読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

活字スキー
読んだ本
10
読んだページ
1928ページ
感想・レビュー
10
ナイス
982ナイス

2024年4月に読んだ本
10

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

活字スキー
大人気ビブリオミステリ、約2年ぶりの新刊はビブリア古書堂の女三代記。令和の扉子、平成の栞子、昭和の智恵子、それぞれが17歳で関わることになった鎌倉文庫。漱石の蔵書をはじめ、マニア垂涎の古書たちはいかなる道を辿ったのか。やはり今回も、本好きの好奇心をくすぐりつつも例によってめんどくさい家族と書痴の思惑が絡まりあう物語。「人には本が必要」かどうかはさておき、自分にとっては本がある方が楽しいし、なるべく多くの人に本を楽しんでほしいと思う。
活字スキー
2024/04/02 00:08

古書がらみのミステリという縛りでシリーズを続けるのはなかなかに大変なことだろう。今回も多くの参考文献が並び、費やされた労力には素直に感心するのだが、物語としては毎度のことながらごく狭い範囲の人間関係にすごく息苦しさを感じてしまう。シリーズの着地点は既にある程度固まっているのだろうか。扉子にはどうか頑張って、このふさぎがちな物語世界に晴れやかな新風を吹き込んでほしい。樋口くんも、主にアオハル的な意味で頑張ってくれたまえよ。

活字スキー
2024/04/02 00:09

表紙の、ほとんど見分けがつかない三人。ブレザーの扉子が手にしているのが『鶉籠』の初版本だろうけど、ずいぶん分厚いからそんな持ち方で手首とか大丈夫なのか。手前のセーラー服は黒の冬服が智恵子さん、白の夏服が栞子さん……夏服は半袖のはずでは?べ、別に本代を捻出するためにしょっちゅう昼食抜いて腹ペコなJK智恵子にキュンとなったりしないんだからねっ。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

活字スキー

今夜だけは、悲しみの涙と酒に溺れよう。自分がいまだに喪失感で涙を流せるとは。忌々しい。明日からは平常運転に戻って、残りの人生をちゃんと楽しく生きよう。

今夜だけは、悲しみの涙と酒に溺れよう。自分がいまだに喪失感で涙を流せるとは。忌々しい。明日からは平常運転に戻って、残りの人生をちゃんと楽しく生きよう。
ブラフ
2024/04/05 09:39

そんな、、、「BISビブリオバトル部」楽しみに読んでいたのに、、、Orz ご冥福をお祈りいたします。しかし、今年の3月は、本当によくない月ですね、、、

活字スキー
2024/04/05 09:56

自分が本好き、SF好きになる最大の影響を与えてくれた人でした。本当にたくさんのことを教えられ、楽しませていただきました。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
10

活字スキー
ネタバレ【グロホラー注意】雑誌、アンソロジーに掲載された四篇を収録して2000年に刊行された文庫の改版。ヤスミンのキャリアの中では初期作に分類されるが、どれも嫌というほどヤスミンらしさに溢れており、読んでる間はずっと変な声と笑いがこみ上げて仕方がなかった。好き。
が「ナイス!」と言っています。
活字スキー
2015年インド国内で興行収入2位、歴代でもかの『バーフバリ 王の凱旋』に次ぐ大ヒットを記録した、愛と感動のヒューマンドラマ。ヒンドゥー教をはじめ、インドについてある程度の知識がある方がより楽しめるが、近年のボリウッドらしくインド以外の人でも楽しめるよう配慮されつつもちろん歌もダンスもある160分。日本でも2019年に公開されているが、当時はまだ十分に目覚めていなくてスルーしてしまったが……これは今もっとも「全世界の人が観るべき映画」だと思う。
活字スキー
2024/04/28 22:50

主演はボリウッドの〈3カーン〉の一人サルマン・カーン。『タイガー』シリーズなど、派手なアクションで人気だが私生活については素行不良も多く、その悪いイメージを払拭しようとしてか、今回は底抜けに善良で正直な青年を熱演。いい歳していまだ就職もままならない(親戚の家に居候中)くせに敬愛するハヌマーンの祭りでハッスルしていたところ、迷子の少女と出会う。少女は口がきけず、読み書きも出来ない。手がかりゼロ、警察も頼りにならない。それでも面倒をみているうちに、少女がパキスタン人(当然ムスリム)であることが判明する……。

