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9月の読書メーターまとめ

Tim
読んだ本
13
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4519ページ
感想・レビュー
12
ナイス
65ナイス

9月に読んだ本
13

9月のトップ感想・レビュー!

Tim
ネタバレ『こころ』の他に好きな漱石作品を探している。本作は、結論から言うと面白かった。しかし鈍いのか、物語がどこを目指しているのかなかなか分からず、終盤に差し掛かるまでずっと落ち着かない気持ちでいた。そもそも物語の中心にいるのが二郎ではなく一郎であるということすら中盤にようやく気がついた。特に終盤はまさに私が漱石に求めているらしい調子で展開されるので、これをもって好きな作品と呼んでもいいのだが、ただ『こころ』の面影を探すような読み方ばかりしていた気がして、あまり(自分に対して)釈然としない。
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9月のトップつぶやき!

Tim

2020年8月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2169ページ ナイス数:92ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/566506/summary/monthly まとめていなかったようなので、今更ですが。

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9月の感想・レビュー一覧
12

Tim
俳句のことは何も分からないまま手に取ったが、それでも毎日少しずつ読んでいると、好きだなと思う句に必ず出会えてよかった。初心者こそ、厳選されたほんの数句の良さを無理に味わおうとするより、気楽にある程度の数触れてみた方が面白い体験になる気がする。「菫ほどな小さき人に生れたし」「ちとやすめ張子の虎も春の雨」「朝桜誰ぞや絽鞘の落しざし」「君が名や硯に書いては洗ひ消す」「灯を消せば涼しき星や窓に入る」「君逝きて浮世に花はなかりけり」「行く年や猫うづくまる膝の上」「蝶去つてまた蹲踞る子猫かな」
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Tim
ネタバレドイツ語版『アズカバンの囚人』。改めて読んでみるとあれもこれもが伏線になっていて面白いし、ハリーが「愛する人を殺めた者を殺さねばならない」という情念を経て「愛する人に人殺しになってほしくない」という決断に至っていたり、彼が親的な存在をいかに切に求めているかが繰り返し劇的に描かれていたり…シリウスとハリーが一緒に暮らすことを夢みる場面のはかない美しさ、ハリーのよき理解者であり先生としても人気なのだが孤独ばかり背負っているようなルーピンの姿など… 色々とたまらない巻。
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Tim
ネタバレ『みみずくは黄昏に飛びたつ』を読んでからやっと手に取る。村上春樹の長編は二作目。インタビュー本によればリアリズムの文体で非リアリズムの物語を描くのが村上流だそうだが、文庫版第一巻に収録されている範囲では、ここで「非リアリズム」と呼ばれているような要素はまだあまり出てこない。噂に違わず(?)ベッドシーンが頻繁に差し込まれ、しかも大半が葛藤のない不倫関係なのが個人的に苦痛だが、だから読めないというほどではない。文章は本当に読みやすいし、話の展開も面白く、先が気になってあっという間に読み終わってしまった。
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Tim
ネタバレ後期三部作を後ろから遡ってきたが、本作は個人的には一番さらりと、娯楽として楽しんで読んだ。『行人』の前半を読む間も似た感覚だった。そう感じる原因が作品側にあるのか、こちら側にあるのかまだ分からないが、とにかく内容が薄いとか軽いとか言いたいわけではない。中心を占める須永を取り巻く問題に共鳴するような生々しい記憶や葛藤が今の自分の中にない、あっても緊急度が低いからかもしれない。私は漱石後期の作品と聞いた途端、無闇に登場人物の苦悩への共感を期待してかかる傾向がある気がする。
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Tim
村上春樹はあまり読んでいない、メインの『騎士団長殺し』も未読なのに本書を読んでも良いものだろうかと前書きで思ったが、驚くほど面白く一気読み。考察を楽しむファンが多いイメージがあるが「○○は××のメタファーだ」というようなことを作家自ら仕掛けると途端に物語の魂は弱いものになる、考えることはむしろ避けて読者の内で膨らむに任せるという。聞き手の川上氏がすごい。作家本人を前に著作を分析することに対して、また文壇における「女流」作家と村上作品における女性の扱いについて語る際、一切怯まないその姿に憧れさえする。
Tim
2020/09/25 13:39

数年前、村上春樹自身の作品と翻訳を三冊ずつ読み、早くも「文章は好きらしいが文学作品の趣味は合わない」という結論に落ち着いた。本人が「近代的自我みたいなもの」を「内面的にぐじゅぐじゅ」書くのを意識的に避けているということ、文体、響き、リズムを非常に重視していることが語られており、彼が「僕にしてみれば面白くもなんともない」とした漱石『こころ』に心酔している自分としては、当時の感覚はあながち間違いでもなかったのだと感心した(笑)そして妙に、彼の物語をもっと読みたい、克服したいという闘志に近い感情が湧く。

