ネタバレ図書館本。ヨーロッパで活躍するバレエダンサーの萬春の、生い立ちからバレエに取り憑かれた日々を綴る一冊は、バレエの神様に愛されたギフテッドの物語。共に踊る仲間の視点、振付師としての頭角を現す日々、バレエに欠かせない音楽家との競演、そして彼自身の言葉。世間一般の幸せなど気にも止めないバレエ漬けの日々を送る幸せ、言葉にならない感情を載せて踊る陶酔、そんな文章では表現しにくい芸術家達の多幸感に魅せられ一気読み。バレエのミューズに愛されたHALの魂の物語、とても楽しく読了。

ネタバレ漫画。千代鷺との関係に葉月が気付き、穏やかならざる雰囲気が漂う中、師事していた隆生先生の死去に心が付いていかない憲人。葉月との事は自業自得とは言え、大舞台を前に喪失の思いの強い憲人に保護猫が味方となるのか?w　続きが気になります。

ネタバレ漫画。気になる女性のルーツを共に探る憲人に不信感しか無いシリーズ２１冊目w　これはアウトだよなぁと無自覚な憲人にはらはら。続きいきます!

ネタバレ漫画。『道明寺』の前に『安達原』に没頭する憲人を揺るがす手紙や仲間の言葉。考え込む憲人だからこその葛藤とは言え、余所見はなぁ。惑いの多い憲人にやきもきしつつ読了。続きいきます!

ネタバレ漫画。久しぶりなので再読。タイムカプセル絡みで久しぶりに繋いだ縁の終着点にほっとする展開。そして憲人と葉月の焦れったい関係性はこの辺からさらなる深みへw　続きいきます!

ネタバレ電書。前作から５年後の彼等のお話は、迷い込んできた妖精猫キャットシ―の『真夏の夜の夢』、ランダルの過去『誰がための祈り』、そして掌編『クリスマスの奇跡』の3話構成。少し大人になった彼等の過ごす日々は相変わらず賑やかで忙しないものの、ロンドンの地で故郷ラノンを憬れるほろ苦くも切ない思いを乗り越えて、この地で生きる逞しさが好印象。ケット・シーの愛らしさ、ランダルの諦観、そして巻末漫画の竜を飼いたい幼子ジャックの無謀wと今回も盛り沢山な彼等のお話にとても満足。ほっこり楽しく読了。

ネタバレ世界征服wを企むフィアカラの陰謀に立ち向かうジャック一行の闘いと、思いもよらないラノンの成り立ちに暫し呆然な完結編。ラノンからの追放に寄る辺のない思いを抱えた妖精達が、新たな縁で生きる縁を得る幸せな幕引きは優しい読後感。何処かで間違ったフィアカラには一抹の同情もあるけれど、王子であることを捨てた筈のジャックの決断にこそ希望は募る。続編で彼等と再会出来る幸せを噛み締めつつ、ケルトの不思議な空気感に満ちた物語を堪能。とても楽しく読了。

ネタバレシリーズ3冊目は《魔術師》フィアカラの反逆の『ミソサザイの歌』と、ジャックの過去編『この街にて』の２篇を収録。解りやすい悪党の企みも、大声で唱えれば正義の振りも容易い。扇動された面々の愚かしさと、正義を貫くジャックの冷静さが好対照。そしてそんな彼がロンドンに落とされたばかりの頃のお話がやるせない。ジャックだけが生きる縁だったカディルの頑なさと残されたジャックの胸の内にほろりと。しんみり切なく読了。

ネタバレシリーズ2冊目は、〈在外ラノン人同盟〉に加盟したラムジーの大活躍な「妖精達の午後」、ラノンから来た極悪人と対峙する「ネッシーと風の魔女」、そしてネッシーとラムジーの掌編の3篇。ロンドンでみつけた新たな居所に心震わせるほぼワンコなラムジーw、人とは群れない孤高の王子、彼等の活躍に心躍る想いも極悪人の醸し出す不穏さが緊迫感を増す。中間管理職レノックスの苦労に思いを馳せつつwとても楽しく読了。

