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2024年4月の読書メーターまとめ

rosetta
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感想・レビュー
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1434ナイス

2024年4月に読んだ本
30

2024年4月のお気に入り登録
1

  • taiko

2024年4月のお気に入られ登録
2

  • まゆこ
  • taiko

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

rosetta
★★★★✭この人の本にはいつも満足。ちょっと変人の優れた三ツ矢とお守役の田所の二人の刑事のシリーズ物だと知らずに読んだが今作も頁数に納得の充実感。中野のアパートで若い女性が殺され幼女が行方不明、一方1993年に小樽から高速艇でも1時間の島でリゾート開発が頓挫したことから起きる様々な不幸。執着系の毒親に縛られる小学生女子と百年続く料亭の跡取り息子。この二つの事情がどう繋がるかが一番の謎として読者を引っ張る。家族のあり方を追求し続ける作者の真骨頂。人間ドラマに圧倒された
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

rosetta

2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:33冊 読んだページ数:9948ページ ナイス数:1717ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/669097/summary/monthly/2024/3

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2024年4月の感想・レビュー一覧
30

rosetta
★★★☆☆なんだか物語に入り込むのに時間がかかった。同意されないと思うけど、文体とかリズムとかが少し読み辛かった。吉永南央の新作でも同じように感じたのでそろそろ卒業なのかな。シングルファザーが海外転勤になり、曾祖母の所有するアパートで暮らし始めた中学二年生の花南子。ふと仲良くなった近所に住む男子と一緒にその春休みに色んな事件に遭遇し、助けてくれたのはアパートに住む調査員の今津。3歳で別れたきり会っていない母親を思う花南子が今津の正体に気づいた時に…途中からはちゃんと話についていけるようになって楽しめた
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rosetta
★★★★☆満足満足😊 深い森の奥に覆面推理作家が建てた宮殿の様な新居に招待された客の前で繰り広げられる不穏な出来事。これは実際の事件かそれとも作家の企んだ催しか? 下村さんて社会派なイメージだったけど今作は見取り図付きの本格物。伏線が回収される様が誠に心地いい。幾重にも重ねられた入れ子細工。そもそもプロローグの前!の冒頭の数頁の紙質が違うのが…何よりの驚きはモデルになったのが下村さん本人が建てた自宅であるというところ。QRコードから飛んだ動画を見てもどうにもCGにしか思えないほど凄まじい(笑)
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rosetta
BOOKWalkerで購入。絵がいまいち苦手なのだが、やっぱり数学って面白い。丸暗記の能力だけで京都の国立名門吉田大学に入学した主人公が、大学に入って初めて暗記だけでは理解できない数学に出会い挫折して二年間下宿に引きこもる。数学科の変人教授(動物のお医者さんの漆原教授を連想させる)や、同じように2年間で一つも単位を取っていないパチンカスやら個性的な学生達と知り合い、これから数学に目覚めて行くのかなぁ?4巻まで購入してあるので続きが楽しみ。面白ければ更に読むかも
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rosetta
BOOKWalkerで購入。何度読んでも懐かしい。
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rosetta
いただいたポイントでbookWalkerにて購入。何度読んでも面白い。全巻揃えたいなぁ。永遠の未完結なんだろうか?
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rosetta
★★✭☆☆初読みで知らんかったけど芥川賞候補に2回なっている。大して悪いという訳ではない家に育ちながら継母との折り合いが悪く高校を中退して歌舞伎町で働く女性が書く7つの手紙からなる。それぞれのエピグラフが源氏物語からの引用で、それなりに内容を踏まえているのかもしれないが自分は(雨夜の)品定めくらいしか分からなかった。もっと源氏を知っていたら楽しめた?キャバ嬢として生きてきてパイロットの夫を捕まえたらまあ勝ち組であろうが、男を手玉にとって表も裏も知っているはずなのに自分はダンサーに本気でハマっているのが草
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rosetta
★★★★☆この表紙と冒頭の数頁を読んでこの本がお気に入りになる予感がしてまさにその通りだった。家族に愛される末の妹、洞察力に優れ包容力のある父親、おっちょこちょいでお転婆な女の子がそのまま大人になったような母親(前作までのシリーズの主人公らしい、読んでないけど)、少し年の離れた兄。そして何よりも一途に思ってくれる頼りになるワンと可愛いゼロの二匹の犬。最初は家庭に二匹いるのかと思ったが… 憎まれ役は出てくるけどそれ以外全員が優しく愛おしいキャラばかり。ちょっと初期の北村薫センセを思わせる
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rosetta
高学歴とは大学のレベルではなく修士・博士まで進学したことを指すのだけれどマスコミなどでは正しい意味で言葉を使っていないよな。この本ではそこら辺はちゃんとしている。自分なんかは学士でしかないけれど、出た大学のレベルからすると成功していると言えるかどうか。この本読んでも思ったが、結局はその本人の気の持ち方、生きる姿勢に関わることでしかない。コンプレックスなんか感じず学歴に驕らず、小さな幸せを見出した例も載せられている。自分も世間的に評価されていなくても十分に恵まれた人生を送っていると思っている。親にも感謝だな
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rosetta
★★★✭☆全都道府県毎に一人づつ戦国大名を取り上げて10頁程の短い小説に仕立てるという、苦労の多そうな試み。それとも作者には逆に書きたいことがあり過ぎるのかな。初めて名前を知る人物もいるし、東京では徳川家康が取り上げられるけど舞台は全く江戸ではないなど多少苦しいところもある。また時代も幾つもの世代に跨るので並べられるとちょっと戸惑うところもある。多くは戦場の話だが、対応する謙信と信玄の話や後衛の女達が活躍する津軽の話、アイヌが主人公の蠣崎の話など内容やテーマがバラエティに富んでいて飽きさせない
Vanc
2024/04/23 20:45

