さすがに本の登録が滞りすぎてるので、仕事終わりに星乃珈琲さん寄って読了本の感想をひねくる。自分は珈琲屋さんの珈琲はだいたいブラックでいただくのだが、「ミルクはいかがなさいますか?」「いらないです」と確認しているにもかかわらず毎回ミルクがついてくるのは何故だろう。敢えてこちらの意向を無視していただける高度なサービスなのだろうか?
死者の蘇りは同時多発的に発生したようだが、どの程度の規模、期間、条件によるものかの説明は無く、三組の視点でそれぞれの悲哀が淡々と描かれる。セリフも少なく、劇的な映えもほとんど無いので途中でけっこう眠たくなってしまった。映画そのものはさておき、映画館で入場の際、新人バイトとおぼしきお姉さんが入場特典を渡すのを忘れていたのだが、自分がトイレに行ってからスクリーンに向かうところで「すみませ〜ん」と渡しに来てくれた。正直大した特典でもないが、自分の務めをきちんと果たそうとするその意気に敬意を表する。
自分のように近年インド映画にやられっぱなしの人間ならずとも、興味深くかつ手軽に読めて満足度の高い一冊だろう。内外に問題を抱えながらもインドの歴史上異例の長期政権となったモディ政権。国際社会を騒がせている権威主義国家との共通項もあれば、決定的な対立を避けつつ国益を最大化するための全方位外交も。インド国内だけでなく、世界中に広がり活躍するインド系人材の存在にも注目したい。まずは、その人口ボーナスを(中国よりも)うまく活用し、次世代以降の持続的発展に繋げられるかが大きな分岐になると思う。
映画の内容は完全に『プロセカ』ファン向けで、登場人物も多いからゲームの設定をあらかじめ理解してないとかなり厳しい。物語自体は、ミクさんという存在の尊さと、青臭くもまぶしい若者たちの想いでまとめられたストレートなもので、近くの席の男子高校生3人組は思い切り感情移入して楽しんだらしく、上映後「めっちゃ良かったわ〜!泣いたし!」と大はしゃぎだったのも微笑ましかった。まぁ、スレたオジサンからすると全体的にテンプレで構成されすぎな印象が強かったけどミクさんは正義だから。
そんなわけで、好きな人ならちゃんと楽しめるのは良いとして。入場者特典は劇中歌の中からランダムでCD……うん、プレイヤーが無いからプッチ神父か『ヘルレイザー』ごっこでもするか。あとゲームで使用できるシリアルコードも入ってたけどこれはどうしようもないな。そしてご丁寧に「1週目」とあるからには、今どきのオタクビジネスらしく週替りで特典内容も変わるのだろう。そしてさっそくアホみたいな価格設定でフリマサイトに出されてるのも今どきなのだろう……そこに愛はあるんか?
これでもかとアピールされる夢のようなスーパー穀物、オアレ稲。これまでの上橋作品を読んできた人間なら、そんなに都合良く一方的な話がいつまでも続くはずがないとすぐに分かる。そして緊迫感溢れる序章からも、この世界の平穏や繁栄が極めて危ういものであることも明白。既に変化の兆しはあちこちに……。おそらくは『守り人』や『鹿の王』で描かれたような人災と天災によって、この世界も大いに揺さぶられることになるだろう。
それにしても気になるのは、これまでの作品では中心となるのは武闘派と内職系の男女が多かったが今回はこれといった武闘派キャラが見当たらない。ナホコさんの暴力衝動も歳相応に落ち着いたということなのか、これから登場するのか。それとも、アイシャとオリエの宮廷内シスターフッドに期待してもよろしいのかしら?少なくとも、西から来た少女が風に乗ってそのまま東に流されていく、なんてことにはならないだろう。ちゃらちゃっちゃっちゃらっちゃ〜♪
なんといっても、あのプラバースを真っ向ガチバトルで圧倒するバッチャンのインパクトよ。もちろんVFXありとは言え、プラバースが肉弾戦どころか武装したパワードスーツでも勝てない不死身のジジイとか、さすがリビングレジェンドだぜ。基本的にはアルジュナが属する五王子陣営が善、対する百王子陣営が悪のイメージだけど神話キャラはどいつもこいつも破天荒だし、現代的な解釈も分かれがち。本作ではどうやら百王子陣営のキャラに寄せた視点らしい。そしてシスの暗黒卿ぽいボスは『マハーバーラタ』で言うと闇堕ちしたアルジュナ、なのか……?
ま〜、金のかかった作品だこと。『ブラフマーストラ』でも思ったけど、こんな大作を割と若手の監督がやらせてもらえるインド映画業界がうらやましい。そして『プシュパ』も『サラール』も早く続編下さい。チョイ役で出てきた某監督「俺のところで働く話はどうなってるんだ!」「やべぇ、あの人に捕まったら5年は働かされる」て、『バーフバリ』のことやろ!人気者はつらいね。パンフレットのインタビューによれば本シリーズは二部作らしいけど、プラバースは暴れ足りないし、ディーピカーさんのカッコいいところも見たいからなるはやでお願い!
徒然なるままに関西を徘徊する
野良サタニスト。
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〈 読メ開始 2014.10 〉
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