ネタバレ積み本攻略。ケルトの妖精伝説を下書きに、彼方の国『ラノン』を追放された人々がロンドンで郷愁の念を抱くお話は此処から。訳ありの追放王子、７番目の呪われ子、忘れ里に秘められた想いなど盛り沢山なお話は、何時までも忘れがたい故郷への想いと人々の紡ぐ優しい想いが印象的。元王子ジャック、ワンコなラムジー、彼等のその先がとても気になります。楽しく読了。

ネタバレ図書館本。初読み作家様。時は大正、幼馴染みで画家の井口と元泥棒の蓮野が様々な難題を解き明かす連作推理小説は、鋭い切り口で真相に辿り着く蓮野の投げ遣りさと、それに振り回される井口の健全さが好対照なバディな作品。悪人達の足掻きが重苦しいものの、大正の香り溢れる雰囲気と其々のお話の重厚さが読み応え充分ですが、物証無き本格推理は個人的にはちと重いw　それでも独特の空気感は癖になりそうと思いながら読了。

ネタバレ図書館本。再読。シリーズ3冊目は家族となった晴太郎と佐菜とさちの微笑ましいやりとりから始まる優しい想いが詰まった一冊。武家の若奥様・雪の想い、茂市の過去、そして「百瀬屋」の総領娘・お糸の決意。連なる想いが人を強くも優しくもする、そんな暖かな物語今回もほろりと読了。

ネタバレ図書館本。初読み作家様。仙台の大学医学部法医学教室の准教授・今宮と解剖技官・楓が、死因不明の死体に向き合う連作集。現場を良く知る作家さんらしく臨場感は流石ですが、解剖室を飛び出して殺人現場で推理するお話は２時間ドラマのようで何処か座りが悪い。ちょっと相性が悪かったようで残念です。

ネタバレ微々BL。初読み作家様。電書。幼馴染みの彼等が一軒家で同居しご飯を食べる連作集は、恋愛要素は無いものの距離感がうふふな彼等のいちゃいちゃと、男飯を楽しむ彼等の食べっぷりがご馳走様なお話。何時までも読んでいられるなぁw　ほっこり楽しく読了。

ネタバレBL漫画。電書。初読み作家様。風邪ひきの恋人同士のお話は糖分過多な優しいお話。ほっこり楽しく読了。

ネタバレBL漫画。頂いたポイント使用で有り難く電書で読了。彼等が付き合うその前のお話は、この先の甘さを予感させるときめきが甘酸っぱいw　ご馳走様気分で読了。

ネタバレBL。web発の初読み作家様。全寮制の学校でいじめに合い階段を踏み外した枢が、気がつけば異世界に転移したお話は、異世界で王子様から優しくされる溺愛もの。悪くは無いけど、あまりに先が読める展開はも一つ何かが欲しい。さらりと軽めに読了。

ネタバレBL。一度手放したけれど、シリーズ重ねている事もあって再入手で再読。獣人や人外が共に暮らす世界観の元、虎獣人のアガヒと人外のウラナケの殺し屋夫婦の元に、仔兎のユィランが助けを求めた事から始まるお話は、お家騒動に巻き込まれた幼い者への労りと、互いを唯一と心に刻み込んだ愛の物語。過酷な過去は薄目で読み下し、愛する気持ちを持て余す贅沢な彼等の想いと優しさだけを堪能。他者には厳しい彼等が、互いに向ける甘い甘い眼差しがご褒美のような一冊、今回も楽しく読了。

ネタバレBL。『悪の飼い犬』続編は、舞台をワールドワイドに展開し、烈の偽物騒動から始まる事件の黒幕へと物語は進む。躾のなっていない猛犬の垂れ流しの愛情は兎も角、事を企む黒幕との対決や思いがけない味方など今回も盛り沢山。そしてお話が完結していない事にも愕然とw　出来上がった彼等の愛情は甘々ですが、不穏な空気感を漂わす黒幕の暗躍や、新たに味方となった彼のアタッシュケースの秘密wなど読み応え充分。続編を心待ちにしつつ、楽しく読了。

