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2024年3月の読書メーターまとめ

kawa
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1628ナイス

2024年3月に読んだ本
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  • 青乃108号

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2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

kawa
(再読)江戸から土佐帰郷、そして脱藩まで。ノンポリ剣士から尊王討幕志士への変身(完全変身?)、流石の司馬先生でもその原点を掴み切れていない印象。土佐藩の関ケ原の闘いに遡る300年に渡る山内派(上士)と長曾我部派(下士)との対立が特殊な趣き。下士派で土佐勤皇党を組織した盟友・武市は吉田東洋暗殺により権力掌握を狙うが、竜馬はそれを無理筋と見て外部勢力との連携を試みる。結果論としては竜馬の選択が吉と見えるのだが…。我が高祖父も土佐出身で戊辰戦争参加の記録あり。他人事と思えない歴史模様。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

kawa

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:40冊 読んだページ数:8965ページ ナイス数:1575ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/516716/summary/monthly/2024/2 ベスト・スリーは「父がしたこと」「ともぐい」「将棋の子」。青空短編12編了、「寒山拾得」比較読みも。長編は「真田太平記」了、北方「史記」開始、「竜馬がゆく」再読もちょいの間時に。皆さまのコメント・レビューも良い刺激。3月もお世話になります。

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2024年3月の感想・レビュー一覧
43

kawa
今年は東海道新幹線開通60周年。総距離は3500㎞。遅れること45年後の中国は、日仏独から技術を導入、15年で40000㎞の新幹線網。今やアジアの国々への輸出ライバルに成長したという。筆者は中国やバンコク駐在経験もある朝日新聞記者。しかも珍しい?女性鉄ちゃん。中国、ベトナム、ラオス、タイ、マレーシア、インドネシア、インド、ハンガリー高速鉄道やその予定路線を乗りまくり中国の躍進ぶりや現地の事情リポート。中国も日本も国策で現地事情を考慮しない営業。売り込み成功しても開通後の採算が大丈夫なのか他人事ながら心配。
kawa
2024/03/31 16:25

アジアで日本の中古車両が活躍中。インドネシア地下鉄では私も利用した1,970年代の都営三田線(当時は6号線)の車両等1000両あまりも走っているそうな。

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kawa
ネタバレなるほどこんな裏事情があったのか。我が町近くの下諏訪で打ち首にされた赤報隊・相楽総三らに、大悪人のイメージがあったのだが、大久保や西郷から裏切られたのですね。今から目線から見ると気の毒としか言えないのだけれど…。ちょっと読み辛いところもあって中だるみもあったのだが、歴史や権力の非情さを再確認させられる意味で手に取って良かった作品。
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kawa
「明治は栄光の時代、昭和前半は汚辱の時代」とする日本の近代史観に異議を唱える書。明治に入っての朝鮮との紛争江華島事件や東学党農民事件(東学党の乱)それに続く日清戦争、これらは日本政府によるごまかしや綿密な計画に基づく謀略があり、決して偶発的な事件等ではないことを論証。背景には古代以来の朝鮮民族に対する日本人の蔑視目線があると分析し、明治初期からの指導者のこのような欺瞞的姿勢が、昭和の大敗戦の遠因になったと主張する。確かに有り得ないことではない。近代史に対する興味深い知見が得られる書だ。
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kawa
奥さま産休。旦那は自営、リモート仕事OKの夫婦の沖縄プチ移住をリポート。そういえば、花粉アレルギーのこの季節、業務効率化の一貫で沖縄避難リモートで仕事をする社員に費用助成する会社も登場してるような…。私も今プチ移住生活中。経済的には、自宅とそんなに変わらないことを確認。+旅費が負担なのだけれど、1~2泊の旅行から見るとパフォーマンスは高い。その為には自宅固定費を如何に軽減するかなのだ。まず生活の「断捨離」そのモチベーションが高まる経験が貴重…。ちょっと吞み過ぎが減点。本の感想ではなかったもですね。
kawa
2024/03/29 19:47

