読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

阿部義彦
読んだ本
44
読んだページ
10940ページ
感想・レビュー
44
ナイス
1066ナイス

2024年3月に読んだ本
44

2024年3月のお気に入り登録
4

  • マエダ
  • 六花
  • ミカママ
  • 中玉ケビン砂糖

2024年3月のお気に入られ登録
4

  • マエダ
  • ミカママ
  • 中玉ケビン砂糖
  • neimu

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

阿部義彦
奇しくも安部公房の誕生日に読了。死後にワープロのフロッピーディスクに遺されていた原稿。待望の文庫化です。若い頃には良く読みましたが、代表作、他半分も読んでないと思うので、(何より芥川賞受賞の『壁』を読んでない。)これを機に、読み継ぎたいです。兎に角、不条理なんだけど考え抜かれて、騙し絵のように、アクロバティックで、思考実験的作風は他に類を見ません。発明家の側面もあり特許も取っていたし、いち早くワープロを取り入れて、理科系的志向と文学との結晶。未完の今作でも顕在です。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

阿部義彦

雨の1日です。二月の収穫は2冊ですね。光文社新書『創作者の体感世界』と双葉社『第二次マンガ革命』でした。本日は駅デパートで開催中の中古レコードCD市と古本市の最終入れ替えの初日ですので、又突撃です!2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:40冊 読んだページ数:12364ページ ナイス数:980ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/569004/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
44

