ネタバレ健康上の理由から残業ができないのはまあ仕方ないとして、仕事のミスを取引先に叱責されるとトラウマが‥‥とにかく逃げる、その諸々のお詫びに毎日手作りのお菓子を差し入れる芦川さん。そんなん私は要らんわ！材料費を出す？やってられんわ、正直、一緒の職場にいて欲しくないというのが私の考えですが、押尾さんのようにあからさまに「いじわる」をもちかけるのもちょっとね。食に興味がなく、生クリームに嫌悪感を持つ二谷が芦川さんと結婚するのか？身から出た錆とはいえ、やめた方が賢明だと思うけどそのままいきそう。（続く）

ネタバレ杉浦李奈ついに直木賞ノミネート？ドイルの「バスカヴィルの犬」盗作疑惑の謎解明を英国大使館に依頼される？ますますグローバルでスケールが大きくなりついていけてませんが、面白いことには間違いなくライトなドイルファンの私にとっては嬉しいテーマ。彼が心霊研究に興味を持った時期が翻訳の段階で改変されていたなんて。「昭和」の演出にびっくりです。

ネタバレ図書館本。「ママぽよ」お世話になりました。親にとっても就活話はドキドキします。あ、私だけ？

ネタバレ「飛んでる女」への憧れもあり本を沢山読み、講演会にも行ったなあ。ご本人が完成できなかった「ペガサスの記憶」が子どもたちにより書き継がれ、桐島家の真実が明かされるが、彼らに今もリスペクトされ大事にされるお母様なのだもの。元ファンとして読んで良かったです。

ネタバレ夫婦合わせて180歳。三人の息子は全員独身。「秘密の部屋」「秘密の女」「秘密の訪問」‥‥秘密で始まる各章で綴られる小説は素晴らし過ぎる？しかし隠したい相手（妻）が存在するから秘密がある訳で、明石新平は随分悪い夫である。興味ある建物を探訪し、好きな洋食に舌鼓を打ち、女性にちょっかいを出して、何て羨ましいんだ。これも健康なればこそ。いつまでも自分の足で散歩することの尊さを思う。最終章、突如W・アレンのように読者に向かって語りかける。「（妻の面倒をみる）そこまでが私の人生の仕事、と覚悟しています」見習いたい。

ネタバレ運動を怠らず、健康オタク、妻の介護もこなし、電車に乗って散歩もする大正生まれのスーパーシニア明石新平。夫婦合わせて180歳超え。赤、白、ピンク、三色の花を咲かせる梅「想いのまま」に三人の息子（1人は長女？）のことを重ねて、自由なればこそ、と思う。前作未読で読んでしまったが、とても面白くて一気読み。不詳の息子達には遺産のことで文句を言われるが、あらゆる意味で因果応報。明石家の今後のキーパソンは引きこもりの長男、孝史だと私はみた。前作も読みます。

ネタバレ35歳でマンションを買って、素敵なラブソファ、にひとりは耐えられないと婚活に精を出し、理系オタクを好きになり、いっしょに朝を迎えるための手なら三通り。「それこそ今を生きる三十代女性のたしなみというものだ」（表題作）。ひとまわり年下の男を一人で帰らせる手など、「百通りも、しっている」（フィンガーボウル）。はぁ何ともカッコいい。主導権を握って「リアルラブ？」してみたい、「魔法のボタン」を駆使して。そんな妄想をしてしまう 短篇集でした。

ネタバレ18世紀ロンドン、外科医ダニエルの解剖教室で発見された屍体は四肢をを切断された少年と顔を潰された男。うぅ「切り裂き」は苦手と思ったけれど、魅力的なキャラクター達のおかげで何とか読了できました。彼が生きていて良かったです。「愛に棘があるのは仕方ない。愛は一輪の花なのだから。それに引き替え友情とは何だ。蕪にすぎない。」

ネタバレ宗教団体による毒ガス散布事件の実行犯と何も知らずに同行させられた23歳の信者岡本啓美は、無実にも関わらず指名手配され逃亡することに。「この国には日本人も簡単には入って行けない戦場が数えきれないくらいあるんだ」「人間ってさ、ひとりでは生まれてはこれないんだよ。ひとりで死ぬことはできても」まことに諭されながら逃げて逃げて。バレエの神様には選ばれなかったけれど、ティアラをおさめる場所はおぼえていた。17年の逃亡劇に取り込まれ一気に読了。彼女の罪名は？本当の「自分」を持てず真のヒロインになれなかったことだろうか。

