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2024年11月の読書メーターまとめ

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感想・レビュー
13
ナイス
88ナイス

2024年11月に読んだ本
23

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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埼玉一家惨殺事件で未成年死刑囚となった鏑木慶一が冤罪を晴らすために脱獄し、東京五輪施設の工事現場、介護老人の終の住処、WEBライター、スキー場やパン工場などを転々とする孤独な逃亡劇。そこで鏑木と出会った人達は、人に優しく人の命を大事にし人のためにリスクを顧みず行動する鏑木と接して彼を人殺しなんてできない善人と思うが、最後に鏑木には悲惨な結果が待ち構えている。登場人物も人間くさく魅力的で、一つ一つの物語やテンポも良く面白く一気読み。警察の冤罪体質の恐ろしさ、死刑での慎重な審議のあり方について考えさられる。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
13

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上巻から続き30年以上前から7件の未解決女児誘拐•殺人事件を追う東日新聞のベテランの癌を患う松島と新鋭の古山。元警察官僚で覆面作家の本郷響の情報や自殺した警察署長の遺書から、犯人と思われる人物を割出し社会部と地方部の合同取材チームが発足する。事件を隠蔽した元警察官僚や元代議士に直接当たるが、証拠もなく記事に出来ない取材チーム。最後は神の手により記事化される。圧力を受けながらの新聞記者の正義感に矜持、新聞社内の社会部と政治部の軋轢など、新聞記者目線での事件調査をワクワクしながらとても面白く読む。
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千葉県野田市で7歳女児の遺体が発見され、東日新聞千葉柏支局の松島慶太が取材を始める。このニュースを知った東日新聞埼玉支局の古山孝弘は4年前の埼玉吉川市での8歳女児行方不明事件を思い出す。二つの事件の関連を疑い松島と古山が調べ始めると、同地域で30年以上前から7件の類似の女児誘拐•殺人事件があり未解決で、両県警の捜査の曖昧さが浮かび上がる。松島らは未解決事件を記事にし警察に一石を投じ、下巻へ。2人の新聞記者が警察の闇に挑む話しで流れもテンポも良くとても面白かった。病気で倒れた主人公の松島が心配だが。
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スペイン現代史では専門家にも一目置かれる現代調査研究所の岡坂神策が主人公。お茶の水に事務所を構える岡坂が、腐れ縁の弁護士の桂本忠昭に言われ私立探偵紛いの仕事を粉なす短編5編。錯綜する謎に以外な展開、鋭い切れ味、あたふたする岡坂の様子そして神田での古書探しなどなど、とても面白く読む。表題作''ハポンの追跡"ではスペインにハポン(日本)という名字をもつ人が多数いてそれが17世紀に欧州に渡った支倉常長に係る事を初めて知った。最後の"血の報酬"も良かった。
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抜群な記憶力を持つラストライン主人公の岩倉剛の外伝。交番勤務から初めて刑事となった渋谷中央署での強盗殺人事件、結婚前夜の会社社長殺人事件、追跡捜査係の立ち上げ時の元Jリーガーの事件、火災犯捜査係でのビル火災事件、恋人の赤沢実理と出会ったストーカー事件と南太田署異動直前の放火殺人事件の6編。岩倉の見習い時期から結婚、子供、恋人との出会いがなど綴られ岩倉の半生を事件と共に追いかけている感じで、冤罪を生まないと強い気持ちを持った捜査の在り方や進め方を描く。
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元捜査1課の南優月は護送中に事故を起こし被疑者の逃亡を許し、"流刑"を意識し 希望して過疎地の警部交番へ異動する。その警部交番に突然、理由も分からずに赴任してきたキャリア警視正の榎木孔泉と組まされ、不安な気持ちで仕事をする優月。そして地元名士の妻が殺害され、優月が所属していた捜査1課の館班が捜査を開始する。優月は、警視正とその捜査に絡んで行く過程で、正義に気付き自分が絡んだ被疑者逃亡に関する捜査1課と県警の隠蔽、自分の過去の行動を正す決心をする物語。読み易く話も面白く、キャリア警視正がいい味出してる。
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所轄刑事課長から県警捜査1課の管理官に昇進した風石マリエ女性警視が主人公。男子小学生が同級生を拳銃で撃ち、そして女子中学生が副校長を射殺する事件が起きる。マリエが管理官として初めて指揮をとり、小中学生の拳銃の入手経路やその動機などを捜査し、生徒が通う塾の講師や副校長家族が絡む事件の真相を暴く。男性社会の捜査本部でマリエが悩みながら敵を作らず刑事達を上手く束て行く様子、捜査本部のそれぞれの刑事達の立場がリアルに描かれている。テンポも良く、拳銃を使用した犯罪の背後関係や動機は面白かった。正に、使嗾犯罪。