阿部義彦
大瀧詠一さんの丁稚、湯浅学さん監修による 読本です。路線としては前作の延長上と捉えられがちですが、今回両方を音像まで注意深く聴き比べてみると、細やかさや深さの陰影の具合が天と地とも違うと思った。前作ロンバケがピーカン照りの抜ける様な青い空!みたいな明瞭一本槍みたいなサウンドとしたら、今回のイーチタイムは、花曇りの霧でも掛かりそうな鬱蒼とした天気、と思えば土砂降りの雷鳴轟く荒天、かと思えば凍てつく氷の世界まで全天候、大瀧さんが春夏秋冬の声で歌ったから、EACH TIME と命名したと腑に落ちました。
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阿部義彦
松尾スズキさんの小説。この作品で二度目の芥川賞の候補になりましたが、私的には何故にこの作品が?と思うし本人も取れる気はしなかったんではと思ってしまいます。芥川賞の下読み、大丈夫か?まだ、前作の方が候補には相応しいと思うのだが。作品自体はスラップスティック色がこく、筒井康隆みたいです。すぎむらしんいちさんが漫画化してましたね。こんな変なストーリーを作れると言う才能は認めるが、そんなもんかなーという感じ。いまいち納得出来ない芥川賞候補作でした。
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阿部義彦
著者は私と一つ違い、その少女漫画への入り込み様は降参しました。花の24年組と最初に言ったのは山田ミネコで、少女漫画家に限らず1949年生まれは、創作業界の人が多い。(聖悠紀、吾妻ひでお、諸星大二郎、村上春樹、橋本治、山田正紀、鏡明等)団塊の世代でフラワーチルドレンから『花の』の枕詞が着いたそう。大島弓子に触れて、その作品をK・ディックの主要作に例える比喩には舌を巻きました。坂田靖子、佐藤史生(亡くなってたと始めて知った)そしてマイナーポエットとして、岡田史子、内田善美、高野文子にも言及。モー様には1章を
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阿部義彦
安西さんは映画にかなり入れ込んで、生徒(弟子)達にも映画を見る事を薦めていたそうです。私は映像より音楽に偏り過ぎてますが、WOWWOW『W座からの招待状』のアシスタントパーソナリティをやっていたそうで、結構言いたい放題喋って、映画を一幅のイラストにしたのを公開。また村上春樹さんの一番好きな短編を再録して、新たに描き下ろしたイラストをカラーで掲載、その他水丸さんの十ヶ条、弟子による生まれ故郷の千倉探訪。生き方にスタイルが有るけど説教が嫌いで道は教えるが、そこからは本人次第。発掘されたエッチングも掲載。
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阿部義彦
音楽を聴きつつ読了。vol.3では1,2の様に大滝さんへの直接取材は無い変わりに、当時行われたセッションテープを提供してもらったので、それを頼りに、実際のリアルな言葉のやり取りが記録され、スタジオの雰囲気が伝わってきます。井上鑑さんのマルチタスクな働き振りは、本当に凄すぎます。『魔法の瞳』における、4人のパーカッションを、位置と順番を1回毎に変えた上で、好きな楽器や玩具を選ばせて、ギミック音を細かく叩かせるとか、凝りすぎがらしいと思った。私のベストトラックは『バチェラーガール』と『フィヨルドの少女』です。
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阿部義彦
中公文庫やってくれます、三月の新刊。私も中学で麻雀を覚え、当時でたばかりの麻雀雑誌『雀研』を購読してました。そして、畑正憲さんも流行作家で、心温まる動物の営みのエッセイ、そしてこの本の様な麻雀に関する闘牌伝など、東大一発合格などでメディアの寵児で私もかなりの数の本を読んでました。その内の麻雀に関する雑文だけをまとめた文庫。何より牌譜まで暗記して後日再現出来てた。凄い。第三話が、無職時代の闘牌の片鱗が見えて息を呑む。二話の五味康祐さんの話も、五味さんの本は『麻雀教室』と『オーディオ教室』を読んだだけに響いた
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阿部義彦
1989年から92年に中日新聞に『小林信彦のコラム』として連載されたものです。古本市にて入手。場が映画専門誌では無いので、映画だけでは無く、笑いやテレビ、ラジオなんかの話題も入れてます。元祖おたくだけに、その鑑識眼のブレなさは時代を先取りしています、ニュース司会者に関しては、新しいニュース番組の顔となった久米宏を早口で喋る事の利点に言及、それに比べて筑紫哲也はトロい喋り方で、既に落第なのだ。と一蹴。映画の衰退を嘆きテレビの時代の終わりをも予言している。巻末の中野翠との対談も良かった。
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阿部義彦
