2024年10月の読書メーターまとめ

読んだ本: 4冊

読んだページ: 1206ページ

感想・レビュー: 4件

ナイス: 20ナイス

2024年10月に読んだ本
4

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2024/10/25
非色 (河出文庫)
- 有吉佐和子
424
登録
967
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2024/10/21
教誨師
- 堀川惠子
272
登録
862
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2024/10/12
スピノザよく生きるための哲学
- フレデリック・ルノワール
254
登録
95
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2024/10/04
イスラエル戦争の嘘-第三次世界大戦を回避せよ…
- 手嶋龍一,佐藤優
256
登録
147

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

La Principita

2024/10/21

読みやすいがとにかく重い一冊だった。人が人を裁き、その生をもって償う死刑。昭和の事件が中心に語られるが、著者が、渡邉僧侶が語るように「誰か一人でも真摯に向き合う人がいれば」それらは起こらなかったであろうに。判決が下った後、拘置所で渡邉氏との面談を通じて自分に向き合い、多くの死刑囚が変わっていった。その境地には死刑を免れても良いのでは、と思えてならない。彼らの心の移り変わり以上に、渡邉氏が彼自身の「生」と向き合ったその真剣な姿そのものに心を揺さぶられた。

教誨師

堀川惠子

あらすじ・内容

が「ナイス！」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
4

La Principita

2024/10/25

正義感ゆえに迷いながらも家族、友人、周囲の態度への反発が原動力となって敢えて難しい道を選ぶ笑子。その目を通して描かれる戦後10数年当時の日本及び米国のあからさまな人種差別は現代の比ではない。黒人、イタリア系、プエルトリカン....とコミュニティは複雑に分断し、日本人社会も留学生、経営者、戦争花嫁とその立場は様々である。が、笑子の言う「差別は肌の色によるものではなく」人間が自尊のために作り出すものだというのは半世紀以上経つ今も深く考えさせられる。

が「ナイス！」と言っています。

が「ナイス！」と言っています。

「資本主義の次に来る世界」で、二元論が主流だった17世紀、神を「自然」と同一視する新たな思想を唱えたというスピノザに興味を持った。喜びとは、幸福とは何かを当時の社会通念に捉われず論じたその考え方は仏教やヒンズー教に通じるところがあり、さらに興味深い。教会から破門され、理解するわずかな友との議論を楽しみに静かに暮らしたその生涯に涙するほど...だったが、「おわりに」で女性は男性の所有物、動物は人間が自由にしていいものと考えていたとあり、足元を救われる思い。いや、そういう時代だったのだから、とそこは多めに見る

が「ナイス！」と言っています。

対談中、手嶋氏がやたら佐藤氏を持ち上げる部分はふざけてる？長く諜報関連に携わってきた両氏の視点に興味深く読んだが、佐藤氏のあとがきには疑問。この攻撃はパレスチナではなく、ハマスに対する掃討作戦であり、ガザの無辜の犠牲はハマスが住民を盾にしているため。この犠牲もテロリスト掃討のためにやむを得ない、と。「ガザ日記」ではもの慰みにイスラエル兵士が住民を射殺する様子が記されていたが...。また、ハマスがテロを起こすに至るまでのイスラエルの暴挙を斟酌することなく、一方的にイスラエルの立場からのみ語られており残念。

イスラエル戦争の嘘-第三次世界大戦を回避せよ (中公新書ラクレ 815)

手嶋龍一,佐藤優

あらすじ・内容

が「ナイス！」と言っています。

La Principita

45お気に入られ 10月の読書メーターまとめ

登録日: 2010/07/20（5240日経過）
記録初日: 2001/01/01（8727日経過）
読んだ本: 353冊（1日平均0.04冊)
読んだページ: 97018ページ（1日平均11ページ）
感想・レビュー: 241件（投稿率68.3%）
本棚: 16棚
性別: 女
血液型: O型
職業: その他
現住所: 海外
自己紹介: 読書好きを標榜するも、実は漫然と読んでいたのか、あまり内容が頭に残っていないことに気づき、要点や感想を残すことを目標にしっかりと読もうと猛省。そのため客観的なあらすじではなく、全く自分目線での感想、ポイントを書いています。

拠点は日本ですが、仕事で海外に滞在していることも多いので、その間は本へのアクセスが限られてしまうのが難。でも、読書メーターで皆さんの感想、つぶやきは楽しませて頂いてます。

現在はヨルダン川西岸に滞在中。今回初めて苦手な電子書籍に挑戦（笑）しようと、何冊かダウンロードしたけど、はてさて読み切れるか....こちらのサイトから読みたい本リストを作って、2025年5月の帰国に今から思いを馳せています♪