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2024年4月の読書メーターまとめ

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2024年4月に読んだ本
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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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(再読)竜馬の人生に重大な影響を与えた師・海舟と恋女房・おりょうとの邂逅の巻。命を狙っての海舟訪問が開国論へ転換、火事場への無謀な飛び込みが機縁の出合い、自在な囚われのない竜馬の人柄の良さ全開。今から見ると愚かしくも実現性の低い攘夷論も、夷狄の横暴を抑止する効果があったとする司馬先生の見方になるほど。生麦事件も当時の攘夷論者からは良くやったの称賛の声も意外。薩摩の攘夷論者同士の凄まじい切り合い寺田屋事件の描写には呆然。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年3月の読書メーター 読んだ本:43冊 ページ数:10778ページ ナイス数:1628ナイス ★読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/516716/summary/monthly/2024/3 「コレクション 戦争×文学 20 オキナワ 終わらぬ戦争」「運慶 六田知弘写真集」「きらん風月」「百まで生きる覚悟」「定本ライブハウス『ロフト』青春記」バラエテイ豊かな5作に出会えた。図書館通いが思わぬ分野の本に手が伸び、いつも以上の読書三昧月でした。

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2024年4月の感想・レビュー一覧
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高杉晋作主人公、葉室流フィクションがかなり濃厚な印象。上海行のあたりはそれが過ぎてちょっと置いてけぼりで白け気味。後半は濃厚な歴史ドラマ次々で大分挽回、冒頭で晋作の快男児ぶりを印象付けるような描きがあったらまた違った感想になったかも知れない。
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(再読)薩摩の若者の悲劇の前巻に続いて、本巻は竜馬と同世代の土佐藩の若者たちのやるせないそれが切ない。1863年天誅組の乱、七卿落ち、1864年池田屋事件。特に七卿落ちによって時節が変化して利用価値が無くなった土佐勤皇党の武市半平太らを容赦なく処断する山内容堂に嫌悪感。そんな中、独特の感性で我が理想の道を歩む竜馬の姿が出色。が、寝しょうべんたれや、羽織の房をなめふりまわし話を聞いている人につばが飛んでかなり迷惑をした姿は想像できない。大河ドラマ番外編で福山・竜馬にその場面を演じてもらいたいものだ。
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難解。日蓮さんには叱られるかもですが教養のための一冊ということで。大乗仏教は総合芸術、小乗仏教はアラカルトは、なるほど? 故にか、法華経がベストな理由がさっぱりつかめない。そもそもキリスト教やイスラム教のごとき、一神教的特徴と親和性の高い日蓮宗。我が教えが一番という姿勢は二元論的発想で、釈迦の教えから遠いような気がするのだが・・・。これからの個人テーマとしてテイクノート。
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馳氏の奈良古代シリーズ「比ぶ者なき」「四神の旗」に続く3作目。主人公は藤原仲麻呂。光明皇后のバックアップを受けつつ、孝謙天皇を操り皇帝を目指すが、やがて…。なじみ薄い時代の権力闘争をうまく整理して読み易いエンタメ歴史小説に仕上げるこのシリーズ、やや軽めの印象もあるのだが今回も楽しめた。次回作も期待。
