毎年箱根駅伝を見るので聞いたことある『学生連合』。その意図は知っていたものの、彼ら目線で始まるこの物語は衝撃的に面白い。また、箱根駅伝を放映するテレビ局の裏側もとても興味深く、あっという間に読み終えた。箱根駅伝が始まる直前までで１冊書き上げるのもすごいが、噂では当初ここで終わる予定だったとか。いやいやいや。絶対にこの先が必要でしょう。

医療の現場では、こういう葛藤の繰り返しだ。どれほど机上で考えられても実験を重ねても、実際に人間にどう作用するか影響は出るかは、人に使ってみなければ分からない事だらけ。今現在私たちが投与される薬も受ける術式も、過去に治験なり保険外手術で誰かが犠牲になった上に成り立っている。西條のように未来をみる医師も真木のように目の前をみる医師も必要なのだろう。答えはないが救いはあるこのラスト、私はとても好きだった。

歴史小説家の大御所７人の真田家にまつわる短編集。語り口や真田を見る方向などそれぞれ違ってどれも面白い。だけど今村翔吾と同じく真田好きの私としては、小説を読むだけじゃ物足りない。できれば語り合いたい！

再読。前回読んだ時の感想書いてないじゃん、私！って思ったら、分かる。今回も何と感想を書いていいか分からない。東野圭吾流のファンタジー。ふわっとしてて読み応えがあまりなくて気づいたら読み終えてた。『ナミヤー』とかもそうだけど、私は彼のファンタジーにハマらないタイプなのかも。続編？えー。どうしよう。続きがそんなに気にならない（＾＾；

40代、壮年期に入った光る君。おじさまなのに友人の娘にちょっかい出そうとするのがもう見てられない！もういい加減にしなさいよと言いたくなった。その後の夕霧と雲居雁がいい口直しに。

豪華客船の中で起こる密室犯罪。そしてその謎を見事解き明かす車椅子探偵。そしてこの題名。どれをとっても好奇心しかなかったが、読み応えからすると残念としか言いようがない。トラブルが次々起こる割には、誰もが真剣みを感じられず、登場人物も誰も信用できないっていうか共感できず。グダグダってこういう事だよね？ってくらいで、読んでいるのがバカバカしくなった。これもカーの魅力のひとつなのかな？知らんけど。

いよいよ箱根駅伝がスタート。走者だけではなく、サポートする側、監督、そして放送局と全てがプライドと熱意を持って取り組む姿にこちらも手に汗を握る。読み終えて、最後まで彼らと共に走り切ったような感動に暮れた。もちろん、想像できたラストではあったけど、いいじゃん。たまには。本物はこうは簡単に行かないと知ってるから。

毎年箱根駅伝を見るので聞いたことある『学生連合』。その意図は知っていたものの、彼ら目線で始まるこの物語は衝撃的に面白い。また、箱根駅伝を放映するテレビ局の裏側もとても興味深く、あっという間に読み終えた。箱根駅伝が始まる直前までで１冊書き上げるのもすごいが、噂では当初ここで終わる予定だったとか。いやいやいや。絶対にこの先が必要でしょう。

突然大金を手にした男は、アメリカ中を旅する。そしてポーカーに負け全財産を失い、隔離された世界で石を積みながら生きる。一つも自分と被ることのないこのナッシュという主人公。バカな生き方にも思えるが、ある意味これが男のロマンなのかな。こんな破滅的な生き方は『不自由』なようで『自由』と言えなくもない。ラストを含め、全てを語らないからこそ余韻が押し寄せる。