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2023年10月の読書メーターまとめ

ともパパ
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感想・レビュー
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ナイス
762ナイス

2023年10月に読んだ本
22

2023年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ともパパ
ネタバレもはや「アイドルが書いた」という枕詞が陳腐かつ不要となった、押しも押されもせぬ小説家・加藤シゲアキの代表作となるであろう1冊(帯の背表紙部分にも「新たな代表作」とある)。前後100年にわたる時代にまたがり、様々な題材や問題提起を含みながら、本筋に芯が通って結末へと向かう構成に感心しながら、気持ちの良い読書ができた。時代を映すために現代では差別語とされる表現をあえて記した点にも、著者の覚悟を感じられた。こういう作品を書く若者がいるだけでも、この国の未来に希望を持てる。
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2023年10月にナイスが最も多かったつぶやき

ともパパ

9月はいつものペースでした。なんとなくアンソロジーが多めだった気がします。今月もみなさんよろしくお願いします。2023年9月の読書メーター 読んだ本の数:21冊 読んだページ数:6133ページ ナイス数:793ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/488269/summary/monthly/2023/9

が「ナイス!」と言っています。

2023年10月の感想・レビュー一覧
22

ともパパ
ネタバレもはや「アイドルが書いた」という枕詞が陳腐かつ不要となった、押しも押されもせぬ小説家・加藤シゲアキの代表作となるであろう1冊(帯の背表紙部分にも「新たな代表作」とある)。前後100年にわたる時代にまたがり、様々な題材や問題提起を含みながら、本筋に芯が通って結末へと向かう構成に感心しながら、気持ちの良い読書ができた。時代を映すために現代では差別語とされる表現をあえて記した点にも、著者の覚悟を感じられた。こういう作品を書く若者がいるだけでも、この国の未来に希望を持てる。
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ともパパ
ネタバレクラスで浮かないよう、目立たないよう、時には好きなものを好きと言えず、自分を殺して必死に生きているいまどきの若い人たちに、堂々と好きなものは好きと言い、自分らしく生きていってほしいという主張はビンビンと伝わってくる。でもなあ。小説を書いていることはともかく、本が好きだということすら隠す女の子がカースト頂点に逆らって、あげくの果てに頬をぶつなんて、実際には無理でしょう。でも著者の主張には大賛成。休み時間に校庭で遊ばず、教室でひとり本を読んでいた我が子の通知表に「協調性がない」と書いたバカ教師を思い出した。
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ともパパ
ネタバレお待ちしていました。大学編もこれまでの感動とちょっとした笑いが健在で、うれしく読みました。ただ、人物が広がりすぎて、よくわからなくなっているのがちょっと残念。著者は色々書きたいのだろうが、ユニチカの活躍や成長、ときどき挫折を中心に書き込んでほしい気がする。なにしろ登場人物が多すぎてわけがわからなくなる。しかも話に切りがつかずに〈Ⅱ〉に続かれた日にはどうにもならない。そのころには本書の内容の99%を忘れている自信がある。それでも確実に読むのだろうが。
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ともパパ
ネタバレ李奈と優佳に置いてかれている曽埜田が一念発起して、純文学の大家が主宰する文学塾に通い始めるが、突然一方的に閉塾してしまう。その閉塾の宴が開催される運びとなるが、塾生はひとりも招かれず、李奈をはじめとする数名の小説家が呼ばれ、2名の若手アイドルが給仕係を務める妙な形で宴が進む。やがてその席で、実在する岡本綺堂著の怪談そっくりの事件が起こる。事件の解決は当然だが、その後に驚愕の事実が…。さすがにそこまでは書いてはまずそうなので、まずはこの辺で。
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ともパパ
ネタバレ書店で見て帯が気になり、目次を見たら男心(助平心)をくすぐられて購入。ところが読んでみたら、予想外(?)に硬派な作品の数々に別の意味で(?)感心。(それにしても?の連発で申し訳ない…) 最近わけがわからなくなっているPC(ポリティカル・コレクトネス)に対する疑問や不満、過剰ともいえるような差別表現狩りへの疑問などが主題となっている。あとがきにある「差別を描くことと、差別主義者であることは、全然違う」という告白の重みを多くの人が考えるべきであろう。小説が窮屈でつまらないものにならないためにも。