ネタバレBL。近未来の警察組織が舞台のSFなお話は、やっぱり駄犬攻w　父の死に疑問を抱く日秋が、絶対服従の凶悪犯をスレイブとして犯罪捜査に活かす存在のマスターになってしまうお話は、隠しきれない悪の匂いとご主人様に対する独占欲が特徴の物語。善を成す為になりふり構わない悪人の主張に目眩すら覚えますが、躾の必要な猛犬に護られたご主人の覚悟と愛情が何時もの宮緒先生w　かなり重苦しいお話でしたが、愛あればこそ♡と何か吹っ切れそうですw　続きいきます!

ネタバレBL。舞台上演中に突然異世界に転移した駆け出し俳優・響のお話は、訳あり国王オスカーと息子クリスハルトとの絆から芽生える恋模様。演劇が存在しない世界で地道に自分の出来る事を模索する響、そんな響に惹かれるオスカー、甘い雰囲気の中でも国政を揺るがす陰謀に巻き込まれ互いの気持ちを確かめ合う彼等の恋模様は、身分差を超えた揺るぎない愛。わんぱくだけど優しい王子の愛らしさを愛でつつ、さらりと楽しく読了。

ネタバレBL。オメガバース。双子の姉の死の真相を知りたいと隣国の次期王アルベルトの元に赴くオメガのクリストフのお話は、包容力たっぷりな攻と一途な受の甘々な恋模様。ただ双子の姉の所業や、王位継承の問題など細部にもやつく想いが拭えない。ちみっこのジークフリートは可愛いけれど、ジーという呼び名はどうかと思いつつ、さらりと楽しく読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ2冊目で再読。叔父との確執は一段落した今回は、菓子しか眼中に無い筈の長男・晴太郎に恋の訪れw　訳ありの相手との焦れったい恋模様は、思わぬ難題絡みの前途多難。それでも小さな娘の笑顔の為に男気を見せた彼等の活躍と共に、贅を尽くした和菓子への拘りが堪らない。今回もほろりと読了。

ネタバレ図書館本。再読。和菓子職人の兄・晴太郎と裏方担当の弟・幸次郎が、生まれ育った老舗菓子店から追い出され知人を頼り新たな店『藍千堂』を切り盛りするお話は此処から。敵意を抱く叔父との確執を通奏低音に、亡き父の味に拘り納得のいく和菓子作りを極めようとするお人好しの晴太郎、そんな兄を支えようと笑顔で毒を吐くw幸次郎、妨害にもめげずに自分達の信じた道を征く彼等の情熱と拘りが心地良い。ほっこりしみじみ読了。

ネタバレ図書館本。高原でカフェを営む奈穂のお話も2冊目。相変わらず経営はかつかつながら、この地で生き抜く事を願う彼女の前に、葡萄畑を夢見る男が越してきた事から起こるお話は、田舎ならではの息苦しさにため息を付きつつも自然と共に生き抜く絆と想いが好印象。自然の恵みに舌鼓をうち、厳しい天候に挫けそうになりながらも明日を夢見る奈穂の逞しさ、傷ついた心を押し隠す大地の想い、そして奈穂に想いを寄せる村岡の決意、美味しそうな料理の数々と共に人の縁が優しい読み心地。ほっこりしみじみ読了。

ネタバレ図書館本。初読み作家様。恋人だと思っていた男に裏切られ職場も辞めた貴子が、古書店を経営する叔父サトルから乞われ住み込みで手伝うお話は、寄る辺のない想いを掬うような優しい人々の物語。脱力し生きる目的を失った彼女に寄り添う気遣い、縁の無かった本との出会い、そしてひとつの決着。飄々とした叔父の優しさに支えられた彼女の再生のお話と、叔父の奥さんが出戻ってきた続編からなる一冊は、隠れた主役とも言うべき脱力系な叔父の生き方も魅力的。ほっこり優しい想いで読了。

