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2024年5月の読書メーターまとめ

あなやまや
読んだ本
14
読んだページ
3810ページ
感想・レビュー
14
ナイス
83ナイス

2024年5月に読んだ本
14

2024年5月のお気に入り登録
1

  • 嘉月堂

2024年5月のお気に入られ登録
1

  • てるてる056

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

あなやまや
3205冊目。橘さんは博学である。本書は正義をめぐる4つの立場、思想を例を挙げて説明。リバタリアニズムから、ネオリベ、テクノリバタリアンと、その進化について解説してくれる。ティールとマスクは少しだけ登場する。後半の政治理論、ベーシックインカムと選挙権のQVは、極論に見える。優秀な経済学者の理論は非現実的だ。まずもって人間の行動には過去の人生や家族歴史の慣性、惰性が働くことを忘れている。理屈や計算、思想だけで行動する人は少ない。また、政経の制度変更は長期的な副作用を開示して進めるなど、まさに政治的過程だ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
14

あなやまや
3213冊目。確かに読みやすく、良書である。米国シリコンバレーのエンジェル、投資家、メンターとして(恐らく)名高いラヴィカントの発言、記載を本人の許可を得て本にしたもの。インドに生まれ9歳でNYに来た彼が教育と努力と幸運で40歳台にして、この老師となった。何より素直で、自分の言葉で生死や、基本的数学、科学の重要性を語る。瞑想や毎日の運動が大切なのだ。推薦図書は、Mリドレー、Rファインマン、仏教、OSHO、SF など、志向が重なる本が多くありがたい。さて、最重要なのは、余計なことをしないことなのかな。
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あなやまや
3212冊目。ヒラノ教授シリーズの最終盤のノンフィクションである。シリーズの書籍ではいつもユーモア、自虐ネタなど声を出して笑えるページが満載である。著者はスタンフォードで三年研究して、そこが大そう気に入ったようだ。本作は80近い単身男子の本音、リアルな現実も自虐的に面白い可笑しく書いている。オペレーションズリサーチ学会会長も務めた大教授であるのに。大きくは時代の趨勢だが、最適化問題を研究された先生の、公私にわたる好奇心、研究魂、そして毎日の本書執筆には頭が下がる。22 年に亡くなられた。ご冥福を祈る。
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あなやまや
3211冊目。著名人の話しから入り、コミュの力の具体策を教示する。オバマ、ダライ・ラマ、新渡戸の武士道など。著者は哲学、論理が専門だが、アクティブリスニングや共感力、会話力を具体化する。特に最後の生き甲斐人生の7つのヒントDr.Zがよい。いわく、自分の時間エネルギーは、過去現在未來をバランス良く使う、そうしたい。生涯学び。ToDoリストではなく、情熱リスト(将来目標)を書いておく。そして社会変化ヒーローを目指す。小さなことから小さな行動をして、社会を小さく変えるのだ。以上が、生き抜く力となる。そうだね。
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あなやまや
3210 冊目。2人の対談と各自の文章で構成されている。寂聴は、1本当の老後は88歳から、2老人らしくではなく自分らしく生きる、3長生きは幸せか、4男はなぜ、恋も革命もしなくなったのか。池上からは、老い方のレッスン始めませんか、の提案だ。最後には日本式の仏教を再確認する。他国に世襲住職、婚姻僧侶、檀家はない。まさに、日本男女は人類の最先端である。日本人の一般大衆には、あなたも私も、これからの人類の老いを考える、実践できる国力、財力、健康力があるのだ。さて、80億人の先駆けとなる老いのレッスンとはいかに!
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あなやまや
3209冊目。スーパーコンピューター、富岳の開発責任者である松岡聡先生のお話である。米中に競い、よくぞ富岳を実現された。また、コロナ禍の機会に飛沫映像で上手くPRされた。ただし、文藝春秋の編集者の責任であるが、素人にはわかりにくい筋立てとなっており、先生の自慢話ばかりととられかねない。例えば、肝心のスパコンの役割であるシミュレーションの説明は最後の五ページであり、やはり飛沫拡散と薬剤開発や空力特性などを本書の幹として、ハード開発の話は少なくした方が良い。また、スパコンの超電気代は一般受けするので増やすべき
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あなやまや
3208冊目。城山三郎の1989年の著作である。文庫となり、堀田力先生も解説で称賛されている。本書は老年となり、なお国内外で挑戦された各人の壮絶な記録である。特に、最後の関寛斎医師の北海道開拓は、烈火の精神で凄絶な晩年である。明治前期に徳島藩の御殿医を30年勤めた人が十勝近くの陸別を開いた。彼には使命感や深い命、覚悟があったのだ。酷寒での水浴、時世の短歌もあり、関寛斎について読んでみたい。
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あなやまや
3207冊目。子供たちの冒険をF夫人の手紙の形で書く名作である。舞台は、米国NYのメトロポリタン美術館だ。家出したクローディアと弟は、美術館に泊まる。そして、ミケランジェロの天使像の秘密に迫る。ドキドキ、ワクワクの冒険は、高齢のF夫人とどうかかわるのか。秘密とは何なのか。原作は、1967年に発刊され、ニューベリー賞を受賞した。