活字スキー
2024/04/28 22:51

『母をたずねて三千里』に比べれば、隣の国へたかだか数百km。物理的な距離は大したことがなくても、そこには宗教、そして元々はひとつだった国が分離独立するにあたって設けられた政治的な壁が立ちはだかる。物語の大筋はシンプルながら、インド(とパキスタン)ならではの事情を盛り込んだ魅せるドラマは素晴らしく、そもそも本作の発案と脚本は『バーフバリ』や『RRR』も手掛けたラージャマウリパパ!近年のインド映画はいわゆる「南高北低」傾向にあるが、こうした南北の交流もまた、業界全体のさらなる活性化と飛躍に繋がるに違いない。

が「ナイス!」と言っています。
活字スキー
ネタバレ【※エロ漫画です】珠玉のSF小説『ハーモニー』のコミカライズが大変素晴らしかった三巷文という漫画家は、それ以外の著書や著者についての情報がとても少なく、どういう人物なのか気になったのでとりあえず一冊読んでみようと思った。書店でエロ漫画を買うという行為自体に隔世の感を覚えつつ読んでみると、普通に(?)エロ漫画だった。『ハーモニー』でも遺憾なく発揮されていた表現力の高さは申し分なく、ゴリゴリのSFというわけではないが少しひねりのある設定で読ませるものが多かった。
が「ナイス!」と言っています。
活字スキー
『インドの食卓』をなかなか興味深く読ませてもらった笠井さん。こんなあざといタイトルを目にしたら『RRR』を既に10回以上観てる自分がスルー出来るはずもない。ぶっちゃけ、ラージャマウリ監督によって目覚めさせられて以来インド映画やインド関係の書籍をいくつも摂取してきたから本書で初めて知ることは多くはなかったが、『RRR』きっかけでインドに興味を持った人が『RRR』以外のインド映画も引用しつつインド近現代史をざっくり知るにはちょうどいい、新書らしい良書だと思う。ヴァンデー・マータラム!
活字スキー
2024/04/22 22:05

『RRRをめぐる対話』『新たなるインド映画の世界』『ガンディーの真実』……といった具合に、求めるテーマによってもっと深堀りしてくれる本はたくさん存在する。本書ではほとんど触れられなかったヒンドゥー教および『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』も、『RRR』を深堀りするなら避けることは出来ない要素。というわけで、本書一冊で『RRR』とインドのことが丸分かり!とはいかず、むしろ本書を読むことで今後自分がインドをより深く知って楽しむためのポイントを探るのが良いかもしれない。

活字スキー
2024/04/22 22:06

自分の場合、とりあえず次はインドと日本の関係を考える上で悪名高きインパール作戦とそこに関わった「カルカッタの情熱の雄牛」ことチャンドラ・ボースについての本を読んでみたくなったのと、映画でいえばアミール・カーンの『きっと、うまくいく』と『PK』が観たい!どこかでまたインド映画まつりやってくれないかな。幸い『バジュランギ〜』はもうすぐ観られるぜ。『RRR』の続編はどうなるんでしょうね?

が「ナイス!」と言っています。
活字スキー
【海でとれたもの。畑でとれたもの。潮のかおりと土のにおい】かつては、日本のどこにでもあったであろう日常の風景。ごく当たり前に、飾り気もなく平凡に繰り返してきたし、これからもずっと繰り返してゆくと思われたものであっても、それが失われてから、かけがえのないものであったと気づかされることは少なくない。在りし日の輪島の朝市。もちろん絵も良いが、「かたり=輪島・朝市の人びと」がとても良い。能登半島地震からの1日も早い復興を願って。
活字スキー
2024/04/20 06:18

「ふでさん おはようさん」「あれ のぶちゃん、けさも さむいねえ」みんな まずは みちの ゆきかきから。「こうてくだー。あかがれい いらんけ。こもちやぞ」「こぬかいわし どうねー。よう しおと ぬかに つけこんだある。だいこと にれば うめえげに」「あれ あのおじじ、とうふをわすれて いてもうた」「うちで こたつのもりを しとっても つまらんしねえ」「どらやき いらんけー。もう こんだけしか のこっとらんぞー」「かれい のこったわ。ふでさん たべてくだ」「おおきに。のぶちゃんも みずな もっていくまし」

が「ナイス!」と言っています。
活字スキー
生と死が混濁するどん底から吐き出された予言の書。『ファイト・クラブ』に負けず劣らずブッ刺さる人にはヤバいくらいブッ刺さるカルト的な作品で、面白いのは面白いけど、個人的には『ファイト・クラブ』の方が好きだし、女子高生がコレ読んでニヤニヤしてたらかなり心配になる。コレが売れたらパラニュークの他の作品も翻訳出るかもしれないとはいえ、しおりん大丈夫か。
活字スキー
2024/04/18 23:04

