嗜好品ってのは、捌け口の対象になりやすい。けれどね、どんな食べ物も口にする人の幸せを願って作られているんです。だから、楽しく味わってやって欲しい。

違う人間だから、同じ事柄にも違う反応ができるよってこと。他人って冷たい感じに聞こえるけど、だからこそ一緒に対処できることもあると思うんだ。

正面から向き合わないまま歳を重ねて、自分たちは後悔せずにいられるのか。

現実の世界、誰もが自分を守ることに汲々とし、逆のことを平気でしさえする。爪も牙も持たない弱者である人間が互いを守るために作り上げはずの社会というものがまるで機能せず、かえって搾取の場でしかない様相さえ示すこともある。 だがそれはそれだ。俺は、俺自身だけは少なくとも、でき得る限り自分の信ずる意味で人間らしくありたいと、そう考えている。

ソーダの泡は大きくて、グラスの内側にへばり付く。変えたくなくて必死になっているように見える。それに比べて、シャンパンの泡は細かくて、グラスの中に何の未練もないように、湧いては消えて、を繰り返す。美しい。でも、それがソーダの泡より価値があるとは限らない。全ては見る人によるのだ。