前作『僕の樹には誰もいない』と同じ河出書房新社から、生前集英社の『小説すばる』に連載していた、ラストエッセイ群を版元の快諾の元、出版にこぎ着けました。流石坂本龍一の父親の血が流れる出版社。造本のセンスも極上で簡単には手放せない本です。ロック雑誌での連載では無いので、プロレス、相撲、野球、等にも触れて居ます。スターにインタビューして、『Xさんは、二歳しか違わない。となると聴いてた音楽も重なる事がすくなくない。音楽はこうゆう所が有難い。自動車が好きな外国人に話し掛けられたら、僕は寝たふりをするだろう。』同意!
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阿部義彦
生誕100年の初文庫化の『飛ぶ男』未完にも関わらず後を引く面白さでした。今回一斉に表紙も変わり著者の写真になり格好良いです。半分位は読んでるが、出世作を遅ればせながら読了。私の生まれる10年前(1951年)に芥川賞ですが、やる方も良くやったよね。不思議の国のアリスみたいな寓意的シンボル(狸、マネキン、金魚の目玉、駱駝)に溢れ、演劇的な法廷劇も取り入れ、現実と虚構の壁が崩れ落ちる、あまりに斬新、モダン、前衛的物語。古くからある純文学に突き付けられた刃の様。この際全部揃えて読み返すのも良いかも。
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阿部義彦
今回はほとんど読む所が無かった感じで、新譜チェックと、好きなエレクトリックミュージックに関してつらつらと読んだくらいでした。そもそも、NHKの朝ドラの話題は自分から最も縁遠い事で、そんなドラマやってたの?!と初めて知りました。そもそもテレビ見ないので。そんな事もあるさ。柴田聡子さん矢張り評価高いですね。細野晴臣さんトリビュート、フィジカルを楽しみにしています。かなり苦労してタワレコにお願いして取り寄せた輸入盤(いつもの3倍待った)、昨日届いて取りにいったら、今月号の輸入盤紹介の冒頭を飾っていて吃驚した!
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阿部義彦
ちくま文庫の『トラウマ文学館』の編者として知った頭木弘樹さんが、大好きな人文書の出版社青土社(ユリイカ)からエッセイ集を出しました。これが、言葉や会話に対する信頼感を根底から覆す体験を語られていて、この世の見方まで揺るがせられる快著です。思いがそのまま言葉として出てくると思っている素朴な人はまだまだです。言葉で信頼を取り戻せるか?それよりも自然と助け合い、それが当たり前で感謝の言葉などそもそも必要の無い共同体に過ごしてその夢見心地な体験に著者は打ちのめされます。言葉程うらはらな物も無い!と言葉で綴る。
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阿部義彦
マジックリアリズムの特集。新潮文庫編集部へ突撃!面白かったです。『百年の~』以外で自分が読んでたのは桜庭一樹『赤朽家の伝説』と安部公房『砂の女』位でした、しかし同じ新潮社は『黒い昼食会』では、文芸書の刷りが渋いと非難されてます、確かに文春の『ハンチバック』はどんな本屋でも絶対見掛ける位刷ってますもんね。腰が引けてると業界人からも見られてるとは、あと個人的にはKADOKAWAも刷りがショボイと思ってます。綿矢りささんの図書爆買いも豪快で、すぐに読んでるのも偉い。阿部和重は大分絶版になっててショックです。
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阿部義彦
芸術新潮3月号は安部公房の特集で本屋で無くなってる所多い様ですが、これは1ヶ月前の2月号で私ノーチェックでした。特集は自他ともに認める変態現代美術家『会田誠』さんが考える、「新しい美術の教科書(中三)」です。表紙が一見単なるお城なのでしかも会田誠の文字も小さく見過ごしてました。このお城も会田さんの作品でよく見ると段ボールで作られてます。バカ美術、政治、性、主に扱われる事の少ないインスタレーションを肝として、型破りの教科書を展開してます、デュシャンと一緒に私の尊敬する赤瀬川原平さんの『宇宙の缶詰』にも言及!
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阿部義彦
図書館でしか見掛けることの少ない金井美恵子さん、文庫化二冊目です、前回は猫エッセイ(『迷い猫あずかってます』)でした、最近の中公文庫は私の中で株が上がってます、ちくま、河出に継ぐ第三の熱烈会社になりつつあります。二つのエッセイ(評伝?)に挟まれた小説たち、まず橋本治など頭の良い人特有の修飾語の連なりと()と―に限りなく挟まれた牛のヨダレの如く長いセンテンスには慣れが必要。ほぼ意識の流れの様に虚ろう描写、どの小説とも違います。岡上淑子さんの写真をきっかけに繋ぎ合わせた即興的物語で作者自身も登場。嫌いじゃない
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阿部義彦
ブックオフで1巻だけみつけて、買っておきました、五十嵐大介さんの新刊『かまくらBAKE猫倶楽部』を読んだついでに、そういえばまだ読んでないのが有ったと思い出して、日曜の午後にゆっくりと拝読。東北岩手の小森に、戻ってきたいち子のスローライフを丹念に綴ったオムニバス形式の物語にも見えるがそこここに、物語の伏線(母の失踪、父の不在、いち子の過去の恋愛等)が散りばめられている。映画化されたらしいが別の話として、多分作者の撮影したであろう、料理の写真などもあり、実体験に基いてもいるのだろうか。
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阿部義彦
早川義夫さんのエッセイ。義夫さんは若い頃のCDも聴いてるし本屋に関する本も読んでその後のエッセイなども読んでいましたが、あまり自分の家族、妻と二人の娘に関する記述はなく私生活に関しては全然知りませんでしたが、永年連れ添った奥様を癌で亡くした前後の顛末やその不思議な関係性について、あけすけに語られています。フィッシュマンズと関わりの深い同じく癌で亡くなった『恋人』HONZIさんに関しても触れられています。奥様のしい子さんも相当変わっていて、結局似た者同志だったのか。無防備な言葉の数々、ぐらりと来ました。
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阿部義彦
13年ダイヤモンド社刊。森達也さんがPR誌『経』載せたコラム「リアル共同幻想論」を加筆したもの。日本は多民族多言語ではない、集団への帰属性が高い、自己規制が強く集団で動こうとする。だから暴走しやすい、しかも検証しない。反省もしない。場違いの経済誌での連載で筋違いの反感ややっかみが多かったそうです。私にはらい病の収容施設で暮らす人を取材した回が印象的。世代的に映画『パピヨン』『砂の器』でハンセン病患者の悲惨な生活を知っていたので。ノルウェーの死刑廃止と暮らしやすさのルポもかなり響いた。思考停止に陥る前に!
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阿部義彦
EACH TIME 特集号。兎に角買って新しい姿に酔いしれたい。曲目で「魔法の瞳」が収録されていたので一安心。MUSIC GOES ON のゲスト優河さんにこんな所で会えるとは!1stと2ndは持ってます。声に力のあるアーチストです。岡田拓郎君とバンド組んでるんですね。魔法バンドの新作楽しみにしてます。スティーブ・ハケットの新作『サーカスと夜鯨』に関するインタビュー、力作でしたし、二番目の奥さんジョーとも上手くいってる様で安心。ミカバンドに関しては3rdアルバムだけCD入手困難、何とかして欲しい!
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阿部義彦
幻冬舎文庫、ホヤホヤの新刊。「新潮社の天皇」と呼ばれた伝説の編集者齋藤十一の評伝です。私も十一さんの作った雑誌『新潮45』ははるか過去に、そして『芸術新潮』は今でも好きな題材(古くは赤瀬川原平、萩尾望都、追悼坂本龍一、最新の安部公房に至るまで)愛読して捨てられずに大事に保存しています。「キミ達は、僕が読みたい本を作ればいいんだよ」つまるところ齋藤にとっては新潮も芸術新潮も、生涯追い続けてきた趣味の雑誌に他ならない。この一文が全てだと思います。小林秀雄を師と仰ぎ、オーディオは五味康祐と共に嵌った影の実力者。
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阿部義彦
安部公房生誕100年記念の特集号。私も19歳から20歳の頃に嵌って、主に図書館から借りて読んでました。最近では漫画家のヤマザキマリさんも大好きな作家だと公言していましたね。描写法にトリッキーな仕掛けがあり、マジックリアリズムに通じる面もあり、通俗性とは一線を画して不条理な世界を描きつつも、知的な面もあり、本を読んでる自分まで本の中にとりこまれる酩酊感。今読みたいブックガイド10選の内5つしか未だ読んでないのでこの機会に買って読もう。芸術新潮に過去に掲載された、フォト&エッセイ『都市を盗る』再録が白眉。
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阿部義彦
久々の大好きな五十嵐大介さんの連載コミック新刊です。講談社BE LOVEからという事はレディースコミックでの連載なのですね、道理で全然知りませんでした。鎌倉で猫雑貨屋を営む、ガクトとマヤの二人はどうやら猫の化身かも知れない、伝説(化け猫倶楽部にお願いすると居なくなった猫が戻る)に引き寄せられた人が間違えて辿り着くがこの店で猫の不思議な話をすると、もしかしたら化け猫倶楽部の入口に入れるかも知れない。この二人の過去生まで遡り話は二巻へ。雄の三毛猫は珍しいと思ったらそこもちゃんと考えられてました。乞うご期待!
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阿部義彦
