読書メーター KADOKAWA Group

2024年2月の読書メーターまとめ

眠る山猫屋
読んだ本
19
読んだページ
4784ページ
感想・レビュー
19
ナイス
1345ナイス

2024年2月に読んだ本
19

2024年2月のお気に入り登録
1

  • いっちゃん

2024年2月のお気に入られ登録
2

  • いっちゃん
  • おぴぱん

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

眠る山猫屋
帯刀と木山という前世代の軋轢から始まる二巻。また、帯刀の葬儀や、前巻では名前だけの登場だった桜の姉弟子・柊も姿を現す。思ってたよりは良い人じゃん、クセはかなり強いけど。短めのエピソードの中には、救いようもない人間も出てくるが、孫の為に奔走する婆ちゃんの物語のようなものも多い。婆ちゃんの正体は途中で判るけれど、やっぱりグッときた。他にも異界駅や(おそらく)宿敵となる少女の登場なども。怪異が見えない大野木さんの危うさと、己が運命を達観したような桜くんの捨て身の危うさ。二人で支え合えるから生還できるのか。
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

眠る山猫屋

まだまだ油断できないぜ、冬将軍めっ!ああっ路面凍結だけは勘弁してくれ・・・ 2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:32冊 読んだページ数:6758ページ ナイス数:2362ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/60760/summary/monthly/2024/1

まだまだ油断できないぜ、冬将軍めっ!ああっ路面凍結だけは勘弁してくれ・・・
2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:32冊 読んだページ数:6758ページ ナイス数:2362ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/60760/summary/monthly/2024/1
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
19

眠る山猫屋
あの世っぽいところ(異界)への探索を進めるまり。それは後悔しないための冒険だが、ヨモツヘグイ(?)してしまったみちかとは一旦離れ離れに。異界の表現が良い。実家っぽい家(逝去した家人たちが住む)とか水脈の通る洞穴とか。カギの正体とか。合流した二人、そして別れ。異界から帰れなくなったみちかの「代わって」という言葉は圧倒的に怖い。みちかを見捨てた罪悪感とみちかへの恐怖に苛まれたまりは・・・。そして数年後、珍キャラ・シロアリの王子登場。王冠が似合う(笑)。記憶を無くしたまりと、帰還したみちかが再会する・・・。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
基本的に理不尽で不可解な奇妙な話が持ち味の朱雀門さんの本領発揮な一冊。因果は無くても応報だけは来る、やっぱり怖いよなぁ。そんな中で、姿を消した猫のミーちゃんから電話がかかってくる話は異色、主人を心配して「ちゃんとご飯を食べないとダメだよ~」って・・・泣ける。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
感想、難しいなぁ。艶という女性を巡る男たち、そしてその男のパートナーが語る男たち。艶は稀代の悪女というより奔放に自由に生きた(その人生は男たちに狂わされたと言えるかもしれない)。彼女が危篤となり、最後のパートナーである松生春ニがO島から艶と関係があった男たちに手紙を出す。そしてささやかな波紋。女性たちは艶をよく知らないし、男たちも多くは語らない。松生にしても愛憎相半ばと云ったところか。女たちもパートナーに対して惰性や諦らめの様な感情を抱いているが、その底にある気持ちは・・・。一筋縄ではいかない。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
表紙は流石・新御降家の一員だが自由度の高い飄々とした少年。判り易い性格だし忠誠心とか無さそうだし。900年前の御降家継承の儀の殺戮から生き延びた(?)後継者候補たちの闇闘は続く。その夜に何が起きたのか、まだまだピースは埋まらない。長い旅路の果てに真実を求める摩緒たち、御降家再興を狙う不知火一派。そして鍵を握る猫鬼。土の術者・夏野の勲等を受け、菜花が少しづつ覚醒していく。殺伐とした展開が続くが、時々ほっこりさせてくれるのが、ルーミックワールド。
兵士O
2024/03/05 20:37

山猫屋の兄貴、わて、この作品、サンデー本誌で追ってまっせ❕Σ(゚Д゚)もうすぐ、もうすぐ、すべての真相が明らかになる所でヤス(*´ω`)