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今年3月に那覇で開催された日本解剖学会の市民講座で本書に取り上げられる企画のデイレクター役・海部陽介教授の講演を聴講。興味をそそられ映像「スギメ」を経て本書にたどり着く。三万年前の我が先輩たちの波照間島から西表島、台湾から波照間島への草船、竹船、丸木船での冒険行の再現ドキュメント。それはそれで手に汗で読み物として秀逸なのだが、台湾の高山からでしか見えない遥かな波照間島に行こうとした古代人たちの好奇心や冒険心の不思議に揺さぶられる。正に人間って何もの?のラストの予定調和にやられる読み手の感性が悔しい。
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親の都合で、小学3年生から5年生までチェコ・プラハに暮らし、その縁でチェコの子ども絵本の翻訳家になった著者のかの地での折々を描く。共産党下のチェコ・東ドイツの重ぐるしい様子、西ベルリンから見たベルリンの壁の崩壊、現地の人々との交流や悲しい別離。結構重いテーマもあるのだが、エッセイ風の筆致で筆者と一緒に旅をしている感覚でサクサク読み進めることが出来た。現地の人以上にチェコ語が流暢だった7歳の妹さん、帰国1カ月半でチェコ語をきれいさっぱり忘れてしまったと言う、言語の不思議さも含めて印象的なエピソードだ。
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万葉から江戸時代あたりまで、昔日本の晩酌文化を掘り起こし。①かの時代、「晩酌」と言う言葉はなく「寝酒」と称されていた。②江戸の世の酒は燗酒がスタンダード。③当時の酒は、超辛口で暖めることによって飲みやすくなった。④夕方、河岸に上がった鯵が棒振りのによってその日の晩酌のつまみになる等江戸版テイク・アウトつまみがことのほか充実、等々。飲み会で語れるウンチク話し多数。同時掲載の多数の挿画、人々の表情が活き活きでこれだけ眺めていても楽しめる。
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匈奴を漠北に押し込めた漢。逆らえる勢力が無くなった武帝はやりたい放題。そのツケはたまり、いつしか騎馬兵が弱体化する漢軍。一方、匈奴は目まぐるしく単于(ぜんう/王)が変わるが、漢軍の戦法を反面教師に集団戦という考えを持ち込んだ頭屠(とと)が軍の実権を握り反攻の時を迎えつつの巻。苦手の中国もので間を開けての読書ながら、本を開いた瞬間に読み手を物語に引きずり込むパワーが凄い。前巻に引き続き感心。久しぶりに会った5歳の息子に「卑怯なことは、していないな。友を裏切ったりしていないな?」の頭屠の問いかけがしびれる。
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江戸時代、殿様と側近武士の粗忽おっちょこちょい比べから始まる周五郎氏お得意の人情奉公物語。主人公・苅田久之進の粗忽を利用した機転が読みどころ。三人張の強弓を引くという娘・小萩とのくだりの久之進の上から目線、今の血気盛んな女性軍からは反発されるかも…心配。(spotify/「朗読のアナ 寺島尚正」にて55分)
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従来の歴史書ではあまり伝えられない日本軍の日常が垣間見れる書。徴兵逃れの身体毀損・詐病の実態やその対処、位階より親分・子分の私情が支配する内部、学歴が命にかかわる格差、将校と兵士の「食」を巡る不公平、主として大企業社員や公務員に保証される職場からの扶助手当の不公平、軍隊に入ったら皆公平の掛け声が虚しい実態が次々と。戦後10年以上も尾を引いた戦死認定を巡る遺族感情と事務作業の困難さや確執も一部にしか知られない悲劇のワン・シーンとして心が痛む問題。
kawa
2024/04/24 09:44