これはずっと読みたかった本で古書市で見つけた時は快哉を叫びました!赤瀬川原平さんの漫画(お座敷、おざ式等)は河出の「赤瀬川原平漫画大全」で読めたのですが、世間を騒がせた『櫻画報』は中々眼にする機会が無く断片的な知識『朝日ジャーナルが回収された、とか云々』しか無く、全貌を知りたいとずっと思ってました。朝日ジャーナルで3頁での連載の『野次馬画報』が、馬肉=櫻肉から(野次馬のサクラからも)『櫻画報』となり、鋭角的ドス黒い画風のイラストと相まってグロテスクに切り込み、ガロへと場を移します。時代の肖像。
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阿部義彦
ちくま文庫、出たばかりの新刊です 柴崎友香さんがWebちくまに連載したものだそう。読んだ途端に、なんだー、こりゃと嬉しい、異端の匂いのする短編達に大興奮です。歴史と偏在の物語とでも言ったら良いのか?有りそうで無かった着眼点で、解説にガルシア・マルケスのマジックリアリズムを援用するのも分かりますが、とにかく著者は人間の内面には殆ど興味がなく、はてしない物語の点と点が有るだけ、ただそれだけをひたすら並べて、解釈する事も放棄して、ある事は有った、無かったことは無かった。と其れだけ。初めての味、読めとしか言えん
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阿部義彦
ユリイカの特集を読んで、エッセイ集を出てたのを知ったので早速購入しました。あれだけ、含蓄の有る詩を書く方だから、人間離れした不可思議自己完結的な事でも書くのかしら?と思ってたら、全然普通の生活者(若干天然!)で、逆に安心しました。好きな音楽が安室奈美恵やテイラー・スウィフトやBTSとかベタなのが意外です。しかし自分の楽曲となると詩の世界は唯一無二。カネコアヤノと通じる実力派SSRだと思う。巻末の部屋の写真、本棚の上には当然横置きの書籍、CDの並びに混じり白川静の『字通』&『字訓』が!詩人ですね。
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阿部義彦
養老孟司さんが心筋梗塞で手術を受けて命拾いをした顛末を、養老さんが、メールを送って、形式上主治医となった、大学時代の教え子の中川恵一さんとの共著の形で一冊の本にまとめました。コロナが始まった頃だったのですね、私は全然知りませんでした。そして愛猫のまるちゃんの死についても。病院には近ずかない主義なのは知っていたので、その経緯など興味深く拝読しました。主治医との相性が大事だとの事でしたがそれは大きいと思います。しかし、ワクチンに関してはそもそも日本の医学水準に疑問が有るので私は一度も受けていません。
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阿部義彦
私の大好きなフィルムアート社の本です。2002年刊。古書市にて入手しました。現代美術は凄く好きなのですが、その全体像や歴史そして術語(これが又カタカナが多く分かりにくいのです。例えばスパツィアリスモとか、解ります?)など、基本を知る為の案内書です。1950年から00年代まで、10年毎に区切ってかなり包括的に解説してくれます、自分が知ってるのは本当にほんの一部の著名人(デュシャン、ウォーホール、赤瀬川原平、ミニマリズム、もの派、ニューペインティング等など)でこれからは辞書として索引を活用します。
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阿部義彦
これは古本屋ならではの拾い物。かなり黄ばんでますが、1975年初版発行の紀ノ国屋新書です。私が小学校高学年の頃ですね。石子順造は漫画論の先駆けとも言える存在で、名前が似ている石子順は漫画評論もしてるが底の浅い偽物というのは『ぱふ』などで前知識がありました。あの高度成長時代に、手塚治虫を初めとする、マンガと貸本主体の劇画とを区別して、当時の事件、ハレンチ学園やサンデーにおける、軍国主義丸出しの景品問題、そして『ガロ』の特異性、少女漫画での成長株は池田理代子、萩尾望都、土田よしこ、等と実に正確な予言をしてる。
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阿部義彦
本好きなら解る作品社から新刊。1980年から2023年で歴史を閉じた定有堂書店。店主奈良敏行さんが発表した文章を纏めました。本を好きだから始めたが、地元の客から「本好きの割には本が無いね」と言われ「どんな本を置いたら良いんでしょうか?」から、本屋作りが始まります。元々役に立つ本は好きでないから、学参とか実用書は店に置かない。『人文書でおともだち』を合言葉に、読書会、ミニコミ作り、地域密着で地元の先生に講義をお願いしたりして鳥取の文化拠点となります。本屋の『聖地』となった本屋の真髄が、人文書ファンなら是非!
神戸山
2024/04/17 20:09