あっ、逆に爺いの自炊力が高まったことは高ポイント。

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kawa
戊辰戦争の導火線として西郷らに仕組まれた江戸での騒乱(テロ)事件。勝者には触れて欲しくない事柄で、歴史教科書では1行で片付けられることが多いのだが、当然そこにも不条理な人間ドラマが存在する。そんな歴史小説マニアには嬉しい一作。中盤までは登場人物が定着しなくてコックリコックリ苦戦、が、中盤以降描かれる御用盗の実態、江戸城放火、薩摩屋敷攻撃めくるめくる展開に目パッチリで下巻へ。
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kawa
バスケは今マイ・ブーム。本書は沖縄・全国の高校バスケの世界で、平均身長が170㎝未満のチームを率いて打倒・能代工業をかかげ見事にレジェンド・チームを倒した安里幸男監督の記録。「日本バスケの革命」と称されたかは読み手としては不明で何ともですが…私と同世代の氏、熱いバスケ指導人生に拍手です。もうちょっとゴールデン・キングスの話題を期待したのですが、そちらはほどほどでした。
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kawa
松山は秋、ミニ・ステイ予定の好きな街。那覇は滞在中。熊本はちゃんと見ていないが気になる街。タモリさんどんな感じで料理? 松山→石手川の反乱を抑えるための岩堰と土手・発展を支えた三津港。那覇→戦前の中心地は海近くの久米村(クニンダ)や辻、敗戦で軍港から半径1マイル立入禁止になって国際通りが中心地に・石灰岩と泥岩の2つの地層その間に地下水が流れる。熊本→防御万全やり過ぎ感の熊本城、水道水を100%地下水で賄う「水の国」などをテイクノート。旅行の予習に「街道をゆく」も良いけど、こちらも読み易いが内容は濃いかも。
kawa
2024/03/27 19:00

那覇の今年は20何年か振りの水不足で、4月から断水があるかもと心配されています。

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kawa
昼寝のお供に子供の本を…。刺さった本はシートンの「動物記」の由。コリー犬の二重性格性を取り上げた(本当だったら怖ろしい)作品を取上げて、「犬は主人に忠実なものと日本の伝説的な考え方に目がだまされていたのであろう。日本にはそういう甘い盲点が多いようだ。」と警鐘。(「青空朗読」にて 6分)
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kawa
霍去病(かくきょへい)と衛青の働きにより、匈奴ははるか漠北の地に押し込まれ次節に備える。この間、衛青を上回る将軍になりつつあった霍が24歳で突然死。匈奴の王・伊穉斜(いちさ)も敗戦を挽回できずに無念の病死。およそ1カ月の間が空いた読みなのだが即、物語没入できる。引きが強い秀逸物語の証拠だ?
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kawa
西表(いりおもて)島の観光が、石垣島からの「ジャングルに覆われた秘境」ワンパターン日帰りツアーに陥っていることを問題視、日常と生活を重視した島単位のコミュニティ・観光を提案する書。著者は元・ペンション経営者で地方の観光資源を掘り起こすコンサル実践の由で、私と同世代。本書は10日間の押しかけ西表観光をきっかけで著す。そのバイタリテイに驚き、西表に何度か訪れているのでうなずかされる点も多数。掲載されている数々の写真も楽しめる。
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kawa
15世紀の琉球王国・勝連半島の勝連城主・阿麻和利(あまわり)を主人公とする戦国物語。彼について王国正史では反体制の悪逆者と記録されているが、近年地元のうるま市では、地方の悪政を打倒し善政を行った名君と再評価され、地元の中高生によって現代版組踊「肝高(きむたか)の阿麻和利」として上演、地元の英雄として人気が高まっている。本書もほぼその内容に沿ったものと思われるが、勝者が作る歴史との落差の大きさが実感でき興味深く読了。読書中に勝連城址と付属資料館の「あまわりパーク」を訪ねられたことも内容もタイミングもグッド。
kawa
2024/03/26 08:09

本書には触れられていないが、悪役として登場する金丸は、琉球王国第2代尚氏の創始者・尚円と同一人物だと思われる…?