キリスト教をはじめとするカルトのおぞましさ、メディアと商業主義の過熱といったいわゆる「アメリカ社会の暗部」的な要素を、人格が破綻した主人公の軽妙かつ虚無的なひとり語りで膨大な無駄知識を交えながらドロドロと垂れ流してゆく。『セブン』や『NBK』あたりも連想しつつ、アクロバティックな構成や「運命の女」との出会いは、いかにも『ファイト・クラブ』の作者らしいと感じた。章立てやページ数が逆(カウントダウン)なのは、本作同様「ゼロへと至る物語」である冲方丁『マルドゥック・ヴェロシティ』でも真似してたような。

活字スキー
2024/04/18 23:05

そして荒木飛呂彦先生はスタンド名にも使ってたし、ドッピオの「ボスからの電話」やプッチ神父とDIOの天国論にも影響してそう。読んでいる間は脳内でずっとマリリン・マンソン『This Is The New Shit』がエンドレスリピートされていた。【なにもかもとっくに語り尽くされてる。ぐだぐだダベってパーティ、パーティ、セックス、セックス、バイオレンスも忘れずに。くだらねえことばかりほざきやがって。新しい明日なんか来やしない。分かってるだろ?認めろ、これが新しいクソだ!せいぜい楽しめ!】

が「ナイス!」と言っています。
活字スキー
「読書家あるある」とか「名著礼賛ギャグ」とかよりも、もはや限りなく盛り場に近い図書室で繰り広げられるエモエモな4人のイチャイチャに狂い悶えるしかない第7巻。読書ノート1枚で億劫がってたら読メなんてやってられないのだけれど、リアルでこんな仲間がいたら単純に連絡手段以外のSNSいらないか。これが……リア充!最推しはしおりんでも、今回ばかりはどうにもしてない長谷川さんの優勝を認めざるを得ない。
活字スキー
2024/04/14 23:37

残念なことに、ろくに本を読んでいない人を揶揄するつもりで、文学的でないと勝手に決めつけた未読の作品(ジャンル)を挙げる人や、ダニング=クルーガー効果の見本みたいな人は読書メーターにもいる。そもそもまるで本を読んでいない人もいる。「つまらない書物」というものもなくはないけれど「つまらない読書」というのはあると思う。面白いものは面白いなりに、面白くないものも面白くないなりに面白がれると、人生はいくらでも楽しくなるのではないだろうか。

活字スキー
2024/04/14 23:38

倍速コナンマラソンが描き出す無限地獄でハイになってしまうしおりんも『サバイバー』の新版眺めてニヤニヤしてるしおりんも大変けしからん。私は大好きだ。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』もそろそろ文庫来そうだし、それまでに少しでも積読を消化せねば。てか、ガチの歴史的名作ともなれば刊行されてから何十年何百年経っても面白いし、むしろ時を重ねることによってさらに面白くなるまであるから読書はやめられんのですよ。飽きるなんてとんでもない!

が「ナイス!」と言っています。
活字スキー
第96回米国アカデミー賞国際長編映画賞アイスランド代表……ということよりも、内容関係なく、とにかくいい歳したオタクにブッ刺さるタイトルが気になりすぎた。2021年のネイチャースリラー『LAMB/ラム』同様、アイスランドの過酷にして壮麗な大自然と、そこに生きる人々の対比でじっくりと魅せるアイスランド流のWABI-SABIを堪能。撮影は2年以上に及んだそうで、映画全体の構成から部分部分の見せ方に至るまで、非常に贅沢な映像作品だと思う。これまた『ラム』同様、楽しく分かりやすい作品ではないけれど。
活字スキー
2024/04/14 15:50

つまるところ、「生きる」というのは厳しく容赦のないことであり、人と人が理解し合うことはとても難しい。だからこそ宗教に救いを求める人は少なくないし、良くも悪くも多くの事業が宗教の力によって成し遂げられてきた。不勉強な自分からすると、なんだってアイスランドという春の襟裳以上に何もなくて厳しすぎる環境に行かなきゃならんのかと思う。そこは、いわゆる人跡未踏の秘境とも異なる、人が人として暮らしてゆけるかどうかギリギリの「狭間の世界」であり、だからこそ人という存在が問われるのか。