rosettaさん、ナイスレビューですね。私も図書館本待っているところですが、益々早く読みたくなりました。

rosetta
2024/04/24 05:18

Vancさん コメントありがとうございます😊西日本編も図書館に予約中で届くの楽しみにしてます

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rosetta
★★★✭☆気鋭の翻訳家の第一小説集とのこと。冒頭は格調の高い自意識過剰バリバリの文体に、自分が高校生の頃に書いた小説を想起して赤面する思いだったが次第に内容にバラエティができて普通に楽しめるようになった。結構お気に入り。ロンドンにやってきた無職の男が別に何もせずグダグダする話から、向かいの窓の女性に手紙を書く話しやらホームズのパスティシュにタイムスリップを混ぜた物やら、絵本のような話などなど、どれも特に意味があるとは思えない雑多な小説の散らばりに辛辣なユーモアを交えノホホンと浸るような読書体験になった
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rosetta
★★★✭☆不勉強で知らなかったのですが「ふぇのたす」という音楽グループをやってらした方の小説デビュー作。東大の数学科から哲学科を卒業したという経歴は自分の趣味とも合致して随分期待させる。内容も期待に違わぬ面白さ。レコード会社に勤める主人公の渋谷が持ち込む謎を作詞家猫宮が解決する五篇。子供の頃に作った曲を盗作された?ゴーストライターのゴーストライター?デビュー前の5人組アイドルから1人が行方不明?…謎もその解決も動機もキャラも、そして文章や描写表現の癖も自分好みで満足した。次回作にも期待してしまう
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rosetta
★★★★✭面白かった!この人の本で失望したことはないな。司法の手の届かない犯罪者をボウガンでハントする〈サークル〉の正体は、日本人を見下すGHQからの置き土産。金銭的にグレイな部分を持ちながら神のような筋読みで一目置かれる赤堂警部補のお目付け役に選ばれた桃井。死体遺棄事件を追うが赤堂の目的は子供の頃に失踪した母親と〈サークル〉の関係を探ることだった。そして犯罪者を匿うホテルの存在。桃井の父親も公安部員として事故と片付けられた死亡で謎を残したまま。次回作ではこの件の解明が進むのか?目が離せない
Vanc
2024/04/22 21:46