お目に留めて戴いたようで…有り難いことです。

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阿部義彦
CD4枚しかまだ持ってないのですが。一作毎にサウンドは脱皮してるし、詩人なのですね。ジャケ写が、皆別人かと思うくらい違うし、その全てが仮面ではなく、その時の自分を表してる、ジョンやディランみたい。人脈が山本精一やくるり等、アンケートで答えてるのが、羊文学(全員)、空気公団(山崎ゆかり)、スカート、大森靖子等わたしの追っかけてる人ばかり!曲では、『ぼくめつ』の「オリンピックなんて無くなっちゃえば良いのに」や『結婚しました』の「ちばてつや」そして、前作の『雑感』などツボにハマりまくり!正しく「ユリイカ」向き。
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阿部義彦
『均一小僧』岡崎武志さんと『古本ソムリエ』山本善行さんとの共著です。とは言っても殆ど対談形式で堅苦しくなく、ユーモアたっぷりに、本について語り倒してます。小生も古本の世界に齢60過ぎから踏み入れて、こういった古本周りの戯言を読んでる時が一番リラックスして心が休まる感じです。今回の目玉は文學漫談の『絶版文庫による文學入門』につきますね!今は亡きサンリオ文庫や旺文社、福武文庫は言うに及ばず。昔の角川文庫(角川源義)は本当に海外から国内まで良い本を出てたのに、今はその面影も無し。ちくま、河出、中公贔屓の儂も同意
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阿部義彦
古書市にて、元放送作家の小林信彦さんが文藝春秋に01年~02年に連載したのに加筆修正したもの。私の生まれた61年は映画は下降線になりテレビの黎明期、初期は生放送が主で本人が見ることも無く消え物という認識、録画になってもテープが高いので放映したそのテープに上書きして次の番組を録画してたので、黄金時代の70年位のコント55号の映像は残っていないとの事。この本の主役はディレクターの井原高忠とも言えます。現在は私は一切テレビは見ません。始まりが有れば終わりも有る、何の反省も無いTV局は今の政治同様ドブさらいが必要
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阿部義彦
古書市にて。発行85年、ISBNコードも無いのは、発行元が有限会社ぱるぷだからなのか?詳細は不明。80年から81年にかけて吾妻さんがマンガ奇想天外に発表したSF、美少女スペースオペラ(MADプロフェッサー有り)物みたいな、悪い宇宙人の出てくるいつものアレみたいなものです。併録としてDr.アジマフも有ります。ブキミ君も大活躍、大阪で行われた大会DAICONIIIの回には、ライバルのいしかわじゅんも登場して、「君も最近人気が出たみたいね!」と言われてます、眼鏡っ娘の新井素子さんも登場。素晴らしいグダグダ振り!
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阿部義彦
最新作『i/o』の出来が素晴らしく、ソロキャリアでは『SO』に続いて二度目のチャート1位を獲得したピーター・ガブリエルの活動を記録した豪華カラー本、現物こんなに大きいと思いませんでした。苦手な横組でしたが、資料的価値に重きを置いて、メモラビリア、コンサートのパンフレット、そして、仮面を被った写真等、見て楽しめます。カリスマレコードのレーベルが良いですよね、3月兎と気狂い帽子屋とチェシャ猫のコラボ!アルバム解説、映像作品、コラボ作等を見開き2頁に、他メンバー、関連人物等をコンパクトに纏めてます。才能の塊。
ファットキャット vaicorinthians
2024/03/08 20:28