本書からではないが、米兵が戦利品として国へ持ち帰った「寄せ書き日の丸」が多数存在し、その返還を通じて家族や国家間の和解と友情、平和を実証する 米国の非営利団体「OBONソサエティ」の存在を最近知る。遺骨遺品が戻らなかった遺族からすれば戦闘中肌身肌さず身につけていた「日の丸」は遺骨にも相当する貴重品。終戦から相当の日時が経った今でも活動していると言う。「一隅を照らす」このような団体の存在にちょっと感動した。

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最近読了「明治は栄光の時代、昭和前半は汚辱の時代」とする日本の近代史観に異議を唱える中塚明著「日本人の明治観をただす」は印象的だった。本書はそんなスタンスに加え、さらに長期スパン日本史から明治以降の近代史を分析する点に納得感高く参考となる。ただ、軍部やそこに寄生する産業界が戦争を欲し、多くの庶民が犠牲になった論、確かにと思うのだが、その論拠がいまいちなところが残念かな。次巻もあるようなので期待して待ちたい。
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う~ン。12年前執筆のITがらみのミステリー警察小説。世の中の動きの早さはフィクション・ミステリーの世界を凌駕で、今となれば小説展開のノンビリぶりがちょっと気になってしまうな。
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どういうわけか長年「読んでる本」リスト棚ざらし状態の本書。本日、改めて「青空文庫」で襟り正し読了。四次元男の体験を短編で上手くまとめている作品。それだけに、冒頭のしつこい言い訳記述が蛇足の印象だ。
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最近読了ノンフィクション「鉄道と愛国」で、我が国新幹線唯一の海外進出事案下敷きの群像ドラマとの紹介の本書に。読み手の期待は、台湾での新幹線導入に向けて各国丁々発止の技術競争に手に汗をだったのだが、そこはやや肩すかし。著者お得意?のハート・ウオーミングな人情ドラマ風仕上がり。これはこれで長尺500頁弱充分楽しませていただく。静かで波乱が少ないところが魅力の「横道シリーズ」と、劇的展開で呆然とさせられる「国宝」との、中道イメージ。(著作全てを詳細読みしているわけではないので見当はずれの印象かもですが。)
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(再読)竜馬の人生に重大な影響を与えた師・海舟と恋女房・おりょうとの邂逅の巻。命を狙っての海舟訪問が開国論へ転換、火事場への無謀な飛び込みが機縁の出合い、自在な囚われのない竜馬の人柄の良さ全開。今から見ると愚かしくも実現性の低い攘夷論も、夷狄の横暴を抑止する効果があったとする司馬先生の見方になるほど。生麦事件も当時の攘夷論者からは良くやったの称賛の声も意外。薩摩の攘夷論者同士の凄まじい切り合い寺田屋事件の描写には呆然。
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「体育」は身体を鍛えるため等の手段の概念、「スポーツ」はそれ自体を楽しむための「文化」。多くの日本人は、それを同一のものと見て混同してきた。そんな視点から我が国のスポーツ状況を批判的に評論する。マスコミや企業の営利主義に毒されている、スポーツ予算が箱物行政に滞っている、等。生涯スポーツとして数十年間続けてきたテニスやウオーキングが、結果として自分の人生を豊かにしてきたので、筆者の意見が新たな視点で頷ける。
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別離した妻との間に出来た17才の最愛の娘が琵琶湖で行方不明に。懸命の捜索も虚しく遂に遺体は見つからない。その痛手を引きずる主人公の内省を、ヒマラヤへの観月旅行、同時遭難した青年の父親らとの交流、琵琶湖畔に在する数々の十一面観音像仏などを通じて描く。子供の死という重いテーマ、著者の巧みな配剤で読み手の息切れを許さない展開に参りましたの感。何度か訪れている琵琶湖畔の古寺巡りも、本書を刺激に再開しよう。
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70年生きた鯨が命を全うして深海に沈む。そしてその死骸は深海に棲む生物の50年分の生命を繋ぐ資源となる。神秘的な生命の連鎖を絵本に。3月に訪ねた沖縄、ホエール・ウオッチングのチャンスがあったのだがそれを活かせなかった。しかし、この本を読んで次回には…と、人間だって…とも思う。
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ネタバレモンゴル帝国の初代皇帝チンギス・カンの孫でヨーロッパ方面の長征を担当したバトゥを主人公に、その活躍と従弟で盟友・モンケの四代皇帝就任をアシストする覇権物語。馴染の無い時代と国の歴史小説、ほぼノーストレスで楽しめるのは著者の力量のなせる技だと思う。それにしても覇者の交代原因に毒殺が多用される印象。脇が甘いのは騎馬民族のおおらかさゆえなのだろうか。作中では、モンゴル民族は手を洗う習慣がなく食物を手掴みで食べるとある。
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古くから恐れられてきた天然痘は牛痘法で世界根絶宣言がなされるまでになった。本作は、その治療法を開発したイギリスの医師ジェンナーの伝記。業界パッシングにめげず研究から20年、固い信念と恩師・ハンターの励ましによって世界を救った姿が振り返られる。短編だけにサクサク読めるがその苦労は並大抵でなかったことを想像する。日本における天然痘の克服物語は吉村昭氏「雪の花」「北天の星」「破船」「花渡る海」の4作が有名。これらを読む人、既に読んだ人にも、本家本元の研究者の軌跡を押さえる意味でお勧め。(「青空朗読」にて35分)
kawa
2024/04/14 09:10