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kawa
停車場のプラットフォームで出会う「美人ではない。しかし、、、、、」のお嬢さん。ある時、無意識にお時儀を…。そこから何となく顔見知りの通行人から、恋愛未満気になる存在に?ドラマはそこで途切れるが、何故か余韻の残るあるあるドラマ。うまいなあぁ。
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kawa
臨床経験がほとんど無い新米医師が沖縄戦の軍医として召集。実話とフィクションを交えた戦争小説として描かれる。沖縄戦の実態はある程度の本を読み込み済みなのだが、フィクションの部分が多い印象の本書だからこそ、登場人物の善悪を、今の価値観から我がこととして捉えられるメリットがあるのかも知れない。正直、環境やその時の精神状態によって、この小説に登場する善悪どのような人物にもなり得ると感ずるところが怖い。
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kawa
沖縄本島の暮らしの中に活かされている特徴的な10の建築物を選んで、盛り沢山の写真とともに解説。好印象なのは、たった2人で営んできた泡盛酒造会社の建物など、そこに暮らす人々の来歴も含めてリポートされていること。そのスタンスが建物に対する親近感を高める。沖縄らしい赤瓦に7℃程度の断熱効果。その赤瓦の製造が追いつかずにコンクリート瓦が代替。花・コンクリートブロックが沖縄建築の印象的な好アクセント。石造りは庶民にとって死後の住処ということで嫌われる等、うんちく話しを多数拾えてこちらも楽しい。
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kawa
2010年、沖縄県勢として初の夏甲子園制覇、しかもその年の春も、優勝の偉業を為した興南高校野球部監督・我喜屋優氏のリーダーシップをドキュ。高校野球の指導方法に革新をもたらしたと言う氏。「当たり前のことを当たり前に」が大事、「早朝散歩」や「ごみ拾い」は、我が欠点の気付きのチャンス等、納得の金言多数。結局、全ての結果は、その指導者の人間力に行き着くと思うのだがその辺りの氏自身への分析が欲しいということで、マイナス5点の95点(傲慢な書き方かもで気分を害する人がいたら申しわけないです)。
kawa
2024/04/06 20:49

しゅわっちさん、コメントありがとうございます。読書を重ねていけば、またチャンスがあるかもですね。

しゅわっち
2024/04/06 22:08

Kawaさん優しい言葉に感謝します。ありがとうございます。またよろしくお願いいたします。

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kawa
新潟の故郷で神童と呼ばれ大志を抱いて上京。学資を擦られて思うようにいかない中、浅草・吾妻橋での真夏の深夜の出来事がきっかけで良い方向に歯車が回り出す主人公。彼にとってその夜が正に「良夜」。ちょっと出来過ぎ展開なのだが、私の曽祖父も同じ町出身の同時代、しかも割と似通った経歴。本作の主人公と同一人ではないことは判りつつだが他人事とは思えない一作。曽祖父は、新潟・三条から徒歩で三国峠を越えて上京したらしい。(「青空朗読」にて、35分)
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kawa
「『痛い』ということを云わない」と言う栃木大助が主人公。主君のために生きる。それ以外に二念を継がない彼の生き方は、しばしば周囲から誤解を受ける。戦さ場でとっさに身を挺した結果、片足を失ってしまう彼。それさえも機転の利かぬ男とされてしまう。(spotify/「朗読のアナ 寺島尚正」にて 41分)
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kawa
米沢藩最後の藩主・上杉茂憲(もちのり)は、明治14年2代沖縄県令(知事)に就任。士族である地方役人の怠慢、恣意的税徴収で私腹を肥やす姿を目の当たりにした彼は鷹山流の改革に乗り出すが、清国との関係や旧薩摩藩の政策に配慮する政府の「旧慣温存」策と対立し、早晩その職を解かれてしまう。明治直後の沖縄の状況や維新戦当時の東北列藩の様子が、新知見も含め童門流の解りやすい文章で説かれる。彼の人材育成方針により留学した謝花昇、太田朝敷氏らが後の沖縄の礎となり、米沢には大正年間沖縄県民有志により顕彰碑が立てられたと言う。
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kawa
青年海外協力隊でタンザニア・ザンジバル諸島(ちなみにクイーンのフレデイ・マーキュリー出生地)に赴任の高校教師。少年少女たちと野球不毛の地でがむしゃらにタンザニア甲子園を目指す日々をドキュメント。たった2年間でタンザニア大会3位、著者の情熱が周囲の縁を巻き込んだ結果か。10mも投げられず野球オンチと思われていた少年、実は左利きでひょんなことからき気付いて一躍左腕エースに。固定観念や常識にとらわれない大切さを教訓的に実感。著者帰国の数年後、タンザニア・ナショナルチームとして来日は他人事ながら「やったねー」だ。
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kawa
そうか、もう没後15年なのだ。存在感の強烈さでまだ2、3年っていう感覚なのだが。ところで本書、80年の突然ブレーク後のノリノリの時期の執筆?とイラスト。旅&交遊録の趣き。細野晴臣氏や井上陽水氏のあたりに噴き出す。「あとがき」でゴースト・ライターに寄るものと自ら暴露。でも、このライター氏の仕事も見事。素材が抜群のせいもあるのですが。「世間から拒絶されてるよーな、世間を拒絶してるよーな」キヨシロー氏が全開。ファンとしては応えられない一冊。
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kawa
またまたオキナワ写真集。彩度の濃さ、強さが印象的な南国写真集。赤・青・緑、鮮やかな色彩風景に負けないオバアやオジイそして子供たちの存在感が印象的な300枚弱の写真作品。文字を追うことに疲れたとき、手軽にこんな優れ本を手に取れるのが図書館読書の愉悦だと気付かされる。ISDNナンバー(9784991092237)が付されているのにメーターで検索できない。提携書店に登録がないせいかな?(2023年刊)
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kawa
沖縄県立図書館本。沖縄目線の短中編700頁超えのヘビィーな内容にノックアウト。「相手の立場」に立って考えろ、その実践の困難さを実感させられる。徴兵忌避の悲劇の「海鳴り」、戦闘中の壕(ガマ)での疑心暗鬼の「虜囚の哭」、老いた娼婦と少年海兵隊員の交情が切ない「嘉間良心中」、天皇に対する沖縄人の複雑な感情の「平和通りと名付けられた街を歩いて」、エリート官僚から民権運動に身を投じて狂死する謝花昇と海洋博でのひめゆりの塔事件等をコラボする「聖なる夜 聖なる穴」。ぶらぶら沖縄ステイでなくては出会えなかった書かも。
kawa
2024/03/17 18:55

