ネタバレシリーズ10。今までとちょっと違う印象。推理担当として作家が登場したからかな。今野氏にとっての小説家という仕事、孤独、業界などをふたりの作家を通して感じた。捜査本部中心に描かれる事件は何度読んでももどかしい。不可解な誘拐の結末は想像の内だったがもうひとつの事件の顛末はちょっと納得できなかったな。わくわくする竜崎…小躍りする伊丹も見えそうで、なんて新鮮。

ネタバレシリーズ3。「南星屋」の彩り豊かな四季と地方銘菓をもとにした菓子の数々と日々の暮らし。連作短編ながら今巻はあらたな人物「鹿蔵」を軸に。なかなか剣呑な方向へ向かったのでドキドキ。ほんとにお君の正義感が要らぬ災難を呼び込んでしまったが巡り合わせかな、鹿蔵には幸いだった形になって良かった。次こそ雲平とお永が何とかなって欲しいなぁ。お君ももちろん新たな出会い希望。「お取り寄せ」のできる現代は夢のようだなと毎度つくづく思う。

ネタバレシリーズ11。下巻。作者曰くドラマでいうところのシーズン1の最終回とのこと。てっきりほんとの終わりかと思っていたので気長に次を待ちたい。火消の「そこに火があれば消す。中に人がいれば救う」という思いが世代を繋ぎ江戸を守る。結果として陰謀巡らせる重鎮一橋の野望を打ち砕いた…とまではいえなかったのでは？炎聖の名と火消である己をとりもどせた甚兵衛も哀しいかな罪人である。それぞれ黄金の世代、若鳶の活躍は熱かったがストーリー的には「黄金雛」に沿ったもの。印象的なのは菩薩の内記の心情の変化だった。

ネタバレシリーズ10。今までとちょっと違う印象。推理担当として作家が登場したからかな。今野氏にとっての小説家という仕事、孤独、業界などをふたりの作家を通して感じた。捜査本部中心に描かれる事件は何度読んでももどかしい。不可解な誘拐の結末は想像の内だったがもうひとつの事件の顛末はちょっと納得できなかったな。わくわくする竜崎…小躍りする伊丹も見えそうで、なんて新鮮。