本作では、自分の息子に試したのは豚痘とされているが、ウイキによると人間が感染した天然痘を接種したということで、その辺が誤って伝えられているそうだ。なお人間から取った天然痘の接種は、当時トルコにおいて治療法として実践されていたようで、牛痘法に比べて危険度が高かったとのこと。

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妻仇討ち(めがたきうち)、逢対(あいたい)、乳付(ちつき)など江戸の世の独特の風習や人情を取上げ、いつも通りの青山マナーで見事に味付けの秀作短編集。どれも良いが、針の穴に糸を通すほど困難な仕官話しを友に譲る「逢対」が唸らされるマイベストかな。
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日本の島のうち48島をイラストで楽しく解説。気楽に眺められるが、沖縄本島とか対馬、隠岐の島は抜けているのは何故の思いも。ネットで調べると日本には14,125の島があるらしいので、無理からぬかも知れないね。フィリピン海プレート上、ユーラシア・プレート上、北アメリカ・プレート上に分類して島々を紹介していただけるのも新鮮。
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17世紀の三十年戦争から第二次大戦までのヨーロッパ(アメリカと北アフリカも有り)における著名な戦いの概略が学べる。印象に残るのはアメリカ独立戦争、ナポレオンのロシア遠征、ドイツの英本土航空戦、ソ連のフィンランド侵攻、ロンメルの北アフリカ戦等。とりわけ英国とは戦いたくなかったヒトラーの英本土航空戦の失敗原因が、爆弾搭載量の大きな四発爆撃機を持たなかったことと、メッサーシュミット戦闘機の航続距離の短さという武器の性能問題であったことを初知り。そこを読めなかった日本は三国同盟に突き進み亡国の憂き目に合うわけだ。
kawa
2024/04/11 17:51

「ハイル・ヒットラー」の印象的なドイツ式敬礼。ヒトラー暗殺計画失敗の44年7月以降から敗戦までの僅か10カ月間に行われていたという事実も蘊蓄語りとしてテイクノート。

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迷子になった子供の心情とその描写が巧い。心優しいお孝のおせっかいだが…そこで終わりますかの結末。このあとはどうなるのだろうかと、様々な想像がふくらむ。(「青空朗読」にて9分)
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これから行く道か、身近な人を介護するか。認知症、その苦しみは多岐。①認知症だと知る②相手にあわせざるを得ない③見せたくない自分をみせてしまう⓸趣味や食事を楽しめない⑤出かけて帰れなくなる⑥歯磨きや着替えができない⓻明日がどうなるかわからない⑧家に帰れない⑨なぜここにいるかわからない⑩言うことがわかってくれない⑪特別な人として扱われる。そして認知症者に対する虐待の数々の類型。一読で消化しきれない内容なのだけれど、こんな本を読んだことがあるという記憶だけでも、転ばぬ先の杖になるかも知れない。
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの素敵なオールド・ミュージシャンにノックアウトされて以来行って見たい国・キューバ。そこを68才チャリ親父が1200㎞(東京から長崎までの距離に匹敵)旅行の記。失礼ながら読み物としては日々の日記を著すの感じで起伏に乏しく?なのだが、そのチャレンジ精神とかの地の人々の人情を知れただけでも感謝と敬意です。
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無名作家が偶然産み出した美しい青磁の壺。様々な人々を転々とする中での人間模様を描く連作13編。小説を紡ぐ醍醐味や羨ましさが感じられるような逸品だ。父親に反発しながら父親と同じ行動をしてしまう陶芸作家の内省。定年後の初老氏の静かな狂気。老齢婦人の日常の葛藤や青春のころの思い出。読み手も年寄りなのでそれらが身に沁みる。2011年新装刊・25刷を手に取ったが、元々は1977年刊。奥様方の旦那をたてる暖か?目線に時代を感ずる。(桜が満開の京都・くまざわ書店で購入)
kawa
2024/04/08 19:05

昨年(2023年)の和歌山市の有吉佐和子記念館訪問以来の女史作品読了7作目。「非色」に圧倒されたことが鮮明に思い出されるのだが、昭和の女流作家さんの今でも褪せない力量にノックアウトしきり。政治の世界では和歌山県の男たちはちょっと?なのだけれど…。

