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2024年10月の読書メーターまとめ

新天地
読んだ本
8
読んだページ
1780ページ
感想・レビュー
8
ナイス
92ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

新天地
再読。表題作では妖精の方から積極的に人間にすり寄ってきて、スマホは利用者自身が能動的に自分に心地よい情報を集めた結果という違いはあるが、今はもうインターネットで何をしようがそれを元にAIが分析したオススメが広告されることもあり本質的には同じものに思える。一番好きな話は「友だち」で、子供の頃を振り返りたくなる郷愁と物語への寓意とメルヘンの伴う名作だと思う。さらに「ひとつの装置」もとても面白く、ボタンがあったら押さずにはいられない身近な人の性から戦争をやめられないという広大な人の性を巧みに融合した傑作。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

新天地
本は、人から人へ何かを、物語は勿論思い出や感情や思想から知識に知恵それ以外にも数多ある万物を受け継ぐのにとても良い手段の一つだと思う。目黒孝二は最初は「一日中本を読んでいたいけど、働かないと本が買えないので働き、働いていると本が読めないので仕事を辞める」という生き方をしていたが、『本の雑誌』という本を読む人の為の雑誌を作る過程で、執筆・編集・配本・企業等を経験し「本を作ること」と「人と関わること」がいつしか重なり、やがて人から人へ何かを受け継ぐことを目指す人生へと変わっていく姿にとても感動した。
新天地
2024/10/27 19:39

椎名誠さんの「わしら怪しい探検隊」は、今ならYouTuberがやっていそうな企画だなと思う一方で、昭和のおおらかさがあったからこそアクシデントがあっても問題になることがなくできた企画だと思った。そんな体験を企画・実行しただけでなく本にしたら人気シリーズ化したのだから椎名誠さん楽しくて仕方なかっただろうな。

新天地
2024/10/27 19:40

椎名誠さんと目黒孝二さんの著書やこの漫画の関連書籍でまた読みたい本が増えて大変なことになってしまう。

が「ナイス!」と言っています。
新天地
直雑誌については全然知らなかったので勉強になった。伝票や納品書の手間、未決済の書類等々の理由で敬遠されて取り扱う営業側も書店側も苦労も察せられて頭が下がる。しかもそれをあの人見知りの目黒がやるのだから如何に大変だったかがとてもよく伝わる。そして椎名はそんな目黒の苦労を意に介さず、さらにかつて面白いと言ってくれた自分の書評をないがしろにした路線変更で「売れる・ウケる・面白い」を狙う『本の雑誌』するのだから大ゲンカになるのもよくわかる。しかし多数にウケる路線でさらに部数が伸びたことに現実の非情さを感じる。
が「ナイス!」と言っています。
新天地
1ページ1作で1作百字。そのため読み易く本当にいつでもどこでも読めるが、もったいなくて一日数編しか読まなかったので読了まで長くなった。物語の着想をSFの定番設定やステレオタイプの物語、時には哲学的思想、さらには時事ネタなどから得たであろうと思われるものも多く、その元ネタ的なアイデアの源泉を予想する物も楽しかった。またそれらのアイデアや書き出しが同じ作品でもその後の展開は千差万別であり、アイデアとストーリーの生かし方で無限の世界を僅か百字の中作っていた。作品から漂うシニカルさと郷愁を誘う温かさが魅力だった。
が「ナイス!」と言っています。
新天地
美術館や博物館に行く機会も増えたのはこの漫画のおかげだが、掲載雑誌で最終回を読んでから単行本は長い間積んでしまっていた。今読んでみてどうして美術館や博物館に行くようになったのかを思い出した。「知らないものを知りたい。わからないものをわかるようになりたい。可能ならできない事もできるようになりたい」その為に美術館や博物館に行ってみようと言うのが初心だった。藝大生は社会の役に立つか否かはあまり考えていない印象だったけど、「自分の為」と「好きなものの為」のバランスや役割は深く考えているようだった。
が「ナイス!」と言っています。
新天地
TVの『世界まる見え』や『アンビリバボー』でやる特集コーナーをまとめたような内容で、タブロイド紙風のレイアウトやイラストも楽しかった。実際にスパジアリの話は『まる見え』で見た覚えがある。大泥棒の方では、名画とは数奇な運命を辿るものなのかモナリザ盗難事件と、謎の貿易商の存在感がたまらないダイヤモンド・センター強奪事件が印象に残った。大脱走の方では、木箱に入って自分を発送して奴隷から解放されたヘンリー・ボックス・ブラウンと気球で東ドイツを脱出したふたつの家族の話が時代性もテーマ性もあって印象に残った。
新天地
2024/10/15 18:40

