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2024年8月の読書メーターまとめ

月夜
読んだ本
9
読んだページ
3864ページ
感想・レビュー
9
ナイス
213ナイス

2024年8月に読んだ本
9

2024年8月のお気に入られ登録
1

  • 広井啓

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

月夜
直木賞受賞作。戦国時代の締めくくりを武士じゃなくて職能集団対決にするとは。厚さも何のそのの面白さ。穴太衆と国友衆のことは何となく知っていたが大津城の戦いは知らなかった。確かに盾と矛。終盤の両者の矜持の殴りあいは涙ぐましかった。何の為に、誰の為に人は戦うのか。こんな葛藤が人々の心にあったかどうか(生きることに必死すぎて考えても仕方ない、運まかせも多かったはず)よりも皆で力強く生きる様が心を打つ。いつの世も「一つだと何の変哲もない石も、寄せ合い、噛み合って強固な石垣になる。人もまた同じ」でありたい。
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

月夜

毎日本当に暑いっ!皆さまどうぞお身体大切に…。涼しいところで読書、いいよねぇ。2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2241ページ ナイス数:237ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/651379/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
9

月夜
ネタバレ久しぶりの薬丸作品。法廷ものは初かな。刑事弁護人のバディはなかなか面白そう、事件も女刑事のホスト殺し、やっぱ嘘からの真実探しワクワク…なのにこの中弛み感は残念。仕方ないとはいえ重複が多いな。西の最終弁論がすべて。物語的に加納は悪でどう「無罪」で決着すべきかだったのだろうが涼香はどうにも「無実」ではあり得ないと思った。ただ刑事弁護人というとてつもなくたいへんな仕事の必要性は理解した。いろいろ背景が片付いていないしシリーズ化するのかな。
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月夜
初読み作家さん。ダヴィンチ紹介本だったかな。実際にあった医学部入試の女子・多浪生への減点事件を元にしている。まだまだどの業界にも溢れているとはいえこれだけセクハラ、パワハラ、アカハラを羅列されると引くわー。それを暴く側と(仕方なく)守る側どちらも女性の対決という辛さ。社会において様々な差別はあり続けるだろう。みんな心も体も環境も違うんだから。それぞれが自分が大事で正しくて「他者に自らを重ね合わせる」想像力を持つなんて難しすぎる。が、努力したい。結末はスッキリしないがそれも複雑な社会の縮図かな。
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月夜
ネタバレ久しぶりのシリーズ4。ほんわか癒されたぁ。和菓子や梅本家のごはんは変わらず美味しそう。東京デパートみつ屋のメンバーは今後も入れ替わりありそう。アンちゃんはゆっくりでも社会人として成長している。立花乙女には眩しいくらいにww。友人としての嫉妬なのか?恋愛の型にはめようとは思わないほうがいいのかな。笑っちゃうくらいふたりとも純。お客様の謎解きは俳句以外は予想できたが気楽に読めるミステリも良いな。たまには目一杯幸福感感じたいよねぇ。
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月夜
やっと最後まで読み終えた。戦国時代物ながら各章はミステリとしても面白い。囚われの身の官兵衛と大将でありながら孤立化する村重の心理戦がヒリヒリする。第四章は圧巻だった。千代保の語る弱き民にとっての「生死」とその後の救い。官兵衛のとてつもなく長い謀。終章、複雑に絡みあう因果応報や罪の責任は誰もとれなかった。生き抜いた後の官兵衛の遺訓は成る程だった。
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月夜
ネタバレ前作がディストピアすぎて心配でしたが骨太社会派エンタメ復活で嬉しい。非正規雇用の若者4人とともに労働問題を学び、ともに読者も拳を振り上げたい気持ちにさせる筆力は流石。この内容での新聞連載は載せる側もなかなか。「国民が勝ち取ったものでない与えられた民主主義。この国の人間には社会という概念がない。」が胸に刺さった。企業、政治、警察、メディアと労働者それぞれの立場からってことで登場人物が多い。時系列がちょっと複雑だったかな。きっと映像化でスッキリすると思うので期待したい。未明かもしれないが希望のある結末に感涙。
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月夜
ネタバレいずれ手に取りたいと思いつつ、初読み作家さん。幻想奇譚といった感。「世界はつねに夜なのよ」と対になる「ただ一度きりの朝」。登場人物たちの語る不可思議な旅は仄暗い。結末がはっきりせずモヤモヤ…まさか現がどちらかわからない展開とは。誰しも生きているなかで他人に触れられたくない真っ暗い穴があるのかも。あちらへ誘われても拒めないかも、と読む側を不安にさせる。煩雑でも明るい朝で終わってちょっと安堵。
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月夜
8月はやはり戦争について考える良い機会。朝ドラ「虎に翼」に出てきた[総力戦研究所]が気になって調べ本書を図書館で借りる。昭和16年、当時30代のエリートたちが机上演習で導きだした「日米戦日本必敗」がどうして開戦を止められなかったのか。詳しい模擬内閣のやり取りや戦後の極東軍事裁判、メンバーのその後など興味深いものだった。新版あとがきで「歴史的緊急事態」における記録作成の重要性がよくわかる。政府のコロナ対応など成る程と。この夏はもう一度「アナウンサーたちの戦争」も観たいな。
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月夜
シリーズ3、てことも著者紹介で知る…2未読、1はドラマの印象が強いが既読のはず。時間も経ってるので登場人物うろ覚え。鳩子が妻であり母に。代書屋再開。自分の経験も重ねて依頼人の思いを手紙に綴る。紙や筆記具などやはりメールとは趣が違う。渡される方もちょっと身構えるよなぁ。先代の恋愛はなかなか「あの世で仲良くね」とは言い難くはある。子どもたちからの形をとった隣家への手紙も鳩子も自覚するようにちょっと狡いなと。気持ちを言葉に、それを手書きで…SNSでの誹謗中傷の原因は冷静になる「間」が足りないから。
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月夜
直木賞受賞作。戦国時代の締めくくりを武士じゃなくて職能集団対決にするとは。厚さも何のそのの面白さ。穴太衆と国友衆のことは何となく知っていたが大津城の戦いは知らなかった。確かに盾と矛。終盤の両者の矜持の殴りあいは涙ぐましかった。何の為に、誰の為に人は戦うのか。こんな葛藤が人々の心にあったかどうか(生きることに必死すぎて考えても仕方ない、運まかせも多かったはず)よりも皆で力強く生きる様が心を打つ。いつの世も「一つだと何の変哲もない石も、寄せ合い、噛み合って強固な石垣になる。人もまた同じ」でありたい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/02/02(3217日経過)
記録初日
2016/01/20(3230日経過)
読んだ本
645冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
221569ページ(1日平均68ページ)
感想・レビュー
625件(投稿率96.9%)
本棚
4棚
性別

参加コミュニティ1

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