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2024年2月の読書メーターまとめ

rinakko
読んだ本
13
読んだページ
4442ページ
感想・レビュー
8
ナイス
97ナイス

2024年2月に読んだ本
13

2024年2月のお気に入られ登録
1

  • 夜舟

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

rinakko
大好きな理瀬シリーズの短篇集(2篇が再読)。理瀬シリーズは北見さんの装幀でそれも嬉しい。とりわけ『麦の海に沈む果実』はかつて幾度も読み返した作品なので、“またここに戻ってきた” 感に捕らわれたし、そういうことだったのか…と記憶を呼び覚まされていく快感が堪らなかった(ヨハンがあの時言ってたのこれだなぁ…とか)。今回は聖が好きだったから、いつかまた出てきて欲しい。お気に入りは再読の2篇「水晶の夜、翡翠の朝」と「睡蓮」、初読の「月蝕」。
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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

rinakko

2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:5267ページ ナイス数:114ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/4839/summary/monthly/2024/1

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2024年2月の感想・レビュー一覧
8

rinakko
隅々まで堪能して、大変満足だ。皮肉でどこか揶揄い気味な語り口も、洒脱な文章もとても心地よかった。作者には異端好みな翻訳家のイメージを持っていたが、以前某所で “今澁澤龍彦” などと称されていたことを思い出し、なるほど…とあらためて頷いたり。お気に入りは「窓通信」や「舌学者、舌望に悶舌す」、「秋の夜長の夢(ド・ポワソン著)」。
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rinakko
大好きな理瀬シリーズの短篇集(2篇が再読)。理瀬シリーズは北見さんの装幀でそれも嬉しい。とりわけ『麦の海に沈む果実』はかつて幾度も読み返した作品なので、“またここに戻ってきた” 感に捕らわれたし、そういうことだったのか…と記憶を呼び覚まされていく快感が堪らなかった(ヨハンがあの時言ってたのこれだなぁ…とか)。今回は聖が好きだったから、いつかまた出てきて欲しい。お気に入りは再読の2篇「水晶の夜、翡翠の朝」と「睡蓮」、初読の「月蝕」。
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rinakko
とても面白かった。とりわけ言葉への執拗な拘りや言語遊戯などについては、偏に訳注のお蔭で楽しめた。その一方で、何から何まで明け透けな小説が好きなわけではないので(ちょっとぼかしてくれ…)、その点は割り切らなければいけなかったり。第十七挿話「イタケ」の教義問答形式は、ふっ…と笑えて好きだった。ここで出てくるモリーの関係者リストwの答え合わせが、最終挿話「ペネロペイア」で出来るのかと思いきやそうでもなかったり、最後までブルームの性格がはっきりわからないところもよい(妻の不義のお膳立て? そんなオデュッセウス…?
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rinakko
とても面白く読めている(これも偏に訳注のお蔭)。とりわけ第十四挿話「太陽神の牛」の文体パスティーシュには圧倒された。古代英語から順々に時代を下って書かれているそうだが、ラテン語散文直訳体は明治の漢文くずしとか、ロレンス・スターンの文体は三遊亭円朝の人情噺の文体、本居宣長の擬古文、石田梅岩の文体とか平田篤胤『古道大意』の文体…とかとか凄い(マニアックw)。それでその内容は、婦人科病院の一室で管を巻く男どもの“猥談の宴”って何なのww 巻末のエッセイも面白くて、『ブヴァールとペキュシェ』続編説にはのけ反った。
rinakko
2024/02/21 17:37

めも)当時のアイルランドの貧しさ、人々の鬱屈と諦めの感覚、大飢饉のトラウマ、パーネル崇拝(メシアニズム)。

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rinakko
とても面白く読めている。これは偏に膨大かつ丁寧な訳注のお蔭だなぁ…と。第九挿話のスティーヴンの《ハムレット》論(登場人物をシェイクスピアの家族に置き換えたりw)や、第十二挿話内に挿入される文体パロディ(こういうの割と好き。33もあるw)、第十三挿話における女性向け大衆小説文体からのブルームのク○っぷり、などなど。あまり感じの良いひとは出てこない気がするが、解説にある「ダブリン気質」を聊か誇張して描いている…ということだろうか。
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rinakko
漸く遂に読み始めた。流石に面白いけれど訳注が多くて行きつ戻りつ、とても時間がかかるので先は長いなぁ…と。ギリシャ神話もシェイクスピアも一応好きなので(詳しいわけでは全然ないがw)、そういうところから楽しんでいければ。めも)スティーヴンは自分をテレマコスおよびハムレットに見立てている。へレンズやマリガンは求婚者たち、ハムレットの叔父。
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rinakko
お目当ての「ミヒャエル・コールハース」がとても面白かったので満足。解説を読んで、多和田葉子の『エクソフォニー』を読み返したくなった。“つまりは、世の中の人たちは彼の思い出を祝福したにちがいない、もし彼が、ある一つの徳について度を越えたふるまいをしていなかったとすれば。しかし、正義の感情が彼を人殺しの盗賊としたのだった。”
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rinakko
十九世紀末の、オスカー・ワイルド事件や作者自身が起こした「黒ミサ事件」を元に描かれた鍵小説。爛熟と頽廃と、“花と香水と病的な精神の狂宴"…の中、貪婪と恥に塗れていくナルキッソスの如きリリアン卿の物語。“十五歳。可愛らしく、瑞々しく、生命に満ちて、それが何かもわからぬままに愛を渇望する。愛については本で読んだだけ、あるいは夢に心の声を聞いただけである。”
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/07/22(5774日経過)
記録初日
2008/02/17(5930日経過)
読んだ本
3381冊(1日平均0.57冊)
読んだページ
1017039ページ(1日平均171ページ)
感想・レビュー
1697件(投稿率50.2%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/rinakko_may
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