沖縄に対する本土のお節介。1609年薩摩の武力侵略、1879年明治政府の武力威嚇を背景の琉球処分方法、1945年本土の防波堤として犠牲にされた沖縄戦、1952年対日講和による米軍軍事的独裁、1972年本土復帰と日米による軍事基地化の強化の長期的スパーンで見るべきと。本土人が沖縄に行使してきた様々なお節介。それを考慮して沖縄問題を考える余裕が必要ではないかと思う。

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kawa
良書。元気なうちに動けなくなった時の具体策を考えておくとの提言、確かにと思う。「ピンピン・コロリ」「早死」願望が、「ピンピン・ヨタヨタ・ドタリ」が大部分の高齢者の堅実・具体的老後対策の邪魔をしていると言う。なるほど!「百まで~」のタイトルが、私には早いと本書をパスしてしまうとしたら残念。65歳過ぎたら自分の老後を考えて手に取るべき書。
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kawa
THE・昭和オキナワ写真集。かの地の看板は壁に直書きが多いそうな(台風による落下防止か?)。それが良い味わい。「パーラー平安座 すば・ぜんざい・てんぷら」「まねのできないおいしさ」「ぜんそくにはかんのんアヒル」「居酒屋お!BAR」写真を見てニヤッ。あの美浜の観覧車は無くなってしまったのですね。
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kawa
沖縄観光の裏名所を…と思って手に取る。が、どうして、どうして硬派な沖縄の今を語る書。戦跡、基地、経済、自然、先島の5項目で詳説。我が国の主権が侵害されていると度々問題となる日米地位協定、さらなる骨抜き裏下位規定として「合意議事録」なるものあり、違法・脱法的行為をさらに増長する役割を果たしているとのこと初知り。様々な行政府が法律でない「通達」で国民をコントロールしている構図と同じだ。昨年改装休館で入場できなかった平和記念資料館には是非行こうと思う。
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kawa
早朝3時に目が覚めて眠れず、午前、昼食後、午後3回寝落ち。図書館で午前、午後2冊チャレンジがどちらも途中挫折。ということで今日のノルマ・クリアーのために漫画本の本書が午後4時過ぎに私の手に(ノルマというのは冗談です。)。先の戦禍がらみの怪談が多いのが印象的。悪ガキがガマから持ち出したシャレコウベ、元に戻す勇気の子の首が無いのが、笑えるけれど複雑。
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kawa
女性学の泰斗・上野千鶴子氏から市井の名も無きその道のプロまで、まさにチャンプルー・沖縄論。無名の人々の話しの様々が学研畑のそれより面白いのが面白い。エイサーって、アウトローでその辺に彷徨っている霊を慰めるのが本来の行事の趣旨。それが観光行事になって昔のおじいィやおばあァは嘆いているそうな。(那覇・ちはや書房で購入・2001年刊)
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kawa
「平安京の守護神」となった坂上田村麻呂伝説のくだりを青空朗読にて、 10分。東国蝦夷の悪役として退治される高丸。伝説とは言え一方的な中央からの見下し目線が引っかかる。
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kawa
何ともはや70年代後半の私の東京生活を再現していただいたような風景が連続する。西荻、荻窪そして新宿ロフトでのデビュー直後のシーナ&ロケッツ鮎川のカッコ良さにノックアウト、第一回下北沢音楽祭のRCやおとぼけキャッツに絶叫。その時のバンドリストが掲載され、懐かしくて涙無くして見られない。ところが、故郷に戻った後の83年リストからバンドが見事に全く判らなくなる。ハードコア・パンクの惨状は凄まじかった由。そこを知らなかったのはラッキー?その旋風に巻き込まれていたらひょっとして人生変わっていたかとも想像してしまう。
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kawa
沖縄戦3ヶ月前、官選知事として死を覚悟の沖縄県赴任、摩文仁の丘で消息をたった島田叡(あきら)氏。県民疎開を積極的に勧める等して後に「島守」と地元で尊敬される彼は、東大野球部に所属し俊足巧打の活躍で六大学リーグ加入の功労者だった。本書は、彼の生涯を冒頭に、戦後の94連敗、4年間全敗の屈辱、15年ぶりの勝点獲得などの苦闘の様子をドキュメント。スター選手所属の他チームに挑む雑草軍団の工夫やモチベーション維持の様々が面白い。沖縄キャンプの際、選手たちが島田氏ゆかりの「島守の塔」や「轟の壕」を参拝する話しに感動。
kawa
2024/03/12 05:56