活字スキー
2024/04/14 15:51

茫漠たる氷河を思わせる白いパンフレットも、丁寧な作りで内容充実。チラシや公式サイトからまとめられたイントロダクションやストーリー紹介の他、主要キャストとスタッフの紹介、監督インタビュー、アイスランド文学研究者朱井晶併、映画評論家高橋ヨシキ、摂南大学教授好井裕明のエッセイなど。天国へ行くには、キリスト教の洗礼を受けていることが絶対条件らしいけど、ヴァルハラへ行くにはそんなの関係ないよね。

が「ナイス!」と言っています。
活字スキー
タイトルと帯に心惹かれて読んでみた。初読みの著者は現在長崎大学で現代思想やアナキズムについて研究しているそう。学問としてきちんと学んだわけではないが、アナキズム(無政府主義)ってコミュニズム(共産主義)よりさらにラディカルで非現実的な、イッちゃってる思想というイメージだったのだけれど、本書を読む限りにおいてはサタニズムとかなりの部分で通じるものがありそう。必死に声をあげる者に対して冷ややかに「自分は右でも左でもございません」なんて利口ぶってる奴は実のところ姑息で卑怯な犬でしかない!
活字スキー
2024/04/05 23:21

「暴力」は遍在する。関係者の全てが納得して行使されるもの以外、つまり意に反したり無視してなんらかの「力」が行使される場合、それは「暴力」と呼べるだろう。それは合法的なものもあれば非合法なものもあるし、強い者が弱い者に対して一方的に振るう場合もあれば、窮鼠が猫を噛むような場合もある。人類の歴史は暴力の歴史と言っても過言ではないだろう。それはもちろんある意味では悲劇だが、別の見方をするなら、このろくでもない世界をほんの少しでもマシなものに変えようとしてきた抵抗の軌跡でもある。

活字スキー
2024/04/05 23:22

社会的不正義に対していわゆる非暴力で立ち向かった歴史上の偉人もいる。だが、それらの活動は戦略的戦術的な意味で本当に「非暴力」だったのか。ガンディーは「臆病か暴力のどちらかしか選択肢がないならば、私は間違いなく暴力を選ぶ」と言った。本書では、様々な社会運動(革命)を通して「暴力」の在り方を論じているが、現実に暴力が遍在するからこそ、特定の権力構造に暴力を委ねることを避けるアナキズムを推すのだろう。でも、その理屈を世界規模で実現するのはやっぱり無理があると思う。まあ、結果が全てではないけれど。

が「ナイス!」と言っています。
活字スキー
大人気ビブリオミステリ、約2年ぶりの新刊はビブリア古書堂の女三代記。令和の扉子、平成の栞子、昭和の智恵子、それぞれが17歳で関わることになった鎌倉文庫。漱石の蔵書をはじめ、マニア垂涎の古書たちはいかなる道を辿ったのか。やはり今回も、本好きの好奇心をくすぐりつつも例によってめんどくさい家族と書痴の思惑が絡まりあう物語。「人には本が必要」かどうかはさておき、自分にとっては本がある方が楽しいし、なるべく多くの人に本を楽しんでほしいと思う。
活字スキー
2024/04/02 00:08

古書がらみのミステリという縛りでシリーズを続けるのはなかなかに大変なことだろう。今回も多くの参考文献が並び、費やされた労力には素直に感心するのだが、物語としては毎度のことながらごく狭い範囲の人間関係にすごく息苦しさを感じてしまう。シリーズの着地点は既にある程度固まっているのだろうか。扉子にはどうか頑張って、このふさぎがちな物語世界に晴れやかな新風を吹き込んでほしい。樋口くんも、主にアオハル的な意味で頑張ってくれたまえよ。

活字スキー
2024/04/02 00:09

表紙の、ほとんど見分けがつかない三人。ブレザーの扉子が手にしているのが『鶉籠』の初版本だろうけど、ずいぶん分厚いからそんな持ち方で手首とか大丈夫なのか。手前のセーラー服は黒の冬服が智恵子さん、白の夏服が栞子さん……夏服は半袖のはずでは?べ、別に本代を捻出するためにしょっちゅう昼食抜いて腹ペコなJK智恵子にキュンとなったりしないんだからねっ。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/04(3498日経過)
記録初日
2013/01/02(4138日経過)
読んだ本
2052冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
563359ページ(1日平均136ページ)
感想・レビュー
1752件(投稿率85.4%)
本棚
17棚
性別
血液型
O型
現住所
大阪府
自己紹介

徒然なるままに関西を徘徊する
野良サタニスト。
お気に入りの登録/解除、
コメント等はご自由にどうぞ。
〈 読メ開始 2014.10 〉

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう