孤独死した遺体を運び出した後の清掃及び遺品整理を行うエンドクリーナー。社長の五百旗頭は元刑事だけあり、死に至った背景の推理力が抜群。ミステリーとして十分楽しめたが、死臭が漂って来そうで、どんなに高収入でも私には務まりそうにない。

突然、夫から離婚したいと言われてしまう沙也加。彼女の言う丁寧な食生活は私にも毎日は無理かなと思う。アルコール飲みながらの食事なんて毎日やし。成り行きで連れ合いが度々通っていた定食屋「雑」でアルバイトを始める沙也加。雑の無愛想な女主人ぞうさんことみさえとの関係性、距離感が段々と縮まっていく様が面白い。

孤独死した遺体を運び出した後の清掃及び遺品整理を行うエンドクリーナー。社長の五百旗頭は元刑事だけあり、死に至った背景の推理力が抜群。ミステリーとして十分楽しめたが、死臭が漂って来そうで、どんなに高収入でも私には務まりそうにない。

2018年、30代女性が母親を殺害。母親は9年もの間、娘を医大に進学させるべく教育虐待を続ける。看護学部進学後も助産学校受験を強要。この閉塞感。そのやりとりは生々しく読み進めるのも辛かった。母も娘もどこかでヘルプを求めることが出来なかったのだろうか？

南三陸町の仮設住宅で密室殺人が起きる。殺害されたのは役場の仮設から公営住宅への移転を促す部署の職員。誰に聞いても悪い噂もない彼が何故殺された？仮設を撤去して新しい街づくりをすることが災害からの復興なのか？誰もが納得出来る復興とは？人間って思った以上に脆いんだろうな〜殺害の動機があって、ないようで、考えさせられる内容だった。

週刊誌連載のエッセイの単行本化。落語家さんだけあってまくらを語っておられます。文庫本にて。電車の中で少しずつ読むのに中々おすすめ。吹き出しそうになるのがたまにきず。

加藤シゲアキ、こんな正統派ヘビーな作品も書くんだ〜とびっくりした。報道部からイベント部へと左遷された守谷。イベント部の吾妻が祖母から譲り受けた無名の作者の一枚の絵の謎を探ることに。壮大なスケールの作品に圧倒されてしまった。