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2025年1月の読書メーターまとめ

タツ フカガワ
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感想・レビュー
18
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1826ナイス

2025年1月に読んだ本
18

2025年1月のお気に入り登録
6

  • シロー
  • まちゃぽ
  • 火の壁
  • shuhey
  • キック
  • ゆたか

2025年1月のお気に入られ登録
4

  • シロー
  • 火の壁
  • キック
  • ゆたか

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

タツ フカガワ
創業100年の老舗足袋メーカー「こはぜ屋」の四代目宮代絋一は、業績が右肩下がりの会社を立て直すべく、ランニングシューズの開発に乗り出す。だが未知の分野ゆえ多くの壁が立ち塞がる。そうした困難をひとつひとつ乗り越えていく零細企業のものづくり奮闘物語。こはぜ屋に『下町ロケット』の佃製作所が重なったり、陸上の長距離レースに『ルーズヴェルト・ゲーム』や『ノーサイド・ゲーム』のような興奮を味わったりと、池井戸節が冴え渡る楽しい読書でした。
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2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

タツ フカガワ

2024年の読書メーター 読んだ本の数:235冊 読んだページ数:88994ページ ナイス数:24629ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/572037/summary/yearly

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2025年1月の感想・レビュー一覧
18

タツ フカガワ
創業100年の老舗足袋メーカー「こはぜ屋」の四代目宮代絋一は、業績が右肩下がりの会社を立て直すべく、ランニングシューズの開発に乗り出す。だが未知の分野ゆえ多くの壁が立ち塞がる。そうした困難をひとつひとつ乗り越えていく零細企業のものづくり奮闘物語。こはぜ屋に『下町ロケット』の佃製作所が重なったり、陸上の長距離レースに『ルーズヴェルト・ゲーム』や『ノーサイド・ゲーム』のような興奮を味わったりと、池井戸節が冴え渡る楽しい読書でした。
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タツ フカガワ
昭和26年と34年に軍艦島で起きた13歳少女の死に共通するのは、どちらも満月の日の犯行で髪が一握り切り取られていたことだが、そこに敗戦前後の東京で同様の手口で5人の少女が犠牲になった事件があったことを荒巻は知る。だが物証はゼロ、公に事件性を訴えることはできない。島内で次第に孤立していく荒巻。そうした状況を突破する圧巻のクライマックス、お見事な警察小説でした。アンソロジーで短編は読んでいましたが、大沢作品、これから追いかけてみようと思います。
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タツ フカガワ
昭和34年、九州西南部に浮かぶ南北480m、東西160mの炭鉱の島、通称“軍艦島”の派出所に24歳の巡査荒巻が赴任する。5000人が暮らす島内には独自の階層があり、治安も派出所ではなく炭鉱会社が主導するという状況に戸惑う荒巻。そんなとき13歳の女の子の水死体で発見され、まともな検証もなく事故として処理されたことから、隠密裏に調査を始めた荒巻は、やがて8年前の“事故”を知る。コツコツと地道に調べ上げていく推理小説が好きな私にとって、これは大好物の作品で、荒巻のなかにある人物が浮かび上がったところで下巻へ。
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タツ フカガワ
ナバホ族の居留地で育ったリタは鑑識課の写真係り。ただ彼女は霊能力者でもあった。先日高速道路でずたずたに引き裂かれた轢死死体を撮ったが、その犠牲者アーマの霊が出てきて、リタに自分は殺されたといい、真相を明らかにして欲しいと付きまとう。この謎解きを本線に、リタの生い立ちを“写真”という表現を絡めて祖母、母との家族ドラマが交互に描かれる構成で、後者のドラマがとても読み応えがあった。とくにリタと祖母の絆には何度か目が潤みました。いずれ再読するだろう一冊かも。
