プルな例で端的に説明しつつも深い議論に繋がる様に豊富な注で補っている。前書きにはビールを引っ掛けて読んでも理解できるとあるが、初学者なら真面目に全力で読んだ方がいいだろう。8章と9章だけでも広く読んでもらいたいが、自分が林先生の断片的な情報が整理されたような気になったところから、やはり、その理解の為には1章〜7章が必要なんだと思う。最後のコラムの「マシュマロ実験の話」は今でも誤解を撒き散らしている。そう言う意味では本書は全ての分析者のあるべき姿勢を示すバイブルであろう。非常に完成度の高い本である。
製造業。元は鋳物屋で今は分析屋。製品の加工、製品の開発・設計、CAE、鋳造技術改善を経る傍ら、必要に迫られてコツコツとデータ分析技術を磨く。現在は鋳物を離れて研究開発部門で細々と分析屋を専任。実験計画法から分析技術に入ったので、"ITな世界"が苦手。なので、恐れ多くて"データサイエンティスト"とは名乗れない(名乗る気もないが)。勿論ユニコーンではないし、セクシーでもない。くたびれたおじさん。
分析技術を得る為の手段として読書をしている。それだけではなんなので、多少でも視野が広がる事を期待して、分析関連以外も読む様にしているつもり。思想的には最近流行らないリベラルより。技術屋だけど理系では無く、実は芸大出。
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