面白そうなので貰っていきます。全く知らない作家さんでした。楽しみにしていますが、図書館本では半年以上かかりそう。

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rosetta
★★★★☆かなり面白かった。表紙も内容にマッチしていい感じ。夫や姑や継子に軽んじられ家政婦のように扱われる沙代子は愛車のピンクのラパンで家を飛び出し、接触事故を起こした紫苑に強制され誘拐の身代金を取りに行く。この街には薬で人格を破壊された連中を操る犯罪集団鬼炎が暗躍していた。沙代子には子供の頃四国の山中で山の知識を教えてくれる親子と出会っていた。逃げ込んだ家には誘拐されたはずの女子高生も転がり込み…薬物の設定とかご都合な作り込みも目につくが沙代子と紫苑のバディ物としても、知識系小説としても楽しめた
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rosetta
ネタバレ★★★✭☆江戸時代の歌舞伎小屋が舞台と言うとどうしても『木挽町』と比較してしまうけど、これもけっこう面白かった。名女形初代瀬川路京に引き取られた孤児の与一は天賦の才能を認められ養子となり後に二代目を継ぐ。兄弟子達に虐められるが路京の実子の円太郎には可愛がられ生涯慕うことになる。舞台や役者の描写、解釈には膝を打つような万全の満足は得られなかったけれど、30年以上前に舞台上で毒殺された初代の事件を巡る謎解きにはミステリ、或は人間ドラマとしては十分な納得感。初代は神の子与一を守る為に自ら死んだのだった
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rosetta
★★★☆☆飛び飛びに読んでいるシリーズ。警官として警視正、自衛官として三佐の肩書きを持つ唯一の男オッドアイの朝倉。警察と自衛隊の共同組織 特別強行捜査局が週刊誌と野党議員に非難され存続の危機に。この動きの裏にはには中共の陰謀が。しかし朝倉はほとぼりを冷ますためペルシャ湾に派遣される。国際ルールを無視する中共の野望を挫けるのか?!ただし全体の3/4は何度も拉致される朝倉のアクションばかりでストーリの進行はほとんどない。まあアクションシーンだけでも読ませるのだからエンタメっちゃあエンタメなんだけど
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rosetta
★★★✭☆シリーズ6作目にして初読みだが一話読み切りなので問題なし。専門知識を持った民間人(要するにオタク)に捜査協力を依頼する専門捜査支援班に所属する春菜。今回は万年筆で殺された事件を追って万年筆オタクを訪ねる。半分が万年筆の蘊蓄、半分が殺人事件のストーリ。自分も文系人間だから蘊蓄部分がなかなか楽しい。ストーリは着々と手掛かりが集まりrpgのように真相に近ずいて行く推理ものの見本のよう。まるでストレスなく読めるし蘊蓄好きだから前作までも読んでみたいかな
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rosetta
★★✭☆☆デビュー作の続編。人間を入出力の装置と規定し支配する鬼界が今作でも暗躍。人気Uチューバーだった友人が殺された大学生の今野唯は一真の協力を得て犯人を探す。実行犯猟の視点と交互に話が進み、Xを思わせる日本製のSNSクォーカに勤める仁のエピソードが絡む。映画『SOW』を思わせる残酷な機械による殺人事件は続く。そういや鬼界はジグソーそのもの。被害者はネットの炎上で自殺した女優をクォークで叩いていたと判明するが…なんだろう、前作は面白かったのに今回は退屈を感じた。ミステリーとして失敗ではないのに
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rosetta
★★★★☆高校野球をシングルマザーの視点で描いた爽やかな一冊。号泣する感動作では無いけれどウルウルくらいは何回もした。神奈川のリーグで抜群の成績を残した航太郎は授業利用も寮費も無料の特待生として大阪の新興チームに進学。看護師の菜々子は自らも大阪のクリニックに職場を移す。半歩踏み込んでくる大阪人に当初は戸惑いを覚えたが同じ立場の親友を得て次第に染まっていく。ちょっとした高校野球の闇みたいな部分や親同士のギスギスした関係、見えないところで成長していく息子。軽いユーモアもまぶして読みやく、皆を応援したくなる
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rosetta
