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2025年3月の読書メーターまとめ

みも
読んだ本
6
読んだページ
2054ページ
感想・レビュー
6
ナイス
1029ナイス

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2025年3月に読んだ本
6

2025年3月のお気に入り登録
2

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2025年3月のお気に入られ登録
1

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2025年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みも
ネタバレ安定の面白さは言うに及ばず、何よりリーダビリティの高さが光る。ストーカー行為のエスカレートの末の殺人・誘拐事件という1本の事件軸に絞り、定石通りの捜査を進めるシンプルな構成にした事が功を奏したと思われるが、事件が意表を突く変転を見せる展開もなかなか巧妙。事件解決にて「完」でも十分楽しめると思うのだが、いやいや確かに、去就を迫られる事件解決後の成り行きは事件そのもの以上にハラハラさせる。新作として読まれた方は、シリーズはどうなる?と懸念したのではなかろうか。今回も奥様は凛としており、戸高は神出鬼没の大活躍。
が「ナイス!」と言っています。

2025年3月の感想・レビュー一覧
6

みも
表紙が嫋やかで美しい。表・裏表紙に満開の桜。背表紙に書名と作家名。その上にトレーシングペーパーに文字だけを印刷したカバー。写真の妖しげな少女の人形が霞に佇むような演出が僕を幻惑夢想に誘う。皆川さんのファンの方は文庫とは別に手に入れるべし。30頁程度の8篇。全て「小説すばる」初出で、95~98年の3年間にわたる作品。泉鏡花の世界に浸るような錯覚に陥る。時代は戦前・戦中で、舞台は日本家屋の奥座敷や襖絵が思い浮かぶ奉公人を置く上流家庭。流麗な文体で描く妖艶さが揺蕩う耽美小説。日本語の美しさを再認識させてくれる。
が「ナイス!」と言っています。
みも
癌医療という極めてセンシティブな問題を真正面から取り上げる。それは医師作家としての義務意識から生じたテーマであろうか。末期癌を宣告する医師と宣告される患者。二人を交互に描く手法で、生々しい激烈な闘病記録を織り込みながら、与える者と受容する者との対比を際立たせる。そして二人が苦悩と省察を経て心を変転させる過程を描き、それぞれの人間の死生観をも顕現させる。癌…その発病は決して他人事ではない。自分がもし余命宣告を受けたら、僕はその病とどのように対峙し、どのように選択し、そして死に向き合えるのかと考えさせられた。
が「ナイス!」と言っています。
みも
若い時は根拠のない自信の鎧で身を固め、世の中の常識なるものに批判の眼差を向け、そのくせ同世代との無意味な比較の果て、劣等感や優越感に振り回され右往左往していた。やがては自分が地に足の着かない「何者でもない」という真実に気づかされ、痛切なる思いに煩悶する愚昧。SNSを日常的に駆使する今時の就活生達。僕は懐かしき過去の一時期として傍観者でいられるけど、本作の登場人物達と同世代の人は切実な問いとして捉えるのだろう。読了後感じるのは、若者の本質は僕らの時代とさほど変わらないと。いつでも不安と希望の渦に溺れている。
が「ナイス!」と言っています。
みも
ネタバレ柔らかで美しいタイトルに騙されてはいけない。衝撃的な結末。ミステリ的要素も含み構成は見事。父・母・長女・次女、そして長女の恋人。不穏な空気感が漂い、不可解な状況が厭な予感を増幅させる。但し徹底的な悪人は誰もいない。専制的な暴力母親でさえ決して悪の権化とは言えない。誰もが自分の信じる道に固執し懸命に歩むのだが、生き方が不器用過ぎて各々の独りよがりや思い違いが家族の歯車を徐々に狂わせ、気づいた時には大きな口を開けた奈落に転がり落ちている。皆が少しだけ思いやる心を持ち寄り合えたら…もう少し幸せを掴めただろうか。
が「ナイス!」と言っています。
みも
ネタバレ安定の面白さは言うに及ばず、何よりリーダビリティの高さが光る。ストーカー行為のエスカレートの末の殺人・誘拐事件という1本の事件軸に絞り、定石通りの捜査を進めるシンプルな構成にした事が功を奏したと思われるが、事件が意表を突く変転を見せる展開もなかなか巧妙。事件解決にて「完」でも十分楽しめると思うのだが、いやいや確かに、去就を迫られる事件解決後の成り行きは事件そのもの以上にハラハラさせる。新作として読まれた方は、シリーズはどうなる?と懸念したのではなかろうか。今回も奥様は凛としており、戸高は神出鬼没の大活躍。
が「ナイス!」と言っています。
みも
ネタバレ時間軸を明確にせず3つの物語の関連性を意図的に隠す構成。僕はつい先日、伊坂幸太郎さんの「ラッシュライフ」を読了したばかりなので、その時間軸をずらすからくりはすぐにピンときたが、さもなくばモヤモヤを抱えながらの読書となっただろう。キーワードは花屋と和菓子屋と孤高の抽象画家。そして謎の人物「K」の存在。3世代にわたる因縁とある種の贖罪。やや著者らしくない毒気を抜いた筆致で、ミステリ的要素を孕みながらも毒々しさは薄い。随所に幾多の花々をあしらい「雪月花」を結節とする収斂は風雅で心憎い程に美しい。タイトルも秀逸。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/02/15(3336日経過)
記録初日
1973/08/01(18874日経過)
読んだ本
991冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
341814ページ(1日平均18ページ)
感想・レビュー
818件(投稿率82.5%)
本棚
4棚
性別
年齢
60歳
現住所
兵庫県
自己紹介