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ともパパ
ネタバレラブストーリーでデビューした後、警察小説系が人気を博している吉川さんだが、それだけではないということを示したかったのかな。警察小説よりもラブストーリーだが、素直なラブストーリーよりは警察小説ではないミステリーみたいに感じた。ただ改題が失敗じゃないですか。いい女はほどんど出てこないが(現在の女性陣も、高校時代の女性陣も教師を含めて主要人物は変な女性ばかり)、悪い女は諸悪の根源のあの人くらい? 微妙だけど結末につながる分、原題の方がまだまし。まあ、いずれにしても主人公コンビの行動は到底理解できない世界だが。
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ともパパ
ネタバレいつかの中学生探偵が、新聞記者として事件を追うようになったかと思ったら、いつの間にか母になっていてびっくりというかなんというか。そちらに気をとられて、肝心の筋などすっかり忘れてしまった。いつもの長岡さんです、というしかないか。
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ともパパ
ネタバレかんたんなはずの仕事をこれだけ複雑怪奇な大事件にしてしまうのは、もうこの上なき才能としか言いようがない。やたらと大勢が死んでいるのに、不思議と残酷さとかグロさを感じないのは伊坂さんの長所なのかな(まあ、松岡作品や吉岡作品、黒誉田などの暴力シーンに慣れてしまうと、感覚が麻痺してしまうのかもしれないけど)。場面(視点)があちらこちらと移動しながら、多くの登場人物が交錯しながら、最後にはひとつの物語として着地する手腕はさすが。おもしろかった。
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ともパパ
ネタバレ他の本を買いに行った際に書店で目に入り、どうにも気になって一緒に購入。最近多い特殊設定的で非現実的な路線かと勝手に思っていたけど、なぜその見立てかというところが意外といっては失礼だけど、きちんと理由があってちょっと感心。まじめに(?)捜査をしているけど、最後にもうちょっと盛り上がりがあってもよかったかなという気もしないでもない(どんでん返しはなくても問題ないけど)。
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ともパパ
ネタバレ丘の上で石で殴り殺された美術館学芸員。被害者の父は高名な画家で、その家に架かっている1枚の絵が、事件のカギを握る。その絵を描いた画家と、被害者の父、そして絵のモデルである美しい女性。3人の過去の物語に、今もその絵のまわりに生きる何人かの男女の人生がからみつく。ということで、これ以上後が気になる方はお読みください。
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ともパパ
ネタバレブラックバイト寸前から半グレが店長を務める歌舞伎町のバーで働くことになった専門学校卒の若者。そこへ柳刃と火野が現れる。ろくなつまみがないところで、冷凍食品にひと手間加えて絶品料理を作り出すのはいつものパターン。このまま第9巻は冷凍食品超絶料理で、バーを人気店にしていくかと思いきや、メイン食材を購入して持ち込んでみたり、どうにも一貫性がない感じ。でも、うまい料理をいろいろ知って、元気がなかった若者が元気になれば、それでもうこのシリーズはOK!
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ともパパ
ネタバレ第1弾の「矜持」に続いて本書を読んだが、基本的な感想は同じ。「月の雫」がけっこう好みだった。チャンスがあったら「福家警部補」読みたいかも。
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ともパパ
ネタバレう~む、書店で見ておもしろそうと思いながらも、なんとなく読まずにいた本書。迷わずにもっと早く読めばよかった。設定そのものが映画的(私はなぜか「ポセイドン・アドベンチャー」が想起された)で、人間ドラマも映画的な気分。まさかの結末に驚かされながら、障害者は決して弱者ではないという当たり前のことを改めて認識した次第。いまどき二カ月弱の間に第4刷発行(私が読んだのがそうだった)って、本書の人気がすごいのね。
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ともパパ
ネタバレ今夏「ギソク陸上部」を読んでいたこともあり、本書を書店で見かけて気になって購入。勤め先でバリアフリーのカフェの開店に尽力した主人公が、「障害者の何がわかるんだ」と責められたことを機に、義肢装具士をめざして年下の仲間とともに専門学校で奮闘する。さわやかな気持ちにさせてもらいながら、知識や理解も深まるという何ともお得な1冊。未読の方は是非どうぞ。
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ともパパ
