『舟を編む』以来，８年ぶりの三浦氏の作品。「書は人なり」。その人とて日々移ろい変わるもの。変幻自在に流れる筆さばきのごとく生きたいものです。

『舟を編む』以来，８年ぶりの三浦氏の作品。「書は人なり」。その人とて日々移ろい変わるもの。変幻自在に流れる筆さばきのごとく生きたいものです。

我が娘を必死に探す父親。別れた妻も巻き込み。と言うと美談ですが。。。登場人物，全て悪人。ノアールという言葉の格好良さも皆無です。節くれ立つ気持ちになる、曰く形容し難い作品。好きですが。

今一の作品が続いていましたが、本作は久々のヒットでした。覆面作家の述懐は氏の本音なんだろうなと思っていたら、最後に！ビジュアルではなく脳内で映像変換する読書ならではの楽しみ。何やら案件小説の様ですが、素敵な家です。

自分さえ良ければそれで良い　という空気がこの国に充満しています。体制がそうなのか、人々がそうなのか。舟の先のエーデルヴァイスは我々の中にある。

さながら一つの街である空港を舞台に、またまた個性的な署長さん登場です。そして千葉県警といえば例の女警も登場。シリーズ化でしょうから、同じ空港を抱える女署長さんとのコラボを期待します。

染井氏の経歴を考えるとリアルに感じます。何だか気苦労が絶えない世界ですね。

久々の原田作品。今までこんな感じの作品あったかな？淫美で耽美で奇異な。表紙すらエロチックに感じます。これはこれで有り◎

辛い毎日、少しでも希望が持てる作品を探していて辿り着いた本作。所詮、フィクションです。夢物語です。でも救われる人は絶対います。