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2024年11月の読書メーターまとめ

あなやまや
読んだ本
12
読んだページ
3240ページ
感想・レビュー
12
ナイス
85ナイス

2024年11月に読んだ本
12

2024年11月のお気に入られ登録
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2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

あなやまや
3265 冊目。これは純図書館文学と言えるだろう。高校図書館を舞台にした五編。主人公は30歳台の女性司書で、出入りの書店員男性が探偵のように明解な推理をする。悪意のない高校生男女が起こす小事件を解決する。鍵となるのは、図書館の本である。高校生が知っているか、知って欲しい小説が多い。小さな事件は少し怪しくもあり、微笑ましくもある。ヒロインの司書が学校制度や高校生心理から推理するのはTVドラマのようだ。数十分以内に解決することがわかっているから。この本の残ページ数が理由だ。著者には企画と計算があるようだ。
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2024年11月の感想・レビュー一覧
12

あなやまや
3275 冊目。上田先生はサバティカルで英国にいる。本書は語り下ろしである。睡眠は動物に大切だ。ヒトの睡眠プロセスは3つ。C,E,Sである。各々、サーカディアン、緊急時、ホメオスタシスだ。先生は機構解明に研究方法を開発、マウス脳透明化、鼠の世代を経ずにクリスパーで各遺伝子欠損鼠を作り検査、さらに試験管やコンピュータシミュレーションも利用。革新的方策である。そして、カルシウムイオンの働きと睡眠制御の関係を特定した。ヒトは覚醒時に情報探索しノンレム睡眠時にシナプス接続で、選択し記憶する。研究はまだ入口なのだ。
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あなやまや
3274 冊目。書名と異なり台湾から見た地政学的な論説である。著者は台湾の日本研究院理事長。台湾からの視点で文化、長い歴史、技術の要素もあり、読み応えはある。端的には台湾有事は日米有事であり、日米が中国と対峙する、という期待がある。その中で半導体製造力を米中がどう扱うのか。未来は製造分散、台湾選挙干渉、そして武力統一も選択肢だ。これまで第一列島線として台湾島が存在。今の中国の強みである通信、スパコン、遺伝子編集、AI、月探査などと他方、高齢化、少子化、不動産問題、ネットの不満が変化している。台湾の未来は?
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あなやまや
3273 冊目。丁寧に分かりやすく解説する。ロジックツリーだけで300頁を読ませるのは上手い。要約すると、視点力と論理力である。何度も復習しなから図解ツリーを何度も掲載し読み手を前に進めさせる。ロジックは、包含関係と因果関係だ。後半では得意技の5W1Hを応用する。さらに、ツリーの起点で5Wを各々ずらすと新しい視点が現れることを示す。鮮やかな展開である。著者の言う、矛盾のない話の筋道となっている。出来れば、個人のロジックツリーだけでなく、チームのツリーが協働や実現力には重要であることを加えて欲しかった。
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あなやまや
3272冊目。多作の清水一行の自動車企業小説である。日米をはさみ、ビジネスマンの戦いが魅力的に描かれていて1987 年の文庫本だが読み応えがある。内容は小津社長と野上副社長の次期社長をめぐる争いだが、株式40%超を有するビッグM社の意思で大勢がうごく。商社マンのキムが金と女を操り、野上の右手である引地部長を通して糸を引く。社長の使う料亭での場面や車中での会話など、昭和最後のドラマに最適だろう。それにしても、韓国系米国人で商社幹部、元日本留学生のキムはスーパービジネスマンだ。当時のモデル人物もいたようだ!
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あなやまや
3271 冊目。著者のしばはしさんは慶應大法学部卒で自身が離婚、子育て経験者である。現在は支援機関として、りむすびを運営されている。結論としては、共同親権と共同養育は別物であり、本書にある30の実例では、父母が様々な方法で共同養育している。子供から考えると父母はずっと不変であり離婚や別居は関係ない。もしも一方が再婚しても、元の父母は変わらない。本書は短く事例紹介されていて、典型的なのは、小学生の子供が同居しない父親と毎週一回会う。送迎もあるし、一緒に遊びに行くかけがえのない体験をする。愛されている感覚だ。
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あなやまや
3270 冊目。小山先生の授業。正確には17世紀後半からの英仏米の物理学歴史と言ってよいかと思う。政治、革命、戦争と、発見、法則、発明は相互作用関係にある。さて、10年未満で放射線から原爆の実用化まで、また大統領の演説から月面着陸まで、人間はやる気になればできるのである。それにしても、第一次大戦から第二次大戦までの間のノーベル物理学賞受賞者は若く、その後、若く亡くなった人もいる。量子力学も誕生した。後書きで小山先生は本書執筆直後に奥様を亡くされ、滂沱の涙を流し、本書を発行された。胸に迫る文である。