2024年10月…石川県から神戸市に越しました。
やっと落ち着いてきたので、プロフィール更新します。
なかなか読書時間は作れずにいるのですが…
今後ともよろしくお願いいたします。
 
心酔する作家は三島由紀夫、安部公房、南木佳士、髙村薫、篠田節子。

現在、熱烈応援している作家さんが、鈴木るりかさん。

【人生に多大なる影響を及ぼした5冊】
●シートン動物記『オオカミ王ロボ』
●高野悦子『二十歳の原点』
●三島由紀夫『金閣寺』
●安部公房『砂の女』
●アンドレ・ジッド『狭き門』

【最近のお気に入り】
●髙村 薫『照柿』『マークスの山』
●天童荒太『永遠の仔』『家族狩り』
●横山秀夫『クライマーズ・ハイ』『64』
●南木佳士『阿弥陀堂だより』『医学生』
●高野和明『ジェノサイド』『13階段』
●桜木紫乃『起終点駅』『ホテルローヤル』
●鈴木るりか『さよなら田中さん』『太陽はひとりぼっち』
●貫井徳郎『灰色の虹』『殺人症候群』
●篠田節子『インドクリスタル』『弥勒』『冬の光』
●森沢明夫『おいしくて泣くとき』『キッチン風見鶏』
●皆川博子『死の泉』
●乙川優三郎『生きる』

【サクサク読める系】
●井上夢人(岡嶋二人)

【熱烈応援中】
●鈴木るりか


 若かりし頃は気に入った少数の作家を精読してました。
 ひと通り世界、日本を問わず名作と評されているものは、理解不足ながらも読んでみました。

 現在は、ジャンルにこだわらず濫読派です。想像力が乏しいため歴史物とSFは苦手です。
 流行や話題性は全く気にしません。評論、ビジネス本、ハウツー本、雑誌、漫画の類は読みません。小説限定の読者です。

 感想は極力ネタバレにならないように努めています。その為、具体性を欠いた抽象的な文章になりがちです。購買意欲を掻き立てる讃辞は専門の解説者にお任せして、個人的に感じた良し悪しを率直に書こうと思っていますので、時には辛辣な意見も述べますが、著者への敬意は忘れないよう心掛けています。

 ナイスへのお礼コメントはしておりません。悪しからずご了承下さい。
 心に響いたレビュー、コメント、つぶやき等には、できる限りコメントを入れたいと思っています。

 但し、政治的・思想的発言は控えています。よって、その話題での議論には参加いたしません。

 読メに求めるものは各人異なると思います。僕は、純粋に小説についての良し悪しを共感できればと考えております。作品についての批判は受容しますが、個人のレビューに関しての批判は好ましくないと考えています。

 機転も利かず、マンガもほとんど読まず、ユーモアに乏しく、そんなこんなで、あまり面白みは無い男ですが、よろしくお願いいたします。

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