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暫くぶりのシリーズ3弾。野宮綾子が社長の人材派遣会社NASのメンバーが、世に蔓延る悪党を手段をいとわず鉄槌を下す物語。外国人技能実習生を虐待する建築会社へ潜入する有働了慈、公安刑事の情報提供者を探す芝志郎、富裕層を狙う強盗集団を壊滅させる朝比奈美桜、ヤクザと闘うボクサーを助ける有働と美桜の4編を収録。今作は、上流階級のお嬢さんだがヤクザ喧嘩師から戦い方を習った荒っぽい美桜が主人公。主人公達に加え、脇を固める妙や久保もいい味を出している。アクション満載で爽快感一杯の面白さ。芝の2話目良かった。
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見当たり捜査のレジェンド、機動捜査隊の縞長省一は、爆破テロ指名手配中の内田を目撃するが、内田は逃走し人質をとり建築中建物に籠城しSIT特殊班が対応する事に。縞長は、中目黒駅で内田が何者かと接触したとの情報を自ら隊から得て、内田から爆発物を受け取った何者かの爆発テロを懸念する。機動捜査隊は田端捜査一課長に相談し、機動捜査隊、自ら隊、捜査一課、公安などによる捜査本部が立ち上がり警察署の爆破テロを未然に防ぐ。縞長の活躍がひかり高丸とのコンビも良く、田端捜査一課長や自ら隊の吾妻もいい味を出していた。面白く読了。
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10作目。小説家の北上輝記が行方不明となり誘拐事件捜査本部が立ち、犯人から誘拐の公表要求がでる。竜崎は、捜査本部を訪れたミステリ作家の梅林賢に助言を求めながら捜査を指揮。実行犯が自首し北上は保護されるが、誘拐の黒幕は不明のまま。一方、警視庁では警備員刺殺事件が発生し、伊丹刑事部長も捜査本格に詰める。竜崎と伊丹は捜査本部に詰めながら情報交換し、2つ事件が繋がっていく。竜崎が正論で相手をギャフンと言わせる場面は少なかったが分かり易い展開で、竜崎と伊丹の関係や県警安藤本部長のやりとりも面白く楽しく一気に読了。
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ベトナム戦争で戦場カメラマン平松の死を目前で目撃し戦場カメラマンを辞めた木島修。それから10数年後、工業デザイナーに転身した木島は偶然、須田久邇子と出会い恋に陥ると、何者かに自宅を放火されたり銃撃され命を狙われる。何故狙われたか調べ始めると、久邇子は死んだカメラマンの元恋人で、命を狙うのは戦場で兄を見殺しにしたと誤解する平松の弟だと分かり•••。結末はあっけなかったが最後まで興味を引く展開は流石。ウィットの効いた会話ができ控えめの久邇子が魅力的、会っみたいこんな人に。また戦場カメラマンの恐さは伝わった。
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埼玉一家惨殺事件で未成年死刑囚となった鏑木慶一が冤罪を晴らすために脱獄し、東京五輪施設の工事現場、介護老人の終の住処、WEBライター、スキー場やパン工場などを転々とする孤独な逃亡劇。そこで鏑木と出会った人達は、人に優しく人の命を大事にし人のためにリスクを顧みず行動する鏑木と接して彼を人殺しなんてできない善人と思うが、最後に鏑木には悲惨な結果が待ち構えている。登場人物も人間くさく魅力的で、一つ一つの物語やテンポも良く面白く一気読み。警察の冤罪体質の恐ろしさ、死刑での慎重な審議のあり方について考えさられる。
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シリーズ6作目で完結編。全国白バイ競技大会への出場前にして神奈川県白バイ隊員の本田木乃美は合同訓練を行っていたが、優勝候補が次々と不可解な事故により負傷し全国大会の出場が危ぶまれることに。一方、横浜市内では暴力団と韓国マフィアの抗争が起き、同僚の川崎潤が巻き込まれる。二つの事件はどう繋がるのか、最後は拳銃発泡で怪我人も続出しスリリングな追走と逮捕劇。いつも明るく人懐っこくお節介やきの木乃美に、木乃美の影響を受けたクールな潤などなど、登場人物達の人情味もあり熱く温かい物語で最後まで面白かった。
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東日本大震災で母親を助けられなかったトラウマを抱えながらも海上保安庁で初の女性潜水士となり"海蝶"の愛称が付けられた忍海愛の物語。海上保安庁で父親の忍野仁義は潜水士、兄の忍海仁は特殊救難隊員という海上保安庁一家。初めての女性潜水士として意気込む忍海愛は初任務でミスを犯すが、中盤からは海難偽装事故、保険金殺害事件が絡む展開へ。読み易く登場人物のキャラがしっかりしており、海での細かな描写でリアルに緊迫感が伝わる。同じ潜水士である父と兄、職場の仲間達の思いや家族の絆が伝わる感動の物語。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/04/03(3557日経過)
記録初日
2015/04/03(3557日経過)
読んだ本
2224冊(1日平均0.63冊)
読んだページ
856409ページ(1日平均240ページ)
感想・レビュー
490件(投稿率22.0%)
本棚
0棚
自己紹介

感想と言うより、
読んだ本の物語を思いだすための一助として書いているが。

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