★★★★✭この人の本にはいつも満足。ちょっと変人の優れた三ツ矢とお守役の田所の二人の刑事のシリーズ物だと知らずに読んだが今作も頁数に納得の充実感。中野のアパートで若い女性が殺され幼女が行方不明、一方1993年に小樽から高速艇でも1時間の島でリゾート開発が頓挫したことから起きる様々な不幸。執着系の毒親に縛られる小学生女子と百年続く料亭の跡取り息子。この二つの事情がどう繋がるかが一番の謎として読者を引っ張る。家族のあり方を追求し続ける作者の真骨頂。人間ドラマに圧倒された
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rosetta
★★★★✭第二回論創ミステリー大賞。ミステリーの部分は割とあっさりしているがその分人間ドラマに力を入れている。読む人によっては退屈かもしれないが自分は大いに楽しんで読んだ。もしかしたらこの人は池井戸潤みたいに化けるかも?大デベロッパで失敗の責任を負わされ宮古島のリゾート開発の支社に飛ばされた吉沢。最後に残った地権者は吉沢の大学の同級でかつてのIT長者から堕ちネットで悪魔の子と叩かれた神谷だった。買収担当者が台風の日に殺され会社の悪評の証拠と犯人を探すうち…纏められた人間関係が見事に着地。会社勤めは怖いよお
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rosetta
★★★★☆初読みの作家さんだがとても気に入った。高い学歴(最低でもMARCH笑)と高い意識のZ世代小説であり、ブロマンスとロマンシス小説。カラフルな表紙と裏腹に、何を決めれば正解なのか誰に付いて行けば正しい場所に辿り着けるのか、至極真っ当に思索する。皮肉屋で正論を吐き、でも本当は熱いツンデレな沼田をキーパーソンにH28からR5まで四つの短編集。タイトルの令和元年は出てこないけど。三話目のシェアハウスの話が戯画化を徹底していて面白かった。「正しいことは楽しいなあ」なんてまるで宮沢賢治の童話の文章のようだw
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rosetta
★★★✭☆宮城県警シリーズだったのだそうだ。震災の爪痕は未だに人々の心に傷を残している。刑事の蓮田は家族に被害者がいなかったことをむしろ引け目に感じていて身内をなくした遺族の前で怯んでしまう。そういうこともあるのだろう。仮説住宅で見つかった役所の職員。住民を立ち退かせる立場だった彼が密室の中で殺された理由は?記者である父親が暴いた事件のせいで兄弟同然の幼馴染み三人を失った蓮田は様々な迷いを抱えながら事件を追う。まあ中山さんのアベレージの作品かな。震災からの復興が被災者の救いになる形で進むことを祈るばかり
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rosetta
★★★☆☆『アイヌ神謡集』を編んだ知里幸恵の物語。身一つで北海道から東京に出てきて金田一京助の家に下宿しながらアイヌ語研究に協力する。無邪気な無神経さを発揮する京助、心を病んだ金田一の妻や可愛らしい春彦😆 良家に育ち傲慢でマイウェイな宮本百合子との交わり。アイヌであること、女であること。歴史に名を残すのも大きな人生の意義であるが子を育てることもとても大切な仕事だと思う。重い心臓の病を抱えわずか19歳で亡くなった幸恵の写真を見ると幼いと言えるくらいの若い女の子の姿で、やるせない気持ちになる
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rosetta
ネタバレ★★★✮☆11回ハヤカワSF大賞。去年の受賞作が2作とも超苦手だったから心配してたんだけど今年は良作。リリカルなのに読みやすい文章はまるで上田早夕里を思わせる。人造と思われる超巨大ブラックホールに潜水して情報を集める、過去も未来も同時に認識するパメラ人の少年とそれを守るヒルギス人の狙撃手。ウラシマ効果で次第に年齢差を広げる二人。しかしクライマックスで奇跡が起こり約束は果たされることに。適度にハード、適度にロマン。バランスも程よいガールミーツボーイ
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rosetta