「大脱走」と銘打ちながら第二次世界大戦時のロジャー・ブッシェル大佐のビッグX作戦が、映画『大脱走』の元ネタがないのは、それをやると逸話やこぼれ話が多すぎてこれだけで本が一冊書けるからだと解釈しています。

新天地
2024/10/15 18:41

それからこの本に載っている事件は映画化しているものも多くひとまずメモしたので気長に観ていこうと思います。。

が「ナイス!」と言っています。
新天地
とある事情により6年間の引き籠ったが、大学合格を機に上京を決意した女の子・御影伊織が極度のコミュ症と途方もないマイナス思考を抱えながら理想の普通を目指して悪戦苦闘を繰り広げるコメディ。家電を買う、慣れない都会へ行き生活する、バイトの面接、今より良い(できればオシャレな)服を買う等々、その為にする行動の一つ一つと駆け巡る思考のその全てが悪戦苦闘の連続であり今まで生きてきた中で最も膨大なエネルギーを使う。伊織の迷走ぶりに笑いつつも、あまりに身に覚えがあり過ぎて時々トラウマを抉られるが、何より応援したくなる。
が「ナイス!」と言っています。
新天地
再読。表題作では妖精の方から積極的に人間にすり寄ってきて、スマホは利用者自身が能動的に自分に心地よい情報を集めた結果という違いはあるが、今はもうインターネットで何をしようがそれを元にAIが分析したオススメが広告されることもあり本質的には同じものに思える。一番好きな話は「友だち」で、子供の頃を振り返りたくなる郷愁と物語への寓意とメルヘンの伴う名作だと思う。さらに「ひとつの装置」もとても面白く、ボタンがあったら押さずにはいられない身近な人の性から戦争をやめられないという広大な人の性を巧みに融合した傑作。
が「ナイス!」と言っています。
新天地
ラヴクラフトの友人とその影響を受けた作家というくくりであり、収録作は必ずしもクトゥルフ神話大系ではない作品集。ホワイトヘッド作の奇妙な腫瘍を巡る「成らず神」は、その時代その地域での神や宗教・信仰さらには風習と言った様々なものが自分の暮らす時代や日常とは違う独自性がリアルに描かれていて特に面白かった。さらにブレナン作の「チルトン城の恐怖」も、その城で、その部屋で、果たしてどんな恐怖が待ち受けているのかそのお膳立てや前振りがとても良くて、そしてついに明かされる恐怖の正体もまた悍ましくてドキドキしながら読んだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/17(3600日経過)
記録初日
2011/10/21(4784日経過)
読んだ本
1551冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
354775ページ(1日平均74ページ)
感想・レビュー
1375件(投稿率88.7%)
本棚
17棚
性別
年齢
37歳
血液型
A型
職業
自営業
現住所
群馬県
自己紹介

2015年から読書メーター始めました。
15年以降の本に関しては必ず感想を書くという目標を立てています。

そこそこ元気に生きております。
現在は体調不良により感想休止中。

好きな小説は星新一、田中芳樹、阿刀田高、江坂遊、米沢穂信、泡坂妻夫、京極夏彦、宮部みゆき、横山秀夫、東野圭吾、塩野七生、モーリス・ルブラン、ジャック・リッチー他多数 
好きなマンガはジョジョの奇妙な冒険、北斗の拳、スラムダンク、魔人探偵脳噛ネウロ、暗殺教室、封神演義、屍鬼、銀河英雄伝説、クレイモア、マテリアルパズル、海皇紀、修羅の門、チェ-ザレ、宇宙兄弟 、マキバオー、ダンジョン飯ほか多数

購読雑誌はヤングジャンプ、ジャンプSQ、ウルトラジャンプ、月刊少年マガジン、コミックバンチ、モーニングツー

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