島田氏については配信でドキュメント「生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事」、映画「島守の塔」が配信で観ることが出来る。

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kawa
沖縄戦で100年を超える古酒がすべては灰燼に帰したという。泡盛の戦後の歴史は、ガレキのなかから製造に必要な黒麹菌を見つけ出した咲本酒造・佐久本正良氏から始まる。その後の経緯をクース(古酒)の番人と呼ばれる「居酒屋うりずん」の店主・土屋實幸と、泡盛の御意見番「醸界飲料新聞」主宰の仲村征幸両氏の活動を中心にドキュメント。戦いと泡盛、なかなか繋がりにくいテーマに挑んだ著者にまずは拍手。戦いの経緯をある程度掴んでいる読み手として興味深く読了。海洋博で供され幻の銘酒の作り手とされる宮里酒造所の話題も触れられ初知り。
kawa
2024/03/10 18:08

うんちく2題。「うりずん」とは、 沖縄の一年で最も過ごしやすい2月下旬頃から4月下旬にかけての時期の呼び名、ちょうど今。泡盛の古酒の作り方は簡単。特別なことなく素人でも作れる由。例えば子や孫が生まれたらその時に一般の泡盛を購入、家庭保管で20年後の成人式に立派な古酒として飲める庶民に優しいお酒。古酒の作り方は→https://ryukyushimpo.jp/style/living-style/entry-793733.html

