ネタバレ一組の夫婦を出会いから結婚、出産、子供の自立、夫との死別までを主人公女性の立場から描く。日本における女性の立場が抱える様々な問題を描きながら、男女関係なく置かれる立場を守らせようとする有形無形の圧力の中で苦しむ人々の姿も描かれている。人が真の意味で自分らしく生きることが、本当にむずかしい今の日本。自分の生き方を見つけて、迷わず、惑わされず進めるようになる人が、果たしてどのくらいの割合で存在できるのだろうか。個の尊重。大切なのはわかるが、果てしなく遠い。

ネタバレシリーズ５冊目。好きな歌がたくさんあったけど、紹介は省略。５冊ずっと読んできたけど、いい悪いは別にして、自分的には五七五七七で整っている方が好きなことを再確認。まあ、そのへんも自由でいいのだろうけど、好みの問題だからなぁ…

ネタバレ続編ということだが、ミステリー要素が一気に減ってちょっと残念。青春小説というか弓道少女の成長物語的側面が強くなったというようなことを著者があとがきに書いているが、そちらとして読んでも物足りない。高校から大学へと進む中で、葛藤や挫折もあるのは当然として、では、それを乗り越える努力やあがきがあるかというと、ほとんど見られない。高校時代の仲間が一旦はそれぞれの道に進んだが、それぞれあまりうまくいかず、結局は気の合ったもの同士で再び集まって納得している。リアルともいえるけど、これでいいのか？

ネタバレシリーズ第６弾は警察学校に舞台を移し、あとはお決まりのパターン。どこに行っても風間はやはり風間だが、すべてを見透かすような鋭い洞察力の根拠が描かれていないので、説得力に欠けるような気がする。このシリーズもそろそろ飽きてきたけど、そこそこ売れているのでまだ続くのかな。

ネタバレ一組の夫婦を出会いから結婚、出産、子供の自立、夫との死別までを主人公女性の立場から描く。日本における女性の立場が抱える様々な問題を描きながら、男女関係なく置かれる立場を守らせようとする有形無形の圧力の中で苦しむ人々の姿も描かれている。人が真の意味で自分らしく生きることが、本当にむずかしい今の日本。自分の生き方を見つけて、迷わず、惑わされず進めるようになる人が、果たしてどのくらいの割合で存在できるのだろうか。個の尊重。大切なのはわかるが、果てしなく遠い。

ネタバレシリーズ第３弾。ルーム１のメンバーそれぞれにスポットを当て、それぞれ一癖ある依頼者との関係を取り上げた各話は、一筋縄ではいかずにおもしろいものが多かった。鷹野の恋人を含む大勢を殺した犯人がシリーズを通して描かれるが、ここに来て予想外の方向に進んでいく。第４弾ではどうなるんだ！？

ネタバレ世間から逃げるようにひっそりと、まさに本書の題名通りに息をつめて生きている一人の女性が主人公。何らかの犯罪がらみなのだろうなとは思いつくし、まさにその通り。ただ本書は予想外の結末へ。本書のように親子の関係をできれば、確かにこの手の問題はどうにかなるのかもしれないが、日本では無理だよなぁ…

ネタバレシリーズ第３弾。各話の解決も気になるが、全体を貫く展開がいよいよ大詰め。来月に第４弾が出るようだけど、そろそろ完結かな？　本書の最後が衝撃的だけど、次回にどうつながるのか気になってしようがない。

ネタバレおもしろそうだから買って読んだ。お、そう来たかと思う間もなく、さらに追い打ちのように…、って感想を書きはじめたけど、読んですぐに感想を書かずにおいたら、なんだかよくわからなくなってしまった。

ネタバレおっちゃんの偉業（？）に敬意を表して購入。５０句がいいのは当然として、なっちゃんとおっちゃんの対談が出色。番組では口汚くののしるが、二人の関係がほほえましくもうらやましい。番組の人気の秘密の一端にも触れたような気分。さて、おっちゃんに続くのは誰だろう。

ネタバレなんとなく読んでみたが、いつもの感想。やはり芥川賞（候補作を含む）は私にはわからない。文章自体は比較的平易なので、書かれていることは理解できる。だが、主人公や死にゆく母の考えや、作品を通して著者が言いたいことは伝わってこない。自分の読解力が低いだけで、わかる人にはわかるのかもしれないが…

ネタバレこのシリーズ好きなのに、久々の登場の気がする。今回は書名でもわかるように、犯行自体は自供しているのに、動機を隠している犯人をエンマ様が追及する。おもしろくはないんだけど４話掲載の短編集であるため、けっこう早く真相がわかってしまい物足りない。やはりこのシリーズは、じわじわと追い詰められる犯人の苦しむ姿が醍醐味なんだよなぁ。と、エンマ様に負けず劣らずドＳな私でした。

ネタバレ著者があの方で、怪獣がらみらしいのでワクワクしながら買ったが、読んでみると様子が怪しい。家族愛みたいな感じにもなるが、その家族に起こる出来事が特撮じみているということかい？　神道の蘊蓄より怪獣が良かった…

ネタバレ発売直後に書店で見て「おもしろそう」と感じたが、予算と他書を買う都合であきらめていたところ、最寄りの図書館に入ったので読んだ次第。あ～直感を信じて買えばよかった。サグラダ・ファミリアの尖塔に吊り下げられた他殺体。殺人容疑をかけられて逃亡する男の娘が主人公。ガウディの遺言の隠し場所を記したとする石板の争奪戦が物語の主軸。ガウディやスペインの蘊蓄が随所にちりばめられ、石板に記された暗号の解読が扱われ、ちょっと「ダ・ヴィンチ・コード」の雰囲気もあったけど、私的にはおもしろかった。でも、あの暗号の解読は無理だわ。

ネタバレどこかで本書の書評を読んで、興味をもって読んで良かった。過去の体験から間借り専門で商売をする鮨職人が主人公で、関わる人々の生き方をさりげなくかえていく。人間誰でも失敗はあり得るが、そこでだめと決めつけずに、本人が努力するとともに、まわりの対応も大事だということ。コロナ禍で苦労した飲食業関係者を思いやりながら、それでも安易に流されずに自分の道を貫くことの大切さに触れる１話目が特に印象に残った。

ネタバレ他の本を買おうと書店に行ったのに、本書を見て迷わずこれを買った。バイク事故で婚約者を亡くし、右目の視力を失った女性刑事が主人公。その事故の真相が第１章であっさりわかるが、それは序章に過ぎず、そこからあまりに残酷な一家４人殺害事件の犯人追及が始まる。見えないはずの右目には、見えないはずのものが見え、それが捜査に生かされるが、そんな特殊設定は気にならないくらい、真犯人を追い詰めていく過程が真に迫る。一家殺害の場面がリアルすぎるので、耐性がない方にはきついかもしれないのでご注意を。