shed my skin

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阿部義彦
この本中々手に入りにくくて、どこの書店でも置いてないんですよ!昔の記憶で確か丸善には20冊位あった筈なのを思い出して、行ってみたら正に棚に最後の一冊だけ残ってて、ようやく手に入れました。まさか裏で変な圧力でもかけられてるのかな?と疑っちゃいました。何せ命懸けの抵抗をしている森本卓郎さん案件なので。本人は売れすぎて品薄状態なだけだと言ってましたが。コロナ禍で「牛乳余り」が起きたら「牛を処分したら補助金を出す」という酷い政策、やれ昆虫食だの私から見ても今の酪農業政策は狂ってると思ったら裏には財務省が絡んでた。
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阿部義彦
毎年恒例のSFムック、取り敢えず今年もザッと読了。正直この本の私的目玉はこの為に出張して来てる、二つの漫画『今日のハヤカワさん』と『バーナード嬢曰く』が最大の関心という、不埒な読者かも?ベスト30では、読んでたのは26位『NOVA 夏号』と30位『SFのSはステキのS+』だけと言う有様。COCOさんの早川さん、とうとう展示品になる、人間国宝振り!良かったです。「チクタクチクタク」と「ときときチャンネル宇宙飲んでみた」が面白そう。評論では「SFの気恥ずかしさ」が断トツで面白そう。一番気になるわー。
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阿部義彦
奇しくも安部公房の誕生日に読了。死後にワープロのフロッピーディスクに遺されていた原稿。待望の文庫化です。若い頃には良く読みましたが、代表作、他半分も読んでないと思うので、(何より芥川賞受賞の『壁』を読んでない。)これを機に、読み継ぎたいです。兎に角、不条理なんだけど考え抜かれて、騙し絵のように、アクロバティックで、思考実験的作風は他に類を見ません。発明家の側面もあり特許も取っていたし、いち早くワープロを取り入れて、理科系的志向と文学との結晶。未完の今作でも顕在です。
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阿部義彦
私の贔屓のフィルムアート社の単行本。東京都立大学でコロナ禍の22年にオープンユニバーシティとして、オンラインでのリアルタイム配信で行われた講義録です。曲そのものより、文化的背景に重きを置いてます。「ヴェイパーウェイブ」がキーワードでそこで遅まきながら、今丁度ハマっている、『ワンオートリックスポイントネバー(OPN)』に触れられていてタイムリーでした。フィジカル派なので、最新CDは買いましたが過去作が手に入りにくかったのが来日記念で廉価盤で並んでて、喜んで買い揃えてます!江口さんのアート界隈の雑談も良かった
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阿部義彦
生前、小田嶋隆さんが珍しく書き下ろしとして取り組んだ本です。結構な難産で一度取り掛かったものの、スランプになり半年位続きが書けなかったそうです。本人曰く『苦しい本』になったそうです。分かりやすくする為に、学歴詐称として森喜朗、野村沙知代等を取り上げてますが、今なら間違いなく百合子が遡上にあがるでしょうね。郷ひろみとリーについて、そして広末涼子騒動などあったなーと思い出しました。広末についてはやけに筆がキツイなーと思ったら、同じ早稲田教育学部だったのですね。何よりも菊川怜には、その通り!良くぞ言ったって感じ
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阿部義彦
古本市で何気なく拾いました、トマソン社という出版社も初耳。最初に自己紹介があり著者は私より4歳歳上で音楽の趣味も共通の物(フォーク、ロック等)があり児童書の翻訳やライターそして音楽活動をしているとありましたが、初めのコラムが『誠一さんの思い出』とあり、もしかして?と思ったら昔の平凡出版(現マガジンハウス)の『anan』のアートディレクターである、堀内誠一さんは著者の母の妹の夫つまり、義理の叔父さんという間柄なのでした。私も最近堀内誠一さんの評伝『49冊のアンアン』を読んだばかり。大好きな本と音楽の話。
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阿部義彦
椎名誠さんにしては、珍しく早川書房からの本です。2008年刊。と言うのもこれは『SFマガジン』に隔月で連載されていたものらしいです。なるほど椎名さんと言えば、冒険、SF、そしてドクダミ光線的馬鹿話が思い浮かびますが、これらの要素が入り交じった少し理科系の面白話でどれも素敵なトリビア満載で面白かったです。世界の便所事情や巨大動物の話、中でも極寒でのシベリア、ヤルクーツクでの体験、この寒さだとスキーもスケートも出来ない、エッジが氷の表面を溶かさないので、やってみたら、氷にくっ着く感じだそうです。
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阿部義彦
本好きを刺激する出版社🦏のマークの晶文社の本です。昔季刊誌『本とコンピューター』というのがありましたがその本の編集長の津野海太郎さんの本と編集その他にまつわるエッセイ集です。現在の日本人の平均では50パーセントの人間が一ヶ月に一冊も本を読まない不読者であり、この傾向はネットやスマホが出回る前からほぼ大人も子供も含めて変わってない事は肝に命ずるべきだと思います。みんなの仕事環境でも好きな本の話題を切り出せる人思い浮かびます?でも、まだ半分も居るとも考えられる、そんな方のヒントになる生き方の本です。
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阿部義彦
古本市で発見!シンコーミュージック 1992年刊。立川直樹さんのピンク・フロイドの評伝。デビュー前から『アニマルズ』の時代までですが。私の体験もほぼ『アニマルズ』までリアルタイムで聴いて、興味が離れてそれ以降の『ザ・ウォール』や『鬱』は暫く間を置いて聴いたので、裁判沙汰のゴタゴタとは距離を置いてました。最初に聴いたのは『原子心母』で今から思えば最初には相応しくないとは思いますが、大好きになり、神秘やウマグマ!?そして雲の影等過去作をきいて『狂気』でキマッて、新譜でリアルタイムが『炎』でした。我が青春の日々
玄趣亭
2024/03/02 14:24