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本作は2023年初頭までのウクライナ情勢を分析。こちら方面の屈指の優れ本だと思う。メーター検索は当てにならないのだが、このお二人の対談集は本作が私にとって8冊目らしい。世界情勢勉強の最信頼人物の証左。出征した子の母親に、ウオッカで死ぬか、ウクライナ戦で死ぬか「問題はどう生きたかだ。」と煽るプーチン。クリミア奪還までどんなことがあっても戦争をやめないと叫ぶゼレンスキー。これって、鬼畜米英、神風が吹くと煽ったあのころの神国・日本と似てない?互いの譲歩の中での停戦が人間の智慧なのに…。お二人の意見に激しく同意。
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著者曰く、従来のペリー物は日本側視点のものが多いが、本作はペリー視点から航海の全貌を記述したところに特徴があると言う。確かに冒頭、コロンブスの航海との関連の西洋史的分析、琉球、小笠原島航の様子の詳細記述等、興味深い点が多い。また、日本側の人物として応接にあたった中島三郎助や、松前藩の松前勘解由の記述も著者独自の試みなのだろう。小説の主人公として読んで見たいと思えるような人物の数奇な人生の一端を知れたことも嬉しい。ただ内容が多岐にわたる分、読み辛い点があるところがやや残念かな。(メーター登録3000冊目)
kawa
2024/04/05 06:27

日本側のペリーに対する帰国のお土産、コメ・乾魚(かつおぶし?)・三匹の犬(チン)。チンというのがチョット笑えるが、当時の外国人にとって日本の愛玩犬の存在は有名だったのだそうだ。

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ローカルなニュースって、現地で見聞きしないとリアルにならないことは、経験的に充分納得できる。沖縄の基地問題は決してローカルな問題ではないのだが、沖縄県民の方以外にとっては残念ながら前記のような経験則に当てはまってしまっているのかも知れない。そんな弊害をクリアーするための第一歩としては好適な書。不知なことが多数。ことに沖縄の基地の集中問題について、中央政府の官僚や政治家の皆さんの頑迷・無責任・事なかれ主義が第一の障壁となっているように見えるのが印象的。
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免疫細胞の70%が腸内に存在する。従って、病気予防や免疫力を高めるためには、腸内細菌の活性化が大事。最新知見では、腸内細菌は善玉悪玉という括りより、様々な細菌が存在できる多様性が注目、等々。腸内細菌のエサは、玄米や大豆等の繊維質の食物。もともと胃腸に自信がないのだが、この一ヶ月位、豆腐多め具沢山味噌汁がメインの一汁一菜の食生活をしていて下の調子はマアマア、確かにと思える。図書館新刊書コーナーで目に止まり、その場で2時間ほどでサラッと読了。図書館通いは、普段手に取らない本をその場で遠慮なく読めるのが良い。
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祭りの準備に忙しい旧家。そこに精神異常で離縁した前妻の訃報の告げ人が到着する。めでたい雰囲気一転の修羅場。戸惑う家人と実娘の対応の落差は深くて複雑。告げ人の寄る辺の無さも気の毒。長い人生に有り得る不条理な一場面を巧妙に描く短編だ。(「青空朗読」にて35分)
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kawa
ベトナム戦争末期の1968年、北ベトナムへの爆撃拠点となった沖縄・嘉手納基地とコザ周辺が舞台。ひょんな縁から米軍の爆撃情報を北ベトナムへ通報するスパイ工作にかかわることとなった老若男女4人。シリアスな政治社会小説かと思いきや、70年前後かの地舞台の青春小説との後書きも。確かに。そう言われてふり返ると、当時の雰囲気はこうだったのだろうと納得できる興味深いサスペンス。先日、散歩したコザの町、あのあたりが舞台かと想像すると、さらにリアル感が高まる。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/22(3487日経過)
記録初日
2014/01/08(3774日経過)
読んだ本
3038冊(1日平均0.80冊)
読んだページ
866272ページ(1日平均229ページ)
感想・レビュー
3024件(投稿率99.5%)
本棚
30棚
性別
血液型
O型
職業
専門職
現住所
長野県
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