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2025年1月の読書メーターまとめ

都忘れ
読んだ本
11
読んだページ
3924ページ
感想・レビュー
11
ナイス
187ナイス

2025年1月に読んだ本
11

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

都忘れ
学年合わせても30人ほどの小さな小学校の廃校が決まり在校生、卒業生、父兄、元教員と、かかわりのあった人々が秋祭りに集う。過疎の町、閉塞感満ちたコミュニティで暮らす息苦しさや現状にあきらめつつもどこかに突破口がないかと願う切実な思いが渦巻く様子がリアルに描き出される。田舎にありがちの古い価値観に満ちた理不尽な慣習や因習に抵抗しようとしても、自らの無力さに打ちのめされがちな苦しさはよくわかる。秋祭りの波乱に満ちた一日を締めくくるドヴォルザークの調べが沁みる。
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2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

都忘れ

2024年の読書メーター 読んだ本の数:120冊 読んだページ数:39231ページ ナイス数:2721ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/481454/summary/yearlyたくさんの本と出会たことに感謝です

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2025年1月の感想・レビュー一覧
11

都忘れ
飛び飛びの一週間を行ったり来たりしながら少しずつ埋まる空白。いついかなる時も冷静沈着な若松君の頼もしいこと。きれいな形で解決の運びとなり、ボーイミーツガールのお話としてもいい感じで読めた。
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都忘れ
月曜日と思っていたら火曜日だった。月曜日の記憶は全くない。という冒頭から高校生の翔香のタイムリープが始まる。ほぼ一週間をぶつ切りに細かく時間移動してしまう彼女をサポートするのは頭脳明晰な同級生若松君。タイムリープの規則性の有無、書いた覚えのない日記や友人たちの含みのある態度、命を狙われる不可解な状況などいくつものクエスチョンを含み下巻へ。
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都忘れ
機捜235シリーズ3作目。高丸と縞長コンビの今回のミッションは法務大臣の殺害予告で引っ張り出された同僚・大久保の見守り。潜入捜査の体で選挙事務所や大臣周辺に張り付く大久保を見ながら巡回警備をしていく二人。所轄や警備部の警官とのやり取りとかは面白かったが、ちょっと肩透かしの印象が。もっと縞さんの能力が発揮できるようなケースだといいのだが。
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都忘れ
5歳の時に母を自死で亡くした兄妹が描かれる平成30年のパートと、復員後自殺した兄の死の真相を探る昭和40年のパートが交互に描かれてゆく。精神に不調をきたし凄絶な最期を迎えた母と同じように、少女と彼岸花の幻覚に追い詰められてゆく兄妹。昭和40年の物語にその謎を解くヒントが示される。ホラーのようでホラーとは言い難く戦争中の強烈な体験がもたらした大きなトラウマのようなものが読み手の心にずしりと残る。戦争時の抗いようのない空気や戦後のがらりと変わる世の中の空気感、それすらも想像しにくくなる現代が表現されていた。
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都忘れ
幼い娘が通り魔によって植物状態となって10年という年月の長さに言葉が出ない。この事件をきっかけに法務技官から刑事となった夏目が出会う様々な事件。虐待だったり非行だったり社会の歪みで苦しむ人々へのまなざしが心に響いた。夏目自身の苦しさを直接描くことはせず周囲の人々の目から浮き彫りにしていく。それがかえって夏目の苦しさ辛さを際立たせる。そして、それ以上に夏目の人間性の強さも。
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都忘れ
完全記憶探偵2作目。完全記憶能力を買われてFBIの捜査に加わるようになったデッカーは両親殺しで死刑判決を受けたメルヴィン・マーズの事件に関わることになる。デッカー同様フットボール選手として将来を嘱望されたマーズは20年間服役し死刑執行直前のところ真犯人の自白により再捜査となる。真犯人の素性、謎多きマーズの両親の出自、幾度も入る捜査の妨害、と事件はマーズの出所から大きく動き出してゆく。見たものをすべて記憶するデッカーの能力が大いに寄与し真実に向かう展開は、前作同様疾走感にあふれテンポよく、ほぼ一気読み。
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都忘れ
大戦終盤に空襲で真珠の細工師だった母が行方不明となり冬美は志摩の真珠会社へ向かう。母の作品「ハナグルマ」の修復を心に秘め、様々な障害を物ともせず猪突猛進していく大河小説。とはいうもののその時冬美は弱冠16歳、特別な技能を必要とする細工師になる過程や会社での立ち振る舞い、当時の社会状況など突っ込みどころは多々あり、お話自体も一年ほどの月日を描いていて少々無理があるような。とは言え、これだけの分量を飽きさせずに読了させる筆力に圧倒された。昭和の昼ドラっぽさのテイストに身を委ね楽しむ本と思う。
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都忘れ
ネタバレ行動心理学を活用して取り調べに当たる楯岡絵麻シリーズ第2弾。絵麻が警察官を志す契機となった15年前の未解決事件が動き出す。因縁の対決はわりとあっさりめ。15年間、絵麻と共に事件を追い続けてきた山下の行動が事件を意外な終結に導いてしまう。取調室の攻防が見せ場と思っていたところが梯子を外された感じ。次のステージに向かって絵麻がどういうスタンスで行くのか楽しみ。
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都忘れ
被疑者の言動ではなくその無意識の行動を読み取り取り調べをする。任に当たるのは楯岡絵麻。誰もが振り返る美人警察官にして行動心理学のスペシャリスト。コンビを組む後輩西野とのパターン化されたやりとりや楯岡のキャラ設定に既視感を覚えつつ、テンポよく事件解決に導く展開は面白かった。楯岡が警察官を志すに至った未解決の事件が底流にあるのでしばらくそれを引っ張るのだろう。
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都忘れ
学年合わせても30人ほどの小さな小学校の廃校が決まり在校生、卒業生、父兄、元教員と、かかわりのあった人々が秋祭りに集う。過疎の町、閉塞感満ちたコミュニティで暮らす息苦しさや現状にあきらめつつもどこかに突破口がないかと願う切実な思いが渦巻く様子がリアルに描き出される。田舎にありがちの古い価値観に満ちた理不尽な慣習や因習に抵抗しようとしても、自らの無力さに打ちのめされがちな苦しさはよくわかる。秋祭りの波乱に満ちた一日を締めくくるドヴォルザークの調べが沁みる。
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都忘れ
ほぼブラック企業状態のチェーン店の洋食屋店長みもざが出会った「キッチン常夜灯」。肉体的にも精神的にも疲れ果てた身に沁みとおるような料理で彼女の心を癒してくれる。深夜のお店を訪れる客たちのそれぞれの事情、店を切り盛りするソムリエとシェフの事情も丁寧に描かれていて共感できる。お店に通う内に少しずつ自分の生きる方向を見出してゆくみもざの成長もさることながら、何よりお料理のおいしそうなこと。優しい気持ちになれる一冊。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/07/17(3868日経過)
記録初日
2012/07/23(4592日経過)
読んだ本
1403冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
466772ページ(1日平均101ページ)
感想・レビュー
1074件(投稿率76.6%)
本棚
18棚
性別
血液型
O型
現住所
宮城県
自己紹介

始めは薄れゆく我が記憶力を案じて、備忘録のつもりで読書メーターに登録しましたが、今では気付けなかった視点、新しい才能に出会えるありがたい場所となりました。数多ある作品と出会える幸せを感じつつ。

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