ネタバレかなり前に写実絵画の存在を知り、衝撃を受け、興味を抱いて購入した本書。読みかけでずっと積んであったが、塩田さんの「存在のすべてを」に写実絵画が出てきたのを機に、ふと取り出して読み終えた次第。画家さんの思いや作品のあまりの美しさにただただ見入るばかり…
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ともパパ
ネタバレ風俗業界に係わる様々な立場の人視点での連作短編集。みんな一所懸命に生きながら、それでもやるせないようなどうにもできないようなこともままある。読者としては理解できるし、非難することがおかしいこともわかるのだが、では、自分が実際にその立場に置かれたらと考えると、途端におかしな気持ちになる。う~む…
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ともパパ
ネタバレ実業之日本社文庫に本拠地変更(?)ということですが、たった数ページの掌編のために既読の完全版を買う気にはならず、新作だけ買おうかと思って、まずは本書を購入。技能実習生の問題はここまでひどいかどうかはともかくとして、人を人とも思わないこの国が根本から見直すことがあるのだろうか。それにしても、久しぶりに読んだら鷹央の暴走ぶりと食い意地がどうにも鼻について、そういう場面になるたびに気持ち悪さを感じたのは気のせいだろうか。相変わらず希少な疾患が背景にあるし…。でも、だからこその「吸血鬼の原罪」なのね。
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ともパパ
ネタバレ最近吉川さんの作品好きなんだけど、ヤクザ物とか暴力沙汰とかちょっと気分じゃないし、読むのをやめようと思っていたけど、けっきょく気になって読んじまったい。しかも休日をつかって、ほぼ一気読み。結末だとか、事件の背景とか、黒幕とか、父と娘の関係とか、いろいろと言いたいこともあるけれど、う~ん、まあいっか。
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ともパパ
ネタバレなんとなく気になって、なんとなく読んでみたけど、なんとなくわかるようでわからない。408号室の住人の様子を描くだけなのだが、突然いなくなってしまい、やがて次の住人がやってくる。でも、それもいつかいなくなってしまう。書いてある文章は難解でもないのだが、では、1冊を通して何を言いたいのかというと、まったくわからなくなる。深く考えずに、不思議な印象を感じ取ればいいのかな?
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ともパパ
ネタバレ2人の男児が連続して誘拐される。1人はすぐに保護されるが、もう1人は身代金受け渡しの失敗の後、消息不明になる。3年後、突然祖父母のもとに戻ってくるが、長じて写実画家となる。事件が時効になった後で、真相を追う者と空白の3年間、特に画家になるまでの人生を追う者が交錯し、真実に迫っていく。画家が置かれる状況とか、いろいろと考えさせられるが、子供の将来を真剣に考える人たちの無償の愛がまぶしい。劣悪な環境に置かれる子供たちが、一人でも多く救われるといいなと願いつつ…
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ともパパ
ネタバレ某所で目にしてちょっとおもしろそうだったので購入して読んだ。官能と言えばそうなのかもしれないが、花房姐さんの官能に慣れた身(?)としては、エロティックの「エ」の字分くらいだったかな。エロを期待しなければ、「世にも奇妙な物語」まではいかないにしても、それなりにおもしろい短編集だった。「太陽の見える場所まで」の予想外の展開や、「僕が受験に成功したわけ」が個人的好み。
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ともパパ
ネタバレ憧れの制服の学校に入ったのもつかの間、戦争の渦に巻き込まれ、質素な服装を余儀なくされ、風船爆弾の製作に従事させられた主人公。何をつくっているかを知らされず、また作業していること自体を寝言でも言わないように厳命されるが、お国のためと信じて病の時も無理して働く。戦後になっても頑なに口を開かなかったが、やがて過去の悲劇を繰り返さないためにも、事実を広く伝えていくことの大切さに気づき、一歩を踏み出すところで終わる。終戦から80年近くたち、事実を伝え続けることの大切さがさらに増す今、この物語の大切さも増している。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/08/07(3808日経過)
記録初日
2011/09/27(4853日経過)
読んだ本
3157冊(1日平均0.65冊)
読んだページ
908906ページ(1日平均187ページ)
感想・レビュー
2746件(投稿率87.0%)
本棚
11棚
性別
血液型
AB型
現住所
埼玉県
自己紹介

2つの図書館をつかいながらも、時間があれば書店に行き、新刊を見れば図書館への入荷が待ちきれずについ買ってしまう。おかげで財政危機と同時に、収納場所にも悩む日々。それでも面白そうな本が出ると買ってしまう…

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