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タツ フカガワ
若くして寡婦になったジェーンと叔母ミリーが滞在するのは英国のヒューズ男爵のウェッジフィールド館。ある日ミリー叔母が発した言葉にヒューズ卿の使用人が激高、館の車で出てゆくが翌日追突事故で死亡する。それを知らせてきたのが前作でジェーンの相棒でもあったレドヴァースだった。まもなくブレーキに細工されていたことが判明、殺人事件として捜査が始まる。シリーズ第2弾も軽快なテンポで進み読み心地はいい。が、ミステリーとしては小粒になったような感じでした。
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タツ フカガワ
時代は1926年。8年前に夫が先の大戦で戦死して22歳で寡婦となったジェーンが叔母のミリーとエジプト・カイロの高級ホテルを訪れる。そこでジェーンが女性の他殺死体を発見したことで地元警察に容疑者として睨まれる。潔白を証明するため、ホテルで知り合った自称“銀行員”レドヴァースとともにジェーンは調査に乗り出すことに。物語が進むほどにいまも癒やされぬジェーンが抱える心の傷が明らかになる展開の妙や、全編やさしい語り口に手が止まらなかった。アガサ賞最優秀新人デビュー長編賞、納得のミステリーでした。
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タツ フカガワ
ワシントンの上院調査監視分科委員会で働くベン・ディルのもとに、刑事だった妹の訃報が届く。車に仕掛けられた爆弾による殺害だった。帰郷したベンはこのとき国際的武器商人を告発するための証言を得る任務を帯びていた。きっちり書き込む作家のようで、登場人物の造形も鮮やかだし会話も面白い。二つの事件と案件が繋がる終盤の展開には大興奮。物語の内容も忘れてしまっていたほどの数十年ぶりの再読だったので、初読みのように楽しみました。
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タツ フカガワ
池井戸作品ではお馴染みの東京第一銀行、その長原支店を舞台に繰り広げられる、じつに濃密な物語でした。この支店で起きた現金紛失事件を軸に進む行員たちの群像劇であり、銀行業務のお仕事小説の面もあれば、家族ドラマに目が潤むことも。終盤にはミステリー色を帯びてどんでん返しもあるというお見事なエンタメ本、堪能しました。
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タツ フカガワ
依頼人はすべて無罪にする、負け知らずの弁護士エイレングラフ。何ともユニークな弁護士が扱う12の殺人事件からなる短編集で、第一話からエイレングラフの手法にあ然としながら引き込まれました。ハードボイルドなアル中探偵マット・スカダー・シリーズ以来久しぶりのL・ブロックでしたが、本作の軽妙洒脱な語り口もいいですね。1976~2014年に書かれた短編で、ブラックな味わいのある初期の作品が面白かった。
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タツ フカガワ
中堅ゼネコンに勤めて4年目、これまで建設現場で働いてきた富島平太が“談合課”とも呼ばれる業務課へ異動になった。その平太の目を通して描かれる建設業界、なかでも違法と知りながら談合が行われる場面がスリリング。そこに絡んでくる平太の恋と家族愛や、業界のフィクサー三橋、課の先輩西田ら魅力的な脇役を多数配した企業小説で、650ページ一気読み。とくに入札直後に検察特捜部が入る終盤からがまあ面白かった。
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タツ フカガワ
トキワ自動車のエリート社員君嶋は、常務取締役が進める買収案件に異を唱えたことから横浜工場の総務部部長兼同社社会人ラグビー、アストロズのGMへ左遷される。ラグビーにまったく素人の君嶋は、リーグで低迷するアストロズを廃部にしようとする本社の意向に抗い、優勝への道を模索する。作者には『ルーズヴェルト・ゲーム』という社会人野球を題材にした小説もありますが、本作はそれにも増して熱いラグビー小説で、何度も目頭を拭いながら読了。なかでもゲームの描写が素晴らしかった。ここ数年のなかで最高の“胸アツ”本でした。
ジャスミン
2025/01/15 16:52

