主席警部は栄転で重大犯罪捜査班ボスになるそうだが、もう出ないのだろうか。

ネタバレ☆☆☆(評価なし) 合わなかった。できるだけ安価に安定供給される電気がないと生きていけないと分かってて感情に訴える反対運動を行う、それだけ旨みがあるんでしょうね。

ネタバレ★★☆ 化けたり騙したりと忙しくて良い短編集。養蜂家ホームズ。観察研究しながら蜂蜜食べたりしてたのかな。

ネタバレ★★☆ 鬼がテーマの短編集。昔々に読んだ筈の青頭巾、綺麗さっぱり忘れていた。古典は好きではなかった10代、今も変わらず。中井英夫が面白かった。人間と鬼は親戚みたいなもん。将棋みたくどこかの境でひょいと成る。何された訳でもなさそうなのに発狂した娘をああも怖がり避ける実父も鬼みたいなもん。

ネタバレ★★★ 面白かった！600ページを感じさせず1日で一気読み。日光東照宮の猿達もびっくり、孔子もきっと慄いてる。特に日記が非常に不穏で良かったな。ぼくに薬が必要なんて、母さんは何故あんな間際になって触れたのか。服薬が要るのは親のあんた達だが。薬が必要なぼくの日記が真実なら。タルボットは騙して脅迫してきたカトリーナを愛していた？脅迫材料と相続人のエモリーを？

ネタバレ★☆☆ 正統派の日本ホラー。描写が上手くて想像できてしまう。読了後、日常聞こえるちょっとした物音にどきりとしたり。しかし普段読むのはミステリばかりなので、やはり「あの怪異はどなたさんでこういう理由でね」と教えてほしい。『お籠りの家』も『よびにくるもの』も、対象を守りたいならもう少し丁寧に説明を…特に後者は人間も敵である。前者のお婆さんはきっとあの時喰われたのだろうな、蚊帳に押し付ける顔超怖い。もしや今後男の子を守れないのか。『逢魔宿り』は同じ家族構成を狙うと分かった点が良かった。白猫はそっち側でしたか。

ネタバレ★★☆ アルバート・キャンピオン短編集2作目。事件とユーモアと皮肉。英国ミステリだけど紅茶は全然飲まない。穏やかな魅力のある英国紳士キャンピオンは1冊の中でどんどん歳を重ねる。しんみり。

ネタバレ★★☆ 物理学者・湯川助教授1作目。昔ドラマを観たので、あのBGMが頭を流れる。理系に疎くても読み易く、捜査一課のやり取りもいい。内海より草薙刑事の方が好きだな。ただ後味の悪い話が最後だったのが残念。息子を売るフリーライターなんぞ再起不能になる迄痛めつけろ。

ネタバレ★★☆ 1作目。『未完』が良かった。成す事は難しいが、何かをし続ける、そもそも今これこれをしていると人に言う事が難しい。別に何もしていないが生活はしている。高遠彬に共感した。しかしどこへ行ったのだ。