写真の話は興味深かったが、それ以上に幡野さんの語り口がおもしろい。「おもしろい話って相手が知らない話をすることです。（中略）逆につまらない話ってなんだろうと考えると、すでに知っている話なんだと思うんです。」

写真の話は興味深かったが、それ以上に幡野さんの語り口がおもしろい。「おもしろい話って相手が知らない話をすることです。（中略）逆につまらない話ってなんだろうと考えると、すでに知っている話なんだと思うんです。」

たくさん本を紹介する方、本の名前を明かさないままの方、自著まで勧めてくる方など、短い文章の中で個性がそれぞれ現れていて、面白かった。 この本に出ている本の中で、読みたくなる本もあったが、自分の書棚に手を伸ばして、無目的に本を読んでみたら、味わい深いものになりそうだと思った。

この本の冒頭を読むと、カラダからのサインに敏感でいたいと思う。頭が痛い時は無理しないようにしようと思った。 家族の支えや、懸命のリハビリが大事だと思ったが、本人の明るさ、行動力が同じくらい大事なのではないかと思った。

この本を読んで、なぜ今年の埼玉西武ライオンズは弱かったのだろうか、と思ってしまった。投手と野手の間でデータ活用や解釈についてギャップが著しく大きいのだと想像します。

たくさん引用したくなる文章が書かれていた。 「科学や学んだ人や、科学者と話したことのある人ならだれでも気づいているはずだが、われわれはいまや非常に危険な状態にある。人間は、過去も現在も、住んでいる家を破壊してきたのだ。 現在直視すべきもっとも重要な事実は、人間はこの地球かがどうなろうとちっともかまわないと思っていることだ。私には、みんなそろってその日暮らしのアル中のようだとしか思えない。あと数日生きられれば、それで十分だと言わんばかりだ。」