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あなやまや
3269 冊目。分かりやすく外国人の在留で起こっていることを教えてくれる。かりんさんは外国人本人や、支援する人、専門家によく話を聞いて本書を著述されたからだ。在留を少しわかる私も勉強になった。例えば、仮放免の意味。高校生が修学旅行に県外にいく時も本人が入管に事前申請が必要で法務省の法律通りだ。また、入管法改正では、送還忌避罪と監理措置の新設が懸念だ。朗報は、蕨市に多いクルド人の200人未満の少年、少女に在留資格が出たこと。原点は、ほぼ難民認定のない国=日本を知らずに過去に多くの外国人が来てしまったこと。
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あなやまや
3268 冊目。あの米国WIRED雑誌の創刊編集長のケリーが、68歳で子供たちへ警句、助言、原則を書いたもの。生活から、哲学までの500件ある。この中から私が共感する30件を、忘れないように抜き書きした。ケリーは若い頃、アジアを何年も旅した。米国でも自転車で旅をした。雑誌では、大物IT創業者に肉薄した。警句にあるように、取材では大物が何を語らなかったかを考えた。ケリーの助言によると、何事もやめずに継続することが大切だ。また、今日やったことを365日行うと自分の思う所に到達出来るかどうかを、今日考えること。
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あなやまや
3267 冊目。めぐりんは、市の図書館の巡回車である。神奈川県のとある市で2週間ごとにやってくる。平日なので、シニア男女と小学生、主婦も多い。シニアが主人公もあり、2作目、女性は再婚して平和に暮らし、今はひとりで息子が選んだ家に住んでいる。クリスマスになるとその理由がわかる。長い人生でいくつも喜怒哀楽があったが、めぐりんで話してみて振り返る。4つめは小学校の同級生と半世紀ぶりに再会した男性が、めぐりんであった現役小学生たちと謎を解く物語。ほのぼのとしていて、めぐりんが真ん中にある。図書館は人をつなぐのだ。
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あなやまや
3266 冊目。書名の通りの内容だ。ノーベル賞受賞のPCR 技術を開発されたマリス博士は、多彩な才能がある、好奇心旺盛なサーファーである。PCR の技術が確立されなければ、遺伝子、DNAに対する人類の理解はこんなに進まなかっただろう。短時間で解析出来るようになり、医療、食料、寿命に影響した。それにしても、マリス博士の行動力は凄い。裁判、麻薬体験、毒蜘蛛、占星術、AIDS論争、サーファー、ドライブ、再々々婚など。
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あなやまや
3265 冊目。これは純図書館文学と言えるだろう。高校図書館を舞台にした五編。主人公は30歳台の女性司書で、出入りの書店員男性が探偵のように明解な推理をする。悪意のない高校生男女が起こす小事件を解決する。鍵となるのは、図書館の本である。高校生が知っているか、知って欲しい小説が多い。小さな事件は少し怪しくもあり、微笑ましくもある。ヒロインの司書が学校制度や高校生心理から推理するのはTVドラマのようだ。数十分以内に解決することがわかっているから。この本の残ページ数が理由だ。著者には企画と計算があるようだ。
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あなやまや
3264 冊目。毎度の大前先生の年次分析と予想である。よく当たっていると思う。先生も80歳を越え、本書も効率的に著作された。BBT大学でまとめた世界動向と、大前式の外交提案を整理して、大胆に世に問うている。さて、米中露の劣化、自民党組織の弱体化は目をおおうばかりだ。個別には、プーチン後のロシアとの付き合い、習さん後の中国との付き合い、新興国との付き合いが肝となる。日本は既に先進国から中堅国になった。優位性があるのは、1.1億人の大人が海に囲まれた歴史の長い島にいること。これは、観光立国策が有効だ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/30(3716日経過)
記録初日
2010/12/31(5115日経過)
読んだ本
959冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
262057ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
950件(投稿率99.1%)
本棚
9棚
性別
現住所
その他
自己紹介

50年あまり、読書記録をつけて楽しんでいます。小学校の担任の先生が読書ノートをくれたからです。読書冊数は、3000冊を越えました。年60冊の計算になりますね。記録は大学ノートや情報カード、そして読書メーターになりました。書名のリストをみると内容を思い出して楽しいです。
最近は図書館のネット予約が多いです。目標は5000冊ですから、あと20年で到達できます。健康と好奇心が原動力です。とても楽しいので続けて行きたいですね!
なるべく、著者は男性でなく女性、日本人ではなく外国人の本を選ぶ様にしています。80億人の人類全体に寄り添いたいと考えているからです。会社、団体に勤務。通勤では車両の中央を確保して読書。通勤の目的は読書と階段歩行なのです。

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