★★★★☆今作も面白かった〜。戦争中に捕虜になりその傲慢な差別主義で憎まれ斬首された兄の仇を摂るべく日本にやってきた英国の大財閥の庶子イアン。兄の斬首に関わった連中を殺しその耳と指を持ち帰ることが家を継承する条件とされた。兄や父に劣らぬ差別主義者で当初は東洋人を人間とも思っていなかったイアンが少しづつ変わっていく。GHQ内での派閥争いにも巻き込まれ地元のヤクザや顔役らとも渡り合い、戦後の混乱が残る東京で、この作者らしい乱暴さで登場人物達が暴れ回る暴れ回る笑。4日もかかってしまったが一気に読みたかった
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rosetta
ネットで無料読み。てっきり『ワンピース』のアシスタントデモしていた人かと思ったらそうではなかったのね。まるっきりパクリのようにそっくり
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rosetta
★★★✮☆コロナの頃に連載され、その閉塞に違和感を覚えた作者が空想の希望を爆発させた短編集。人と人が顔を合わせることさえ悪とされた状況に反感し、駄菓子を食べながらダラダラとお喋りを繰り広げる登場人物達に希望を見出す思い。まるでデフォルメされた可愛らしいキャラクタがわちゃわちゃするアニメを見ているような、とても高校生には思えない幼い様子の連中が日常のちょっとした問題に何となく取り組む。主人公を始めとしてそれぞれキャラが立っていて、このままシリーズにして欲しいなぁ。それにしてもコロナの騒ぎって何だったんだ!
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rosetta
ネタバレ★★★✮☆自分はマニアでないから知らなかったけど乱歩に『悪霊』という未完の小説があるらしい。芦辺拓がそれを書き継いで完成させた。グレーの頁が乱歩の『悪霊』本文で、白い頁が作者のオリジナルの部分(らしい)。そしてその完成形の犯人とかは定番の答えが既に出ていて、作者は更にひっくり返した新しい解釈をここで出てきた(らしい)。蔵の中で全裸で全身に傷つけられて死んでいた富豪の未亡人、交霊会で語られるのは次なる殺人の予告。オドロオドロは乱歩らしいし、随筆等からも思考の材を得て、こういう先人へのリスペが感じられて良いな
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rosetta
ネタバレ★★★☆☆ナザレの住宅遺跡から見つかった乳歯。二千年前の物で現生人類とは異なるDNA。これこそイエスの乳歯でDNAは神の存在を証明する!と張り切って世界中のキリスト教やカルトが勢力を伸ばす。発見者の仲間がその真相を探ると…つーか、人類と違うDNAが見つかったからってそれを神の証拠だと思うか?むしろ物理的に現れた物を自分には神とはとても認識できない気がするけどな。神とは形而上学の存在で肉体や現象を伴うものでは無いはず。そこに青ヶ島の鬼伝説まで絡んでもその辺はこの小説の弱さだと思う
が「ナイス!」と言っています。
rosetta
ネタバレ★★★✮☆明治維新が失敗し幕府体制が続いている21世紀の日本。停職中の刑事桑名は立てこもり犯に指名され果たし合いのために呼び出される。現場で射殺された犯人はかつて桑名が使っていたフィリピン系の情報屋だった。古い知り合いであるその背景を探るうちに実は将軍家の御落胤の血を引くことが判明する。幕閣上位での勢力争いに巻き込まれた桑名たちは…地の文での設定は緻密だが物語の中でそれがあまり生かされていないのが残念。架空歴史物のお約束で明治維新が成功した世界を小説に書いている作家が登場していい味出しているw
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/04/08(2956日経過)
記録初日
2016/04/08(2956日経過)
読んだ本
2841冊(1日平均0.96冊)
読んだページ
888815ページ(1日平均300ページ)
感想・レビュー
2726件(投稿率96.0%)
本棚
18棚
性別
血液型
A型
職業
サービス業
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

神楽坂でバーテンダーやってます。国内ミステリーの新刊を年間最低200冊は読むことを目標にしております。基本的にジュンブンとか現代詩は理解できません(笑) 読メは内容を忘れないよう備忘録代わり。手元に新刊がないときに旧作やノンフィクションなどを読んだりします。

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