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2024年2月の読書メーターまとめ

Timothy
読んだ本
4
読んだページ
758ページ
感想・レビュー
4
ナイス
54ナイス

2024年2月に読んだ本
4

2024年2月のお気に入り登録
2

  • mikarin
  • ケイティ

2024年2月のお気に入られ登録
3

  • 文学ラジオ空飛び猫たち
  • mikarin
  • ケイティ

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Timothy
芥川賞受賞作『東京都同情塔』を読む。表題は東京の真ん中に建ったラグジュアリーホテル、のような刑務所のこと。犯罪を犯さざるを得ない環境に置かれた人々への同情の証に、最も贅沢な生活をあてがう。手がけた建築家が主人公だが、その施設をめぐる物語ではない。配慮・寛容と欺瞞、本質を隠すカタカナ語への置き換えと日本語らしさ、自己検閲、生成AIなど、欲張りなほど多くの問題にタックルしていて、正直に言えば、SNSで日々見る議論に文学的設定を与えたもののように感じた(社会派の文学は大昔からそういうものなのかもしれないが)。
Timothy
2024/02/14 17:32

弱者配慮の偽善・欺瞞への問題提起は、どうしても「配慮疲れ」や「多様性疲れ」を連想させる。読者としてそこを繋げてしまうのも不平不満に満ちたSNSの弊害だろうか。我々の向き合わねばならない問題の一つであり、文学が問うのは必然かつ必要と思うが、社会的配慮の未熟なこの段階でこうした方向のものが受賞するかあとも思った。芥川賞のおかげで出会ったが、別の文脈で出会いたかったかもしれない。

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
4

Timothy
ネタバレ今月は余裕がなく読書ができそうにないが、ちいかわだけは味方だという気持ちで生きている。通勤時間に読む。試食イベントの回のように、ただ面白い可愛いと読み進めていると急にじわっと泣ける感じになる連続エピソードの存在がよい。
먼작귀 3
が「ナイス!」と言っています。
Timothy
ちいかわ第二巻。うさぎやモモンガのような癖の強いキャラクターにも大分愛着が湧いてきた。セリフが少なく、絞れそうなキーワードで検索すればTwitter連載時の日本語版を見られるので、外国語読書入門にかなりおすすめ。呼び込み君のエピソードなどはハングルの基礎さえ知っていれば完全に理解できる。楽しい。お陰様でウェブ広告がちいかわに染まりつつある……。
먼작귀 2
Timothy
2024/02/15 20:22

ぴぴーぽぴぽぴ ぴぴーぽぴぽぴ ぽぽぽぺぴーぽ ぱーぺぺー…

が「ナイス!」と言っています。
Timothy
芥川賞受賞作『東京都同情塔』を読む。表題は東京の真ん中に建ったラグジュアリーホテル、のような刑務所のこと。犯罪を犯さざるを得ない環境に置かれた人々への同情の証に、最も贅沢な生活をあてがう。手がけた建築家が主人公だが、その施設をめぐる物語ではない。配慮・寛容と欺瞞、本質を隠すカタカナ語への置き換えと日本語らしさ、自己検閲、生成AIなど、欲張りなほど多くの問題にタックルしていて、正直に言えば、SNSで日々見る議論に文学的設定を与えたもののように感じた(社会派の文学は大昔からそういうものなのかもしれないが)。
Timothy
2024/02/14 17:32

弱者配慮の偽善・欺瞞への問題提起は、どうしても「配慮疲れ」や「多様性疲れ」を連想させる。読者としてそこを繋げてしまうのも不平不満に満ちたSNSの弊害だろうか。我々の向き合わねばならない問題の一つであり、文学が問うのは必然かつ必要と思うが、社会的配慮の未熟なこの段階でこうした方向のものが受賞するかあとも思った。芥川賞のおかげで出会ったが、別の文脈で出会いたかったかもしれない。

が「ナイス!」と言っています。
Timothy
ネタバレちいかわ。ネットミームとLINEスタンプくらいの認識だったが、こんな作品とは。可愛くてほのぼのした日常の中で、時折不穏な設定が見え隠れ。突如強そうな怪物が現れて震えながら対峙したり、仲間が化け物と化して自我を失っていったり。そんな悪夢を見て目覚め、翌朝元気な本人を見て安堵の涙を流したり。思えばちいかわが「キュートアグレッション」なる語と共に紹介されているのを見た気がする。友達想いの彼らが互いにとって安心できる存在でいるのを眺めるのがよさだが、嗜虐心を擽るスパイスの効能も確かに感じる…。
먼작귀 1
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/04/12(3265日経過)
記録初日
2015/04/16(3261日経過)
読んだ本
823冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
220193ページ(1日平均67ページ)
感想・レビュー
597件(投稿率72.5%)
本棚
25棚
自己紹介

以前は無知に対する焦りに追い立てられるような気持ちでしたが、最近は結構気の赴くままに読んでいます。
読むジャンルは近年ほとんどが文学(近現代)です。

2022年から英語多読に挑戦しています。でも背伸びした本も選びますし、引きたい時には辞書も引きます。
ドイツ語の書籍も時々。韓国語も独習していますが、読書にはまだまだ足りないので、今はもっぱら漫画です。

読了は全章に目を通した本に限定する方針です。その代わり(?)内容は全然理解できていなかったとしても、とりあえず読んだということにしています。
本棚機能も使い始めましたが、登録は常に中途半端。時々一挙に登録するため、タイムラインに古い感想を流してしまう可能性があります。

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