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Tim
個人的に「敬虔」という言葉には慎重になりたいところなのだが、夫となり、時に毅然として妻を諭す光世氏の姿にはやはりこの語が似合う。本書は三浦綾子の自伝というより光世氏の伝記なのではないかと感じることさえあった。「許すということは、相手が過失を犯した時でなければ、できないことなんだよ。…だから許してやりなさい」(65) また、一緒になる気のない相手への別れの手紙に、傷を浅くしようと期待をもたせるような追伸を添えた残酷な男の話も印象深い。読み返すならやはり『青春編』だが、今回続けて読んでよかった。
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Tim
ネタバレ形式としてはエッセイである「道ありき」第三部『光あるうちに』は繰り返し読んでいる愛読書のひとつなのだが、自伝の二冊はなぜかノータッチだった。もっと早く読んでおけばよかった。特に胸に迫ってくるのは後半だが、著者が前川氏に出会い、キリスト教を軽蔑し自身も不安定に揺れながら、愛、死、平和や信じることなどについて考える様子を描いた前半部分がとても好きだ。ところで短歌というのは奥が深いのだな、と思う。本書に現れる歌には字余りのものが多く、詩歌に不慣れな自分はそのリズムを掴めずに戸惑った。
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Tim
和製漢語の成立にふと興味が湧いたので手に取ったが、現在通用している特定の語を取り上げ、そこに辿り着くまでの過程を考察する第二章以降の膨大な資料の羅列は自分にはかなりオーバーだったので、引用部の解読にはあまり執着せずに読み進めた。本書で取り上げられた語の多くは明治に入って十年の間に成立したようだった。哲学という語が定着する前に「希哲学」という語が用いられたというのが面白い。ギリシア哲学ではなく、哲を慕いこいねがう、つまりまさしくφιλοσοφίαの意であったという。
Tim
2020/09/22 16:30

「東洋」「西洋」を扱った章(66)ではフェレイラ(沢野忠庵)、「哲学」の章(326)ではキアラ(岡本三右衛門)の名が、大勢の文献著者の一人として挙げられている。『沈黙』のフェレイラとロドリゴに実在のモデルがいたことは、知識としては知っていたものの、このように不意に出会うと「本当に実在して日本の文化の歴史に名を刻んだのだ」という妙な感動がある。

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Tim
ネタバレ『こころ』の他に好きな漱石作品を探している。本作は、結論から言うと面白かった。しかし鈍いのか、物語がどこを目指しているのかなかなか分からず、終盤に差し掛かるまでずっと落ち着かない気持ちでいた。そもそも物語の中心にいるのが二郎ではなく一郎であるということすら中盤にようやく気がついた。特に終盤はまさに私が漱石に求めているらしい調子で展開されるので、これをもって好きな作品と呼んでもいいのだが、ただ『こころ』の面影を探すような読み方ばかりしていた気がして、あまり(自分に対して)釈然としない。
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Tim
ネタバレ初めての漱石短編集。表題作の「夢十夜」というタイトルに何やら耽美な美しさを感じていたが、夢が往々にしてそうであるように、むしろ不気味であった。美しかったのは「文鳥」で、外見や動きについての細かな描写からは、自分では触れたこともない文鳥の仕草や無垢な可愛らしさが目に浮かぶようだし、小首を傾げた物言わぬ女と重ねられると、その中に艶っぽさも感じるから不思議だ。結婚した女は、単に手が届かなくなるというのではなく、まさに「籠の鳥」のイメージか。「永日小品」は全体に灰色がかっていて、留学時代の漱石の憂鬱も現れる。
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Tim
数度目の再読。私の中で本書の位置づけは、石川啄木ひいては短歌への入門への第一歩という感じだ。国語の教科書で読んだ覚えはあるけれど、好きと言えるほどではない、でも関心なきにしもあらず、くらいの人に是非読んで欲しい(要するに私だった)。文学史上の天才の一人が急に親しみやすくなるし、歌の現代風アレンジとの対比によって、啄木の言葉の美しさ、現代短歌の雰囲気もわかる。あんまりにも親しみやすいので、啄木のファンがどう思うのかはちょっと疑問。
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Tim
再読。コロナの時代、マスクのお陰でどこでも読めるが、そうでもなければ人前で読むのは危険な作品である。文豪の作品で笑えるというのはなんだか気分がいい。とはいえ長大で骨が折れるし、時代が異なるということは理解していても、きつい女性蔑視に閉口である。終盤には猫の気配がほとんど消えて、代わりに(ほとんど『こころ』しか知らないような)私がイメージする「漱石っぽさ」が突如として前面に現れてきたように感じた。ちなみに先日早稲田の漱石山房記念館に行ったのだが、見事に猫まみれだった。
Tim
2020/09/09 01:14

迷亭の語りは言うまでもなく、人間たちの会話は度重なる深掘りと脱線でぐいぐい引き伸ばされていくのだが、猫の一人語りも相当なもので、銭湯に入って裸体の群れに衝撃を受けてから再び浴場の叙述に立ち戻るまでの間、実に5ページに渡って裸像と衣服云々する。それでいて唐突な感じを与えないのがすごい。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/04/12(2029日経過)
記録初日
2015/04/16(2025日経過)
読んだ本
519冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
138879ページ(1日平均68ページ)
感想・レビュー
343件(投稿率66.1%)
本棚
6棚
自己紹介

スランプ脱出の兆しが見え、喜んでリハビリ中です。

全章に目を通した本のみ読了登録します。
内容は全然分かっていないかもしれませんが…笑

「読書の達人が選ぶ岩波文庫の100冊」24% (停止中)
※岩波版に限らず、収録作品でカウントしています

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