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2024年1月の読書メーターまとめ

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読んだ本
13
読んだページ
5354ページ
感想・レビュー
13
ナイス
338ナイス

2024年1月に読んだ本
13

2024年1月のお気に入られ登録
2

  • 恥ずかしい爺さんでっせ
  • A3

2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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ネタバレ正直な話、設定や人物描写にはかなりの無理がある。殺人者に扉を開けるための犠牲になってもらうという設定には疑問符がつくし、犯人が唐突にサイコパスになった感があって腑に落ちない。だがそれでもラストのどんでん返しには驚いた。殺人の動機もそれによってクリアになるし、探偵の謎解きで感じた違和感も解消してくれる。ミステリとして純粋に面白い。しかし残ってくれるなら一緒に逃げようと思った、という犯人の考えは気持ち悪い。どれだけ傲慢なんだよと思うけど、それは地下に犯人を残そうとした全員の考えと合わせ鏡でもあるのだろう
が「ナイス!」と言っています。

2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

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2023年のベストは『夜中に犬に起こった奇妙な事件』。発達障害の少年の冒険と、少年と周囲の齟齬が心に刺さった。他、歴史のダイナミズムが面白い『十字軍物語』、一般的感覚とのズレに苦しむ人たちの姿が忘れ難い『正欲』の順で楽しめた。 2023年の読書メーター 読んだ本の数:146冊 読んだページ数:53797ページ ナイス数:2445ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/51204/summary/yearly

2023年のベストは『夜中に犬に起こった奇妙な事件』。発達障害の少年の冒険と、少年と周囲の齟齬が心に刺さった。他、歴史のダイナミズムが面白い『十字軍物語』、一般的感覚とのズレに苦しむ人たちの姿が忘れ難い『正欲』の順で楽しめた。
2023年の読書メーター 読んだ本の数:146冊 読んだページ数:53797ページ ナイス数:2445ナイス  ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/51204/summary/yearly
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2024年1月の感想・レビュー一覧
13