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あなやまや
3206冊目。読みやすい短編小説6点。推理小説の分類だろうが、戦後昭和時代の世相や企業文化を現していて興味深い。また、短編とはいえ、最後の数ページで犯人やその原因を手厚く解き明かしてくれる。この密度で、千を越える作品を書いたのはさすが清水さんである。
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あなやまや
3205冊目。橘さんは博学である。本書は正義をめぐる4つの立場、思想を例を挙げて説明。リバタリアニズムから、ネオリベ、テクノリバタリアンと、その進化について解説してくれる。ティールとマスクは少しだけ登場する。後半の政治理論、ベーシックインカムと選挙権のQVは、極論に見える。優秀な経済学者の理論は非現実的だ。まずもって人間の行動には過去の人生や家族歴史の慣性、惰性が働くことを忘れている。理屈や計算、思想だけで行動する人は少ない。また、政経の制度変更は長期的な副作用を開示して進めるなど、まさに政治的過程だ。
が「ナイス!」と言っています。
あなやまや
3204冊目。著者の視点は現実的で長期的である。彼はロングズームと言う。当初の発明者が想像だにしない後年の社会大変化だ。私はこれこそイノベーションと言いたい。本書では社会変化の因果を解説する。例えば、冷たさである。最初はボストンの氷を南に運んでぼろ儲けを企んだが失敗し、南北戦争前には米国南部で氷は人気だった。その後、キャリア氏が冷却機を発明、販売し、最終結果は人口の南部移動と政治的変動となった。次に光だ。万年前から火を使い、黒船の時は鯨油が大人気だった。そして電球からLEDに。人類の稼働時間が大変化した。
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あなやまや
3203冊目。佐倉さんは果敢に、本題に取り組んだ。コンパクトな新書にユーモア含め話題を提供していただいたと思う。さて、日本では18世紀から2世紀ほどかけて、外国語から新日本語を翻訳、発明した。科学もその一つだ。技術は千年前からあったとしても科学は新しい。学問、知識、対象研究の意味だとしても人や時代により解釈が異なるのは避けられない。私の解釈では、科学が技術に取り込まれるのは、時間がかかるだけである。時に千年以上かかる。また、著者の書く通り、もしも千年後に、AIが歴史書を書けば自然科学だけが科学であろう。
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あなやまや
3202冊目。あのガルシアマルケスの最後の小説。04年に修正され、14年に亡くなり、24年に邦訳された。マルケス節のきいた湿度と暗闇度の高い作品です。熟年女性が、母親の墓参りに、カリブ海の島に毎年8月に渡り、宿泊する。衣装も色々と持参する。墓にはグラジオラスの花を手向ける。8月の島のホテルで、ある男と出会う。あとはご想像にお任せする。この作品はガルシアマルケスなのだ!!
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あなやまや
3201冊目。著者のシンジローさんは意志の強い人だ。一浪、一留して地方大学から外資系に就職したが、夢をあきらめず退職して、バイトをしながら、国境なき医師団に何度も不採用となった。しかし今は日本の事務局長である。面接対策で、マトリクス6x6で質問を書いておき、サイコロを振って出た枡目の質問に口頭で答える練習を重ねた、など創意工夫、努力継続をしたからだ。ハーバード大学MPA修了も、その頑張りと度胸、粘りの賜物である。シリアやスーダンの修羅場を経て自分のものとした哲学は素晴らしい。自分の命を大きく使うこと。
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あなやまや
3200冊目。昭和6年生れの清水は怒涛の戦中、戦後を生き抜き、経済小説のベストセラー作家となった。その伝記を黒木さんがしっかりと書いてくれた。今後、清水一行の作品214点から幾つか読みたいものだ。実家が玉ノ井、青春が共産党、若き日は週刊誌ライターとなれば、小説のネタも、筆力も強力だろう。清水は年に10作も刊行した。その為に企業内幕や事件の取材人を雇った。また、口述筆記の秘書も置いた。生活は規則正しく、ゴルフや麻雀も達人で銀座でも作家、出版社と飲んだ、歌った。所得番付にも登場。まさに日本の小説文化そのもの。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/30(3519日経過)
記録初日
2010/12/31(4918日経過)
読んだ本
898冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
244673ページ(1日平均49ページ)
感想・レビュー
889件(投稿率99.0%)
本棚
6棚
性別
現住所
その他
自己紹介

50年あまり、読書記録をつけて楽しんでいます。小学校の担任の先生が読書ノートをくれたからです。読書冊数は、3000冊を越えました。年60冊の計算になりますね。記録は大学ノートや情報カード、そして読書メーターになりました。書名のリストをみると内容を思い出して楽しいです。
最近は図書館のネット予約が多いです。目標は5000冊ですから、あと20年で到達できます。健康と好奇心が原動力です。とても楽しいので続けて行きたいですね!
なるべく、著者は男性でなく女性、日本人ではなく外国人の本を選ぶ様にしています。80億人の人類全体に寄り添いたいと考えているからです。会社、団体に勤務。通勤では車両の中央を確保して読書。通勤の目的は読書と階段歩行なのです。

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