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kawa
コロナ前から計画していたプチ単身移住(赴任?)がようやく実現。1カ月間の那覇暮らし、沖縄県立図書館をウロウロしていたら、正に私のためのような本が目立つところに…読んでくれ、読んでくれと。著者は外資系製薬会社の営業社員。忙しい合間をぬってよくもこのような親切本を書いていただけたものだ。それだけで感心。古代の九州地方への防人が単身赴任事はじめ、江戸時代の参勤交代を経て、今も100万人の企業戦士が単身赴任中のよし。
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kawa
一切の説明なしで運慶作の仏像を様々なポーズで次々と。仏像ファンなのだが、いつもは由緒書きと並行鑑賞が常だけに、この見方が新鮮でその迫力に圧倒される貴重な体験をした思い。眼ぢからが凄いなあと思っていたら、巻末で写真家の六田氏「深い精神性をたたえた眼差しと像全体から発せられるゆらぎのような独特の波動」の弁、確かに。(沖縄県立図書館・新刊書コーナーにて)
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kawa
1990年刊・マイ書棚埋没本。81年にぼうこう癌が原因で亡くなった国立千葉病院精神科医・西川喜作氏の闘病を縦糸、当時の癌治療や様々な患者の様子等を横糸に紡ぐノンフィクション。医師の立場からの癌治療の問題点指摘がなまなましい。30年前の「4人に1人がガンで死亡」が今や「2人に1人」の時代。患者不在の治療体制等、本書で指摘されている数々の問題点の最新状況もフォローしていきたいものだが、死を意識することの反射として、いまという瞬間の「生」を濃密に意識せざるを得ない点は、今も昔も変わらない真実と言えるのだろう。
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kawa
(再読)江戸から土佐帰郷、そして脱藩まで。ノンポリ剣士から尊王討幕志士への変身(完全変身?)、流石の司馬先生でもその原点を掴み切れていない印象。土佐藩の関ケ原の闘いに遡る300年に渡る山内派(上士)と長曾我部派(下士)との対立が特殊な趣き。下士派で土佐勤皇党を組織した盟友・武市は吉田東洋暗殺により権力掌握を狙うが、竜馬はそれを無理筋と見て外部勢力との連携を試みる。結果論としては竜馬の選択が吉と見えるのだが…。我が高祖父も土佐出身で戊辰戦争参加の記録あり。他人事と思えない歴史模様。
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kawa
中3の真、近所の銀行店舗で出会った古城デッサン画がきっかけで始まるSFチックな冒険物語。宮部さんお得意?の異次元ワールド。ちょっと合わないかもと思いながら読み進めると意外にはまって読了。そう言えば若い頃、今の世界と同時並行的に進行している異次元を想像したりしていたこともあったし…。
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kawa
先輩作家から絡まれ、出版社からやりたくもない仕事をさせられる。太宰版「作家はつらいよ」編。(「青空朗読」にて17分)
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kawa
辛口な自己評価と甘口な自己顕示の妙が面白い。変物だけれど世の役に立つべき人間足りたい、漱石先生自ら青雲の志をふり返る。米山保三郎、池田菊苗氏ら折々の友人の貴重なアドバイスと、それらを素直に受け入れる漱石先生の柔らかさが印象的。昔の文章の割ながら読み易い文体、展開にも納得の感心。(spotify/「朗読のアナ 寺島尚正」にて 14分)
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kawa
ワシントン・ポー&ティリーシリーズ4作目は、表紙イラストが印象的ながらその厚さに一瞬の躊躇を感じさせる大作。案の定、ストーリーはおかず的な要素がてんこ盛りでページを行きつ戻りつ何だか読み辛い印象。未だミステリー読書脳が出来上がらない読み手のせいであることは十分承知の介なのだが・・・。ネガティブな事を書いてしまったが、結果としてはオーライ大変楽しませてもらった。5作目をいそいそ手に取る自分が想像できる。その前に再読、ミステリー脳強化トレーニングもありだ。
が「ナイス!」と言っています。
kawa
江戸後期、浮世絵師・戯作者として自由自在な活躍の栗杖亭鬼卵(りつじょうてい・きらん)の人生と、峻厳なリーダーシップで享保の改革を主導した松平定信との因縁を物語る。「木挽町のあだ討ち」で直木賞・山本周五郎賞受賞後の著者最新作。受賞作と異なるテイストながら読み応えありで、落ちの見事さは思わず神田伯山氏に講談で読んでもらいたいような秀逸作。
こり
2024/04/21 14:03

伯山さんの講談♪大賛成。物語のテイストが更に生き生きしそうですね!

kawa
2024/04/21 15:12

こりさん、コメントありがとうございます。

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kawa
動物遺体の解剖を通じて、生物に隠された進化の謎を追うことをライフ・ワークとしている動物生態学のプロフェッショナルである著者。読み手としては不得手な理科系新書とは言え、四足歩行から二足歩行に転じた遥か我が祖先の人々の冒険にドキドキヒヤヒヤ、理屈では説明できない大変なチャレンジだったことを初知り。生物の進化というのは見えざる「神の手」に支配されている世界なのかもとも思ってしまう深淵な世界だ。
が「ナイス!」と言っています。
kawa
お茶目でちょっと生意気な少年主人公。孟子と孔子を巡って、気難し老人に論戦を挑む。それが縁で老人の孫娘と初恋かつ最後の恋に。ニキビ面で生意気だったあの頃を思いだすが・・・そんなに上手くいかないよお〜。(spotify/「朗読のアナ 寺島尚正」にて 11分)
が「ナイス!」と言っています。
kawa
匈奴王は伊穉斜(いちさ)が奪取、衛青は河南の地の匈奴を追い払った功で大将軍に。漢には霍去病(かくきょへい)、匈奴には頭屠(とと)、十代の若手戦士が登場、虚々実々の闘いが始まる。下級文官・司馬遷もさり気なく登場、中国名の読みに苦戦しながらも頁を読み進み、今後の展開は如何に?
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/22(3509日経過)
記録初日
2014/01/08(3796日経過)
読んだ本
3065冊(1日平均0.81冊)
読んだページ
872875ページ(1日平均229ページ)
感想・レビュー
3051件(投稿率99.5%)
本棚
30棚
性別
血液型
O型
職業
専門職
現住所
長野県
読書メーターの
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