読了後、やっぱり火星の夕焼けと大地、クレーターが見たくてたまらなくなった。図書館で『火星―最新画像で見る「赤い惑星」のすべて』(2015年)を見つける。大型本見開き二頁いっぱいに拡がる「青い夕焼け」に息をのむ。地球より遥か遠く、かすかにみえる沈みゆく太陽の孤独。ブルーグレイの幻想は微粒子の塵によるものなのか…?
この脈絡の無さがスゴイ!【Memo】⇨・ヘコんだピンポン・お姫様とウンチ・おしっこと汗・皮膚が濡れると酸素タップリ→カエル鳴く・ハニカム構造・ミツバチのダンス・犬の嗅覚・ケラトポレラの寿命・食物連鎖と食物網・乗り物酔い・熱が出るワケ・霧と雲・世界で一番寒い村オイミャコン・対流・慣性の法則・摩擦力・海は地球の表面の70%・北極星・海流
雑誌『pen』2023年7月号「みんなの谷川俊太郎」より《ハダカだから 谷川俊太郎/下田昌克》雑誌での連載をまとめた一冊●連載の途中で下田さんは両親の介護をするようになり、描く絵はさらに変化。「年老いた母親を風呂に入れ、トイレの世話をするうちに、いちばん身近な裸が母親や父親になっていた。シワだらけの手や足や背中を見ているうちに、これは描いておかねばと」●はじめは性的なイメージが先行していた裸のテーマが、親の死に直面したことで、原始的なものに変化した、と下田さん。
世界各地の言語の類似点をパソコンもない時代に挙げまくった寺田寅彦の『言葉の不思議』が発端→初出『鐵塔』とは何ぞや?→『万華鏡』→青空文庫(十三)比較言語学における統計的研究法の可能性について(昭和3年)→ソフィア文庫『万華鏡』GET!解説を書かれたのが全卓樹先生。《各夜》ごとに初めて出会った謎の言葉。読みたい分野は果てしなく拡がる。有名なオーウェルのあの本だって読んでない(汗)
以前にどこかでこんな話を読んだ気がする…ずっと思い出せなくてイライラ。《役者演ずる架空の人に恋をする》…丁度一年ほど前に読んだ『ある恋の話』スッキリ!同じく菊池寛でした。愛するのは…愛されるのは…まさしく《アイドル》。落差は狂気にも似て。
★《夜 一時間ほど後に生まれる子供が こうのとりにまたがって 亜成層圏のあたりを降下している》〜二十億光年の孤独〜より←阿川佐和子:谷川とは遠い親戚 対談した時に「ことばは降りてくるんですか」と聞いたら「足元から上がってくる。風呂でおならがボポカッて上がってくる感じかな」と答えた。そこを聴き出せるのはさすがだが、ウイットに富んだ喩えに脱帽。
★《虹は町の上にある そしてどこにもない》〜『旅』(あの香月泰男画!)〜より←ウィリアム・エリオット:谷川の詩集63冊を翻訳、詩人。谷川とは同い年。来日したばかりでひらがなしか読めなかった頃、ひらがなで書かれた一篇の詩を新聞の片隅に見つけ、自分でも読める詩があることに率直に興奮したのが出会い。一筋の光は稲妻のように…スゴイ!
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