ネタバレ異なった2つの世界線の物語が入り組み合っているだけあって、どちらがどちらの世界なのかが混乱したまま終わってしまいました。読者が混乱しているように、宗史もこんな感じに混乱していたのかな、と思いました。好きになってしまった女性を親友に恋人として紹介された場合、その3人の間で友情を続けるのは不可能なんだろうなと思います。

ネタバレ雪降る薄ら寒いH市の雰囲気がひしひしと伝わって来て、まるで北国が舞台のサスペンスドラマを観ている様でした。物語が進むにつれて若槻博士のイメージがコロコロ変わり、作者の掌で転がされたように思います。和見、多田、恵子によって恵弥の推理が違う方向にミスリードされていく様が、しっかり者のイメージの恵弥とギャップを感じられて面白かったです。正妻と不倫相手だからと言って、イメージする関係性のみでは無いんだなー…と思いました。

ネタバレ異なった2つの世界線の物語が入り組み合っているだけあって、どちらがどちらの世界なのかが混乱したまま終わってしまいました。読者が混乱しているように、宗史もこんな感じに混乱していたのかな、と思いました。好きになってしまった女性を親友に恋人として紹介された場合、その3人の間で友情を続けるのは不可能なんだろうなと思います。

ネタバレ同じあらすじからこうも違った展開の物語が生まれるのかと思うと不思議な気がします。どちらの物語も大枠は同じはずなのに、全く違った印象を受けました。しかしどちらの物語でも、人の記憶が見える真也がその記憶に込められた人の想いを大事にしている点は共通しているように思います。それは作者が物語を書く上で大事にしている点と重なるのではないかと思いました。