『了』。2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:6089ページ ナイス数:124ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/621972/summary/monthly/2024/7
大先生の弟子である荒俣宏先生と京極夏彦先生のことも、少しですが書かれています。別荘におけるハチ騒動のエピソードは、『ゲゲゲの娘日記』でも読んだことがありますが、翌日京極先生がお礼に来たという話がとても好きです。わざわざ礼を言うようなものだろうかとも思うのですが、そこでお礼に行くのが師弟の仁義というところでしょうか。むしろ京極夏彦ってバーベキュー行くんだ、って妙なところに感心したものでした。
「久瀬棠庵」は、『前巷説百物語』にサブキャラとして登場していた人物。本書はその若い頃の棠庵を主人公に据えた一冊であり、いったい誰得なのかよく分からない物好きな趣向になっています。家から出ない、身体を使わない、座ったら動かない。他人の言葉を額面通りに受け取るし、忖度も融通もあったものではない。中々浮き世離れした御仁であり、現実にいたら関わり合いになりたくはないかもしれませんが、読んでいる分には面白いし、大家のうらなり息子や長屋連中とのやり取りは妙に笑いがこみ上げてきます。『巷説』とはまた違った雰囲気で新鮮。
好きな作家:京極夏彦先生
好きなバンド:DIR EN GREY
揚羽ノ羽ノ夢ハ蛹
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます
「久瀬棠庵」は、『前巷説百物語』にサブキャラとして登場していた人物。本書はその若い頃の棠庵を主人公に据えた一冊であり、いったい誰得なのかよく分からない物好きな趣向になっています。家から出ない、身体を使わない、座ったら動かない。他人の言葉を額面通りに受け取るし、忖度も融通もあったものではない。中々浮き世離れした御仁であり、現実にいたら関わり合いになりたくはないかもしれませんが、読んでいる分には面白いし、大家のうらなり息子や長屋連中とのやり取りは妙に笑いがこみ上げてきます。『巷説』とはまた違った雰囲気で新鮮。