ネタバレBL。昭和初期を思わせる時代観、陸軍将校の綾瀬と高城がクーデターの可能性を探る密命から始まるお話は、危うい世情を憂う若き将校達の奮闘の影で、嘗ての一夜の想いを再燃させる再会愛w　切れ者ながら性に奔放な綾瀬、一途な従者風味の高城、時代の風に翻弄されながらも明日を夢見る彼等の生き方と愛情が小気味よい。麗しい表紙が眼福ですw

ネタバレBL。web発の初読み作家様。謹慎中に前世を思い出した嫌われ者の第三王子テオドールが、これまでを悔い改め新しい人生を歩むお話は、自分の引き起こした事から目を逸らさない誠実さが好印象。一度はすれ違った護衛騎士フレデリクとのやり直しの恋模様と並行して、テオドールを陥れようとする企みに翻弄される展開は一抹のほろ苦さも。改心した愛され王子のやり直し人生、さらりと楽しく読了。

ネタバレBL。爆発事故で死を迎えた外科医の咲也が、医師としての使命を持って異世界に転移するお話は、衛生観念の無い世界での奮闘と、助けてくれた冒険者ティーダとの恋模様。復讐を誓って生きるティーダを気に掛けるうちに芽生える恋心がちょっと乙女仕様ではありますがw、使命感を持って生きる事を選んだ彼等の恋物語、さらりと楽しく読了。

ネタバレBL漫画。完結。マコトの父・清真が転生する事で起こる不具合を、許せる筈も無いカレンの暴走が堪らないw　全てを諦めたようなマコトを救うべく天使にも噛みつくカレン、心は貴方の隣にいると微笑むマコト、そして清真の父としての深い愛情。カレンの過去など詳細は語られる事も無いものの、異界で結ばれた彼等の絆が心に沁みる。良いお話に巡り会えました。しみじみほっこり読了。

ネタバレBL漫画。初読み作家様。生前の記憶が無いまま『辺獄』と呼ばれる死者の国で蘇った元軍人は、相方となる管理人マコトからカレンと名付けられ『死神』の職務に付く事になるお話は、自分の事が解らないままにこの地で日々を暮らすカレンの戸惑いと、そんなカレンに切ない想いを抱くマコトの恋心がほのぼの。しかし神が存在する不穏な空気感の中で、彼等の優しい想いの行く末がとても気になります。続きいきます!

ネタバレBL。祖父の遺言で、知る人もいない都会の『天狼不動産』に就職に赴いた税理士資格持ちの結が、何故かベビーシッターとして雇われたお話は、人知れず隠れ住む天狼族の秘密に迫る物語w　とは言え幼子のシッターとして頑張る結と、そんな結を支える社長・大和が慣れない子育てに奮闘する甘いお話。ただ因業爺や能面弁護士が不快で今ひとつお話にのれないまま、さらりと読了。

ネタバレBL。web発の初読み作家様。白狐の獣人として転生したものの人間に虐待を受け続けたルナと、「番」であることに気づかずルナに暴言を吐いた黒豹獣人キラのお話は、序盤の虐待が辛いものの助けられた国王の養子となってからは無双を発揮する異世界チートなお話。盛り沢山なエピソードを楽しむものの、恋愛面では待てが長過ぎてw今ひとつ盛り上がりに欠けるのが残念。何せ結婚する迄95年w　溺愛ではあるものの恋愛モードの物足りなさを覚えつつ読了。

ネタバレBL。作者曰く『中華神仙ファンタジー武俠風味』なお話は、天族と魔族のロミジュリな恋模様。天族の第二皇子が正体を隠したまま魔王太子の閨房指南役を受けた事から始まるお話は、何時しか芽生える恋模様と波乱な運命にも惑わされない真実の恋w　最近観た中華風アニメを思い出しながら、一途な恋模様と何でも有りな世界観wを楽しみながら読了。

ネタバレ図書館本。ヨーロッパで活躍するバレエダンサーの萬春の、生い立ちからバレエに取り憑かれた日々を綴る一冊は、バレエの神様に愛されたギフテッドの物語。共に踊る仲間の視点、振付師としての頭角を現す日々、バレエに欠かせない音楽家との競演、そして彼自身の言葉。世間一般の幸せなど気にも止めないバレエ漬けの日々を送る幸せ、言葉にならない感情を載せて踊る陶酔、そんな文章では表現しにくい芸術家達の多幸感に魅せられ一気読み。バレエのミューズに愛されたHALの魂の物語、とても楽しく読了。

ネタバレ図書館本。都会の空港を舞台に、そこを訪れる人々が紡ぐ掌編を集めた連作集。辛い現在を諦めて故郷に帰るひと、空港の小さな書店に勤める彼女、喧嘩別れした親友との再会など、空港での出会いと旅立ちに心癒されるお話が続く。憂鬱な気持ちを乗り越えて新たな日々を笑顔で迎える人々の優しい物語、ほっこり読了。

ネタバレ図書館本。読み友様のレビューで知った初読み作家様。マンションで独り暮らしの阿紗が、口うるさいと評判の老女・八重と知り合った事から始まるお話は、散らかった部屋を片付ける事から見えてくる人間模様。其々抱えている過去に踏み込む事なく、物を処分する事で互いに寄り添う関係は、程よい距離感と心許せる関係性が好印象。ため息混じりの過去は変えられないけれど、最期に大切なものの思い出が残る人生も悪くない。しみじみ読了。

ネタバレ図書館本。女一人で高原のカフェをオープンした奈穂のお話は、慣れないカフェの経営に苦労しつつも自分の城とも言うべきカフェを愛する心が心地良い。地元野菜や特産品を使った数々の料理に惹かれて訪れる人々との語らい、新しく出来たホテルを含めた地方ならではの経済問題、そして別居中の夫との距離感。一人で生きる難しさと共に繋ぐ縁の優しさ、加えて手間暇かけた料理のレシピが素晴らしいw　ベーコンサンドに想いを馳せつつwほっこり楽しく読了。

ネタバレ図書館本。明治維新が起きなかったパラレルな日本を舞台に、妖魔と闘う幕府の組織・退魔衆に属する女剣士・桔梗のお話は、殺伐とした厭世観漂う物語。逃れられない運命を呑み込みながら人を殺める妖魔に対峙する桔梗の闇、願いを叶える為に人を殺める侍、そして諸悪の根源である幕府に復讐を誓う鬼。受け入れ難い運命に仄暗い想いを抱きながらも、明日の為に剣を振るう桔梗の生き方があまりに壮絶。上手く消化出来ないお話でしたが、これも一つの歴史と思いつつ殺伐とした想いで読了。

ネタバレBL。web発の初読み作家様。公爵令嬢の傍に仕える事を無上の喜びとする伯爵家次男のヴィンセントと、そんな彼を見初めた第一王子エドワードのお話は、溺愛と執着の愛のお話。策略を巡らしヴィンセントを囲い込もうとするエドワードの執着、何時しか絆されるヴィンセント、二人の恋模様は兎も角、その陰で魔族の陰謀やらヴィンセントの生い立ちなど盛り沢山な物語がw　webでも完結していないようで何やら消化不良気味、過ぎた溺愛に胸焼けを起こしつつさらりと読了。

ネタバレBL。オメガバース。アルファの人気俳優・佐野宮柊と人見知りな大学生・楓太のお話は、双子の弟達が結ぶ優しい恋模様。双子の弟達の育児に悩む柊の手助けにシッターに立候補した楓太が紡ぐ恋模様は、相手の事を思い悩む焦れったい胸の内と、運命に支配される衝動が切ない展開。オメガバースの新しい設定も新鮮で、オメガバースと言えど切なさが募る展開は好感度。双子の愛らしさも格別wで、優しい家族の物語ほっこり楽しく読了。

ネタバレBL。人生どん底の苑が、猫に導かれて辿り着いた食堂兼下宿屋「まぼろし食堂」で紡がれるお話は、大家で店主の青洲を始めとする下宿人に何時しか心を解きほぐされる優しい物語。仕事で裏切られ社会人として自己嫌悪に陥った苑が青洲の心配りにときめきを覚える恋模様は、徐々に深まる大人の恋と遠慮が初々しくも焦れったいw　生きる術を探して足掻く大人達への優しい想いと切ない胸の内が好印象。ほっこり楽しく読了。

ネタバレBL。web発の初読み作家様。オメガバース。王位継承権を放棄し市井で生きる元第五王子のシオンの元に、誰もが知る英雄・ノアが「運命の番」と愛を捧げるお話は、彼等の焦れったくも節度を守る恋模様の傍らで、王位を巡る争いや隣国の魔王降臨など波乱万丈な展開が楽しいお話w　オメガバースの定番の流れを踏襲した上で大変個性的な登場人物が投入され、後半の展開の楽しい事w　待ての出来る大型ワンコと庶民的な王子の恋模様を楽しみながらも、この国の将来にちょっぴり不安を覚えつつw楽しく読了。

ネタバレBL。初読み作家様。財閥の御曹司と風俗で働く無垢な少年との、ある意味懐かしさを覚えるお話は、風俗が前面に押し出された設定がちょっと苦手。残念ながらさらりと読了。

ネタバレBL。『カリスマ主婦』スピンオフ。前作で主人公の頼れる兄貴分だった肉屋の息子シルヴェスタのお話は、ちみっこだったフレッドが逞しく成長し強引なプロポーズを捧ぐ物語。三十路ながら童顔で面倒見の良いシルヴェスタ、長き想いを昇華させたフレッド、二人の恋模様の傍らで国を揺るがす事件に巻き込まれた彼等のお話は、年下の強引なアタックに絆され何時しか国家の重要案件に迄組込まれ青褪める展開w　今ひとつ恋愛の醍醐味を感じないものの、突き放せない年上の情と強引な年下攻は良い塩梅かとw　前作履修をお勧めしますw

ネタバレBL。アラブの王族との恋模様も6冊目。嘗て恋に堕ち一夜を共にした相手との再会愛は、執着と懇願の恋模様。一途な想いとは理解するものの、やり逃げヘタレな攻様に共感出来ず、さらりと軽めに読了。

ネタバレBL。死んだ筈の下級冒険者がひ弱な人狼に生まれ変わるお話は、すご腕冷酷な冒険者・リカルドから溢れる程の愛情を与えられた人狼ルーシィの物語、とても良かったです♡　幼い頃からリカルドからの愛情を一身に浴び続けたルーシィの困惑、深い慈しみでルーシィを育てながらも愛を知らずに育ったリカルドの戸惑い。親子のように共に過ごした彼等が新たな関係を求めるやるせなさ、置いていかれる哀しみに心乱す切なさ、何より度を越した溺愛が堪らないw　愚かしい迄の愛情と共に在りたい矜持を楽しみながら、しみじみほっこり読了。

ネタバレBL、と言うかこれからBLになる予定のお話は、女性が絶滅した世界観のもと、婚約者に振られた子豚な侯爵家次男サミュエルが、家出の為に奴隷を買って旅をする主従もの。甘やかされ太ってしまったものの根は善良で魔力多めのサミュエル、そんな彼に買われた某国王家の血筋らしい義兄弟のスーロンとキュルフェ、ダイエットに励みつつ各地で冒険をしながら美味しいものを食べる奮闘記は、白豚から瓜坊に進化する元気いっぱいなお話で、萌えは何処にwと思いつつも楽しそうだから良いかなw　恋模様は次巻に持ち越し、さらりと楽しく読了。

ネタバレBL。オメガバース。黒狼の獣神として崇められるアルファのオーウェンと、彼に危ない所を助けられたオメガのルークのお話は、不本意な始まりながら次第に心を通わす純愛物語。発情する事の無いオメガと、過酷な運命を背負わされたアルファ、本能から始まる彼等のお話は、思慕と諦めと溺愛からなる優しい恋模様。寂しい者達が寄り添いながら強い絆を積み上げる、そんな愛の物語ほっこり楽しく読了。奈良先生のイラストも眼福で、ちみっこテッドが癒しでしたw