が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
主人公たちふたりの出番は控え目、冒頭から柊さんと弟子(あの螭に懐かれていた)のほっこりするようなエピソードから。帯刀師匠と木島の若かりし頃の気の置けない師弟関係や木島の系譜である鷹元楸とサイコパス遠野くんの成分率高し。ダークサイド巻か?特に若き木山の煮え滾るような野心、師弟の絆なんて微塵も感じられない傲岸不遜さ。その孫の楸は更に上を行く狂気、いや、狂気以前の人間らしさの欠如が怖い。まさか“あの廃墟団地”も楸の仕業だったとは。彼女の闇の実験はまだまだ続く。主人公たちには全く勝ち目を感じられない・・・。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
表紙から伝わる濃密な感情。佐藤順子(だからサジ)が恋するリン太には秘密があって・・・秘密でもないか。霊が視える彼と行動を共にするうちに、サジにも解るようになる不思議な世界。サジは至って普通な子だが、寄り添う時間と共に変わっていく空気。先輩のアパートで炬燵に入っていた女性は幼い頃に亡くなっていたり、妖精になったと話す人が本当に変身していたのは○○○○だったり。かなり恐い(苦笑)『ことなかれ』にも登場した二人を包む親密な空間は暖かいが、その外側にある現実の残酷さと幽世の深淵。サジの明るさが物語とリン太を救う。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
ウクライナ戦争序盤でも実際に使用されたギミック地雷。あれに魅惑の呪文を掛けたような“特召物”。稼働すれば甚大な被害を生む兵器を解体できるのは、仕掛けた側の国の子供アトーだけ・・・。こんな辛い物語は久しぶり。大切な思い出がある“もの”を引き剥がし取り上げ解体する敵国の子供、それでも人々はアトーに優しくあろうとする。今回登場したアトーの姉の歪みさえも受け入れるアトーの無垢。絶望と責任を背負っていても、彼の優しさは最後まで汚れなかった。人間の邪悪な部分に対する物語の晴明さ見せつけられたような気がした・・・。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
NIN首脳部の支配を転覆すべく、加藤が持ち掛けたNIN若手への共闘・・・のはずが、流れるように痴漢騒動へ。この辺の緩急が相変わらず凄いなぁ。オマケに痴漢犯人も逮捕に関わるメンバーもお知り合いときた。十一ちゃんと十二郞の仲の悪さが極悪。双子なのにねぇ。アパートの住人が揃ったところに日比ミラクルの帰還。緩いアパート面々の会合を、ミラクルなラップが引き締めたところでNINの新旧対決が火蓋を切った。新生NINの男を援護したのは雲隠の誰?古強者の婆ちゃんの狂気の強さ、老いても強い。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
人の記憶が建物を作り出す町。砂漠の真ん中に佇む小島のような、そんな小さな町にある建物は、そこに住む者がいなくなると砂に帰し、新たな住人には懐かしい家を与えてくれる。カスバのような、迷宮のような・・・。全てを受け入れているかのような主人公は、ひとりの女の子と出会い、日常が変わっていく、否、日常を変えていく。淡々と進む時間、そして変わっていく世界。最終話の衝撃が、砂しか見えなかった世界に海と空の青を連れてくる。この本に出会えて良かった。
眠る山猫屋
2024/02/21 20:11

《ここからネタバレ》 最終話、8年町を離れた主人公の帰郷。8年も待っていてくれるわけないよね。8年だよ、8年だから。そりゃ誰かと結婚して海外にも行っちゃうさ。そんな現実を突きつけられて、寂しさしかない主人公と読者。町も砂に還ってしまうしさぁ。現実を突きつけられて、それでも前を見なくちゃいけない瞬間に訪れる奇跡。“タメ”の巧さに目頭が熱くなる、これぞハッピーエンド。溜めというより、矯わめる技量の凄さかな。最高。ある意味当たり前な展開なのに、最高に揺さぶられる。

