読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

やす
読んだ本
7
読んだページ
2394ページ
感想・レビュー
7
ナイス
121ナイス

2024年10月に読んだ本
7

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やす
和泉先生はゆる言語学ラジオで3+1時間の長尺番組で知る。ググると育ちのよさそうなお写真が出るのだがゆる言にはいかつい感じで登場。まあ、パーソナリティー対策だろう。飛ばし聞きのつもりがドップリ聞いてしまった。で本書を読む。本書は悪口を素材として言語哲学という聞きなれない分野を紹介しようというアウトリーチもの。悪口の文法は言語学だけれど悪口を言う主体の認識は哲学だし認知科学でもある。社会現象のヘイトスピーチなら社会学も動員し歴史的背景があれば史学も必要というバーリトゥード。
やす
2024/10/29 16:32

関連語彙:タイプ、トークン、統語論、意味論、語用論、意味の外在主義・内在主義、ラッセル的命題、意味の公共性、可能世界の集合としての命題、真理条件的内容、前提的内容、使用条件的内容、会話の含み、共有基盤の動かし方。

やす
2024/10/29 16:33

「あんた、バカぁ」について大変細かく分析されていて好感がもてた。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
7

やす
7章あるうちの1章しか読んでないのだけど、思惑と違ったのでここまで。著者は哲学者で最近の認知科学の知見も取り入れた意識について論じていらっしゃる方とお見受けし、最近の出版でこの分野のものを借りてきたのだが、原著出版は1984年とfMRIもない時代なのであてが外れる。しかし哲学者が自由意志についてどう考えているかのスケッチは得られる。まずは決定論に対しては自由は持ちえないという話。物理的に決定論は否定されているのになあ。まあ、哲学は科学ではないとの著者の弁
やす
2024/10/30 21:27

表現は柔らかくちょっとふざけたおじさんと話しているようなのだが、その実得体のしれない会話が続く謎の人物感がある。自由意志がないとするといろいろな恐怖が襲い掛かるよね。そういった怪物に養分を上げてはいけないよ。哲学ってのはさあ、直観ポンプ、アイデアをくみ上げることなんだよね。デカルトの我思うとかロールズの未知のベールとかってやつね。トロッコはどうかな。出てきてないので直観じゃないんだろう。それが多方面に影響与えまくる起点になればそれでよし。なかなかいい言論だ。

やす
2024/10/30 21:30

著者としては自由意志ってのはあるんだけど論じ方を間違えると霧散しちまうようなフラジャイルなもんなんで注意深く丁寧に扱わなきゃダメなんすよ。と言っていることにしよう。しらんけど。2章は言語学や論理実証主義の話もあるみたいなので返す前にまだ読むかもしれないけど、とりあえずここまで。

が「ナイス!」と言っています。
やす
和泉先生はゆる言語学ラジオで3+1時間の長尺番組で知る。ググると育ちのよさそうなお写真が出るのだがゆる言にはいかつい感じで登場。まあ、パーソナリティー対策だろう。飛ばし聞きのつもりがドップリ聞いてしまった。で本書を読む。本書は悪口を素材として言語哲学という聞きなれない分野を紹介しようというアウトリーチもの。悪口の文法は言語学だけれど悪口を言う主体の認識は哲学だし認知科学でもある。社会現象のヘイトスピーチなら社会学も動員し歴史的背景があれば史学も必要というバーリトゥード。
やす
2024/10/29 16:32

関連語彙:タイプ、トークン、統語論、意味論、語用論、意味の外在主義・内在主義、ラッセル的命題、意味の公共性、可能世界の集合としての命題、真理条件的内容、前提的内容、使用条件的内容、会話の含み、共有基盤の動かし方。

やす
2024/10/29 16:33

「あんた、バカぁ」について大変細かく分析されていて好感がもてた。

が「ナイス!」と言っています。
やす
現代思想につながる過去の論争を集めた本だと思ったのだが、まあ、そういえなくもないけれど月刊誌連載の加筆修正なので各章に必ず論争があると言ことでもない。直接対決エピソードを期待していたが、まあ、そういうのもあったが、論として対立するものの両論併記なども論争としている。ウイトゲンシュタインとポパーの対決はなかなかのプロレスだった。その場にレフリー役となったラッセルが居なかったらどうなっていたのだろう。これは論理実証主義と批判的合理主義の論争というか子どもの喧嘩。ウイトゲンシュタインの振る舞いがお子様だった。
やす
2024/10/27 17:30

そういった量子の相補性について解釈問題があると本書には書かれているけど、局所実在性の否定に伴い解釈は不要となってので解釈問題など無くなった。これがコンセンサスなのか論争中なのかは定かでないけど、本書には解釈問題があると書いてあるから道半ばなのかも。筆者専門のチューリングの人工知能の話は分かりやすく、また、近年キャッチーだ。科学哲学もポパーまではいいがその後のクーンとかファイヤーアーベントは科学ではなく科学を成り立たせている社会の話なのでパス。科学者でも足の引っ張り合いはあるだろうし政治的抑圧もあるだろう。

やす
2024/10/27 17:37

さて、サルトルとカミュの論争は寡聞にしてしらんかった。アルジェリア独立闘争に主体的に参加する派のサルトルが慎重なカミュを批判していたらしい。アルジェリアの独立はなり、カミュは論争とは無関係に自動車事故で亡くなり、混乱したフラんす国内を立て直したのがド・ゴール。彼はその後、独立派からも反対派からも命を狙われた。暗殺者を国内で仕立てるどうにも防がれてしまう。それで国外から殺し屋を調達して暗殺しようとするが外国人なのでフランスの風習を知らず打ち損じるのがフレデリックフォーサイスのジャッカルの日。知らなかった。

