すでに読んでいた！すぐに気づいたのにおもしろくてまた読んでしまった。竜崎さんのことがなぜ好きなのか、貝沼警視の言葉に、そうそうそういうことなんよと思えるところがあった。「竜崎署長は、あっという間にすべてを変えてしまった。貝沼や課長たちの心をつかみ、さまざまな改革を、何の気負いもなくさらりとやってのけた。」気負いのなさ。それが読んでいる者にも心地よさを与えてくれるのではないか。ものごとをシンプルに考える。人間関係のしがらみなどには邪魔をされずに。それでいて部下のことをほっとく訳でもない。いつもいいなと思う。

すでに読んでいた！すぐに気づいたのにおもしろくてまた読んでしまった。竜崎さんのことがなぜ好きなのか、貝沼警視の言葉に、そうそうそういうことなんよと思えるところがあった。「竜崎署長は、あっという間にすべてを変えてしまった。貝沼や課長たちの心をつかみ、さまざまな改革を、何の気負いもなくさらりとやってのけた。」気負いのなさ。それが読んでいる者にも心地よさを与えてくれるのではないか。ものごとをシンプルに考える。人間関係のしがらみなどには邪魔をされずに。それでいて部下のことをほっとく訳でもない。いつもいいなと思う。

シリーズものとのこと。図書館の新刊をチェックしていて目についたので予約。他の方もコメントされていますが、この後読む予定の今野敏さん隠蔽捜査に雰囲気が似ていますね。ところがわたしにとっては少々読みづらく時間がかかった。登場する人物が多いこと、彼らの抱えている私的な悩みについても多く語られること、公安部と刑事部の捜査方法の違いなどにわたし自身がついていけなかったからか。事件の解明がもっとテンポよくなされることを望んでしまっていたからかも。「容易」を「用意」と変換ミス。そんなものまで見つけてしまった。残念。

中川李枝子さんがお亡くなりになったとのこと。3歳の孫は絵本よりも身体を動かす方が楽しいようで、まだぐりとぐらも読んであげられていませんが、きっとそのうちに。ももいろのきりんは、我が子にも読んだはずだけど、るるこちゃんがおかあさんにもらった大きいももいろのかみできりんのキリカをつくったところしか覚えていませんでした。ちょっと気の強いるるこちゃんがキリカとすぐになかよくなって奔放に遊ぶところが楽しい。3か月半の孫がもしかするとるるこちゃんみたいにはっきりした子になるかも...中川さん、あちらでも楽しいお話を！

文庫本の方を前に読んでいるのに内容をすっかり忘れていた！シリーズを新しい方から遡って読んだが、この話がいちばん迫力があった。生活保護の担当だった者たちが餓死させられるというセンセーショナルな事件。そのきっかけとなったのは、幾度も申請をしたものの受給叶わず、止められた水道から水も飲めずティッシュペーパーだけを胃に遺して亡くなった高齢女性の過去。その章は読んでいて本当に胃が痛くなった。予算には限りがあるし、不正受給者は確かに存在するのだろう。けれど他人事として無関心であってはいけないと強く思う。

「こないだおじいちゃんがしんじゃった」から始まる！ちょっと衝撃的。ところがおじいちゃん、楽天家だったのか「このあとどうしちゃおう」ノートには奇想天外な死後の世界予想が。「こんなかみさまにいてほしい」がとくに好き。自分担当の神さまがいて、その人とは趣味があったり、一緒に温泉に入って相談を聞いてもらったり。亡くなった者どうしの関係も良好。みんな必ずどこか褒めてくれる。食べ終わったお皿を持っていくだけで100万円貰える笑。真似てノートを買い、生きてるうちにやりたいことを考えるようになる、というのもよかった。

仮設住宅はあくまでも仮設なのだろう。復興とともにそこを取り壊し、次の土地利用へと移る。それもまた復興の一部となるということなのか。けれど、新しい住処に移るには、経済力も精神力も要る。その力を持たない者を、努力不足とするかのような容赦ない行政。批判は大いにしたくなるが、窓口となる担当者にも葛藤はあるのだろう。立ち退きを迫るエセNPO法人やそこを利用する者なども出てきて、読んでいるときつくなる話だった。幼なじみであっても、震災によって家族を亡くした者とそうでない者がおり、その間にできた隔たりの大きさも切ない。