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2025年1月の読書メーターまとめ

Book & Travel
読んだ本
8
読んだページ
2519ページ
感想・レビュー
8
ナイス
537ナイス

2025年1月に読んだ本
8

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Book & Travel
以前から読もうと思っていた一昨年の直木賞作品。睦月の雪の夜、木挽町の芝居小屋の前で起きた若侍・菊之助による見事なあだ討ち。ある男が目撃者の芝居小屋関係者からその仔細を聞いて回る。木戸芸者に立師、女形、道具職人に筋書き。辛い過去を乗り越えてこの場所に辿り着いた彼らの人生話に惹かれているうちに、次第に真相が明らかに。話がうまく作り込まれ過ぎている感はあるが、途中で予想がつきそうでそれを上回る結末と、温かい読後感が良かった。面子やしがらみに囚われない価値観は現代的かもしれないが、その爽やかさがまた本作の魅力だ。
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
2025/01/10 19:50

これは思わず「お見事!」と言ってしまう作品でしたね。

Book & Travel
2025/01/10 19:52

確かに、展開も結末もお見事でしたね。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

Book & Travel

続いて12月のまとめを。8月から5ヶ月かけて読んできた佐藤賢一氏の『小説フランス革命』を読み終えることができました。本当に読み応えある面白い作品でした。また長年読もうと思っていた『百年の孤独』にも挑戦でき、読書で達成感を味わえた月になりました。 2024年12月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2415ページ ナイス数:470ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/499454/summary/monthly/2024/12

続いて12月のまとめを。8月から5ヶ月かけて読んできた佐藤賢一氏の『小説フランス革命』を読み終えることができました。本当に読み応えある面白い作品でした。また長年読もうと思っていた『百年の孤独』にも挑戦でき、読書で達成感を味わえた月になりました。
2024年12月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2415ページ ナイス数:470ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/499454/summary/monthly/2024/12
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
8

Book & Travel
長年N響のコンマスを務めたマロこと篠崎氏の自叙伝。北九州での幼少期にヴァイオリンを始め、十代で欧州に渡り、物怖じしない性格で多くの音楽人と交流してきたマロ氏。永遠の5歳児と言う通り自由人で、世界的な指揮者とも腹を割って話し、皆で音楽と人生を楽しむ姿は読んでいて楽しくなる。コンマスと指揮者の関係や、これまで共演した指揮者の評も面白い。子供の想像力を大切にする視線は、両親に何も強制されなかったという自身の経験が元にある様だ。学閥主義で閉鎖的な印象もある音楽教育界だが、マロ氏のような方が増えると変わるだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
Book & Travel
神戸は小学生の頃から大学卒業まで暮らした町。その神戸が今年、阪神・淡路大震災から30年、神戸大空襲の戦災から80年を迎える。戦前の阪神大水害を含め、三度の壊滅的な被害からの復興を中心に、町の近現代史を詳しく著した一冊。著者はアーキビストで神戸の都市史の専門家のようで、内容はかなり詳しい。専門的な所は流し読みになったが、戦後点在した闇市から高架下商店街や三宮センター街への変遷、震災後の町の変化など、知りたかった内容も多く、興味深く読んだ。数年に一度帰る度に見る町の変化を、線で辿ることが出来た様で良かった。
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Book & Travel
以前から積んでいた本だが今回少しずつ通読して読了。一首に2ページ程を割き、歌の意味はもちろん、詠まれた背景や詠んだ人物にも触れられていて、勉強になり面白い。去年「光る君へ」を見ていたので、紫式部、娘の大弐三位、清少納言、和泉式部、赤染衛門、三条院と関連人物が続く辺り、特に興味深かった。通して読むと作者達の思いが押し寄せてくるようで、飛鳥~鎌倉という遠い昔の時代に、老若男女が思いを歌に残してきたのは面白い文化だなと思う。最初と最後の二首ずつに天皇親子の歌を配した撰者・藤原定家の意図に迫る解説も良かった。
が「ナイス!」と言っています。
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上巻に続き、旧友の市之丞を探しつつ、自身の半生を振り返る又左衛門。農政に真摯に取り組み、開墾政策や政変を経て出世の道を進んできた中で、失っていった物を突き付けられる。ほろ苦いラストを含め、50を目前にした自分の心に深く響く物語だった。『蝉しぐれ』が青春時代小説の金字塔ならば、本作は中高年の心の琴線に触れる傑作だろう。権力者の内面を描きながらも、その視線が厳しいのも著者らしい。舞台背景や人物一人一人の奥行き、情景描写の美しさが、物語をより奥深いものにしていて、小説のお手本のような素晴らしい作品だった。
Book & Travel
2025/01/24 19:49

【海坂藩城下町 第10回読書の集い「冬」】参加中。この季節、藤沢作品が特にしみじみと心に響きます。

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藤沢作品は短編の名作も多いが、個人的には長編作品がかなり好きだ。本作の舞台は架空の北国の藩。家老の桑山又左衛門の元に、かつての道場仲間・市之丞から果し状が届く。又左衛門は市之丞を探しつつ、部屋住みの下士だった若い頃からの自分の歩んできた道を振り返る。最近の小説に比べると地味かも知れないが、架空の藩の風景や地理、政情や藩士の暮らしが、美しい文体で細やかに描かれ、人物一人一人に深みが感じられて、物語の世界に惹き込まれる。年月と共に変わりゆく人間関係。それがどう冒頭に繋がっていくのか、下巻も楽しみだ。
Book & Travel
2025/01/20 20:05

【海坂藩城下町 第10回読書の集い「冬」】参加中。

が「ナイス!」と言っています。
Book & Travel
インタビュアーとしての経験豊富な阿川氏と、言葉やコミュニケーションに関する著書の多い齋藤氏の対談本。面談やヒアリングの参考になるかと思い手に取った。会話と違い、対話は真実を明らかにしたり、新しいものを生み出したりするために行うクリエイティブなもの。そのためには言いたいことを言い合うだけでなく、相手の感情にも配慮し建設的な流れを作る工夫も必要である。対談本なのでやや脱線する所はあるが、名手の二人だけあり参考になる話も多かった。特に「~と言えば」で対話を繋ぐ、結論ありきで進めない、あたり心に留めておきたい。
が「ナイス!」と言っています。
Book & Travel
映画の評判が良さそうなのと、著者の作品が前から気になっていたこともあり手に取った。埼玉の一家惨殺事件により未成年で死刑囚となった鏑木慶一が脱獄、日本中が注目するニュースに。逃亡を続ける彼の目的は何なのか?彼は本当にやったのか?介護ホーム、工事現場の三次下請、スキー場の民宿、新興宗教など、彼が日本各地の逃亡先で出会う、少し問題を抱えた人々との物語に惹き込まれ、先がどうなるか気になってページを捲る手が止まらなかった。構成も巧みで読み応えがあり、犯罪捜査の影にある理不尽な現実について考えさせられる物語だった。
が「ナイス!」と言っています。
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以前から読もうと思っていた一昨年の直木賞作品。睦月の雪の夜、木挽町の芝居小屋の前で起きた若侍・菊之助による見事なあだ討ち。ある男が目撃者の芝居小屋関係者からその仔細を聞いて回る。木戸芸者に立師、女形、道具職人に筋書き。辛い過去を乗り越えてこの場所に辿り着いた彼らの人生話に惹かれているうちに、次第に真相が明らかに。話がうまく作り込まれ過ぎている感はあるが、途中で予想がつきそうでそれを上回る結末と、温かい読後感が良かった。面子やしがらみに囚われない価値観は現代的かもしれないが、その爽やかさがまた本作の魅力だ。
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
2025/01/10 19:50

これは思わず「お見事!」と言ってしまう作品でしたね。

Book & Travel
2025/01/10 19:52

確かに、展開も結末もお見事でしたね。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/09/02(3823日経過)
記録初日
2007/12/15(6276日経過)
読んだ本
1035冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
374400ページ(1日平均59ページ)
感想・レビュー
777件(投稿率75.1%)
本棚
53棚
性別
年齢
49歳
現住所
神奈川県
自己紹介

歴史と紀行が好きで、関連する小説やノンフィクションをよく読んでいます。他に小説全般、スポーツ(野球)、音楽、一般教養、たまにビジネス関連も。読書時間は片道1時間強の通勤電車がメイン。書店や図書館で積読本を大量に増やしては、気まぐれに読んでいます。

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