が「ナイス!」と言っています。
やす
まあ、理解はできないと思うけど借りて読む。5章は空間とは何かでまず多様体。多様体は何度か入門を試みたのでうっすらと分かった気になる。多様体は空間を扱うための装置という感じで多様体の教科書はその枠組みについて大変くわしっく書いてあるけど空間そのものについてはあんまりかかれていない。幾何学の教科書になると装置はそこそこ空間の曲率などの扱いが厚い。本書はどちらも駆け足だけど結果重視という感じ。
やす
2024/10/19 10:28

9章はトポス。筆者はこの章が書きたかったのかもしれない。トポスと葉ある構造を持った圏のことで、論理の体系であるとのこと。一つ一つの命題を対象とし命題と命題の関係を射とする圏。トポスは排中律を課せばブール代数となるし、そうでなければハイティング代数となる。数学を進める論旨がまた数学の対象となるわけで、ここはエモポイントのはず。あんまりよくわからないのでそんなにエモくない。上巻の最初からハイティング代数とかって初見のものが出てきたけど直観主義論理ってハイティングってことなのね。

やす
2024/10/19 10:31

あともう一つグロダンディーク位相がでてくる。言葉が出てくるだけでなんかうれしい。 さてえ全体としてこの上下巻は数学部2,3年生まででしっかり履修した人がそのおさらいをしつつ圏論の言葉を学んで次に進むための本である思う。しっかり履修していない私には数式以外のところをつまみ読みして無理やりほくそ笑むという感じであった。

が「ナイス!」と言っています。
やす
ネタバレ40年ぶりの再読。内容がファーストコンタクトものだったということしか覚えていなかっ。シリーズ第2作なのでファーストコンタクトと言ってもそんなにファースト感はない。もしかしたら再読だからか。当時は熱狂的に受け入れたきがするが、時代がある面追いついているので凡庸な印象。AIとはテキストだけど人間より圧倒的に多く会話してるし。まあChatGPTよりは賢いAIが出てきたけどそれは知識の総量のお話。ガニメデの巨人たちは2500万年前の悪事の発覚前に巨人の星に逃走するけど、気にしなくてよくね?
が「ナイス!」と言っています。
やす
史上初の汎用コンピュータープログラマは6人の女性であり、長い間その事実は忘れられていたという話。コンピューターは電子計算機が登場する前は人間の職業のことであったのは聞いていたが、弾道計算をしていた6人の女性が弾道計算をENIACにさせるので配置転換されたのがそもそもの始まり。現代なら新しい環境で仕事を始めるとき言語仕様とかコマンド仕様、システム機能の概説・詳説といった資料があるのは当然。ENIACの時代もキチンと真空管回路図とブロック図が提供されていた。(それでコード書けって無理ゲーっす。
やす
2024/10/14 16:12

「誰がコンピュータを発明したか」アタナソフという人が電子計算機を着想し設計していたが稼働させることはできなかった。ENIACの版権を持つ一人モークリーは交流もありその設計を知っていたらしい。裁判所は独禁法違反であり結局国の所有権を認め二人から版権を奪った。斜め上からの判決で二人は上訴する気にならなかったとのこと。しかし、この著作者は信用できない不親切男。何を考えているかわからない。「誰が…」でもENIAC6のことは単にスイッチを設定した人扱いである。だったらもっと説明しろよ!

やす
2024/10/14 16:13

なんとなくENIACの仕組みはわかったし、きわめてもいいこと無いからこの辺にする。

が「ナイス!」と言っています。
やす
深層心理とか無意識とかというものは無いというここ百年の心理・脳科学分野の結論(全員が同意しているわけではないらしいが)を説く本。無意識のうちに膨大な記憶を使って思考が新たな創造を生みだすと言った神話があるけど真向否定。そもそも視覚自体この世の現在を高精細に意識できているように思えて実はとても狭い範囲を小刻みな眼球運動で捉えつつかなりいい加減に脳内に再現している。しかも注視している部分しか見えていない。一度見たものは全て無意識の記憶に貯蔵されるということはない。
やす
2024/10/01 08:45

フロイトが切り開いた精神分析は完全否定している。深層心理は単なるこじつけだということ。まあ、カウンセリングには別の効果があるのだろうが。ユングは言及すらされていなかった気がする。ところで意思決定する前に行動を起こしている話は出てこなかったがそれは意識したものが記憶となり次の行動決定の際に参照されるというスキームに乗らないからなのかなあ。自由意志や責任の問題があるからなのかなあ?

やす
2024/10/01 22:51

この本を読んだ副作用で満島ひかりの謎めいた演技が急にうすっぺらに感じられるようになってしまった。一過性のものだとよいのだが。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/05/21(5306日経過)
記録初日
2009/07/05(5626日経過)
読んだ本
984冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
317545ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
940件(投稿率95.5%)
本棚
22棚
性別
血液型
O型
職業
IT関係
現住所
北海道
外部サイト
自己紹介

「生涯一捕手」という言葉にに感銘を受けて、生涯一プログラマーだと思っている人。
同じ思いであるはずの柴田芳樹さんを心の師と仰ぐ。柴田さんは現役続行だけれど私は10年現場を離れたので腕は新人に毛が生えた程度。
ついに退職再雇用で読書も増やせるかなと思っていたが収入減で毎月赤字。不要不急の出費はできない状況に。
読むのに膨大な時間がかかる数学書をこつこつ読んでいこうと思う今日この頃。
生涯一プログラマーに関してはお客様がよいと言えば70まで継続したいと思っています。まあ、どこまでいけるかはわからない。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう