なく統一教会に入信した若い人たちが多く、文鮮明の命令や韓国の古参幹部に対して意見を言うようなことはできなかった。霊感商法は違法で非倫理的だったが、こうした活動を信仰でやり抜く信者を養成することが統一教会における布教・教化の目標となった。そのために短期間の集中トレーニングで意識や生活態度を変容させる自己啓発セミナー型の教化等効率的なシステムが考案されていった。祝福家庭においては日本と韓国の関係がジェンダー的観念を媒介して僕と主人の関係に転換されていたが、日本の植民地支配に対する恩讐に報いるために日本女性の
心と体を韓国人男性に捧げるという論理が日本がエバで韓国がアダムという女と男の関係にたとえられ正当化された。献金被害の民事訴訟は困難であり、統一教会が受取書や領収書を発行せず信者がメモを残すことを禁じていたこと、心理的な威迫行為がなければ自発的な献金とされたことが理由である。またコングロマリット化により霊感商品の販売は販社の販売員がやったことで宗教法人は関与していないと主張された。今後の規制にあたって国家や権力に近い専門家集団が宗教とカルトを区別するような制度は恣意的に使われるおそれも指摘される。
経済への影響として、人手不足の補充として受け入れられることで生産性の低い産業を生きながらえさせ、技術革新を遅らせることが考え得る。貢献と受益どちらが大きいかは移民がどの程度労働市場に統合されているか(納税額が多いか社会保障を受けるか)、移民の年齢構成(母国で教育を終えてから移住し老年期までに移住先から出ていくことの多い移民は福祉国家に貢献する可能性が高い)が大きな影響を受ける。犯罪に関しては日本では検証が不十分であるが、他国の研究によれば移民の増加は地域の犯罪率を抑制する機能を持っていると指摘されている。
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