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中学の教科書に載っていた『鳥』は、国語で読んだ物語の中で一番心に残る作品だった。ボーイミーツガールものらしく淡い恋の予感があるが、それゆえに少女の切実な思いも伝わる。そこからの幻想的な展開はふしぎな味わいがあるし、最後のオチも上手く、完成度の高さを改めて感じた。『きつねの窓』もすてきだ。好きだった少女や妹の映像が見える指を手に入れたのに、不注意でそれを失ってしまう。そうしてもう二度と手に入らないのにその映像をまた求めざるを得ない心情が切ない。他『夕日の国』『あまつぶさんとやさしい女の子』の順で楽しめた。
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ネタバレ現代アメリカを象徴するような内容と感じながら読んだ。主人公は黒人と貧乏白人という対立しかねない設定の人物で、息子はゲイカップルというのは今どきだ。アイクもバディ・リーも息子たちの性自認を受け入れられずギクシャクした関係にあった。だが息子が殺されたことで自分の態度を悔やみ、LGBTQへの偏見を息子たちへの侮辱と感じるようになる。そしてその性自認のテーマが黒幕の存在と結びつくのが良い。またクライムサスペンスらしく、血生臭しい闘争へと発展していく過程はハラハラとした。テーマ性、エンタテイメント性備えた作品だった
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雑多な印象を受ける内容だが、平安期の下々の生活状況が伺え勉強になる。まず著者の執筆姿勢が良い。貴族が記した古記録という限られた情報だけを元に、庶民の情報を収集しているのが素晴らしい。色々な話があったが印象的なのは、天皇の給仕をサボる官人や御所に侵入する庶民、御所で盗みを働く輩などの御所の警備の杜撰さだ。著者も指摘するように日本の王権の緩さがわかる。また日の吉凶を理由に出仕しない検非違使や、当時の死体処理の状況、疫病流行での密の回避、五体不具穢を利用した政敵への対応、鳥獣の侵入を怪異と見てた点は目を引いた
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内容はベタだが、心に残る作品である。美緒は学校や親との関係に悩む中、祖父が手掛けるホームスパンに魅了されその製作にかかわっていく。その話の展開は想像がつきやすく、予定調和の印象は強い。だが人に気を遣いすぎるという美緒の心情はよくわかるだけにぐっと胸に響く。美緒の姿は実に等身大なのだ。それだけに彼女の悩みと選択には共感が持てて好ましい。また母も父も祖父もそれぞれの悩みを抱えながら生きていることが伝わり、親子の心情のゆるやかな繋がりが胸に響く。優しい雰囲気に満ちた佳品であった。
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ネタバレ正直な話、設定や人物描写にはかなりの無理がある。殺人者に扉を開けるための犠牲になってもらうという設定には疑問符がつくし、犯人が唐突にサイコパスになった感があって腑に落ちない。だがそれでもラストのどんでん返しには驚いた。殺人の動機もそれによってクリアになるし、探偵の謎解きで感じた違和感も解消してくれる。ミステリとして純粋に面白い。しかし残ってくれるなら一緒に逃げようと思った、という犯人の考えは気持ち悪い。どれだけ傲慢なんだよと思うけど、それは地下に犯人を残そうとした全員の考えと合わせ鏡でもあるのだろう
が「ナイス!」と言っています。
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両名のことは通り一遍のことしか知らなかったので勉強になる。紫式部の源氏物語の執筆に藤原道長がかかわっており、その理由を当時高級だった紙を元に推定しているのがユニーク。紫式部はパトロンとして道長を得たことで源氏物語を執筆でき、道長もそれによって一条天皇を彰子の元にとどめ置けたというのは面白い視点だ。一条天皇が定子への思いを引きずっているだけにその効果は大きかったろう。それ以外にも、紫式部の父為時の詩人としての評価や政治センス、夫宣孝の性格、三条天皇の政治的才覚のなさ、道長の運に恵まれた環境などは興味深かった
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短い文章の連続で、すき間時間に読むにはうってつけの内容。トリビアルな知識が知れて興味深いが、個人的には松永久秀悪人説は寺社などへの集金を恨まれたためという話、中村少右衛門という男の存在、信長の骨を回収した阿弥陀寺の話、城は奪われるものと家康は考えておりそのため五島や松島に城がないという話、忠臣蔵の内匠頭墓前での儀式の内容、綱吉寵愛の女性により誕生した三上藩成立の事情、喧嘩を避けるために使われた柄袋と桜田門外の変との関係、高須四兄弟を生み出した高須藩の女性たちの様子などは印象に残った。
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ネタバレ国家から不当な扱いを受けてきたリスベットはミカエルたちの助けを得て攻勢に転じる。班を追い詰めるため情報を集めるリスベットたちの行動、異常を察知した班の強硬な行動など、ハラハラする要素は満載。そして班が解体し、法廷でテレボリアンに逆襲する様は胸がすく思いがした。エピローグに至るまでエンタテイメント性にあふれ満足そのものだ。しかし解説にも書かれているが、ミレニアム三部作はリスベットの物語なのだと深く感じ入る。心を閉ざしていた彼女は後半ではだいぶ心を開くようになりその成長も小気味いい。文句なしの傑作である
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ネタバレ一作ごとに違うテイストで、しかも面白い話を作り上げる作者の才能に感嘆とする。本当に早逝が惜しまれる作家だ。本作はスパイと政治絡みのサスペンスで、そのスケールの大きさとリアリティは見事。スパイだった父の犠牲になったリスベット、真相を表に出すまいとする公安、真実を暴きリスベットを救おうとするミカエルたちなど、各人の思惑がぶつかり進んでいく物語は波瀾万丈だ。そうして陰謀が進むからこそ、ミカエルとリスベットがネットを通じて接触しリスベットが行動を開始する場面には快哉を送りたくなった。次巻が心から楽しみだ
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ下巻ではリスベットの過去が明らかになるが、多くの驚きに溢れぐいぐいと読ませる力がある。それでなくてもリスベットの側から語られる物語はすさまじく格好良い。持てる技能を存分に生かし警察を出し抜き進んでいく彼女の姿は大層魅力的だ。彼女なりの倫理で行動し、敵を倒していく姿を含めて、本当に愛すべきキャラクターだ。しかし彼女の過去は悲惨そのものだ。父親の関係上、リスベットの意志は尊重されなかったわけで、彼女の怒りは当然とも見える。最後に迎える父親との対決の場面は圧倒的で引き込まれた。エンタテイメント性抜群の佳品である
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ前半はスロースタート。前作からリスベットがどのような行動をしたかを追う内容で、適度に伏線を張りながら読ませるものの、内容自体は地味だ。そこにミカエルが気鋭のジャーナリストに人身売買と売春の記事を書かせるという内容が並行して語られる。そしてリスベットがその記事に興味を持ち、ジャーナリストに接触をはかるところから俄然物語はおもしろくなる。果たしてリスベットは殺人に関与しているのか。もちろんそんなわけはないとわかっているけれど、内容がわからないだけに不穏な雰囲気が漂う。次巻が楽しみだ
が「ナイス!」と言っています。
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少女失踪事件やそれに関わる富豪一家の内情、名誉棄損問題の真相に迫っていく展開は実にスリリングだ。またリスベットのハッカーとしての技能を見せていく流れもサスペンス性に溢れていてかなり読ませる。と同時に男に虐げられる女たちの苦痛もクローズアップされていてそれもまたすばらしかった。著者のその問題に対する意識の強さが感じられて好印象。また企業不正のリアリティはジャーナリスト出身作家ならではのもので読みごたえがあるのが良い。エンタテイメント性、社会性、キャラと贅沢な要素に溢れたミステリだ
が「ナイス!」と言っています。
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名誉毀損で訴えられた編集者が大富豪からの依頼を受け、少女の失踪事件を追うという内容だが、色々な要素が詰め込まれていて読み応えある。少女の失踪事件の真相や存亡の危機に陥る雑誌の状況、調査能力は抜群だが人付き合いの悪いリスベットのパートなどはどれもヒリヒリするような緊張感があって良い。今のところ多くの真相は見えてこないし、ミカエルとリスベットも出会っていない段階だが、それだけに下巻でどう展開するか楽しみにしたい
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/02/06(5222日経過)
記録初日
2010/11/11(4944日経過)
読んだ本
1866冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
560153ページ(1日平均113ページ)
感想・レビュー
1523件(投稿率81.6%)
本棚
32棚
性別
職業
技術系
現住所
宮城県
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/qwer0987
自己紹介

本が好きな中年化学系エンジニア。
読む本は小説が中心。ほか歴史関係のものを読むことが多い。
好きな作家は、村上春樹、芥川龍之介、川上未映子、アゴタ・クリストフなどなど。

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