ドラマでは君嶋を大泉洋さんが演じていました。ドラマもなかなか“胸アツ”でした。

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タツ フカガワ
ベルリンのおとり捜査官マルティンもとへ、豪華クルーズ船〈海のスルタン〉号で2か月前に姿を消した母娘のうち15歳の娘が船内で発見されたという知らせが入る。5年前、同じ船でマルティンの妻と幼い息子が行方不明になっていた。急遽ニューヨークへ向かう同船に乗り込んだマルティンは、クルーズ船の闇のなかから真相に辿り着く。年間20数名がクルーズ船で行方不明になっている現実のなかて、ほとんどが自殺、事故で処理されているらしいけれど、この結末は衝撃、面白かった。
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タツ フカガワ
クリスマスの日、デパートで高額なブランド品を買っていった男は、昔倒産した町工場の主人だった。わずか10年で復活した経緯をミステリアスに描く「十年目のクリスマス」から、老舗かばん屋を職人と元銀行員との兄弟が争う表題作まで、6人の銀行員の視点で描かれる短編集。企業小説というより人間ドラマで面白かった。
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タツ フカガワ
復顔彫刻家イヴ・ダンカンが拉致され、犯人ドーンから息子の頭蓋骨をもとに復顔を要求される。これはドーンが周到に計画した復讐の序章でもあった。登場人物に誰一人として共感を覚えないばかりか、終盤ではオカルト色も漂ってくる。さらに拉致事件の際に行方不明になった農場主の捜索や将軍暗殺の成否、拉致犯ドーンは逮捕されたのか逃げ去ったのかが明らかにされぬまま、エンディングは7歳のとき殺害された愛娘ボニーの霊界からのパワーを受けてイヴは元気に走り去ってゆく。最後まで読んだ自分を褒めてあげたい。
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タツ フカガワ
内閣支持率が低迷するなか総理に選ばれた民政党の武藤泰山は、ある日大学生のバカ息子翔と人格が入れ替わる。国会で総理の姿で答弁書の漢字をことごとく読み間違えるバカ息子。息子の姿で就職面接を受けながら面接官に説教する総理。これまで読んだ池井戸作品とはちょっと違ったコメディながら、笑いのなかからシビアなメッセージが度々放たれる。エンディングも爽やかで、楽しい読書でした。
セロリ
2025/01/06 20:52

ドラマも面白かったです〜。

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タツ フカガワ
ロンドンの老人ケアホームで暮らす80歳のエディスと、不仲の娘クリオ。そのケアホームで働く18歳のペイシェンスと、彼女の母でシングルマザーのフランキー。この4人の女性が主要人物で、全編を通して描かれるのは母娘の物語。ケアホームの所長が殺された事件をきっかけに登場人物が次々と繋がっていき、ある事実が明らかになっていく見事なミステリーで、後半は目を潤ませながら読む手が止まりませんでした。読み終えて表題『GOOD BAD GIRL』に納得。
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タツ フカガワ
文庫本では14作目『嵐の地平』で刑務所に送られたダラス・ケイツが出所し、バーで猟区管理官ジョーへの復讐を仲間へ話しているところを見たハンターのファーガスは、ジョーの留守電へ一報を入れる。が、ファーガスの射殺死体が発見され、報復の刃はジョーの娘たちへ向かう。ようやく辿り着いた16作目の最新作、1作目では7歳だった長女シェリダンが23歳。いまさらながら全作の充実ぶりは驚くばかりで感慨深い。今年は2巻が刊行予定とか。楽しみです。
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タツ フカガワ
エディー・フリンは少年のころ父親にスリと詐欺の技を鍛えられ、後にボクシング・ジムに通いストリートファイトでも頭角を現したという異色の経歴を持つ弁護士。そのエディーがある日ロシアン・マフィアに拉致される。ボスが殺人罪に問われる裁判で、有罪を決定づける証人を抹殺するため協力しろという。マフィアはエディーの10歳になる愛娘を人質にとっていた。読み進むほどにどんどんハラハラ感が増してくるリーガル・サスペンスで、法廷シーンも含めて、まさかこんなに面白いとは、という一冊でした。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/05/03(3580日経過)
記録初日
2015/05/04(3579日経過)
読んだ本
2142冊(1日平均0.60冊)
読んだページ
805350ページ(1日平均225ページ)
感想・レビュー
1693件(投稿率79.0%)
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