が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
不思議な空気感~(笑)ラーメン赤猫は猫さんたちが働くラーメン屋、もちろんお客さんは人間。一本筋の通った店だが、そこで働く事になった主人公。猫さんたちのブラシかけから始まるストーリー。従業員には虎までいるという・・・。虎のクリシュナちゃんが可愛い過ぎて。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
帯刀と木山という前世代の軋轢から始まる二巻。また、帯刀の葬儀や、前巻では名前だけの登場だった桜の姉弟子・柊も姿を現す。思ってたよりは良い人じゃん、クセはかなり強いけど。短めのエピソードの中には、救いようもない人間も出てくるが、孫の為に奔走する婆ちゃんの物語のようなものも多い。婆ちゃんの正体は途中で判るけれど、やっぱりグッときた。他にも異界駅や(おそらく)宿敵となる少女の登場なども。怪異が見えない大野木さんの危うさと、己が運命を達観したような桜くんの捨て身の危うさ。二人で支え合えるから生還できるのか。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
木下くん、必死のデートの行方。吹き矢と木炭アート。鬼灯くんの吹き矢スタイルがカッコいい。そう、ひたすらカッコいい鬼灯くんと、ひたすら優しいタニムーに護られた菊田早苗の物語だった。気づいてるんだか、気づいていないんだか・・・(苦笑)淡くて幸せな空気に満ちた時間は、何ものにも換えがたい、そんな物語。やっぱり、朝倉世界一さんの紡ぐお話はいい。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
小学生の頃転校した鬼灯くんが帰ってきた。今をときめく国際派俳優として。でもそんな彼の正体は・・・忍者!ミステリアスな彼に憧れていた菊田早苗、二人を見守る同級生・谷村暁(タニムー)の三人を中心に廻る、フワリとした日常。ちょっとズラした世界観は相変わらず素敵。好青年な実業家・木下くんの登場で、三人の世界に亀裂が・・・入らない(笑)木下くん(本当に良い人)の必死のアプローチを邪魔するでもなく、鬼灯くんの父親の死の謎も置いてけぼり。タニムーと鬼灯くんの緩い友情がひたすら気持ち好い。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
市役所内にある特殊事案対策室・通称『ことなかれ課』。異能者たちがオカルトじみた案件を解決・無かった事にする物語は昨今溢れているけれど、ディテールが素晴らしい作品。メンバーの一人、主婦の鑑と評された可愛い明日香さんへの「旦那が生きていれば、ですけれどね」とか、背筋が凍りつくよ。2話『立ち枯れ』では、科学的に事件を解消した後の悲劇が本当に辛い。救えたはずなのに、救いではなかったのかな・・・。『引き寄せの法則』は、廃墟に消えた友達を捜す少女の物語だが、悲しい結末なのに優しさが溢れていたりする。
眠る山猫屋
2024/02/10 16:55

『立ち枯れ』で登場したリン太は別漫画の主人公みたいだし、追ってみたい。それくらい吸引力を感じるコミックなのに、2巻が出ていないという事は打ち切りだったのだろうか。1巻のラストシーンが衝撃的過ぎて、頭に残る。

が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
恐怖箱シリーズをちょっとづつ追いかけているのだが、さらに“百物語”と付く一連のシリーズもあるのね。単話が短いから、怖さも控え目かな。残念。ぐるぐる女は良かった。コミック『不安の種』に近いかな?
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
そうか、今は主人公がフシやフシの眷属ではなく、ぬいぐるみだから距離感があるのか。未だ物語が始まらない感が強いが、きっとコレはカタルシスへの溜め。あまり見た事の無いディストピアを迷走している。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
小さな男の子アトーの旅路。無邪気で純真で、そして責任感が強くて。アトーは自壊した故国がバラ撒いた殺戮兵器の解体を任務とする“こども兵士”。何故アトーに解体が出来るかは、この段階では語られてはいないが、喪われた故郷の美しい遺物(の形をした大量虐殺兵器)には人を魅了する呪術が掛けられていて、持ち主から譲り受けた上で破壊しなければならない。アトーを支える人たちもいるが、この呪いから救える者はいない。解体に伴う苦痛を抱えながら旅は続く。痛々しく悲しい旅の行方は。大人が責任をとれないという無情感が辛い。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
後半は怒濤のパニックホラーに化けてくる。良い人から死んでしまう、そしてマッデみたいに良い子になってくる人物も。比較的悪い奴は少なくて、ダンが悪役を一手に引き受ける展開だが、ダン無双。奴を止めるのはやっぱりあの人。吸血鬼になっても使命感は失わなかったんだね・・・。短いセンテンスを重ねてくる文体は読み易くスピード感が上がる。誰が生き残るのか。オーソドックスな展開かもしれないが、読み易かった。
が「ナイス!」と言っています。
眠る山猫屋
寿司ガールたちは心の鏡。認めたくない自分、気づいていない自分を教えてくれる。諦めていた気持ちや心の片隅で眠っていた自分の本当の思いを見せてくれるけれど、選ぶのは自分自身。変わらなくってもいいんだ、そんな選択肢もあるんだ、小さな囁きを読み解くのは、あくまで人生の主人公たる自分。アワビちゃんの見せた未来が最良でも現状を生きる選択。手巻き姉さんが導く逞しい世界。そしてスズキさんは少女を送り出す、彼女だけの未来へと。じわじわ染みる、そして考えさせられ背中を押されるような作品でした。満腹。ご馳走さまでした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/04/29(5074日経過)
記録初日
2010/04/29(5074日経過)
読んだ本
4681冊(1日平均0.92冊)
読んだページ
1148904ページ(1日平均226ページ)
感想・レビュー
4672件(投稿率99.8%)
本棚
27棚
性別
年齢
55歳
血液型
B型
職業
その他
現住所
茨城県
自己紹介

高等遊民にはなれませんでした。ただただ無頼に、曖昧に、そして怠惰に読み漁る無為な日々。合い言葉は『面白ければいいじゃん』。今は小説だけでなく、記しています。

参加コミュニティ1

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう