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2024年10月の読書メーターまとめ

ナハチガル
読んだ本
8
読んだページ
2132ページ
感想・レビュー
8
ナイス
267ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月のお気に入り登録
2

  • ラリュ
  • 無重力蜜柑

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ナハチガル
Audible。予想していたより面白かった。事実は小説より奇なりとはいうものの、読み物として脚色があるのは当然としても、ちょっとこれまでにはない読後感があった。この本のキモは、多くの謎を抱えた人物よりも、それを追う2人の記者の素人感と視点にあると思う。もちろん記者としてはプロだが、このような調査のプロではないし、謎が判明していく過程もわりと行き当たりばったりだ。そして時折はさまれる、調査対象の女性と日本社会、日本の現代史への感慨が読者の共感を呼び、最後まで引っ張られる。解明されない謎が残るのも新鮮だ。A。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

ナハチガル

「スルメイカ ちょいと伸ばせば シューメーカー」スルメイカの不漁に寄せて。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

ナハチガル
Audible。予想していたより面白かった。事実は小説より奇なりとはいうものの、読み物として脚色があるのは当然としても、ちょっとこれまでにはない読後感があった。この本のキモは、多くの謎を抱えた人物よりも、それを追う2人の記者の素人感と視点にあると思う。もちろん記者としてはプロだが、このような調査のプロではないし、謎が判明していく過程もわりと行き当たりばったりだ。そして時折はさまれる、調査対象の女性と日本社会、日本の現代史への感慨が読者の共感を呼び、最後まで引っ張られる。解明されない謎が残るのも新鮮だ。A。
が「ナイス!」と言っています。
ナハチガル
フランス文学者によるエッセイ集。昔、小説『コーマルタン界隈』を読んで感動して、久々に手にとってみた。読み始めてみると、なんだかじじむさい感じがして中断しようかとも思ったが、ちょっと我慢して読んでいると、やがて少しずつ著者の語り口に引き込まれていった。最初の違和感は、単にこっちがせわしなくなっていただけなのかもしれない。全く知らない作家や詩人と話にしても、世界的に有名な作家の話にしても、同じトーンで語られ、同じように味わえる。文芸と人と人生を愛しておられたということがひしひしと伝わる。良い本です。A+。
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ナハチガル
この本の10年前にも「文学入門」として『小説の方法』という本を書かれたそうだが、「『小説の方法』がこうむったと同じ─難解という批評に再び出くわしてしまうことになるかも知れない。その危惧を大きく抱きつつ、しかし僕はあえて、原理・方法論にそくしてこの本を書いてゆきたい」と、その危険性を認識しつつ、やっぱり難解な入門書を書いてしまうところが、ガンコな大江さんらしくてよい。読んでいるとこの本よりクンデラとかフォークナーとか大江さんの作品が読みたくなる。これこそがこの本が成功していると言える要因の一つだろう。B。
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ナハチガル
おじさんたちのやに下がった顔や文学への真摯な姿勢が見えるようでもあり、詠美さんのノリノリな様子やつまんなそうな表情が見えるようでもあり、なかなか生々しい対談集だ。石原慎太郎との文学談義ではいきなり村上春樹と大江健三郎をくさしているのには驚きつつも納得。京極夏彦はその生真面目な様子が好印象。団鬼六は詠美さんにかかると少年のようだ。原田宗典とは高校生の会話みたいだし、宮本輝は天才に思えて、作品を読んでみたくなった。山田「でも、作家がセンセーショナルな存在であることを、日本の文壇って忘れていますね」。B。
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ナハチガル
感想一人目?意外と読まれてない、というか、安重根を知らない日本人のなんと多いことか、ということもこの本の重要なテーマだ。千円札で有名な伊藤も韓国では「日帝支配三十六年」の元凶であり「日韓の間で、これほど落差のある評価をされている日本人は、少なくとも現代史の分野ではいないのではなかろうか」。一方、安は韓国人の好きな偉人ベスト5常連で、かつては演劇も盛んに作られたという。興味深い記述も多いが、構成に難があり、繰り返しが多く、取材手法には行き当たりばったりに思える部分もあった。類書の少なさが価値ではある。B。
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ナハチガル
初ウエルベック。目をつけてたらアンリミ対象になっていたので即借りてみた。代表作でなくデビュー作のしかも評論とはアマゾンもイケズだが、こちらとしては願ったり叶ったり。英訳した翻訳家は参考文献リストを作るのが大変だったとぼやいているが、本文はラヴクラフトよりはだいぶ読みやすくキレもある。ラヴクラフトの作品には性的なものやお金についての描写がほとんどない(女性による物語への介入は2回だけ?)とか、筋金入りのレイシストだが紳士だった、とかいう人物像は、それ自体まるでフィクションの様だ。作品への関心もいや増す。A。
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ナハチガル
キンドルアンリミ英語版。初ウエルベック。スティーヴン・キングの序文を読んでるときは、このままキングでもいいのにと思ったが(キングの文章って本当にキングキングしている上に、本質的に"陽" なのだ)本文ももちろん面白い。稀代のホラー作家の来歴、人となり、スタイル、作品論がコンパクトに要領よくまとめられていて、しかも、クールでおもしろい。重要なのは、素人にわかったような気にさせる技術だ。ラヴクラフトに関しては、あような作品を生み出せた下地は分かったが、生前に正当な評価を受けられなかったのは残念でならない。A。
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ナハチガル
キンドルアンリミ。『光る君へ』を観ていて気になって手に取った。道長といえば、「この世はわしのものじゃ!」といきがっていたが、讒言によって太宰府に流され、非業の死を遂げて怨霊になった人、と学校で習ったが、それは道真が混ざっているということをドラマを見ながら気づいた、という程度の知識しかなかったが、ドラマのお陰もあって楽しんで読めた。当時の文化や習俗が物語の中で分かりやすく説明され、ちょこちょこ差し挟まれる家系図で背景が補完される親切設計。歴史小説でありながら、良質なサラリーマン小説、家族小説でもある。A+。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/28(3586日経過)
記録初日
2015/01/28(3586日経過)
読んだ本
1731冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
303091ページ(1日平均84ページ)
感想・レビュー
1636件(投稿率94.5%)
本棚
3棚
性別
自己紹介

"We read to say that we have read." Charles Lamb
「わたしたちは、あれは読んだよ、と言うために読むのである」チャールズ・ラム

読みかけ:
The Wheel of Time
Dune
水浒传
Ilias
La Sainte Bible
La Divina Commedia
源氏物語
創竜伝
帝都物語
古事記
西游记

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