ネタバレ図書館本。アンソロジーで気になった作家さんの長編。総合病院外科に所属する中堅ドクター達の臨場感たっぷりな連作集は、運び込まれる病人を前に冷静に診断と手術を行う傍ら、様々な人間模様に惑い躊躇う医師達の物語。現場を仕切る向上心溢れる剣崎、信頼する同期の松島、二人のバディな関係が好感度高めながら、命の選択や職場の軋轢、更に医師の過剰労働など重い問題提起も。人間味溢れるドクター達の現場からの声、しみじみ読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ2冊目は毒に倒れた皇帝の解毒を切っ掛けに、過去の経緯や苦しい胸の内が吐露される重苦しい展開。あまりに殺伐とした流れがどうにも辛い所で、彼等が少しでも幸せになって欲しいけれど、問題は彼等が人並みの幸せなど望んでもいない所。冷え冷えした胸の内を抱えて読了。

ネタバレ図書館本。シリーズ完結巻。web版既読ですが書き下ろしが大量にあって感激もひとしおw　ローゼマインの命の危機に憂慮を隠せないフェルディナンド、新しい領地に心躍らせるローゼマイン、そして彼等を支える人々との絆。ローゼマインは兎も角、フェルディナンドの隠しきれない想いがもう堪らない甘さw　何事も諦めないローゼマインが再び得た家族との絆にほろりとなりながら、胸熱で読了。

ネタバレBL。シリーズ3冊目は、国王の婚礼に人々が集まるパルセミス王国が舞台。口のきけない少女が入った木箱が届けられた事から始まる一連の騒動は、その目的と企む相手が解らず翻弄されるアンドリム達の混乱と、運命に向き合う恋人達の覚悟が堪らない緊張感。マラキアとリュトラ、ノイシュラとタイガ、二組の恋人達の覚悟、アンドリムとヨルガの溺愛と執着、彼等を脅かす陰謀にも揺るがない愛情と中々に陰惨な舞台の落差が心を乱す。限りある時を選んだ彼の心を思いつつ、物語の世界観に感嘆、しみじみ読了。

ネタバレBL。シリーズ2冊目は、時系列的にはパルセミス王国の陰謀を未然に防いだ後の物語。東の国ヒノエからの使者が助力を求めて王国に来た事から始まるお話は、年若い使者を助ける為に諸国を巡る表の顔の陰に、元宰相のアンドリウムが深い思慮の元陰謀を巡らす裏事情が凄まじい。唯一のつがいと認め合うヨルガとアンドリウムの大人の執着と溺愛も堪らない。賢者と呼ばれるも悪の宰相らしく言葉一つで人を操るアンドリウムの悪びれない本質に魅せられながら、独特の世界観と深い愛情を堪能です。

ネタバレBL。web発の初読み作家様。webで既読ですが紙本での再読も格別w　乙女ゲームの世界に転生した事を娘の断罪の最中に思い出した悪の宰相・アンドリムのお話は、毒を帯びた世界観が堪らないw　ゲームの様々な攻略方法を周知したアンドリムは蔑ろにされた娘の命と誇りをかけて、正義を振りかざす若造達を言葉巧みに操り、好敵手を正面から攻略する。悪の宰相ならではの生き方と愛し方、そして終焉。そんな彼に溺れた高潔な騎士の生き様も格別。引き際を心得た悪の魅力と、惹かれて共に堕ちる恍惚、読み応え抜群の世界観を堪能です。

ネタバレBL。web発の初読み作家様。小説の世界に転生した事に気付いた獣人国の第三王子のジョシュアが、転生前の記憶の『推し』の隣国のノクティス大公の命を巣くう為に単身会いに行く事から始まるお話は、一見悪役王子ながら一途なジョシュアと愛する事に臆病なノクティスとの恋の駆け引き。しかしながらこの巻では漸く心が通じそう、とBL的には中途半端な終わり方。伏線も恋の行方もwebでの続きを読まなくてはいけませんw彼等の幸せを読みたいとは思いつつも悩ましい。