ネタバレシリーズ第三弾。宇宙がテーマで棒の刺さった、新春だけのドラマチックなお菓子とは？難問に挑むアンちゃん達。金沢へ旅行しても和菓子に対する探究心はとどまるところを知らず、君はどこまでいくんだ？尊敬する人との別れも経験する。ちなみに冒頭の答えは花びら餅。和菓子文化の奥深さを教えてくれる物語、アンちゃんの素直さゆえに悩み傷ついたり、時に暴走気味のひたむきさがとても好きです❤️そしてついに告白されたのか？「幸福」が楽しみ。

ネタバレ「イラッシャイマセ、ドウゾオキガルニゴランクダサイマセ」。仕事に慣れたアンちゃんの中にロボットが現れて、言葉を発しスムーズに接客するけれどどこか壊れている‥‥ 旅に出たり難しいお客様や職場仲間でも色々あって若いけれどこれからのことを考えると迷いも生じます。デパ地下和菓子屋「みつ屋」のアルバイト杏ちゃんシリーズ第二弾。「青春」は思いのほかビターだった。

ネタバレ記録はないが再読。デパ地下の老舗和菓子屋「みつ屋」でアルバイトする18歳の梅本杏子が主人公。初読よりアンちゃんの賢さ、可愛らしさが身も心にも沁みて、猛烈に和菓子が食べたくなった。黄色と白、緑と白の組み合わせは和菓子の世界では不祝儀。お客様の服のコーディネイトから察して語りかける椿店長。「私にも戻って　きてほしい人がいます」「だからこれからの数日（お盆）は久しぶりのデートだと思うことにしているんですよ」（涙）。乙メン立花くんも元ヤン桜井さんも良いところがあって好き。良い職場だ。

ネタバレモンゴメリ による16の心あたたまるクリスマス&ニューイヤー物語。アンシリーズの中でもマシュウに「ふくらんだ袖」のドレスをプレゼントされるエピソードと、「幸福」から雪の描写が美しい、偏屈な同僚キャサリンと過ごすグリーンゲイブルズの聖夜が収録されているのが嬉しい。疎遠になっていた親戚や旧友との和解、学生、教師、記者時代の下宿の体験が生かされているであろうストーリー等どれも愛と善意、ユーモアに満ちていて、ストーリーテラーモンゴメリ の手腕が光る。やはりこんな物語世界が私には必要。

ネタバレ健康上の理由から残業ができないのはまあ仕方ないとして、仕事のミスを取引先に叱責されるとトラウマが‥‥とにかく逃げる、その諸々のお詫びに毎日手作りのお菓子を差し入れる芦川さん。そんなん私は要らんわ！材料費を出す？やってられんわ、正直、一緒の職場にいて欲しくないというのが私の考えですが、押尾さんのようにあからさまに「いじわる」をもちかけるのもちょっとね。食に興味がなく、生クリームに嫌悪感を持つ二谷が芦川さんと結婚するのか？身から出た錆とはいえ、やめた方が賢明だと思うけどそのままいきそう。（続く）

ネタバレ読み友さまのレビューに導かれて。二十二篇からなる短篇集。私には難解で、アパートの部屋が乗っ取られる「おふくろの味」と、ものを盗まれたのに言い含められる？「決闘裁判」、部屋の主になりすます「ヴィレッジの住人」、息子が話す噂の問題児チャールズは実は息子本人だった「チャールズ」が印象に残った。立ち位置逆転で居心地が悪くなり目眩のような奇妙な感覚、そのざらついたあと味はなかなかのものだった。

ネタバレ昨年末、ドラマ化されたので復習を兼ねて再読。ドラマはキャストを含めてとても良かったけれど、都の仕事の部分が割愛されていたのが残念。「ぶかぶかな服じゃなくて、胸が目立ったとしても自分のサイズに合った服を着たいんだよ」と宣言した都は、娘の結婚パーティーでアオザイを堂々と着る。貫一は「俺と都だって、厳密に言えば恋愛じゃあなかった気がするし」と娘に言うが、とにかく二人で連帯して生きた時間をあらためて思う。やっぱり山本文緒はすごい！