介護施設の厳しい状況がひしひしと伝わってくる。体力的に厳しい上に、命を預かるという神経を使う仕事の連続、人材不足、ハードな仕事に見合わない給与、問題は山積みだ。もし自分の親を施設に預けていたら、もし自分自身が介護を受けていたら、もし自分が介護者だったらと、様々な立場に立って考えながら読んだ。今後ITやロボットの力を借りて、少しでも介護の仕事がやりやすくなって欲しい。自分らしく生きる事は自分らしく死ぬ事であり、最期はどの様に迎えたいか家族と充分に話し合いそれを可能とする環境を自分で整える事も大事だと感じた。

２人分なら主菜と副菜が一緒に作れるレシピが載っている。将来２人暮らしになったら利用できそう。

自分の生活に大きな影響を与えている税金や国の財政についてよく理解している人は少ない。ましてやマスコミから提供される情報は財務省の思惑に則った可能性が高い。国民はもっと実情を知るべきで自ら考えないといけないと誉田流に問題提起した作品。警察の捜査の部分の方が面白く経済談義は少し退屈に思うところもあったが、普段経済書を手にすることがないので考えるきっかけにはなった。

子供の頃から壁一面に本棚を作りつけて並べるのが夢だったが、未だにその夢は叶っていないどころかむしろ断捨離の方向に進んでいる。しかし、本が並んでいる様子を眺めるのは本当に楽しい。階段に本を積み上げて格好良く素敵に見えるのは洋書だからか。お風呂に本棚を置けるのも外国ならでは。インテリアとして美しく並べられた本や、キッチンにお皿と一緒に並べられて生活の一部となっている本など本好きの愛情とアイデアが詰まった写真集。

シリーズ１１作目、最終巻となった。行動心理学を用いて容疑者の仕草から供述の嘘を見抜き、真実を探る女性刑事と言うストーリーが面白くてここまできた。前作を読んだときはマンネリ化してきたなぁと思ったが、今作は事件が連続して起こり早く犯人を突き止めなければと、テンポよく進んで面白かった。