この本、単行本版で持っており読みました。まだ家にあるかな……。刊行が70年代後半でまだ『アニマルズ』が最新アルバムだった頃の本です。私が最初に聞いたフロイドも『アニマルズ』でした。LPレコード時代、いい加減な音楽評論家のライナーノーツが多い中、立川直樹さんの文章はスタイルがあって好きでした。本書でもそのノリを存分に味わった記憶があります。

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阿部義彦
古本市にて、創刊20周年号で21世紀に聴かれるべきロックの定番アルバムを 、新たな基準で200枚選んでます。そのうち自分が持ってるのは33枚でした。特に日本からは、定番のフォークルやはっぴいえんどにくわえ、じゃがたら、アーント・サリー、フリクション、等のオルタナ、ニューウェーブ勢も加えてます、大瀧詠一、YMOも当然ランクイン、何気に細野さん関連が多いのには驚き!20年前は600円でした、現在930円ですので多分私の生きてる内に1000円超えるんだろうね。
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阿部義彦
河出のこの本昔は夢ムックだったのに、今はKAWADEムックと呼び名変わった。私はその昔幸宏さんの『Saravah!』を地元から東京の大学に進む先輩に餞別としてあげましたね。今回、いとうせいこうさんの話が良かった。プロデュースした『建設的』に入ってる幸宏曲、岡田徹アレンジの『なれた手つきでちゃんづけで』のボーカルを大滝さんの真似して歌ったら多いに受けたけど、大滝さん怒るから辞めますか?と言ったら「僕から話しておくから、このままで!」と言うエピソード。同様に面倒見た「RAJIE」も、大好き。音を聴けば会える。
が「ナイス!」と言っています。

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読書データ

プロフィール

登録日
2015/04/21(3292日経過)
記録初日
2015/04/24(3289日経過)
読んだ本
3046冊(1日平均0.93冊)
読んだページ
710521ページ(1日平均216ページ)
感想・レビュー
2953件(投稿率96.9%)
本棚
20棚
性別
年齢
62歳
血液型
O型
職業
サービス業
現住所
宮城県
外部サイト
自己紹介

猫とロックが好きなはっぴいえんど主義者です、よろしく。プログレッシブロックの申し子です。文学はエスエフ第一世代の影響をもろに受けました。人文書好きです。アートにも興味があり、好きな編集者は都築響一さんです。サブカル、赤瀬川原平、山田詠美、綿矢りさ、筒井康隆、橋本治、大島弓子、吾妻ひでお、萩尾望都、フィリップ・K・ディック、絲山秋子、森達也、北村薫、川上弘美。元ビックリハウサー、今でもナイアガラー。

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